安達太良山【ほんとうの空で雪渓歩き】
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- GPS
- --:--
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 823m
- 下り
- 833m
コースタイム
天候 | 朝は曇り.午前10時ころから昼過ぎまで快晴.時々稜線には薄い雲がかかった. 午後からは曇り.15:00ころに小雨. |
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過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
実家(山形県南陽市)から国道13号線で福島に移動.福島飯坂から二本松まで東北道を利用(高速料金は780円).その後,岳温泉経由で奥岳登山口まで移動.所要時間は約2時間,移動距離はおよそ100km. 【復路】 往路と同じコースを逆順に戻る. |
コース状況/ 危険箇所等 |
奥岳登山口から五葉松平を目指す場合,最初はスキー場のゲレンデの端を歩くが,登山道への入り口が分かりづらい.このほかは基本的に道がよく整備されており,歩きやすい.ただし,雪渓・残雪の周辺では雪解け水で地面がぬかるんでいるので注意が必要.分岐点には必ず標識があり,道を間違えることはない. 表登山口分岐〜安達太良山山頂,矢筈森〜くろがね小屋では雪渓を横切る.トレースと標識があり,道に迷うことはない.トレース部分はシャーベット状の雪になっており滑落の危険性は少ない.アイゼンなしのトレッキングブーツでも十分. 安達太良山山頂〜牛の背では風が強かった. |
その他周辺情報 | 奥岳登山口にはロープウェイ乗り場に付設の飲食店がある. |
写真
装備
個人装備 |
ザック(オスプレー・エクリプス26)(1)
帽子(1)
シャツ・パンツ予備(1)
長袖ポロシャツ(1)
トレッキング・グローブ(1)
タオル(1)
ポケットティッシュ(3)
雨具(1)
サングラスと眼鏡入れ(1)
腕時計(1)
コンパクトデジタルカメラ(1)
トレッキングブーツ(1)
ポール(1)
コンパス(1)
ライター(1)
ハイドレーション(1)
ヘッドランプ(1)
ヘッドランプ用予備電池(2)
ナイフ(1)
iPhone(1)
筆記具(2)
2.5万分の1 地形図(1)
登山地図(1)
地図ケース(1)
熊避けのスズ(2)
ストーブ(1)
ガスカートリッジ(1)
スポーツドリンク(1)
水(1)
主食(1)
インスタント食品(1)
チョコレート(2)
非常食(1)
コッヘルセット(1)
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感想
安達太良山に登ってきた.
せっかくのGWだが,寒冷前線の通過で4日の午後からは天気が下り坂になるとの予報だった.午前中のうちは何とか天候がもつと判断した.午後は早く下山するため,登山開始時刻を早めることにした.早朝に実家を出発し,06:30に奥岳登山口に到着.すぐに登り始めた.
今回の山行で最も記憶に残ったのは雪渓である.このような残雪期に高い山に登ったのははじめてだったせいもあり,とても印象的だった.麓・中腹から安達太良山を望んだ時,雪渓の白が山容のアクセントとなっていた.今回,安達太良山頂から望んだ飯豊・吾妻も豊富な残雪を戴いていた.この時期の東北の山はみな山頂に雪を残しており,非常に高雅(ノーブル)な印象がある.
安達太良山は1700mとそれほど高くはない山だが,非常に懐の深い山だった.中腹のなだらかな斜面に灌木の林が延々と続くのが印象的だった.その一方で,山頂から稜線にかけてはいかにも火山らしい,岩盤・砂礫がむき出しの荒涼とした風景が広がっている.非常に対照的な光景であった.色彩も豊かだった.中腹部の針葉樹の濃緑,新緑のライトグリーン.荒涼とした稜線の赤褐色,王道色,白褐色.そして雪の高雅な白... 安達太良山は色とりどりの山だった.
戦前のある女性画家は「阿多多羅山の山の上に毎日出ている青い空がほんとうの空だ」といった.今回,ほんとうの空は終始機嫌がよかった.山頂に到達した時はやはり青空で,四方を見渡すことができた.雲の向こうに飯豊,磐梯,吾妻,蔵王,那須,そして阿武隈山地を望めた.稜線から下り始めたときはややうす雲がかかっていた.曇り空になった午後でも,眺望のよい所からは安達太良山の頂を眺めることができた.
非常に印象的な山行だった.
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