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Yamareco

記録ID: 6386284
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

荒沢山周回 上越の隠れた名峰

2024年01月20日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
09:11
距離
5.2km
登り
736m
下り
752m

コースタイム

日帰り
山行
8:45
休憩
0:26
合計
9:11
距離 5.2km 登り 749m 下り 753m
4:44
303
9:47
10:13
222
13:55
ゴール地点
天候 曇り、1100mから下はガス
過去天気図(気象庁) 2024年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
土樽駅駐車場
この日は自分の車だけ。
待合室内のトイレ使えました。
コース状況/
危険箇所等
↑カドナミ尾根、↓荒沢尾根
主に残雪期に登られている山で、無雪期も記録あり。
ただこの時期登る人は滅多にいないらしい。

カドナミ尾根は明瞭でわかりやすい。序盤が足元崩れまくって最も大変。尾根上はピンテもあった。下山で使っても迷いにくいと思う。
荒沢尾根は中盤から下は支尾根が出てきて少しわかりにくい分岐がある。目印は一切なし。木で視界が遮られ尾根が見通せないところがあった。
いずれの尾根も薮っぽい所があるものの、倒木は殆どないのが助かった。

この日の積雪は尾根上で多分1m位。湿り雪でザラメっぽく、表面はクラストのところも少し。
上に行くほど雪は締まってくるけど相変わらず踏み抜きは多い。
林道でアイゼン+ワカン、山頂直下に岩があるので早めに手前でワカンは外し、下山は途中からまたワカン装着。

