下ノ廊下 黒部ダムから欅平へ

2023年11月01日(水) 〜 2023年11月02日(木)

• GPS: 17:04
• 距離: 34.8km
• 登り: 7,251m
• 下り: 8,132m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:38
• 休憩: 0:42
• 合計: 9:20

距離 19.9km 登り 3,761m 下り 4,397m

7:50 黒部ダム駅
8:13 ダム下
9:01 内蔵助谷出合
10:17 新越沢二股
11:32 11:38 黒部別山谷
12:51 白竜峡
13:48 13:52 十字峡
14:58 15:10 半月峡
15:40 15:57 東谷吊橋
16:13 仙人谷ダム
16:16 仙人谷駅
16:18 16:19 関西電力人見平宿舎
16:45 16:47 権現峠
17:10 阿曽原温泉小屋

2日目

• 山行: 6:18
• 休憩: 0:19
• 合計: 6:37

距離 14.9km 登り 3,496m 下り 3,760m

5:35 阿曽原温泉小屋
7:21 折尾ノ大滝
7:30 オリオ谷
8:17 大太鼓
9:10 9:19 志合谷
10:16 10:19 蜆谷
11:25 11:32 水平歩道始・終点
12:12 欅平駅

天候

晴

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

信濃大町の七倉荘に前泊　素泊り5,500円
駅から徒歩5分くらい。駅前に美味しいパン屋さんがありました。

コース状況／危険箇所等

ログは谷底だと信号が届かないのかいたるところであらぬ方向に吹っ飛んでます。
阿曽原温泉小屋は11月5日で今年の営業が終わるそうです。

その他周辺情報

宇奈月温泉総湯湯めどころ宇奈月　５１０円
富山地方鉄道宇奈月温泉駅なら徒歩1分かかりませんでした。
トロッコの宇奈月駅からだと５分くらい歩きます。

写真

11/1 6:54

扇沢から電気バスでダムへ

11/1 7:26

見た目は普通のバス

11/1 7:43

ダムの内部から登山開始

11/1 7:50

今回唯一の雪景色

11/1 7:55

黒部川まではジグザグの道を下ります。

11/1 8:09

沢を渡ります。

11/1 8:54

谷底までまだ日差しは届いていません

11/1 9:01

暫くこの谷の底を進みます

11/1 9:02

これでビビっちゃこの先進めない
（ビビってた）

11/1 9:06

右側が谷なので、針金は9割9分左側です

11/1 9:24

見上げるとそそり立つ岸壁

11/1 9:41

沢沿いを下るのですが、結構アップダウンがありました

11/1 10:04

まだ谷底は暗い

11/1 10:08

あそこから岸壁を削った道がスタート

11/1 10:12

この高さだってこの先に比べたら低い。なんせ沢が見える。

11/1 10:13

私には限界です

11/1 10:15

こんなに育った木が生えているってことは、ここは雪崩が当たらないのか

11/1 10:19

まだ引き返せるよね…

11/1 10:22

この頃はまだグローブがきれいでした

11/1 10:29

このレコを書いているときに、紅葉きれいだったんだなって思いました。

11/1 10:48

でも撮ってはいる。

11/1 11:16

高巻きのハシゴ登場数メートルの崩落個所を迂回するために、すごい高さまで登ります。

11/1 11:20

よく撮れたな

11/1 11:59

ビビり限界近い…
もはやスリングとカラビナで常に確保しないと歩けない
掛ける→歩く→止まる→外す→掛ける→歩く→止まる→外す→掛ける…の繰り返し

11/1 13:34

多少は安心して歩けた所

11/1 13:36

濡れました

11/1 13:50

吊橋…発狂しました

11/1 13:58

あそこ歩くの？

11/1 15:34

関電の施設らしい

11/1 15:50

仙人ダム手前の二つ目の吊橋
この長さなんですか…

11/1 16:02

トンネルというか回廊

11/1 16:11

仙人ダム
ここだけは平和でした。

11/1 16:12

ダムの堰堤に登る階段はペンキ塗りたてで道幅狭し

11/1 16:17

ダムの施設内を抜けます

11/1 16:46

ダムからの登りがきつくて足攣りました。

11/1 17:11

阿曽原温泉に到着です。
「お疲れ様」
受付の時の小屋の皆さんの言葉がとても温かかったです。

11/1 18:29

晩御飯はカレーライス
美味しくてお代わり二回して2.3杯いただきました。
そういえば昼飯らしいもの食べてなかったもんな。

11/1 19:28

食後にお風呂

11/1 19:29

ヘッデン照らして撮りました。露天風呂に照明はありません。

11/2 5:37

二日目
5時半出発、しばらくヘッデン点けて登りました。

11/2 5:55

6時前、東の空が明るくなってきた。
あの山はなんだろ？

11/2 6:03

急登の後は急降

11/2 7:11

崖に刻まれた一筋の線、あそこ歩くのね

11/2 7:20

谷ごとに滝があるような気がします。

11/2 7:27

幾つの谷を越えたのか

11/2 7:30

何か理由があって作ったんだろうけど、よく作ったな。

11/2 7:38

陽がようやく東の稜線から出てきた

11/2 8:07

礼文島で買った昆布餅
休憩は短時間で済ませるため、シナジーバーとかも便利でした。

11/2 8:42

ビビりマックス！

11/2 8:46

ビビりマックス越え！

11/2 8:50

自撮りする余裕皆無

11/2 9:13

ヘッデン装着

11/2 9:13

もしかしたら一番安心して歩けた部分かも

11/2 9:15

結構な長さですが、全体が水びたしというわけではなく、くるぶしくらいまで水に浸かるのは数メートルでした。片足が置けるくらいの石が水溜まりの中に転がっているので、上手く伝っていけばそんなに濡れることはありませんでした。ただし浮石に注意

11/2 9:46

トンネル抜けたらまたもやビビりアップ！

11/2 9:59

ビビり最高潮！

11/2 10:00

ついにビビりメーター振り切れました

11/2 11:13

なんで俺はこんなところにいるんだ!?

11/2 11:23

その先あるよね？

11/2 11:32

ついについについに水平歩道危険地帯脱出

11/2 11:34

なにも掴まないで歩ける安心感

11/2 11:44

こんな道ならいくらでも

11/2 11:45

あと700mが長かった。

11/2 11:46

上級者向けではなく変態向けと書いた方が正しい

11/2 11:47

何気に階段急できついです

11/2 12:03

欅平到着
感想は「無事帰ってこれたんだな」

撮影機器：

TG-850 OLYMPUS IMAGING CORP.

感想

yamazki_taro

下ノ廊下

実は高所恐怖症です。
今回の山行を短文で表現すれば「勘違い男の無謀な挑戦」
だからこそ完歩した達成感は半端ないです。

今まで経験が無いくらい抜いていく人、行きかう人、小屋の人に励まされました。
恐らく歩き方からしてビビっているのがバレバレだったんだと思います。

途中からは左手で針金を持つだけでは心細く、スリングをチェストハーネスにして常に針金にカラビナをかけて確保しながら歩いていました。お陰で左半身はボロボロです。でも傷はいずれ治るけど、落ちたら怪我じゃすまない…「黒部に怪我無し」実感しました。

下ノ廊下、水平歩道、決して生半可な気持ちでは歩いてはいけない道です。