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記録ID: 6147976
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ハイキング
朝日・出羽三山

山毛欅沢(637.3m) 〜綱木川・塩の道 経由〜

2023年11月03日(金) [日帰り]
 - 拍手
GPS
10:06
距離
13.1km
登り
603m
下り
603m

コースタイム

日帰り
山行
9:06
休憩
1:00
合計
10:06
5:57
115
スタート地点
7:52
8:00
92
ゴルジュ迂回(乗越)
9:32
9:35
83
尾根取付き
10:58
11:08
10
山毛欅沢(637.3m)
11:18
11:28
12
山頂南東肩
11:40
12:02
77
山毛欅沢(637.3m)
13:19
13:20
34
513m
13:54
14:00
52
綱木川入渓
14:52
14:52
71
ゴルジュ通過
16:03
ゴール地点
通常、塩の道(北方新道)を目指す場合は、小揚川に沿って林道を進み、才ノ神峠を越え柳生戸集落跡を通過して大峠の北西稜線に取付く。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大栗田集落の先、赤沢川を渡った広場に駐車
コース状況/
危険箇所等
・綱木川は滝がなく明るく開けた砂利の沢。浅瀬(膝程度)を何度も渡渉しながらどこまでも進める。砂利にはヌメリがありフェルト靴の方が良さそう。浅瀬でも長靴以上の水深箇所もあり胴長も選択肢に。
・蛭は綱木川沿いでは遭遇しなかったが、塩の道の通る薮尾根の登下降で一匹、足に付着あり。時期的に蛭の動きは鈍いが、暖秋のため安心はまだ早い。
村上市朝日地区の「登山案内図」に掲載の塩の道ルート(オレンジ)と今回通行した破線ルート(黄)
破線ルートは主に右岸(岸辺・段丘上)に延びているが浸食・薮化しているようだ
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村上市朝日地区の「登山案内図」に掲載の塩の道ルート(オレンジ)と今回通行した破線ルート(黄)
破線ルートは主に右岸(岸辺・段丘上)に延びているが浸食・薮化しているようだ
西方向から望む塩の道(元サイズ)
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西方向から望む塩の道(元サイズ)
駐車地点の広場より赤沢川に沿って、踏み跡を綱木川との合流点まで進む。
駐車地点の広場より赤沢川に沿って、踏み跡を綱木川との合流点まで進む。
合流点からは綱木川左岸の踏み跡をたどる。まもなく砂防ダムが見えてくる。前方の杉林手前の踏み跡を左下へ降りると最短で綱木川へ入渓できる(このまま進むと深い入り江をヘツる激薮区間へ突入)
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合流点からは綱木川左岸の踏み跡をたどる。まもなく砂防ダムが見えてくる。前方の杉林手前の踏み跡を左下へ降りると最短で綱木川へ入渓できる(このまま進むと深い入り江をヘツる激薮区間へ突入)
中央部にスリットのある砂防ダム。このダムの影響か、上流部には魚影が殆どない。
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中央部にスリットのある砂防ダム。このダムの影響か、上流部には魚影が殆どない。
入渓後はしばらく広くて平坦な草藪の河原を歩く。
入渓後はしばらく広くて平坦な草藪の河原を歩く。
歩ける岸辺がなくなったら積極的に渡渉。(浅瀬を選べば深くても膝の直下程度)
歩ける岸辺がなくなったら積極的に渡渉。(浅瀬を選べば深くても膝の直下程度)
穏やかな清流に癒されるポイント多数
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穏やかな清流に癒されるポイント多数
蛇行する地点は中州をショートカットしたり薮が深い場合は岸辺をそのまま遡行
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蛇行する地点は中州をショートカットしたり薮が深い場合は岸辺をそのまま遡行
地形図の破線に相当する踏み跡も右岸に所々に確認できる(登山道にしては幅広で牛馬が通れるほど)
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地形図の破線に相当する踏み跡も右岸に所々に確認できる(登山道にしては幅広で牛馬が通れるほど)
土管が散乱するポイント、昔は土管で川水を通し、その上に簡単な橋が渡されていたのだろう
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土管が散乱するポイント、昔は土管で川水を通し、その上に簡単な橋が渡されていたのだろう
この先、両岸が狭まりミニゴルジュ区間となるので手前から支流(左岸側)に沿って迂回する
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この先、両岸が狭まりミニゴルジュ区間となるので手前から支流(左岸側)に沿って迂回する
こちらの斜面を乗越し反対側の綱木川へ降りる
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こちらの斜面を乗越し反対側の綱木川へ降りる
迂回する破線ルートが明瞭に残っている区間 やはり道幅は広い
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迂回する破線ルートが明瞭に残っている区間 やはり道幅は広い
乗越地点。薮に囲まれた広場になっている
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乗越地点。薮に囲まれた広場になっている
綱木川へ降りて遡行開始
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綱木川へ降りて遡行開始
両岸が開けてさらに穏やかに
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両岸が開けてさらに穏やかに
上高地のような雰囲気 サワグルミが多い
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上高地のような雰囲気 サワグルミが多い
前方に目指す山毛欅沢(637.3m)が見えている
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前方に目指す山毛欅沢(637.3m)が見えている
地形図で長津川側から峠を越えてきた実線の道路の終点。廃道状態だがなんとか道型がわかる。
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地形図で長津川側から峠を越えてきた実線の道路の終点。廃道状態だがなんとか道型がわかる。
徐々に紅葉がきれいになってきた
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徐々に紅葉がきれいになってきた
画像の左上の斜面を登り、尾根から山毛欅沢(637.3m)を目指す。綱木川はどこまでいっても穏やかで大峠へ接続する破線ルートが存在していたことも納得できる。
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画像の左上の斜面を登り、尾根から山毛欅沢(637.3m)を目指す。綱木川はどこまでいっても穏やかで大峠へ接続する破線ルートが存在していたことも納得できる。
最初は濃い草藪だが登るにつれブナが多くなり薮は薄くなる
