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Yamareco

記録ID: 632730
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

愛媛から鳳凰山観音岳へ(夜叉神登山口より)

2015年05月05日(火) 〜 2015年05月06日(水)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
20.6km
登り
1,836m
下り
1,836m

コースタイム

1日目
山行
8:32
休憩
2:37
合計
11:09
5:54
5:54
3
5:57
6:05
96
7:41
7:54
50
8:44
8:55
56
9:51
9:56
40
10:36
11:10
120
13:10
13:25
5
13:30
13:50
10
14:00
14:30
40
15:10
15:30
28
15:58
15:59
10
16:09
薬師岳小屋
2日目
山行
4:08
休憩
1:00
合計
5:08
5:55
7
薬師岳小屋
6:02
6:10
41
6:51
6:56
45
7:41
7:47
35
8:22
8:29
29
8:58
9:07
56
10:03
10:28
35
11:03
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
松山AP→羽田→新宿→甲府→夜叉神峠登山口
コース状況/
危険箇所等
登山口より火事場跡までは夏道。その後、残雪が登山道に現れるようになる。その後南御室小屋までは雪道歩き。さらに、砂払岳(薬師岳の手前)まで雪道が続く
松山空港午後2時半発。坊っちゃんスタジアムなどを見ながら羽田へ向かう。この後、雲の上を飛行し、いつもなら眼下に石鎚山など楽しめるのだが、それらも見えず、これからの天気が気になり始める
2015年05月04日 14:28撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/4 14:28
松山空港午後2時半発。坊っちゃんスタジアムなどを見ながら羽田へ向かう。この後、雲の上を飛行し、いつもなら眼下に石鎚山など楽しめるのだが、それらも見えず、これからの天気が気になり始める
羽田に到着。どうやら天気は良いみたいだ
2015年05月04日 15:31撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/4 15:31
羽田に到着。どうやら天気は良いみたいだ
夜叉神峠の森駐車場では、夜明けの雨のため出発を見合わしている人たちが数人いた
2015年05月05日 04:31撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 4:31
夜叉神峠の森駐車場では、夜明けの雨のため出発を見合わしている人たちが数人いた
夜叉神峠登山口バス停
2015年05月05日 04:34撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 4:34
夜叉神峠登山口バス停
夜叉神峠登山口から登り始める。登山届けも、ここで書いて提出する。出発は午前5時になった
2015年05月05日 04:34撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 4:34
夜叉神峠登山口から登り始める。登山届けも、ここで書いて提出する。出発は午前5時になった
登りはじめは、よく整備された幅の広い登山道を夜叉神峠小屋までいく。登山道には電線だろうか、黒いパイプが2,3本ほど埋められていた
2015年05月05日 04:47撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 4:47
登りはじめは、よく整備された幅の広い登山道を夜叉神峠小屋までいく。登山道には電線だろうか、黒いパイプが2,3本ほど埋められていた
夜叉神峠小屋の直ぐ直下に、高谷山分岐がある
2015年05月05日 05:44撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 5:44
夜叉神峠小屋の直ぐ直下に、高谷山分岐がある
夜叉神峠小屋。カメラの時計が10分ほど遅れているので、午前6時過ぎに到着したことになる
2015年05月05日 05:49撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 5:49
夜叉神峠小屋。カメラの時計が10分ほど遅れているので、午前6時過ぎに到着したことになる
夜叉神峠までくると白峰三山が目に飛び込んできて感動的だった
2015年05月05日 05:50撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 5:50
夜叉神峠までくると白峰三山が目に飛び込んできて感動的だった
夜叉神峠まで登ると、笹原の中をしばらく行き一旦下る。高度差にして50mもないくらいだが
2015年05月05日 05:55撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 5:55
夜叉神峠まで登ると、笹原の中をしばらく行き一旦下る。高度差にして50mもないくらいだが
登り返しは結構きついところとなる。しばらく続くが、ここは夜叉神峠までとは違い、圧倒される。その訳は、地図で見たときは、尾根歩きでなだらかなように見えるのだが、実際は勾配のきつい登りだから
2015年05月05日 06:04撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 6:04
登り返しは結構きついところとなる。しばらく続くが、ここは夜叉神峠までとは違い、圧倒される。その訳は、地図で見たときは、尾根歩きでなだらかなように見えるのだが、実際は勾配のきつい登りだから
登りが終わると、木立の間から富士山が見えた。雲もたなびき、なかなかの景色。これから天気は回復へと向かった
2015年05月05日 06:39撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
1
5/5 6:39
登りが終わると、木立の間から富士山が見えた。雲もたなびき、なかなかの景色。これから天気は回復へと向かった
杖立峠までの唯一の休憩ポイント
2015年05月05日 07:06撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 7:06
杖立峠までの唯一の休憩ポイント
杖立峠の道標。しかし、実際の地図上の杖立峠はここではなく、もう少し先へ進んだところのようだ
2015年05月05日 07:33撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 7:33
杖立峠の道標。しかし、実際の地図上の杖立峠はここではなく、もう少し先へ進んだところのようだ
杖立峠からは一旦下って、また登りとなる