下山の急斜面も雪で沈むので正面向いて下りられる。
小さな雪庇が多く、要注意。
尾根取り付きから100m上がるまでが最も大変だった。ホッと一息ついたところ。狭い木と枝の隙間を縫うように、沈みまくる湿り雪にもがきながら登る。
2024年01月20日 05:59撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 5:59
尾根取り付きから100m上がるまでが最も大変だった。ホッと一息ついたところ。狭い木と枝の隙間を縫うように、沈みまくる湿り雪にもがきながら登る。
ここは雲の中でガスってた。山頂着けても真っ白で何も見えないかもしれない。いいや、今日はラッセルしに来たんだから。鹿やウサギのトレースがずっと続く。鹿のフンが沢山落ちてた。
2024年01月20日 06:49撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 6:49
ここは雲の中でガスってた。山頂着けても真っ白で何も見えないかもしれない。いいや、今日はラッセルしに来たんだから。鹿やウサギのトレースがずっと続く。鹿のフンが沢山落ちてた。
うわっ、雲を抜けた!見えないと思ってた景色に驚く。
画像は荒沢山の隣りの足拍子岳。
2024年01月20日 08:35撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 8:35
うわっ、雲を抜けた!見えないと思ってた景色に驚く。
画像は荒沢山の隣りの足拍子岳。
アップで足拍子岳。
冬は荒沢岳から行くと間のコルで懸垂が必要らしい。ここは無雪期なら行けるかな。
2024年01月20日 08:35撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 8:35
アップで足拍子岳。
冬は荒沢岳から行くと間のコルで懸垂が必要らしい。ここは無雪期なら行けるかな。
上に行くほど雪が締まってるところと崩れやすいところが両極端になってくる。歩きやすい!と油断してるとまたすぐにずぼり、もがいて這い上がるの繰り返し。
2024年01月20日 08:36撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 8:36
上に行くほど雪が締まってるところと崩れやすいところが両極端になってくる。歩きやすい!と油断してるとまたすぐにずぼり、もがいて這い上がるの繰り返し。
谷川主脈と右に万太郎山。だったかな
2024年01月20日 08:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 8:58
谷川主脈と右に万太郎山。だったかな
振り返り。クラストした雪が多くなってきて、ワカンだと滑るので外したら、、やっぱり踏み抜きが増えた。。
2024年01月20日 08:59撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 8:59
振り返り。クラストした雪が多くなってきて、ワカンだと滑るので外したら、、やっぱり踏み抜きが増えた。。
眺望があるだけで気持ちが全然違う。やっぱり期待しないほうがいい方へ傾く。
2024年01月20日 09:12撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 9:12
眺望があるだけで気持ちが全然違う。やっぱり期待しないほうがいい方へ傾く。
初めて岩が出てきた。
さっきワカン外してて良かった。
2024年01月20日 09:36撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 9:36
初めて岩が出てきた。
さっきワカン外してて良かった。
足拍子岳が少しずつ目線の高さになってくる。
2024年01月20日 09:37撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 9:37
足拍子岳が少しずつ目線の高さになってくる。
山頂直下でまた岩。
両側は切れ落ち気味なので、岩を抱えるように右横を通過。そんなに危ない感じではない。
2024年01月20日 09:38撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 9:38
山頂直下でまた岩。
両側は切れ落ち気味なので、岩を抱えるように右横を通過。そんなに危ない感じではない。
もう少しで山頂。
2024年01月20日 09:43撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 9:43
もう少しで山頂。
両側雪庇でどこまでが地面なのかわからない。真ん中歩く。
2024年01月20日 09:44撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 9:44
両側雪庇でどこまでが地面なのかわからない。真ん中歩く。
ビクトリーロード
最も嬉しい瞬間
2024年01月20日 09:47撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 9:47
ビクトリーロード
最も嬉しい瞬間
荒沢山1303m。
標高差たったの700m、これまで一番時間のかかる登りだった。けどそれは計算済み。それでも予想より早く着けて安堵。
2024年01月20日 09:48撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 9:48
荒沢山1303m。
標高差たったの700m、これまで一番時間のかかる登りだった。けどそれは計算済み。それでも予想より早く着けて安堵。
山頂からの眺めは予想以上。
足拍子岳へ続く稜線。後ろは茂倉岳。
2024年01月20日 09:48撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 9:48
山頂からの眺めは予想以上。
足拍子岳へ続く稜線。後ろは茂倉岳。
左に仙ノ倉山〜平標山、右に日白山〜タカマタギとか。
2024年01月20日 09:49撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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左に仙ノ倉山〜平標山、右に日白山〜タカマタギとか。
雲海に浮かぶ大源太山。
幻想的な光景に固まった。
2024年01月20日 09:50撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 9:50
雲海に浮かぶ大源太山。
幻想的な光景に固まった。
巻機山。
どの山も1300mからとは思えない景色なのに、
2024年01月20日 09:51撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 9:51
巻機山。
どの山も1300mからとは思えない景色なのに、
南西側は人工物がすぐ近くにあるという不思議。関越道の走ってる車もよく見える。
2024年01月20日 09:53撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 9:53
南西側は人工物がすぐ近くにあるという不思議。関越道の走ってる車もよく見える。
土樽駅。時々電車の音も聞こえた。
2024年01月20日 09:53撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 9:53
土樽駅。時々電車の音も聞こえた。
苗場山
こちらも中腹から下は雲。
2024年01月20日 09:54撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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苗場山
こちらも中腹から下は雲。
午後は雪が降る予報なので早く下りよう。向かう下山の荒沢尾根。
2024年01月20日 09:55撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 9:55
午後は雪が降る予報なので早く下りよう。向かう下山の荒沢尾根。
左は雪庇、出来るだけ右の樹林帯の際を通るけど、雪庇に亀裂があったり崩落しかかってたりするところはかなり狭い木々の間を抜けないと行けない。
2024年01月20日 10:08撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 10:08
左は雪庇、出来るだけ右の樹林帯の際を通るけど、雪庇に亀裂があったり崩落しかかってたりするところはかなり狭い木々の間を抜けないと行けない。
あまりに沈むのでまたワカンを付けたけど、、それでも踏み抜く度に、ワカンが木に引っかかって今度は引き抜くのが大変。。
2024年01月20日 10:15撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 10:15
あまりに沈むのでまたワカンを付けたけど、、それでも踏み抜く度に、ワカンが木に引っかかって今度は引き抜くのが大変。。
藪まではいかないけど、狭い木々にザックもストックもあちこち引っかかって歩きにくい。
この後ストック先端のスノーバスケットが気づいたら無くなってた(泣)
2024年01月20日 10:52撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 10:52
藪まではいかないけど、狭い木々にザックもストックもあちこち引っかかって歩きにくい。
この後ストック先端のスノーバスケットが気づいたら無くなってた(泣)
枝を手で押さえたあと、そーっと手を離さないと顔をパンチされる。。
2024年01月20日 11:02撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 11:02
枝を手で押さえたあと、そーっと手を離さないと顔をパンチされる。。
どこまで地面なのかわからないので枝が張り出してるとこわい。念のため頻繁に木の中に逃げる。
2024年01月20日 11:23撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 11:23
どこまで地面なのかわからないので枝が張り出してるとこわい。念のため頻繁に木の中に逃げる。
下山では鹿ラッセル跡がたくさん。
トレースお借りしまーす。野生動物ってすごいな。
2024年01月20日 12:13撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 12:13
下山では鹿ラッセル跡がたくさん。
トレースお借りしまーす。野生動物ってすごいな。
樹林帯に入って一安心。
でも尾根が広がるとルーファイに気をつかう。
2024年01月20日 12:36撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 12:36
樹林帯に入って一安心。
でも尾根が広がるとルーファイに気をつかう。
左は流れのある沢で林道の橋の手前に出てこられた。
2024年01月20日 13:22撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 13:22
左は流れのある沢で林道の橋の手前に出てこられた。
杉林の林道はワカン付けて脛くらい積もってる。
2024年01月20日 13:31撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 13:31
杉林の林道はワカン付けて脛くらい積もってる。
朝、登った取り付きを振り返って橋の上から。
右下が沢、橋を渡ってすぐ右の尾根を登った。
2024年01月20日 13:36撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 13:36
朝、登った取り付きを振り返って橋の上から。
右下が沢、橋を渡ってすぐ右の尾根を登った。
土樽駅到着。
この30分後くらいに雨に近いみぞれが降ってきた。セーフ、、、
2024年01月20日 13:55撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/20 13:55
土樽駅到着。
この30分後くらいに雨に近いみぞれが降ってきた。セーフ、、、

