バリエーション比良岳から葛川越で坊村へ下山
- GPS
- 05:04
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,475m
- 下り
- 1,476m
コースタイム
- 山行
- 4:34
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 5:01
天候 | 朝は雨でしたが徐々に回復傾向でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
感想に書きますが、葛川越えの下山は旧道の最後あたりが核心になるかと(^^;)。葛川越えの牛コバへのトラバースは自然林と植林の間を通ることがほぼほぼになると思います。バリエーションなのでどこを歩こうと無事に歩き通せば正解になりますが、このルートを歩くと登山道へ落石をしてしまう危険があります。その落石は牛コバから打見山への谷筋の一般登山道に落ちていきます。私も注意しましたが、それでもヒヤッとする落石を起こしてしまいました。一部は柔らかい地面に葉っぱと石が乗っている痩せトラバースになっています。情報が少ないルートなので記させていただきました。 |
写真
感想
今日はバリエーション三昧を楽しもうとこんなルート選択をいたしました(srガイチ様のルートを参考にさせていただきました)。まずはそのルートから名も無き山(北山?)に坊村から出発します。
坊村から牛コバまでの林道は毎回長くて飛ばしたいので、すぐに取り付けるこのルートは面白いと思いました。チェーンの車止めから最初のヘアピンから取りつきます。おお、いい急登!朝一で体が起きていなかったのがバチっと起こされて気合が入ります。もっとも、今日は雨なので濡れる上に汗をかくのもあとあとを考えると良くなさそうなのでペースを調整します。
思ったより厳しい登りが続きます。コンターを見た感じよりも険しい。めっちゃいいやん!もっとえぐい急登もばっちこーいなんですが、このあたりは植林なので安心な感じです。しかしこの季節、あちこちでクマの出牧情報が出ているので杉林は少し安心でありがたいです。特に道というところではありませんが、尾根芯を詰めていけばいいので迷うことなく登っていきます。
一気に高度を稼いでいきますのですぐに終わっちゃうんじゃないかと思いましたが、なかなか終わらない急登でした(笑)。まず道がないのでずっとルーファイ。とはいえ尾根芯なので迷うこともなし。ただ、植林を登りますので足元はふかふかで、滑ることさえなければ気持ちよいです。気温が下がって不快な虫もいないので、途中休憩もとれるのがありがたいです。
意外としんどかった(^^;)。やがて自然林が出てきてその境界がルートになっているような雰囲気です。木が切れて藪が出てきたと思えばもう第一の目的地であるオトワ池は目の前のはず。ではあるのですが、今ガスガスで見えないオトワ池よりも、先に白滝山行っておくことにしてルート変更します。
意外と面倒な藪をかき分け白滝山へ到着。第一弾のバリエーション終了。今の季節だと紅葉と落葉によるカーペットを歩けるはずなんだけど、今日の天気だとそりゃ無理ですね。でもいい感じの伊藤新道からのルートを見やると、あっちからも歩きたい気持ちがわいてきます。このエリア、人が少ないのが本当にもったいないというか、すごく素晴らしい場所だと思います。
オトワ池に向かい写真を撮ると、夫婦滝へ一旦下って行きます。ここは一般道ですが、今日は雨で石が滑るのと意外と渡渉ポイントがわからなくて思ったよりてこずりました。苔むした石にとにかく足が滑る(^^;)。でもテープのガイドがありがたいです。なんとか夫婦滝まで降りてきました。懐かしい東屋にもこんにちは。ここからは第2弾の登りになります。
自分が思っていた方角と地図の地形が一致しなかったため、地図を見てなんかしばらく混乱しましたが、解決。少し川の下流に向かって右岸を進み、ちょっと登ったところにある尾根筋から取りつきになりました。写真は取り付きに自信がなかったので撮れていませんが(^^;)。
この比良岳のバリエーション取り付きからは、もちろん直登のガチ登りの斜面が始まりました。なんか、オトワ池までの登りと比べると、雨のせいで足が滑る。そういう意味でも杉林って人が入っているだけに安心を実感。ここは自然林です。雨で滑る。でも四駆で行くしかない。登ります。ちなみにこちらのルートはそれなりに踏まれている感じです。
