厳寒！雪の阿弥陀岳へ

2024年01月27日(土) 〜 2024年01月28日(日)

• GPS: 13:24
• 距離: 19.5km
• 登り: 1,752m
• 下り: 1,733m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:32
• 休憩: 0:50
• 合計: 4:22

10:27 美濃戸口
11:27 11:27 やまのこ村
11:33 11:38 赤岳山荘
11:41 11:44 美濃戸
11:48 12:03 美濃戸山荘
12:50 13:01 堰堤広場
13:55 14:11 赤岳鉱泉
14:35 14:35 中山乗越
14:49 行者小屋

2日目

• 山行: 5:48
• 休憩: 3:08
• 合計: 8:56

4:50 行者小屋
5:00 5:06 阿弥陀岳分岐
6:00 6:00 赤岳主稜チョックストーン
6:10 6:13 文三郎尾根分岐
6:28 6:40 中岳
6:49 7:13 中岳のコル
7:42 8:14 阿弥陀岳
8:40 8:41 中岳のコル
8:53 8:53 中岳
9:15 9:15 文三郎尾根分岐
9:20 9:20 赤岳主稜チョックストーン
9:44 9:44 阿弥陀岳分岐
9:48 11:30 行者小屋
12:06 12:07 中ノ行者小屋跡
13:00 13:07 美濃戸山荘
13:09 13:09 美濃戸
13:13 13:13 やまのこ村
13:46 八ヶ岳山荘

天候

晴れ。
気温は幕営した行者小屋でマイナス12℃。
寝袋内に入れていないものは全て凍りつきます(笑)
朝の山上でマイナス15℃位でした。
日差しがあっても寒いので、バラクラバ推奨。日焼け止めも忘れずに。

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

【行き】1/27
八王子7:29〔あずさ1号〕→9:07茅野
茅野駅9:20　→　9:58美濃戸口　運賃1,500円

【帰り】1/28
美濃戸口15:15　→　15:53茅野駅　運賃1,500円
茅野16:20〔あずさ44号〕→18:11八王子

アルピコ交通(美濃戸線)
年末年始ダイヤは2023/12/29〜2024/1/4で運行
https://www.alpico.co.jp/traffic/local/suwa/minotoguchi/

コース状況／危険箇所等

【コース状況】
美濃戸口から美濃戸山荘までの林道は凍結あるため、チェーンスパイクあると安心。
北沢ルートで赤岳鉱泉まで、および行者小屋からの南沢ルートはチェーンスパイクでも大丈夫でした。
両小屋から上部はアイゼンが必要です。
積雪は50〜80センチほどで、表面はサラサラ雪でした。

その他周辺情報

赤岳鉱泉HP
https://www.akadakekousen.jp/
登山道の状況など、お知らせを確認できます

写真

1/27 10:24

【一日目】
おはようございます。
今回は美濃戸口から往復で阿弥陀岳へ行って参ります。

1/27 10:47

美濃戸山荘まではいつもの林道歩き。タイヤ跡はガチガチのアイスバーンなので、チェーンスパイクが良いですね。

1/27 13:24

北沢ルートで赤岳鉱泉まで。
だんだん積雪量が増えて来ました。

1/27 13:54

赤岳鉱泉に到着。
晴天の土曜でしたが、午後だからかアイスをやってる人は少なめ？

1/27 14:23

幕営受付を済ませ、行者小屋へ。
真っ白な稜線が近づいてきたぜ。

1/27 14:48

行者小屋に到着。
営業はしていないので、テントの人だけですね。

1/27 15:02

小屋の先を整地します。
数日前の降雪がサラサラで、固めるのになかなか難儀しました…

1/27 16:49

設営完了！
にしても、行者小屋は谷地形なので、やっぱり寒い(笑)

1/27 17:01

横岳の岩峰群が夕焼け色に染まっていきます。
気温が下がるぞ〜

1/27 17:47

夜は手早くペミカンとん汁とアルファ米ですませました。
サッサと寝よう！

1/28 5:16

【二日目】
予定どおり5時スタートでまずは文三郎尾根を上がります。

1/28 6:17

中岳分岐より、まだ月灯りは夜道を照らすのに充分な明るさです。

1/28 6:18

南アルプス方面。やっぱりこの時間が一番山が美しいと感じます。

1/28 6:18

息子は早朝から足が良く上がっていたので、順調に稜線まで到達しました。

1/28 6:21

先ずは中岳へ。
阿弥陀の登りに比べれば、大したことはありません。

1/28 6:27

黎明の富士山。

1/28 6:27

息子は初めての12本爪アイゼンでしたが、上手く使いこなしているようです。

1/28 6:36

中岳山頂より、阿弥陀を望む。
改めて山を見ると、相当な「壁」ですな(笑)

1/28 6:37

さて、コルまでひと下りです。

1/28 6:41

リッジがありますが、トレースはしっかりと付いているので、外さなければ大丈夫。

1/28 7:08

ハシゴから阿弥陀の登りが本格的に始まります。
中盤の核心部は登りに一生懸命で写真撮るヒマありませんでした(笑)

