晩秋の瑞牆山そしてクライミングの練習



- GPS
- 06:36
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 900m
- 下り
- 903m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
瑞牆山荘の前で7:00に待ち合わせ。俺は県道610号線を急いでいた。信州峠への登りにさしかかるあたりを右折し、クリスタルラインに入る。前を走っていた車の4台のうち3台が右折した。瑞牆山の登山者であろう。11月3日、この日は最後の紅葉を楽しめる祭日として混雑が予想された。
クリスタルラインに入って5分もたたないうちに渋滞が始まったschneckeとの待ち合わせ時間まであと10分だ。焦る。schneckeとは先週の山梨県山岳連盟のクライミング研修会で出会った女性だ。俺が入会予定の〇×山岳会のメンバーだったこともあり色々話す機会があった。
schneckeから3日、瑞牆山ご一緒しませんか?とのお誘い。瑞牆山は俺の家からもその独特の山容が確認できる。3日は大した用事もないし、久々に全山の紅葉の終焉に立ち会ってみたいものだと思っていたところだったのでちょうど良かった。
渋滞はなかなか動かない。しびれを切らして車から出て歩いて前方へ行ってみるとどうも事故らしい。車が横を向いている。このあたりの車は大体、センターラインをオーバーして走ってくるのでヒヤッとすることがしばしばある。それほどめったに対向車とすれ違わないので油断しているのだ。いや、そもそもセンターラインというものが無い。
立っていた警察官に聞くと車の移動にそれほど時間はかからないだろうとの事だった。
前日、schneckeからは7:00に瑞牆山荘前で待ってます。との話だったので山荘前の駐車場に恐らく前夜から車中泊して時間になったら山荘前に出てくるのだろうと思い連絡しようとしたらそこに丁度schneckeから電話が来た。話の内容からするとどうも俺の後方にいて渋滞にさしかかったらしい。であれば俺が先に下山口にあたる山荘前の駐車場に停めてschneckeの車で登山口の黒森ルートの林道終点箇所に移動した方が良かろうと、車から降りずに山荘前で待っててもらうよう話した。黒森ルートはあまり知られていないので今回のように祭日で混雑する時には静かな登山ができると考えた。
山荘前でschneckeの車に乗せてもらい。登山口へ移動。林道は山の西側の為、山体の影になりやや薄暗い。しかし、静まりかえった紅葉の群れが太陽の光が差し込めば今にも爆発しそうな準備をしている雰囲気だ。そんな森の中のギャップの多い林道をschneckeのホンダライフは激しく上下しながら移動した。林道終点の駐車場に到着してみると先着の車が1台だけ停まっていた。瑞牆山荘前の駐車場の方は満車の為、道路脇にも隙間のないほどの駐車状況だったが、その混雑状況とは雲泥の差だ。
俺達が車から降りるとサクサクと二人が落ち葉を踏む音が静寂の中に響いた。
誰もいないせせらぎ沿いの登山道。山の話が弾んだ。水の音がBGMのように流れている。不動滝という所にさしかかった。滝の近くまで行ってみる。最近雨が降ってないので水量が少ないのであろう、滝といっても岩を優しく舐めるように落ちる水。滝壷に落ちる音も穏やかだ。西を見ると山体の影がだんだん近づいてきている。もうすぐこの登山道も燃える紅葉の光の中に活気を魅せ始めるだろう。不動滝を過ぎると登山道は急登になっていく。やがて彼女は無口になった。「私、登りが苦手なので無口になったらゴメンナサイ」と事前通告を聞いていたがその通りになったので何だか正直で微笑ましい♪
逆にルートのよく判らないところでは無口なくらいが丁度良い。おしゃべりに気をとられてルートミスをしてしまう可能性があるからだ。
やがて、ルートはメインルートと合流し山頂を迎えた。山頂は林間の中から忽然と現れた。穏やかな春のような青空が広がっている。富士山も少し霞んでいる。下界ではこの季節には珍しく25°を越える夏日になっている地域も多いと天気予報は伝えていた。遠く北アルプスの白馬あたりの雪山が霞みの向こうに見えた。八ヶ岳や甲斐駒、隣の金峰山とかが大体同じ高さに見えるから不思議だ。先日、甲斐駒から見た八ヶ岳や金峰山はかなり低く見えた。瑞牆山は更に低く見えていた。
人間も同じかなと思った。偉大な心の持ち主がいたとしても下から見たら自分と同等か人によっては揶揄したりして見えているのだろう。しかし偉大な心の持ち主から見ればまだ子供みたいな我がままな人間に見えているかもしれないなと思った。
山頂で記念写真を撮って山頂から一段下がった岩場で昼食にした。俺がナルゲンに入れて持ってきた桃を振舞ったらたいそう喜んでくれた。真夏では痛むものもこの季節位からは徐々に持ってくることが出来る食材も増える。コンビニで買ってきたオニギリや総菜をのんびり山々を眺めながら食べた。住んでる街や家族、仕事の事など話した。切の良いところで切り上げて下山を開始。下山はメインルートの岩場の多いルートだ。11時を回っていてもまだ登山者の行列との待ち時間がけっこうある。途中ゆっくり休憩しながら予定通り14時前に下山し、俺の車で登山口に移動した。
下山後、クライミングの練習がしたいとの事だったので小瀬スポーツ公園のクライミング場へ案内した。この施設は公共施設であり安全を担保する為に利用許可証を持っている人と一緒でないと利用できない。一般のジムなら数時間やるだけでも1日券で2000円位かかってしまうがここなら400円で夜の10時まで利用できる。また、オートビレイ機もあるのでビレイヤーがいなくても勝手に各自練習できるのが有難い。
練習後、何やら彼女のこれまでのグレードから2段階ほど上位に上がったと喜んでくれた。俺も昨日買ったばかりの新しいクライミングシューズの履き慣らしをしてみてその安定した性能に満足することができた。
こうして晩秋の充実の1日が過ぎていったのでした♪
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