愛媛から鳳凰山観音岳へ(夜叉神登山口より)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 1,836m
- 下り
- 1,836m
コースタイム
- 山行
- 8:32
- 休憩
- 2:37
- 合計
- 11:09
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口より火事場跡までは夏道。その後、残雪が登山道に現れるようになる。その後南御室小屋までは雪道歩き。さらに、砂払岳(薬師岳の手前)まで雪道が続く |
写真
感想
鳳凰山の中でも地蔵岳は、今から31年前に「グランペ」という山岳会で行ったことがあったので、すでに鳳凰山へは登った気になっていました。しかし、深田久弥によると観音、薬師、地蔵の三峰を含めて鳳凰山と呼ぶのが妥当、という見解を示しているし、当時天気が雨だったため、オベリスクまで行ったのは20人中4人だけで、その時観音岳への登頂は断念したという経緯から、もう一度行っておこうと以前から思っていました。
深田久弥はその著書「日本百名山」の中で、鳳凰山については地蔵岳のことばかり重点的に書いているので、観音岳・薬師岳へは行かないことも考えましたが、やはり観音岳は三峰の中で一番高いこともあるので、敬意を表して行くことにしたという思いもありました。
今回、鳳凰山に行くことを決めたのは5月4日午前10時頃で、愛媛県西予市から鳳凰山へ行くには、松山空港発午後2時半の羽田行きに乗らないと5月6日には帰ってこられそうにありません。偶然にも、行きの飛行機、甲府のレンタカーと南アルプス温泉ロッジでの部屋が取れたので、このチャンスを逃すわけにはいかないというのがその理由です。帰りの飛行機は満席で予約は出来ませんでしたが、キャンセル待ちにエントリーして、これはチケットを確保することが出来そうだという読みで荷造りをして出発しました。
しかし、東京からもっとも時間がかかる地域に当たる愛媛県西予市からは、まず登山口までが大変です。その手始めが松山空港までの移動でした。GW真っ最中ということもあり、この地の果てに帰省客やら観光客やらがやってきていて高速はキャパを越えているようでのろのろ運転。そして、松山空港は二つある大駐車場がいずれも満車で入ることが出来ません。離れた民間駐車場も満車でしたが、そこは飛行機に搭乗する人優先、とかいって駐めてくれました。遠いので、車で空港まで送ってもらい保安検査を済ませたら、すでに多くの乗客は搭乗をしているという状況で、危うく出だしから躓くところでした。
なんとか愛媛を脱出し、品川経由で新宿発のあずさで甲府まで行き、夕食は駅弁ですませ駅前のトヨタレンタカーで車をゲット、南アルプス温泉ロッジへ直行しました。源泉掛け流しのお風呂に入り、就寝。5日の朝、3時に起きて準備をします。
午前4時過ぎには夜叉神の森駐車場に到着。
先に到着していた人はたくさんいましたが、明け方の小雨が上がるのを待っているようで、なかなか出発する人がいないようでした。結局、5時頃からボツボツ登り始めたようです。
夜叉神峠までの登山道は、地図では急そうに見えますが、結構歩きやすい道でした。一方、夜叉神峠から先は尾根歩きのようでも結構きついところもあります。鳳凰山を目指すには、夜叉神峠・杖立峠・苺平からの3つの下りがあります。下った分は確実に登り返さなければならないので、そこが縦走の辛いところでした。また、帰りは下りがあれば、そこは登りとなります。
GWということもあり、樹林帯の標高が高いところには雪がかなり残っています。アイゼンが無くても大丈夫、というレポートもありますが、早朝など雪の部分を歩く可能性がある人は、軽アイゼンでも用意しておくと安心かと思います。私は、下山時には火事場あと近くまで6本爪アイゼンを使いました。
この2日間は素晴らしい天気だったため、快適な山歩きをすることができました。やっぱり、山登りは天気が一番大切かも知れません。私の第一の方針は、山へ行くのは晴れるとき、です!