2015年05月05日 07:44撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 7:44
杖立峠からは一旦下って、また登りとなる
火事場手前から残雪が現れ始めた
2015年05月05日 08:00撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 8:00
火事場手前から残雪が現れ始めた
火事場手前にある広場。ここでも休憩した。何度も休憩しながらゆっくりと歩いた感じ
2015年05月05日 08:09撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 8:09
火事場手前にある広場。ここでも休憩した。何度も休憩しながらゆっくりと歩いた感じ
通称「火事場あと」。山火事があったみたい。ここでは大勢の人と出会う
2015年05月05日 08:34撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 8:34
通称「火事場あと」。山火事があったみたい。ここでは大勢の人と出会う
火事場あとで、白峰三山をバックに
2015年05月05日 08:38撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
3
5/5 8:38
火事場あとで、白峰三山をバックに
火事場あとを過ぎて少し登ると、雪が本格的に現れ始める。この雪が南御室小屋まで続く。アイゼンは無くても問題なかった
2015年05月05日 09:31撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 9:31
火事場あとを過ぎて少し登ると、雪が本格的に現れ始める。この雪が南御室小屋まで続く。アイゼンは無くても問題なかった
苺平。この一体は雪の中だった。ここに道標があって所要時間が書いてあるが、その時間については多くの人が諸説を話していた。ということは、かなりの幅があるということだ
2015年05月05日 09:42撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 9:42
苺平。この一体は雪の中だった。ここに道標があって所要時間が書いてあるが、その時間については多くの人が諸説を話していた。ということは、かなりの幅があるということだ
南御室小屋に着く直前に、奥秩父の山々方面の展望が効くところがある。金峰山方面
2015年05月05日 10:24撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 10:24
南御室小屋に着く直前に、奥秩父の山々方面の展望が効くところがある。金峰山方面
南御室小屋に到着
2015年05月05日 10:26撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 10:26
南御室小屋に到着
南アルプス温泉ロッジで作ってもらった弁当。1000円。これは、魚と卵焼きとウィンナーが入っているシンプルなもので、登山者にとってはありがたいメニュー構成だ
2015年05月05日 10:38撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 10:38
南アルプス温泉ロッジで作ってもらった弁当。1000円。これは、魚と卵焼きとウィンナーが入っているシンプルなもので、登山者にとってはありがたいメニュー構成だ
南御室小屋のトイレ
2015年05月05日 10:55撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 10:55
南御室小屋のトイレ
水場はしっかりと出ていました
2015年05月05日 10:57撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 10:57
水場はしっかりと出ていました
雪は砂払岳直下まで続く。ここは、アイゼンを着けて歩いた。なくても大丈夫そうではあるが
2015年05月05日 12:47撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 12:47
雪は砂払岳直下まで続く。ここは、アイゼンを着けて歩いた。なくても大丈夫そうではあるが
雪が無くなると、奇岩が連続する
2015年05月05日 12:49撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 12:49
雪が無くなると、奇岩が連続する
仙丈ヶ岳も望むことが出来るようになる
2015年05月05日 12:50撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
1
5/5 12:50
仙丈ヶ岳も望むことが出来るようになる
ここまできてやっと鳳凰山観音岳を見ることが出来る
2015年05月05日 12:50撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 12:50
ここまできてやっと鳳凰山観音岳を見ることが出来る
北岳も正面に見える
2015年05月05日 12:58撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/5 12:58
北岳も正面に見える
砂払岳山頂部
2015年05月05日 13:01撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 13:01
砂払岳山頂部
振り返ると辻山2585m
2015年05月05日 13:04撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 13:04
振り返ると辻山2585m
甲府市内方面
2015年05月05日 13:12撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 13:12
甲府市内方面
観音岳2840m
2015年05月05日 13:14撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/5 13:14
観音岳2840m
薬師岳2780m
2015年05月05日 13:14撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/5 13:14
薬師岳2780m
薬師岳小屋が眼下に見える
2015年05月05日 13:15撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 13:15
薬師岳小屋が眼下に見える
薬師岳から砂払岳を振り返る
2015年05月05日 13:45撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/5 13:45
薬師岳から砂払岳を振り返る
薬師岳山頂
2015年05月05日 13:49撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 13:49
