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Yamareco

記録ID: 63081
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
石鎚山

石鎚山(土小屋−東稜−石鎚山−土小屋/日帰り・ピストン)

2010年05月02日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
05:35
距離
9.0km
登り
718m
下り
713m

コースタイム

土小屋10:00−10:39第2ベンチ10:46−11:03東稜分岐(第3ベンチ)11:08−11:35矢筈岩手前の大きな岩11:44−12:22南尖峰手前休憩地12:40−13:15石鎚山(天狗岳)山頂13:46−14:04弥山14:05−14:21成就コース分岐14:21−14:40東稜分岐14:45−15:30土小屋
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年05月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
石鎚スカイライン経由で土小屋まで。
石鎚スカイラインは、全線中央分離帯ありで、とても整備された観光道路です。
終点に土小屋駐車場があります。
駐車場が満車でも、手前の路肩がしばらく広くとってあり、十分な駐車スペースがあります。
駐車場から200mほど国民宿舎へ向かって歩くと、左手が登山口となります。

【登山口〜東稜基部まで】
よく整備された道で、要所要所に木の階段や道が付けられていて、危険な場所はありません。
じきに開けた道となり、目指す石鎚山も望め、テンションも高まって行きます。
途中、ベンチ1・ベンチ2・ベンチ3と、木のベンチが設置されており、休憩場所にも困りません。
このベンチ3の場所が東稜への分岐点になります。

【東稜基部〜東稜経由山頂へ】
一般登山道はまっすぐ二の鎖小屋方面へ伸びていきますが、ベンチ3の左脇から尾根へ直登するのが東稜コースです。
目印の類は全くありません。
私もいったんベンチに荷物を置き、一登りして、「↑通行禁止」の看板を見つけてから登り始めることとしました。
ベンチ3周辺には、踏み跡が多く、東稜への取り付き点をいろいろな方が探した形跡がありますが、何せそのまま荒れた斜面を登るだけで、すぐ看板が見つかるはずです。

道は荒れた樹林と笹ヤブの繰り返しです。
笹ヤブは胸丈くらいですが、踏み跡もしっかりしていて、足元を注意深く進めば迷うことはありません。
ほぼ稜線の最も高い付近をまっすぐ矢筈岩に向かって進んでいきます。
やがて矢筈岩を目前に見える場所にでてきますが、2つの岩の間の笹付きの斜面を直登することになります。
見上げるとその斜度も垂直に近い登りに見えますが、取り付くと笹ヤブがいい手掛かりになり、ひょいと一登りです。
笹も多くの方が登る度に握りしめられているとみえ、踏み跡周辺は枯れかけているのが少々気の毒でもありました。
矢筈岩の間を越え、樹林帯を一登りで開けた南尖峰のビューポイントに出ます。
ここからの南尖峰は、ほぼ岩の「壁」とも言えるような圧巻の眺めです。
どこから取り付くのか途方にくれそうなところですが、コースは南尖峰の右基部に向けたヤセ尾根に進んでいきます。
ここも、「カニの横ばい」と呼ぶようですが、切り立った尾根の側面を進んでいきます。
かなりの切り立ち具合の岩場ですが、意外にホールドも多く、なにしろ滑りずらい岩なので、あっという間に通過してしまいます。

カニの横ばいを過ぎた先の南尖峰基部からは、さほど斜度も急でなく、岩場というよりは樹林を一登りという感じです。
一番の難所は、南尖峰直下の岩場です。
5mほどの岩場ですが、手掛かりが少ない岩なので、慣れていない方は手こずるかと思います。
足元も手元も岩のクラックで確保しながらになります。
腕力・握力に不安な女性や、歩幅が小さい方がおられるようでしたら、ロープ(10〜15mで十分です)を1本お持ちになるとよろしいかと思います。
岩場の上に、しっかりとした立木があり、簡単に確保できると思います。
最後の岩場がとても楽に通過できるかと思います。

ここまで、東稜ルート上には鎖やロープ、道標の類は一切ありません。

この岩を乗り越えれば、もう山頂はすぐです。
北東の西条側に垂直に切れ落ちた天狗岳の山頂、立派な石鎚神社が建ち、人で溢れ返る弥山の山頂もすぐそこです。
天狗岳(西日本最高峰 1982m)の山頂はそう広くはありませんが、360度の展望は見事なもので、弥山側の混雑をみるとしばらくここで停滞したくなります。

意を決し弥山に向かって歩き出します。
弥山山頂直下に鎖場がありますが、一方通行状態で、弥山から天狗岳に向かう方(下る方)が多く、鎖場下部でだいぶ待たされました。

【弥山から土小屋へ下山】
下山には、成就コース方面へ巻道を下り、二の鎖小屋直下から分岐して土小屋に至る一般コースを使用しました。
山頂直下は鉄の階段や手すりまで完備してあり、鎖を使わなければ安全なルートです。

