フェリーに乗って鋸山と日本寺大仏
- GPS
- 05:06
- 距離
- 5.5km
- 登り
- 544m
- 下り
- 530m
コースタイム
- 山行
- 2:36
- 休憩
- 2:59
- 合計
- 5:35
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 船
|
コース状況/ 危険箇所等 |
整備良好。足元踏み外しのみ注意。 ★情報求む☆ロープウェイ山頂駅トイレ前の「鋸山裏登山道」(日本寺案内図表記)入口がロープで封鎖されていました。山麓駅近くにつながる古い石段の道で2年前は普通に通れたのですが、崩落でもあったのでしょうか? |
その他周辺情報 | ・京急「東京湾フェリー切符」は品川ー金谷港往復で3160円。東京駅から品川までJRを使っても、内房線経由浜金谷駅往復3960円より安い。惜しむらくはデジタル切符の使いにくさで、特にフェリーは窓口に並んで乗船券を貰う必要があります。 ・夕方の軽く一杯は、The fishでピザをシェアするかアジフライでビールをやるくらいしかなさそう。ただ、海辺の展望レストランで客も少なく、結構快適でした。 ・ロープウェイ山頂に「標高329m」の表示がありますが、正しくは260m前後。同様に関東ふれあいの道のトイレ前鞍部の「海抜150m」表示も90m弱が正解です。 |
写真
装備
個人装備 |
ガイドマップ
水筒
食料
傘
ヘッドランプ
保険証
ティッシュ
タオル
時計
携帯電話
カメラ
筆記具
応急医薬品
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感想
すっかり老人性街歩きの会と化しつつある会社の歩く会の面々を久々のハイキングに連れ出すにあたり、「山登りではなくて山下り」「アプローチにフェリーを使うと感動的」をうたい文句に使った。ロープウェイ山頂から大仏まで下って登り返すから、前者は看板に偽り無しとも言えないが、復路がサンセットクルーズとなった東京湾フェリーは大正解だった。東京からなら京急∔フェリールートは、割引切符が安くて時間もJR経由と大差ない。鋸山行くなら三浦半島から海を渡るコースがお勧めだ。
さて、久里浜港を出て40分、海の向こうに鋸山がなかなかの迫力で近づいてくるとフェリーは金谷港に接岸。私以外の千葉県民らJR組と浜金谷駅前で合流した。旗を持ったお年寄りの団体が記念撮影をしている。この人たちよりは先にロープウェイに乗りたい。電車に乗り遅れた者が1人いるが、内房線は1時間1本なので見捨てて出発した。
所要4分のところ、5分ごとに発車というフル運行を続けるロープウェイで250mを一気に上がる。車内からも東京湾と三浦半島が一望のもとだが、頂上駅屋上の展望台からは南は館山から北は東京までが見通せる。あいにく雲で富士山は見えない。
2階の石の資料館なども冷やかすうちに遅れていた1人から「山麓駅に着いた」との連絡があり、もうしばらく時間をつぶして10人そろってから出発することにした。無事その1人が合流して山名標の前で記念撮影することにしたが、そこにはなぜか「標高329m」と書かれている。でも、ここは地形図にある262mの水準点付近のはず。329mはずっと東の本当の鋸山頂の標高であり、確信犯だとしたらいい度胸だ。
首を捻りつつ、まずは「下山」開始。異例ながら本山行ではいったん日本寺大仏まで下るところから始まる。日本寺の西口管理所で700円を払い、他の方々と別れてすぐ右の階段へ。一気に下り、湧水がしたたり落ちる”不動滝”を経て弘法大師護摩窟の千五百羅漢を見ながらさらに下る。廃仏毀釈で首を落とされたという羅漢像が痛ましい。
大仏口管理所前で左に行けば大仏は近いが、あえて真っすぐ下って頼朝蘇鉄。源頼朝お手植えのソテツだというのが何本か生えているここが標高130mほどで、最低地点となる。平成築の薬師本殿、大黒堂を経て整備されたトイレ前を左折して階段を上ると、高さ31mという大仏の威容が目に飛び込んだ。
出発が少し遅れたこともあり、ここで昼食休憩とする。脚の弱い一行ながら、これまでは下り基調だからすこぶる元気な様子。ただし、この先は150m近い登り返しが待つ。
まずは緩やかな坂道で大仏口管理所前まで短絡し、不動滝まで急な石段を戻る。右へ分かれる羅漢道が下っているので逡巡したが、すぐ先で登り返しが始まることが分かった。数多くの羅漢像、観音像を見ながら進んでいくと、狭い階段の分岐に行き当たる。体調の悪い人は引き返せという注意書きのある頂上への嶮路だ。
いささか顔の引きつるメンバーを無視して通天門の岩のトンネルをくぐり、階段をひたすら詰めていく。ほどなく傾斜が緩み、空が明るくなり始めてあっけなく地獄覗き山頂に到着した。この山頂は標高290m弱。山頂展望台から再び絶景を堪能し、せっかくなので行列に並んで地獄覗きも体験した。正直に言って、地獄覗きはそこに立つより外から見ている方が怖い。
ゆっくり休んだ一行をせかしながら次の百尺観音へ向かう。観音もさることながら、50mほど下から見上げる地獄覗きに歓声が上がる。北口管理所から日本寺境内を後にして、新名所?ラピュタの壁を経てやや険しさを増した道を大きく下って石切り場跡へ。垂直100mの岩壁の上に小さく見える地獄覗きに、再度の感嘆の声が上がった。
午後3時、関東ふれあいの道から下山の途に就く。トイレ近くの鞍部に立つ指導標に海抜150mの表示があり、「またか」と驚いた。ここが標高90mそこそこなのは、地図でも腕時計の高度計でも明らかだ。ロープウェイ山頂といい、「公式表記」としてはいささかみっともない。
そろそろ足元が危なくなってきた一行に「スピード落として」と要求されつつ、最後の連続階段を転倒者なく降りきって、無事に登山口へ辿り着いた。JRのガードをくぐり、集落に入って「できたてコロッケ」の店を発見した一行が色めき立つ。おやつを食べながら海岸通りに出て、目指すは港のそばのレストラン「ザ・フィッシュ」。ピザとアジフライでビールを楽しんでいると、夕日が傾いていい雰囲気になってきた。季節的に17時20分出港のフェリーは絶妙のサンセットクルーズとなり、みな疲れを忘れて暮れなずむ浦賀水道の景色を楽しんでいた。
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