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最初は濃い草藪だが登るにつれブナが多くなり薮は薄くなる
このあたりの平坦地に塩の道が通っているはず(気づかずに通過)
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このあたりの平坦地に塩の道が通っているはず(気づかずに通過)
山毛欅沢の山頂と思われる最高地点に到着
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山毛欅沢の山頂と思われる最高地点に到着
周囲は落ち葉に覆われ15分以上粘り、やや窪地でようやく三角点を発見。
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周囲は落ち葉に覆われ15分以上粘り、やや窪地でようやく三角点を発見。
落ち葉が5センチほど堆積していた三等三角点 山毛欅沢(637.3m)
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落ち葉が5センチほど堆積していた三等三角点 山毛欅沢(637.3m)
山頂から南東方向へ散策。途中から踏み跡が明瞭になりピンクテープが現れる。塩の道を辿れば大峠へ行けるがタイムリミットで引き返す。
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山頂から南東方向へ散策。途中から踏み跡が明瞭になりピンクテープが現れる。塩の道を辿れば大峠へ行けるがタイムリミットで引き返す。
樹間から望む鷲ヶ巣山
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樹間から望む鷲ヶ巣山
鷲ヶ巣山から鷹ノ巣山へ続く稜線
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鷲ヶ巣山から鷹ノ巣山へ続く稜線
反対側、光兎山(右)〜頭布山北東肩(965m)(左)
反対側、光兎山(右)〜頭布山北東肩(965m)(左)
山頂をトラバースする塩の道を示すピンクテープ
山頂をトラバースする塩の道を示すピンクテープ
樹間から望む綱木川の谷(中央)山頂付近は紅葉が見ごろ
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樹間から望む綱木川の谷(中央)山頂付近は紅葉が見ごろ
山頂を後に北西肩へ、鷲ヶ巣山と高峰(730m)へ続く尾根(元サイズ)
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山頂を後に北西肩へ、鷲ヶ巣山と高峰(730m)へ続く尾根(元サイズ)
これから進む稜線(中央:530m峰 左:513m峰)
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これから進む稜線(中央:530m峰 左:513m峰)
稜線を下るにつれ踏み跡が明瞭になり塩の道に出る。
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稜線を下るにつれ踏み跡が明瞭になり塩の道に出る。
振り返ると丸くてどっしりとした山毛欅沢
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振り返ると丸くてどっしりとした山毛欅沢
520mピークの南面をトラバースする区間
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520mピークの南面をトラバースする区間
南東方向の視界が開ける。右から三角形の大峰(965m 頭布山北東)、935m、861m、烏帽子岩は見えず。
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南東方向の視界が開ける。右から三角形の大峰(965m 頭布山北東)、935m、861m、烏帽子岩は見えず。
稜線を北西方向へ下る踏み跡(本来の塩の道のルートとは異なる?)
稜線を北西方向へ下る踏み跡(本来の塩の道のルートとは異なる?)
分岐点のブナには切り付けが
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分岐点のブナには切り付けが
稜線の一段下の北側斜面をトラバースする踏み跡。こちらが本来の塩の道ルートかもしれない。この先は斜め潅木薮で廃道状態。
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稜線の一段下の北側斜面をトラバースする踏み跡。こちらが本来の塩の道ルートかもしれない。この先は斜め潅木薮で廃道状態。
再び稜線に上がり513mピーク付近へ。踏み跡無し。
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再び稜線に上がり513mピーク付近へ。踏み跡無し。
513mピークから南西斜面を下降。ツル薮がひどく苦戦。
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513mピークから南西斜面を下降。ツル薮がひどく苦戦。
薮の中に放置された空のドラム缶。木材の運搬のための発動機用の燃料だったのか。
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薮の中に放置された空のドラム缶。木材の運搬のための発動機用の燃料だったのか。
地形図で実線の道が通っている付近。自然に還りかけた道型が確認できる。
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地形図で実線の道が通っている付近。自然に還りかけた道型が確認できる。
水流が出てくると綱木川は近い
水流が出てくると綱木川は近い
サワグルミの幹に取り付けられた滑車。
(推測)周辺で切り出した木材を川まで運ぶためか。集めた木材を増水期に下流へ流し、海辺で海水を煮詰めるための薪に利用?
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サワグルミの幹に取り付けられた滑車。
(推測)周辺で切り出した木材を川まで運ぶためか。集めた木材を増水期に下流へ流し、海辺で海水を煮詰めるための薪に利用?
日の傾く中、綱木川をピッチを上げて下降
日の傾く中、綱木川をピッチを上げて下降
迂回せずゴルジュ区間を突破してみる。流れは速くなるが岸辺を伝って行けば進めそうだ。
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迂回せずゴルジュ区間を突破してみる。流れは速くなるが岸辺を伝って行けば進めそうだ。
西日の水面反射で足元が見えず、水中のヌメリ石で軽く転倒。幸いザックがクッションになり尻を水没程度で済む。
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西日の水面反射で足元が見えず、水中のヌメリ石で軽く転倒。幸いザックがクッションになり尻を水没程度で済む。
ゴルジュ区間を抜け幾つもの蛇行を通過すれば河原が開けてくる。
ゴルジュ区間を抜け幾つもの蛇行を通過すれば河原が開けてくる。
段丘に上がり右岸道路に出ると長かった山行は終わりに近い。
段丘に上がり右岸道路に出ると長かった山行は終わりに近い。
薄暮の大栗田集落、最奥の山里
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薄暮の大栗田集落、最奥の山里
田麦集落へ向かう峠道より光兎山
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田麦集落へ向かう峠道より光兎山

