鳳凰三山(薬師岳、観音岳)


- GPS
- 56:00
- 距離
- 20.0km
- 登り
- 1,808m
- 下り
- 1,808m
コースタイム
天候 | 晴れ(もや多し) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
夜叉神峠から杖立峠まではアイゼンなしで大丈夫と思います。 杖立峠から先は、朝早い時間帯は雪が凍っているので軽アイゼンの装着を お勧めします。 芦安でいつも入る温泉(市営)が、今回は休館日だったので、帰りついでに石和温泉まで足を伸ばして「かんぽの宿」で入浴しました。(石和駅前の観光案内所で割引券がもらえます。\800→\500) |
写真
感想
今回の山行は両親帯同であったので、超スローペースでまさに「物見遊山」となりった。
夜叉神峠入口を出発したのは8:20。夜叉神峠に着いたのは9:40。この時点ですでにコースタイムから20分遅れている。
と言いつつ小屋前の広場からは白峰三山が良く見えるのでさっそく休憩になる。コンビニおにぎりを食べ、水分補給。
ここから先は一旦ほんの少し下り、すぐ登りになる。樹林帯で眺望はない。単調な登りに飽き、かなり汗をかいたところで杖立峠の標識がある場所に着いた。時間は11:50。ここはまあまあのペースでクリア。
自分はテント装備のため荷が重く、顔中汗だらけで気持ちが悪いので残雪を手のひらで融かし顔を洗う。この顔洗いは疲労回復に絶大な効果があると自分では思っている。
標識から先を見ると残雪がアイスバーンになっているので6本爪アイゼンを装着。
緩やかに下ったところが本来の杖立峠である。特に何も無いのでスルー。
ここから先も単調な樹林帯の登りが続く。ところどころで短い休憩をしながら歩いていると、シカと遭遇。写真を撮ってみたが脚しか写っていなかった。残念。
山火事跡でちょっと眺めの休憩。気温が高いため雪が腐っており、けっこう足をとられる。
あまりにペースが遅いため、苺平に着いたとき時刻はすでに15:00となっていた。ここから南御室小屋までは約30分ほどの距離だが、雪面の踏み抜きが多発するのでかなり時間をロスし、小屋に着いたのは16:00になってしまった。
両親は宿泊の受付をし、自分はテントの申し込みをする。かなり疲れていたため先行者が使ったテントサイトに少し手を加えてテント設営。すぐさまビールで渇きを癒す。
ここは小屋のすぐ脇に水場があり、うまい水が豊富に出ている。たいへんありがたい。満腹したところでおやすみなさい。
明けて2日目、今日は観音岳まで往復するだけなのでとても気楽な行程だ。不要な装備はテントに残し、軽量スタイルで出発。
天気は快晴。少し霞がかかっているが、まず申し分ない空模様だ。朝の冷え込みがあったおかげで雪面は締まっており、アイゼンがよく効く。
ときおり樹間から見える北岳の眺めを楽しみながら、のんびりのんびり登ってゆく。薬師岳山頂には10:30到着。野呂川を挟んで北岳の眺めがすばらしい。
白砂の山頂をあとに、観音岳へと向かう。稜線の東側には小さな雪庇が残っているが、危険なものではない。
春の柔らかな陽射しと微風を受けながら小1時間ほど歩いて観音岳山頂に到着。ここは大きな岩が積み重なった山頂で、休憩場所には事欠かない。
西側の平らな岩に陣取り、昼食のラーメンを作る。正面には北岳のバットレスが雪を纏った姿を誇示しており、その勇壮・優美な姿を声もなく見つめる。
いつかあの岩壁を登れる日が来るのだろうか…
そして、そのバットレスから東に伸びる長大な池山吊尾根もいつか辿ってみたい。北岳のクラシックルートであり、ボーコン沢ノ頭から見るバットレスの姿は圧巻とのことだ。
今日は霞が多く、残念ながら富士山は見えない。鳳凰から見る富士はすばらしいと聞いていたのでちょっと残念だ。しかし快晴には違いないので贅沢は言えない。
眺望を十分楽しんだのち、往路を南御室小屋まで戻る。小屋にはずいぶん早い時間に着いたので、手持ちの食料をフルに使用して豪華?な夕食をじっくり作る。
今日もビールがうまい。連休も後半のため、小屋に泊っているのは両親二人だけとのこと。貸切とは羨ましい…。
夕方から少し雲が拡がったが、大きな崩れにはならず一安心。
最終日、今日も霞が多いが快晴である。雪の無いところもけっこうあるので、アイゼンが泥だらけになるが、外すタイミングがなかなかつかめず、結局杖立峠までは履きっぱなしだった。
標高が下がるに従い、気温が上がり暑さを感じる。尾根の西側を歩いているときは風があって涼しいのだが、東側に回ったとたんに真夏の暑さ。そんな中、大きな荷を担いだ歩荷さんが登ってきた。挨拶がてら話をすると、薬師岳小屋の従業員さんで、担いでいるのはすべて食料とのこと。ご苦労様です。
暑い熱いとボヤきながらもなんとか夜叉神峠入口に帰着。待望の風呂に入るべく、芦安の公共浴場に向かうが、なんと今日はお休み!
仕方が無いので帰りがてら石和温泉まで足を伸ばし、駅前の観光案内所で日帰り入浴ができる場所を聞くと、この時間なら「かんぽの宿石和」が良いとのことなので即座に向かう。お風呂はとても広く、最高の入浴が出来た。
両親は南御室小屋に2泊させてもらいましたが、2日目は他のお客さんがなく、とても静かに過ごせたそう。小屋の方もとても親切でした。
天候は晴れだったが、もやが多く富士山が見えなかったことが少し悔しいです。
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