手前のピークでぬか喜び(^^;)&道間違い発生。それでも進むと斜面がやさしくなってきて、ようやく比良岳に到着。第2弾終了。ここも面白い道でした。比良岳には何度か来たけど、今日が一番遠かったな。山は道が変わると本当に別物だと実感します。しかし達成感よりも、今日の核心はこれからになるので気持ちはむしろ緊張が増します。
まずは少し北上して葛川越へ向かいます。なんと琵琶湖が見えるじゃないですか!今日も東側は晴れているようですね。ぐぐっと下れば葛川越に到着です。昔はここを経由して滋賀側と京都側への物流のルートでもあったらしいです。つまり古道ですね。ただどっちも古道としては険しすぎるんじゃないのと思うんですが、道中で作られる炭や石など産品が付加されていたのでしょうか。この辺りは歴史探訪にもなると思います。今日はここを下って行こうと思います。第3弾のスタートです。
しかし、以前牛コバから小川新道へのトラバース道の旧道を探った時に早々に撤退した記憶があるためにビビってます(^^;)。トラバース道は、メンテナンスがないと痩せていったり、崩落していたりします。そこが最大の不安ですが、行けるのか?撤退となると全部登り返して比良岳か烏谷山からの下山になります。バリエーションの下りはマジドキドキ。まあ、行かなわからんわな(笑)。
出だしは驚くほどの普通に付けられた凹部になった登山道。こんなもんかい!なんか余裕な気持ちになりました。が、倒木にさえぎられて乗り越すシーンにバリエーションということを思い出します。そして突然道が崩落していました(^^;)。こんな早くに撤退か?
別の下れるところを探して下ります。もしどうにもならないところが出てきたら登り返しということを考えると、撤退なら早めがいいということはわかっているのですが、もうちょっと行ってみたい。時間はある。もうちょっと行ってみましょう。
道なきところを下って行きます。踏み跡らしいものはわからない。しかし人が通れるところはここかなというところを通ります。沢を外れて歩くとあっという間に落差ができたりするので、極力沢の近くを歩きます。そのうちなんか調子が出てきました。いい感じに沢下りをしていたところ、ヤマレコから警告発令。トラバース道への分岐を逃していました。
実際、このまま沢を下りきれるんじゃないかと思っていましたが、トラバース道があるということはおそらく滝があるのかと想像します。いつか辿ってみたいですけれど。登り返して立派なトラバース道が確認できましたので、そちらに沿って下山したいと思います。しかしこのトラバース道、沢沿いにはほぼ人の痕跡がなかったのに、こんなにしっかりした踏み跡があるとは驚き。まさしく古道という感じがします。
しばらくは本当に歩きやすいトラバース道。基本的に植林と自然林の間にあります。迷ったときはこの植生の間を探せば間違わないと思います。しかし下りだったせいか、つづら折れに気が付かず思わず進行方向に何度も引き込まれてしまいました。踏み跡っぽいものががあるとどうしても迷います。修正のために直下しようとすると落石を引き起こしそうで、これでこのあとすごく時間を使いました。ありがたいことに人間が落ちても止まれる斜度ではあるのですが、落石を起こすと牛コバから蓬莱山への川沿いの登山道まで行ってしまうのではないかと緊張します。
トラバースなのに何度も迷って進みます。物を運ぶには不適なトラバースのように思いますが、だんだん痩せちゃったのでしょうか。炭焼き小屋あとのようなものを越え、先に進みます。その先、恐れていた痩せルートが出てきたりで緊張感が続きます。着地点近くになるとルートが発散してよくわからなくなってきました。最後は直下になりましたが、足元の石がほぼすべてガレガレに浮いている。下が一般道だと思うと石は落とせませんし、ゆっくり行きます。
そして着地。なんかほっとします(^^)。ほっとしたとたんにぶわっと汗が出てきました。ありがとう。この先は林道歩きです。今日のバリエーション三昧のあととしてはとても気持ちいいエピローグです。朝の取りつきを経由して駐車場まで戻ります。何度も来させていただいた比良山系ではありますが、まだまだ知らない世界と歴史があることを感じさせていただきました。本当に面白かった。東側もいろいろあるんだろうな。ありがとうございました。
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