それから、蛇足ですが、帰りの羽田から松山までの飛行機についての今回の経緯を。本来は6日の午後7時の最終便をキャンセル待ちしていました。おそらくはそれに乗れるだろうと。
山にいる間は携帯が入らないので、それが取れたかどうかは不明でしたが、下山したら無事予約が取れたというメールが入るという予測をしていたということです。
ところが、夜叉神峠小屋まで下山してくるとメールを受信することが出来たので、よく見てみると、24時間前までにキャンセルがでなかったので、すでにキャンセル待ちは無効になっているとのこと。これは予想外です。
当日のことなので、万事休す、一刻も早く羽田まで行ってキャンセル待ちに並ぶしか無いか、とも考えましたが、一呼吸置いてANAに電話してみることにしました。そうすると、午後7時の最終便はどうしようもないくらい混んでいるが午後5時の便ならプレミアムクラスに1席だけ空席が出ている、というのです。これはありがたいはなしで、今の時間を考えるとその方が助かります。さっそく、それを予約して、夜叉神峠からは走って登山口まで下山しました。
こうなるとJRかいじも1〜2便早い時刻の列車に乗らなければ成りません。
温泉も楽しみにしていましたが、余計なことを考えていることも出来ず、ちょうど登山口の駐車場前にある「夜叉神の森鉱泉」という沸かし湯のお風呂に入って汗を流し甲府駅へ急ぐことにしました。お風呂は650円。
当然、新宿行きの列車も混み合っていましたが、これも偶然、指定席が1席だけ空いているというのです。2日前には全く無かったのに不思議なものです。そんなこんなで、ぶっつけ本番の旅ではありませんが、様々な偶然が良い方向に作用して、おまけに天気も最高でいい山旅が出来ました。
今回お会いした皆さんのお陰で楽しい思い出の1頁を作ることができたと感謝しております。また、どこかでお会いしましょう!!
薬師岳小屋でご一緒させて頂いたものです。
(朝ご飯食べてすぐに下山したものです)
ビールを飲みながら、百名山の話や、今回の山行に至る経緯等楽しいお話聞かせていただきました。短い時間でしたが、いい思い出になりました
無事にご帰宅できたようでなによりです。
飛行機・電車ともに一席のみ空いているなんて、強運ですね!
強運もさることながら、山行を思いついてからの行動力はスゴイです。
またどこかでお会いできるのを楽しみにしております!
ヤマレコは見るのみでしたが、モバイル検索できなくなってしまったので、
少しずつレポートを書いていこうかと思います!
あの時は、帰りはキャンセル待ちで。。。などと自信を持っていましたが、現実はそうはいきませんでした。でも、1便早くなったので、午後8時過ぎには家に着いていたという、出来すぎたような山旅となりました。
私も山レコ、今回が初デビューですが、もう少しアップしておこうと思います。
午前3時半に出発したという、さらに若い男の方とも南御室小屋で出会いました。薬師岳でずっとご来光を待っていたそうで、午前6時15分に薬師岳小屋まで帰ってきて、下山したのだそうです。
火事場跡手前の雪が消えるくらいまで一緒に下りましたが、そこで最後の言葉を交わして、先に下られました。歩くスピードが違うので。。。
以前、Photohighway というサイトがあって、山登りのレポートをそれにアップしていました。ところがある日突然、それまで無料だったそのサイトが有料化するというのです。それも、結構高い会費でした。
そのため、自力でのサイトをと思い、そのサーバにデータを残すようにしているのですが、山レコはデーターをアップしやすいし、今のままで無料でずっと使えれば素晴らしいので、もっと活用したいと思います。
これまでの記録は、
http://www.seiyo.org/yama/
にあります。
薬師小屋でお世話になったものです。
取り合えず登録しました。
感想を読み、やはりすごい行動力と強運をお持ちなんですね。
またふとどこかの山小屋でご一緒できたらと思います。ありがとうございました。
6月は多忙を極め、返信が遅くなり申し訳ありません。
あのときは、ありがとうございました。確か苺平で言葉を交わしたのが最後だったと思います。所詮、体力と若さが違うので、追いつきようがありませんでした。
良い写真は撮れたのでしょうか?
そんなこんなで、無事に帰ることが出来ました。次は、7月中旬に空木岳辺りを狙っています。また、お会いしましょう!!
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