ホワイトアウトの三ツ石山
- GPS
- 05:39
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 492m
- 下り
- 962m
コースタイム
天候 | 曇・風雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大松倉山まではトレースがしっかりついている |
写真
感想
10:00登山口10番では2人パーティーが入山準備をしていた。稜線に出て少し風が出てきた。周りの灌木は霧氷をまとってとてもきれいだ。空が青くなくグレーなのが難点だ。
11:10順調に大松倉山頂に立った。風雪が強くなり、頬が痛い。三ツ石山は見えない。稜線の雪庇は小さく、雪不足を感じる。
11:30三か月ぶりの三ツ石山荘の窓は、雨戸が開いていてガラス窓が露出していた。この時期に珍しいことだ。おにぎりを食べて昼食休憩。風雪で視界が良くないため山頂アタック隊は4人だけで3人は小屋で休憩しているとのこと。
12:50小屋を出て30分以上たったので、GPSで現在地を確認すると、山頂直下の平らな場所にいることが分かった。あたり見回し、目を凝らしてみると山頂直下の道標を見つけることができた。道標にへばりついた雪を削り取ると、出発した三ツ石山荘と、縦走路の三つ沼を示していることが確認できた。山頂は、目の前にあるはずだが、ホワイトアウトで目視できない。山頂タッチをあきらめ、三ツ石山荘に下ることとした。東方向に50mほど進み、シールを外した。強風でシールがブンブンうなって、灰色の空間にたなびいた。GPSで山荘の方向を確認して、みんな離れ離れにならないよう注意を促して滑り降りることとした。雪庇が張り出しているのでそれを避けるため、最初に東に下ってから南方向に滑ることとする。いざ滑り出すと、凹凸が見えず、ざらざら氷の斜面。ボーゲンと横滑りを駆使して下るが、どっちの方向に滑っているのかわからない。山側谷側のスキーの感覚はあるものの、視界が全くないため、目視ではどっちが上なのか下なのかわからない。ちょっと滑ると、仲間がどこにいるかわからなくなるため、4人で見える範囲にいることを確認しながら、斜滑降で滑る。次第に雪がふかふか雪になり、ほんの少し楽しい滑りができた。そしてまたGPSで方向を確認しながら斜めに滑っていく。4人で山頂を目指したのに、小屋に着いたのは5人だった。いつの間にか、途中で単独行の1人が合流していた。
13:25留守部隊3人と合流して帰路についた。次第に天候が安定してきて、周りの様子が見えてくると、オオシラビソの木々は、痩せているが樹氷の体をなしており、ダケカンバの木々は、霧氷をまとって時折さす太陽の日差しを受けて輝いていた。大松倉の稜線に登ると、さっき休憩した三ツ石山荘が見えた。松川温泉のほうも視界が開けてきた。
14:15大松倉山頂でシールを外していると、大松倉南斜面を滑った4人が登り返しているのが見えた。今年は雪が少なく雪庇ができていないので、南に滑ることができたらしいが、例年であれば雪崩の危険がある斜面である。すごい人たちだなあと感じた。動画撮影のため、一番先に滑り降りて4人に話を聞くと、カナダ人アメリカ人のパーティーで、これから松川温泉に降りるとのこと。時間も時間だし、あっちは緩斜面なのであまり滑らないよと、カタコト英語で伝えグッバイした。
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