感想

前回、茂倉新道から見えた顕著なピークが連なる一つ、荒沢山へ。ラッセル目的で行ってきました。
けれど前日、更新されたヤマテンの予報が悪くなってる。。
一瞬、予報がマシな白毛門辺りに変更しようかと思ったけど、そちらではきっとすぐに追いつかれて人のトレースを辿ることになってしまう。巻機山や他の上越の山も検討したけど、もう調べる時間がない。
でもこの予報で荒沢山だと山頂着いても真っ白かもしれない。。非常に迷ったけれど、敢えて人のいない荒沢山を選択。
午後は下山の樹林帯へ入れば雪が降っても大丈夫と見込んで、山頂への最終リミットは11:30。この場合はピストンで戻ることに。もし10時頃まで着けば様子見て周回も出来そう。

しかし尾根に取り付いてすぐに、重い雪に苦戦し、あまりの進まなさに嫌気がさす。
序盤は標高100m上げるのに1時間以上もかかってる。これでは山頂まで体力よりも気持ちがもたないかもしれない。

ガスガスの中、脚以上に気が重い状態で登っていると、なんと空が一瞬明るくなっていた。
またしても天気が味方してくれた。ガスを抜けたら高曇りだけれど、まさかの眺望が見渡せて驚き。山の神様からご褒美をいただけた気分。不安だったけどやって良かった♪

思えば最初から最後までノートレースの雪山は初めて。ワカンで薮っぽいところの通過、踏み抜きにくい雪の見極め、雪庇がある箇所のルート取りなど、ようやく体感的にわかってきた感じ。自分の性格上、まさに「習うより慣れろ」なんだなと納得。

そして気になったのは隣の足拍子岳。
雪のある時期では今の自分には眺めるだけになってしまう。ここは無雪期にまた計画を立てよう。
ワクワクしてきたぞ🥳

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