薬師岳山頂
薬師岳山頂で、北岳をバックに
2015年05月05日 13:51撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/5 13:51
薬師岳山頂で、北岳をバックに
もう一つの薬師岳のピーク
2015年05月05日 13:52撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
1
5/5 13:52
もう一つの薬師岳のピーク
薬師岳から観音岳を望む。これから歩いて行くルート
2015年05月05日 13:57撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/5 13:57
薬師岳から観音岳を望む。これから歩いて行くルート
薬師岳のもう一つのピークから、薬師岳ケルンを見る。その向こうに北岳と間ノ岳
2015年05月05日 13:58撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/5 13:58
薬師岳のもう一つのピークから、薬師岳ケルンを見る。その向こうに北岳と間ノ岳
薬師岳より八ヶ岳が見えた
2015年05月05日 13:59撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/5 13:59
薬師岳より八ヶ岳が見えた
観音岳山頂が迫る
2015年05月05日 14:36撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/5 14:36
観音岳山頂が迫る
観音岳には一部広河原側を巻いて行く感じになる
2015年05月05日 14:36撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/5 14:36
観音岳には一部広河原側を巻いて行く感じになる
観音岳山頂の岩の上で、北岳を眺めている人がいた
2015年05月05日 15:00撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 15:00
観音岳山頂の岩の上で、北岳を眺めている人がいた
観音岳から地蔵岳へのルート
2015年05月05日 15:01撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/5 15:01
観音岳から地蔵岳へのルート
これまで歩いてきた薬師岳からの稜線
2015年05月05日 15:01撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/5 15:01
これまで歩いてきた薬師岳からの稜線
甲斐駒ヶ岳2967m
2015年05月05日 15:01撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/5 15:01
甲斐駒ヶ岳2967m
地蔵岳2764m
2015年05月05日 15:02撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/5 15:02
地蔵岳2764m
観音岳のケルン
2015年05月05日 15:17撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/5 15:17
観音岳のケルン
薬師岳の向こうに富士山
2015年05月05日 15:19撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/5 15:19
薬師岳の向こうに富士山
薬師岳小屋入り口
2015年05月05日 15:59撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/5 15:59
薬師岳小屋入り口
小屋の内部の様子
2015年05月06日 04:34撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/6 4:34
小屋の内部の様子
5月6日のご来光と甲府市の雲海
2015年05月06日 05:05撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
2
5/6 5:05
5月6日のご来光と甲府市の雲海
朝日を浴びる白峰三山
2015年05月06日 05:06撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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5/6 5:06
朝日を浴びる白峰三山
富士山も雲海の上に顔を出す
2015年05月06日 05:41撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5
5/6 5:41
富士山も雲海の上に顔を出す
農鳥岳の左に、悪沢岳・赤石岳辺りが見えていた
2015年05月06日 05:42撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
1
5/6 5:42
農鳥岳の左に、悪沢岳・赤石岳辺りが見えていた
火事場あとまで下山してきた
2015年05月06日 08:13撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/6 8:13
火事場あとまで下山してきた
このルート、苔が結構きれいだった
2015年05月06日 08:41撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/6 8:41
このルート、苔が結構きれいだった
夜叉神峠小屋まで下山。ここまでは、一般観光客も足下を固めて野鳥観察などにやってきていた
2015年05月06日 09:53撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/6 9:53
夜叉神峠小屋まで下山。ここまでは、一般観光客も足下を固めて野鳥観察などにやってきていた
新緑の中を登山口まで下山する
2015年05月06日 10:37撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/6 10:37
新緑の中を登山口まで下山する
駐車場が下に見え始める
2015年05月06日 10:51撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/6 10:51
駐車場が下に見え始める
山小屋案内
2015年05月06日 10:53撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/6 10:53
山小屋案内
夜叉神の森鉱泉で汗を流して、JR甲府駅へ向かった
2015年05月06日 10:54撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
5/6 10:54
夜叉神の森鉱泉で汗を流して、JR甲府駅へ向かった
撮影機器:

