北ア絶景の北横岳・蓼科山を車山のふもとの白樺湖まで縦走


- GPS
- 10:16
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 870m
- 下り
- 1,689m
コースタイム
- 山行
- 8:28
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 10:16
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ロープウェイ山頂駅−北横岳南峰 最初は遊歩道です。 その後コンクリートで固めた階段や、岩の多い登り坂が増えてきますが、中途半端に残雪に覆われている箇所が多いので、危険ではありませんが滑らないように注意が必要です。 北横岳南峰〜北横岳北峰 平坦でほんの少しの距離しかありません。雪も少なく歩きやすいです。 北横岳北峰〜亀ノ池・天祥寺平 山頂からほんの少し下っただけで、緩んだズボズボの急斜面が始まります。トレースはありますが、薄くなったりトレースも迷った痕跡があったり、マークも少ないので、進む方向にかなり注意が必要です。とにかく踏み抜くことが多いので注意が必要です。また、時々大小の倒木に行く手を遮られます。 亀甲池から天祥寺平の間は、平坦な土道に少し残雪が被っているだけなので、歩きにくくはありません。 天祥寺平〜蓼科山荘 蓼科山荘へは通常、段差の大きい石と土の登山道を下っていきますが、今回は最悪の路面状況でした。 下部の方は登山道が多くの雪解け水に覆われて水たまりのようになっている箇所が多く、登山道外の残雪を歩いたり軽い高巻きを強いられる箇所もあります。 流れと分かれてからは、ズボズボと踏み抜いてしまう雪だけでなく、多数の倒木に進路を防がれてまたいだりくぐったりかき分けたり道を外れたりと、かなりの苦労を強いられます。 蓼科山荘〜蓼科山 普段は岩の段差の大きな坂道ですが、ほとんどが雪に覆われ、トレースの段差を頼りに急登を登ることになります。ただし、道幅が広く倒木など邪魔になるものが無いため、頑張れば一気に山頂に到達します。 蓼科山荘〜七合目登山口 2000mくらいまでは、よく踏まれた残雪を下っていきます。たまに踏み抜きはありますが、人が多く入っているため、それほど苦労はありません。 下るにつれて、土や石の坂になり、段々平坦になると登山口に到達します。 七合目登山口〜白樺国際ホテル駐車場 ゴンドラ降り場までは、ジグザグの車道を突っ切るように一般的な登山道がついています。以降はスキー場のメインゲレンデをまっすぐ下ります。 白樺国際ホテル駐車場〜白樺湖西口 スキー場の無料駐車場の横の車道を白樺湖に向けてどんどん進みます。歩道がしっかりしているので安心です。 白樺湖沿いは歩道の付いた湖畔の道路を進みます。 |
写真
感想
ロープウェイ始発まで時間があるため、日の出前から美ヶ原を少し歩いた後、北横岳へ移動して来ました。
今回の目標は、北横岳から蓼科山へ縦走し、さらに高校時代に何度も訪れた白樺国際高原スキー場を歩いて車道に出、去年7月に車山への起点とした白樺湖西バス停まで歩くことです。
やはりまだGWの5月なので、今年は少ないとは言え残雪にかなり苦しめられました。
特に北横岳から天祥寺平への下りは急登の上踏み跡もマークも少なく道迷い遭難にならないよう細心の注意を払いました。さらにズボズボに緩んだ雪に足を取られます。
また、蓼科山荘への登りは、こちらの方が登山者が多くルートは基本的にはわかりやすいのですが、あまりに雪による倒木が登山道に出ていて、進むのにも苦労ですし、皆が避けるためにルートが分かりにくい場所もたくさんあります。
大きな段差を上がる苦労を続けている割りに、標高が全然上がらず時間ばかりが過ぎていく苦しい道でした。
山荘からは急な直登ですが、整備されているためどんどん登っていけます。
山頂には雪が無く、いつもの蓼科山からの眺めを楽しむことが出来ました。
下りは踏み跡がしっかりし、またよく溶けているため歩きやすい道でした。
最後は高校時代に何度も訪れたスキー場の雰囲気を確かめるように、ゲレンデの真ん中を下ります。
その後は車山とのルートつなぎを目指して車道歩きですが、まだ余力が残っていたので、6kmほどの車道ですが楽に到着することが出来ました。
全体的には残雪期の山の独特の困難さを経験することができたのはよかったですが、予定を大幅にオーバーする苦しい山行になってしまいました。
コメント
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更科山って縦走出来たんですね〜知りませんでした。
単独峰だと思ってましたんで・・・
北八ヶ岳はロープーウェイがあってこの時期でも行きやすい印象です。
まだまだGWのアルプスなどは事故などもあって抵抗があるのですが
あの山容の雪景色がなんとも言えませんね〜。
私も一度この景観を観てみたいのでいつか計画してみようかなと思っています。
ただ気温の為、雪が腐っている様子ですね。
予定より余裕をもったスケジューリングが必要だなあと思いました。
ikajuさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
八ヶ岳連峰はいろんなルートがありますし、南北長距離縦走もでき、ルートバリエーションは多いですよ 次回の八ヶ岳は南部を狙っています。
それにしても、今回は登山道の路面状況の悪さに大きなタイムロスで、その区間は遅いくせにバテましたね でも、路面状況がよくなるとペースが戻り、さらに平坦を余裕持って歩けるくらい余裕は残っていました。
こういう状況だと、余裕を持ったスケジューリングは本当に大事ですが、それを阻むのが社会的要素だったりします。
貧弱な一般公共交通やロープウェイなど山岳交通、さらには自宅との地理的要因と所要時間、速度規制など、登山者個人の体力・トレーニング・技術以外の要素に大きく左右されるんですよね。。
今回北八ヶ岳ロープウェイの始発は8時で、普段より20分早かったですが、それでも登山開始は8時20分頃。。 ほとんどの場合、登山開始は4時半から5時過ぎである私にとっては、あり得ない遅さですが、どうしようもないんですよね。。
時々心の中で、思うような時間に交通手段があればいいのにと思ったりしてしまうことはありますね。つらいところです。
今回、予定より大幅に到着が遅れましたので、行程を区間分析してみました。
倒木・踏み抜きで路面の悪い区間が夏山コースタイム比140%以上、その疲れが残る中で高山域の直登をしなければならない山頂往復区間が110%と、際立って時間が掛かっていることが明白です。
しかも、下りは主要ルートでよく踏まれているルートなので、それまでの疲れがウソのようにペースが回復しています。
雪がしっかり被って溶けにくい厳冬期とはまた違い、残雪期に独特の困難さを経験出来たのはよかったと思います。
RW山頂駅〜北横岳南峰
歩行時間:0時間52分/昭文社夏山コースタイム:1時間10分/所要時間率:74%
北横岳南峰〜天祥寺原分岐
歩行時間:2時間16分/昭文社夏山コースタイム:1時間35分/所要時間率:143%
天祥寺原分岐〜蓼科山荘(将軍平)
歩行時間:1時間55分/昭文社夏山コースタイム:1時間20分/所要時間率:144%
蓼科山荘〜蓼科山〜蓼科山荘(往復)
歩行時間:0時間55分/昭文社夏山コースタイム:0時間50分/所要時間率:110%
蓼科山荘〜白樺高原国際スキー場無料駐車場
歩行時間:1時間05分/昭文社夏山コースタイム:1時間30分/所要時間率:72%
白樺高原国際スキー場無料駐車場〜西白樺湖
歩行時間:1時間06分/昭文社夏山コースタイム:1時間30分/所要時間率:73%
※どの区間も大きめの休憩時間は分かる限り省いて歩行時間を出しています。
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