【下山後】
石鎚スカイラインを降り、R494〜R11経由で松山道後温泉へ。
GW中や土日は道後温泉の臨時無料駐車場が解放されます。
ふなやさんの日帰り入浴を利用しました(大人1500円/人・ラウンジの500円券付き)
石鎚スカイラインから望む石鎚山。
2010年05月02日 09:17撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 9:17
石鎚スカイラインから望む石鎚山。
土小屋に到着。
2010年05月02日 09:43撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 9:43
土小屋に到着。
土小屋から200mほどで登山道が始まります。
2010年05月05日 15:58撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 15:58
土小屋から200mほどで登山道が始まります。
登山道は、よく整備された開放的な道です。
2010年05月05日 16:00撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 16:00
登山道は、よく整備された開放的な道です。
じきに目指す石鎚山も望まれてきます。
2010年05月05日 16:00撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 16:00
じきに目指す石鎚山も望まれてきます。
明るい稜線を歩きます。
2010年05月05日 16:00撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 16:00
明るい稜線を歩きます。
ベンチ2手前から歩いてきた登山道を振り返る。
2010年05月02日 10:36撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 10:36
ベンチ2手前から歩いてきた登山道を振り返る。
ベンチ2
2010年05月02日 10:39撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 10:39
ベンチ2
ベンチ3。東稜の基部になります。
2010年05月02日 11:02撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 11:02
ベンチ3。東稜の基部になります。
東稜コースへはベンチ左手のやや荒れた斜面を直登します。
2010年05月05日 16:00撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 16:00
東稜コースへはベンチ左手のやや荒れた斜面を直登します。
すぐに通行禁止の看板。このまま進んでいきます。
2010年05月05日 16:00撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 16:00
すぐに通行禁止の看板。このまま進んでいきます。
笹ヤブ漕ぎが続きます。
胸丈くらいまでありますが、踏み跡をたどれば迷うことはないと思います。
2010年05月05日 16:00撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/5 16:00
笹ヤブ漕ぎが続きます。
胸丈くらいまでありますが、踏み跡をたどれば迷うことはないと思います。
矢筈岩・南尖峰がそびえています。
2010年05月05日 16:00撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 16:00
矢筈岩・南尖峰がそびえています。
矢筈岩。
2つの岩の間の笹付きの急斜面を直登します。
2010年05月05日 16:00撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/5 16:00
矢筈岩。
2つの岩の間の笹付きの急斜面を直登します。
岩の間の笹付きの斜面。
笹をつかみながらぐいぐいと登ります。
2010年05月05日 16:00撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 16:00
岩の間の笹付きの斜面。
笹をつかみながらぐいぐいと登ります。
墓場尾根が伸びています。
2010年05月02日 12:11撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 12:11
墓場尾根が伸びています。
立ちはだかる南尖峰の岩の壁。
2010年05月05日 16:01撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 16:01
立ちはだかる南尖峰の岩の壁。
向かって右手へ痩せ尾根が伸びています。
2010年05月05日 13:53撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 13:53
向かって右手へ痩せ尾根が伸びています。
カニの横ばい。
岩の壁にはりついて南尖峰の基部を目指します。
2010年05月05日 13:53撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/5 13:53
カニの横ばい。
岩の壁にはりついて南尖峰の基部を目指します。
南尖峰への登り。
意外に登りやすいです。
2010年05月05日 16:01撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 16:01
南尖峰への登り。
意外に登りやすいです。
カニの横ばいを通過してくる後続のパーティ。
2010年05月05日 16:01撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/5 16:01
カニの横ばいを通過してくる後続のパーティ。
最後の難所とも言えるところでしょうか。
岩場の登りです。
クラックに手・足をかけ登ります。
2010年05月05日 16:01撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 16:01
最後の難所とも言えるところでしょうか。
岩場の登りです。
クラックに手・足をかけ登ります。
最後の岩場を登るとそこはもう山頂の稜線。
2010年05月02日 13:05撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/2 13:05
最後の岩場を登るとそこはもう山頂の稜線。
石鎚山のシンボルともいえる切り立った天狗岳山頂。
2010年05月02日 13:09撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 13:09
石鎚山のシンボルともいえる切り立った天狗岳山頂。
天狗岳山頂1982m
2010年05月05日 16:01撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/5 16:01
天狗岳山頂1982m
天狗岳から弥山を望む。
2010年05月02日 13:22撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/2 13:22
天狗岳から弥山を望む。
弥山直下の鎖場渋滞。
一方通行です。
2010年05月02日 13:50撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 13:50
弥山直下の鎖場渋滞。
一方通行です。
弥山山頂にて
2010年05月02日 14:01撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/2 14:01
弥山山頂にて
弥山山頂から成就方面へは鉄階段等、整備されています。
2010年05月05日 16:01撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 16:01
弥山山頂から成就方面へは鉄階段等、整備されています。
二の鎖小屋が見えてきました。
小屋直下から土小屋にルートを分け、下山しました。
2010年05月02日 14:06撮影 by  E-520 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/2 14:06
二の鎖小屋が見えてきました。
小屋直下から土小屋にルートを分け、下山しました。
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コメント

大変参考になりました!
カニの横這い・・岩場の登り・・
スリリングなコースですね
写真を拝見しているだけで緊張しました
2011/5/19 22:19
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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