感想

鳳凰山の中でも地蔵岳は、今から31年前に「グランペ」という山岳会で行ったことがあったので、すでに鳳凰山へは登った気になっていました。しかし、深田久弥によると観音、薬師、地蔵の三峰を含めて鳳凰山と呼ぶのが妥当、という見解を示しているし、当時天気が雨だったため、オベリスクまで行ったのは20人中4人だけで、その時観音岳への登頂は断念したという経緯から、もう一度行っておこうと以前から思っていました。
 深田久弥はその著書「日本百名山」の中で、鳳凰山については地蔵岳のことばかり重点的に書いているので、観音岳・薬師岳へは行かないことも考えましたが、やはり観音岳は三峰の中で一番高いこともあるので、敬意を表して行くことにしたという思いもありました。
 今回、鳳凰山に行くことを決めたのは5月4日午前10時頃で、愛媛県西予市から鳳凰山へ行くには、松山空港発午後2時半の羽田行きに乗らないと5月6日には帰ってこられそうにありません。偶然にも、行きの飛行機、甲府のレンタカーと南アルプス温泉ロッジでの部屋が取れたので、このチャンスを逃すわけにはいかないというのがその理由です。帰りの飛行機は満席で予約は出来ませんでしたが、キャンセル待ちにエントリーして、これはチケットを確保することが出来そうだという読みで荷造りをして出発しました。
 しかし、東京からもっとも時間がかかる地域に当たる愛媛県西予市からは、まず登山口までが大変です。その手始めが松山空港までの移動でした。GW真っ最中ということもあり、この地の果てに帰省客やら観光客やらがやってきていて高速はキャパを越えているようでのろのろ運転。そして、松山空港は二つある大駐車場がいずれも満車で入ることが出来ません。離れた民間駐車場も満車でしたが、そこは飛行機に搭乗する人優先、とかいって駐めてくれました。遠いので、車で空港まで送ってもらい保安検査を済ませたら、すでに多くの乗客は搭乗をしているという状況で、危うく出だしから躓くところでした。

 なんとか愛媛を脱出し、品川経由で新宿発のあずさで甲府まで行き、夕食は駅弁ですませ駅前のトヨタレンタカーで車をゲット、南アルプス温泉ロッジへ直行しました。源泉掛け流しのお風呂に入り、就寝。5日の朝、3時に起きて準備をします。

 午前4時過ぎには夜叉神の森駐車場に到着。
 先に到着していた人はたくさんいましたが、明け方の小雨が上がるのを待っているようで、なかなか出発する人がいないようでした。結局、5時頃からボツボツ登り始めたようです。

 夜叉神峠までの登山道は、地図では急そうに見えますが、結構歩きやすい道でした。一方、夜叉神峠から先は尾根歩きのようでも結構きついところもあります。鳳凰山を目指すには、夜叉神峠・杖立峠・苺平からの3つの下りがあります。下った分は確実に登り返さなければならないので、そこが縦走の辛いところでした。また、帰りは下りがあれば、そこは登りとなります。

 GWということもあり、樹林帯の標高が高いところには雪がかなり残っています。アイゼンが無くても大丈夫、というレポートもありますが、早朝など雪の部分を歩く可能性がある人は、軽アイゼンでも用意しておくと安心かと思います。私は、下山時には火事場あと近くまで6本爪アイゼンを使いました。

 この2日間は素晴らしい天気だったため、快適な山歩きをすることができました。やっぱり、山登りは天気が一番大切かも知れません。私の第一の方針は、山へ行くのは晴れるとき、です!

