記録ID: 638208
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雪山ハイキング
甲信越
秋山郷（津南町）の「見倉の大トチ」と、苗場道探索
2015年05月03日(日) [日帰り]
新潟県
tanigawa
その他1人 - GPS
- --:--
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 829m
- 下り
- 838m
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標高グラフを拡大| 天候 | 晴れ。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
見倉から、苗場山へ上がる登山道を、金城山（1353m）まで上がる予定でしたが、登山道に急傾斜の残雪が残り、雪解けの時期の地面の崩落なども続き、確保しないと行動ができない場所も出てきたため、引き返しました。 |
写真
キクザキイチゲ。 見倉の集落は、中津川の谷の道から、高度差80mほどを車で登り上がったところにあります。見倉トンネルの手前の小さな集落のはずれに車をデポして、まだ除雪されていない道をトンネルをめざしました。
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5/3 5:37
キクザキイチゲ。 見倉の集落は、中津川の谷の道から、高度差80mほどを車で登り上がったところにあります。見倉トンネルの手前の小さな集落のはずれに車をデポして、まだ除雪されていない道をトンネルをめざしました。
見倉のトンネルが前方に見えてくると、左手に苗場山への登山道の基点が見えてきます。
「見倉大栃入り口」の道標を見送って、右へ折れ、→金城山→小松原湿原→苗場山への道が始まります。この時期、入り口の登山道も、雪が半分、地面が半分。
5/3 10:18
「見倉大栃入り口」の道標を見送って、右へ折れ、→金城山→小松原湿原→苗場山への道が始まります。この時期、入り口の登山道も、雪が半分、地面が半分。
雪が割れれたところに、イワウチワ。地面が出た部分では、さっそく花。
トンネルの真上に出て、道がVターンすると、雪とともに崩落した崩壊地帯と、残雪の斜面とが現われ出します。
この先も残雪の斜面が連続しそうなので、金城山への探索は断念しました。
見倉の大栃を、今度は探しに行きます。雪で道が隠れているところが多く、しかも2・5万図にその道は描かれていません。
とりあえず、道があるところを拾いながら進みます。
一帯はカタクリが咲きだしていました。盛期は見事でしょう。
一帯はカタクリが咲きだしていました。盛期は見事でしょう。
落ち葉の堆積を貫通し、雪をも貫通して伸びてくる、カタクリの芽。
雪で道がたどれなくなったので、お昼。・・・さてどうやって、ルートを探すか？
ほぼ水平に来た道を、途中まで引き返し、道標に。案内のチラシには「急登」とあったので、この付近から上がる山道を探すと、踏み跡が見つかりました。が、10mと続かず、また雪とヤブに隠れます。 また踏み跡を探し出し、少し登ると、また消える・・・。
5/3 13:02
ほぼ水平に来た道を、途中まで引き返し、道標に。案内のチラシには「急登」とあったので、この付近から上がる山道を探すと、踏み跡が見つかりました。が、10mと続かず、また雪とヤブに隠れます。 また踏み跡を探し出し、少し登ると、また消える・・・。
大きな栃の木です。そばに、見倉の大栃の掲示もありました。足で踏まれて根が傷まないように、周囲にロープを張り巡らせていますが、雪で杭ごと破損しています。 樹高25m、幹回り6・5m。林野庁の「森の巨人100選」に登録されています。
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5/3 12:50
大きな栃の木です。そばに、見倉の大栃の掲示もありました。足で踏まれて根が傷まないように、周囲にロープを張り巡らせていますが、雪で杭ごと破損しています。 樹高25m、幹回り6・5m。林野庁の「森の巨人100選」に登録されています。
大きさは栃としては、やはり立派。それに枝ぶり、幹の凹凸は、雪国ならではの重厚さがあります。 地元の方々は、祝いの行事のときにこの大栃に集まって、月見酒を酌み交わすと、何かで読んだような。
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5/3 12:51
大きさは栃としては、やはり立派。それに枝ぶり、幹の凹凸は、雪国ならではの重厚さがあります。 地元の方々は、祝いの行事のときにこの大栃に集まって、月見酒を酌み交わすと、何かで読んだような。
道標に戻ってきました。ルートが明瞭な時期なら、片道20分で行けそう。
オオウバユリ。アイヌたちは独特の下ごしらえをして、根茎の澱粉を取り出しました。
撮影機器：
装備
| 個人装備 |
１２本爪アイゼン。
|
|---|
感想
今年は残雪の消失が早めだったので、秋山郷の見倉から、苗場山系の金城山までのルートも、早々と進めるかもしれないと探索に入りました。
しかし、道は、沢筋に落ち込む急な残雪や、斜面そのものの崩落などが連続し、引き返し。
もう一つの案の、「見倉の大栃」に会いに行く計画に変更しました。
大栃へは、雪が消えれば登山道が現われます。しかし、この時期では、下部のトラバース部分は明瞭でしたが、「急登」とされる部分は雪に隠れています。
2・5万図にも記されていないため、いったん水平道を行きすぎてしまいました。
宿で用意してくれたお昼を食べて、作戦の練り直し。
水平道の途中にあった道標が最後のルート確認の印だったため、そこまで戻りました。
道標から上部を見上げると、やぶを抜けながら、地面に踏み固められた部分があります。切れ切れですが、この痕跡をたどって登る。ヤブ、雪、石積み地帯などに出るたびに、踏み跡の痕跡を失って、また周囲から探し出す。
そんなことを続け、道が急登から右へ斜面をトラバースしだしたところで、15mほど前方に、枝を真横に張り出した、太い幹の樹木が見えだしました。
近づくと、大雪でつぶされた周囲のロープが目に入りました。注意書きがあり、根を痛めるので、ロープ内に入らないで、とも。
真下から見上げられないのは、残念だけれど、やむをえない。
7mほど離れた位置から見上げる形になりましたが、周囲に見られぬ幹の太さと、「ここに座って、月見をして」と言わんばかりの、太い枝の張り出し。急な斜面に根を張って100年単位の四季を乗り越えてきた、見事な大栃でした。
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