感想

 古くから越後と米沢とを結ぶ交易の道、十三峠道を含む米沢街道が存在していた。ところが江戸時代末期には、途中の関所が塩荷に高い関税をかけたことから紛争になり、村上藩と米沢の商人が協議して大峠・小揚を経由して最短で村上へ通ずる北方新道(柳生戸街道)が切り拓かれた。
 登山案内図(村上市観光協会発行)を見ると塩の道(北方新道)と並行して綱木川沿いに破線ルートが記されており源頭部から大峠へ接続している。北方新道の間道として存在してきたとしても不思議でないと思われる。
 今回は綱木川沿いの破線ルート(沢歩き+段丘上の踏み跡)を利用して北方新道の通ずる稜線に上がり三角点のある山毛欅沢(637.3m)を目指した。

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コメント

noraneko964さん、こんにちは。
沢登り、藪山のルート取りなど、スキル高いですね。
紅葉の塩の道・柳生戸街道を懐かしく拝見しました。😃
ヒル、烏帽子下の岩場横断道等、思い出深いです。私の軌跡データ見ると 637〜東の672 共に、ピーク踏まずに南面横断しています。昔は登山(山遊び)で無いので、得てしてピーク下を通るルート多いですね。 長井市 okusan
2023/11/14 14:07
okusan093 様、コメントありがとうございます。
大峠まで踏破するには、蛭の少ないい時期を狙うと日帰りではなかなか遠く感じます。それでも今回、山毛欅沢まで行けて塩の道を垣間見ることが出来て良かったと思います。綱木川を詰め上げて大峠へ至るルートもアップダウンの非常に少ない穏やかな沢地形を利用しており、塩の道の間道・山仕事道?として機能していても不思議はない感じでした。
2023/11/15 6:12
プロフィール画像
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