 それから、蛇足ですが、帰りの羽田から松山までの飛行機についての今回の経緯を。本来は6日の午後7時の最終便をキャンセル待ちしていました。おそらくはそれに乗れるだろうと。
 山にいる間は携帯が入らないので、それが取れたかどうかは不明でしたが、下山したら無事予約が取れたというメールが入るという予測をしていたということです。
 ところが、夜叉神峠小屋まで下山してくるとメールを受信することが出来たので、よく見てみると、24時間前までにキャンセルがでなかったので、すでにキャンセル待ちは無効になっているとのこと。これは予想外です。
 当日のことなので、万事休す、一刻も早く羽田まで行ってキャンセル待ちに並ぶしか無いか、とも考えましたが、一呼吸置いてANAに電話してみることにしました。そうすると、午後7時の最終便はどうしようもないくらい混んでいるが午後5時の便ならプレミアムクラスに1席だけ空席が出ている、というのです。これはありがたいはなしで、今の時間を考えるとその方が助かります。さっそく、それを予約して、夜叉神峠からは走って登山口まで下山しました。

 こうなるとJRかいじも1〜2便早い時刻の列車に乗らなければ成りません。
 温泉も楽しみにしていましたが、余計なことを考えていることも出来ず、ちょうど登山口の駐車場前にある「夜叉神の森鉱泉」という沸かし湯のお風呂に入って汗を流し甲府駅へ急ぐことにしました。お風呂は650円。

 当然、新宿行きの列車も混み合っていましたが、これも偶然、指定席が1席だけ空いているというのです。2日前には全く無かったのに不思議なものです。そんなこんなで、ぶっつけ本番の旅ではありませんが、様々な偶然が良い方向に作用して、おまけに天気も最高でいい山旅が出来ました。

 今回お会いした皆さんのお陰で楽しい思い出の1頁を作ることができたと感謝しております。また、どこかでお会いしましょう!!

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コメント

無事帰宅されてなによりです。
薬師岳小屋でご一緒させて頂いたものです。
(朝ご飯食べてすぐに下山したものです)

ビールを飲みながら、百名山の話や、今回の山行に至る経緯等楽しいお話聞かせていただきました。短い時間でしたが、いい思い出になりました

無事にご帰宅できたようでなによりです。
飛行機・電車ともに一席のみ空いているなんて、強運ですね!

強運もさることながら、山行を思いついてからの行動力はスゴイです。
またどこかでお会いできるのを楽しみにしております!

ヤマレコは見るのみでしたが、モバイル検索できなくなってしまったので、
少しずつレポートを書いていこうかと思います!
2015/5/10 17:29
薬師岳小屋ではありがとうございました!
 あの時は、帰りはキャンセル待ちで。。。などと自信を持っていましたが、現実はそうはいきませんでした。でも、1便早くなったので、午後8時過ぎには家に着いていたという、出来すぎたような山旅となりました。

 私も山レコ、今回が初デビューですが、もう少しアップしておこうと思います。

 午前3時半に出発したという、さらに若い男の方とも南御室小屋で出会いました。薬師岳でずっとご来光を待っていたそうで、午前6時15分に薬師岳小屋まで帰ってきて、下山したのだそうです。
 火事場跡手前の雪が消えるくらいまで一緒に下りましたが、そこで最後の言葉を交わして、先に下られました。歩くスピードが違うので。。。

 以前、Photohighway というサイトがあって、山登りのレポートをそれにアップしていました。ところがある日突然、それまで無料だったそのサイトが有料化するというのです。それも、結構高い会費でした。
 そのため、自力でのサイトをと思い、そのサーバにデータを残すようにしているのですが、山レコはデーターをアップしやすいし、今のままで無料でずっと使えれば素晴らしいので、もっと活用したいと思います。
 
 これまでの記録は、
 http://www.seiyo.org/yama/
  にあります。
2015/5/10 21:48
遅くなりましたが
薬師小屋でお世話になったものです。
取り合えず登録しました。

感想を読み、やはりすごい行動力と強運をお持ちなんですね。

またふとどこかの山小屋でご一緒できたらと思います。ありがとうございました。
2015/5/26 16:35
GAFUさん、ありがとうございました。
6月は多忙を極め、返信が遅くなり申し訳ありません。
あのときは、ありがとうございました。確か苺平で言葉を交わしたのが最後だったと思います。所詮、体力と若さが違うので、追いつきようがありませんでした。

良い写真は撮れたのでしょうか?

そんなこんなで、無事に帰ることが出来ました。次は、7月中旬に空木岳辺りを狙っています。また、お会いしましょう!!
2015/7/2 13:54
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この記録に関連する登山ルート

積雪期ピークハント/縦走 甲信越 [2日]
鳳凰三山 薬師岳・観音岳(夜叉神の森スタート)
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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