1/28 7:17

ステップはしっかりと切られているので安定していますが、先日の降雪で表面はサラサラでした。

1/28 7:21

山頂部が見えてきました。
アイゼンの刺さりが良い箇所で、ふくらはぎを休めながら登りましょう。

1/28 7:31

風は穏やかですが、気温はマイナス15℃位だと思うので、まめな体温調節が必要ですね。

1/28 7:36

山頂直下の岩場は雪に埋もれており、意外と登りやすい状態でした。

1/28 7:38

空の青と、雪の白。
登頂直前はやはり嬉しい瞬間です。

1/28 7:45

阿弥陀岳(2805m)に到着！
息子は良く頑張って登りました、拍手！

1/28 7:46

北アルプス方面も展望良好。

1/28 7:46

夏場の岩登りも良いですが、冬の雪面登りもなかなか楽しかったです。

1/28 7:46

赤岳へは沢山の人が登って行ってますが、こちら阿弥陀岳は30分近く貸し切り状態でした。

1/28 7:57

お地蔵さんもカチカチですわ。

1/28 7:58

諏訪湖の彼方に北アルプス展望。

1/28 7:59

富士山や南アルプス方面。
北岳や仙丈ヶ岳の白さが際立っています。

1/28 8:16

さて、名残惜しいですが下山の時間です。

1/28 8:29

下りはいっそう慎重に…
先日の講習で受けた内容を早速息子にも伝えることが出来ました！

1/28 8:32

晴天、大満足の阿弥陀岳でした。

1/28 8:36

中岳への登り返しも頑張ろう…

1/28 8:38

HEY！

1/28 8:39

わずかな距離ですが、雪稜歩きは楽しい時間です。

1/28 8:40

阿弥陀岳を振り返って。
改めて壁っぷりがすごい…

1/28 8:42

こんな寒々しい稜線にもいくつかアニマルトレースが見られました。

1/28 8:57

文三郎尾根を続々と登山者が登ってきます。
そのほとんどは赤岳を目指すのでしょう。

1/28 9:09

鉄柱に張り付いた氷がキレイにはがれました！
リアルな氷の剣やね(笑)

1/28 9:16

文三郎分岐から中岳、阿弥陀岳。
名残惜しいけど、この景色ともお別れ！

1/28 9:47

行者小屋に戻ってきました。
ひと休みしたら撤収作業に入らねば…

1/28 11:28

何だかんだで一時間半もかかってしまいました。
寒いと思うように手先が動かないね。

1/28 11:39

下山は南沢で。
こちらもしっかり積雪してました。

1/28 14:31

ゴールして、八ヶ岳山荘でお風呂&カツカレー！
寒かったけど、楽しい一泊二日の阿弥陀岳でした。

撮影機器：

RICOH WG-7 リコー

感想

セキヒロ

今回は息子と共に、冬の阿弥陀岳に行ってきました。
八ヶ岳のなかでも、かねてよりその山容に惹かれている阿弥陀岳。昨年は5月、残雪の時期に登っていましたが、やはり厳冬期の厳しい阿弥陀岳も体験しておきたいと感じるようになりました。

同じ冬でも時期は少し異なりますが、息子にとって冬の八ヶ岳は赤岳、硫黄岳、天狗岳などの経験はあるので、阿弥陀岳もチャレンジする意義は充分あると思い、昨年から計画していました。

マイカーを所持していない私にとっては、アクセスの良さから八ヶ岳への入口は美濃戸口になることが多いです。
最近は八ヶ岳山荘のカツカレーがすっかりお気に入りになっており、山荘の方々とのちょっとしたコミュニケーションも楽しみのひとつになっています。

さて、目的の阿弥陀岳へは、前日に行者小屋にテントを張る所から始まりました。
一昨年の年末に同じく行者小屋で幕営したときは二人とも凍てつく寒さの洗礼を受けたことが思い出されます。
今回は新しい敷物や寝袋に入れる湯タンポを導入したお陰で、就寝時の寒さ対策は上手くいったと思います。

明朝、阿弥陀岳へ向けても予定通りスタートし、大きなトラブルもなく登頂することが出来ました。今回が息子にとっては初めての12本爪アイゼンでしたが、なかなか筋が良く、足運びが上手だったのには関心しました。ピッケルの取り回しも少し教えることができたので、これからも上手く扱っていけるようになってもらいたいです。

阿弥陀岳の難所では少し手こずりましたが、今回はザイルでの確保を要するような必要はなく、ほぼ予定どおりのコースタイムでした。
冬場のテント撤収はやはり夏場のそれより時間がかかるので、もう少し訓練が必要とは感じましたが、息子共々総じて満足のできる山行でした。

〔おやこ山行325 by sekihiro〕

コメント

mierin

お2人、スゴい！！
中岳のコル〜阿弥陀岳の登り下り、シビアじゃなかったですか？
昨年行った時に、下りはバックステップで下りた記憶が。。
しかもテント泊で気合いが違う✨✨眩しすぎます！
自分が軟弱者に思えてきちゃう😅

セキヒロ

mierinさん、メッセージありがとうございます。

いや〜、阿弥陀への登りは決してラクではありませんでしたが、赤岳地蔵尾根の経験もあったためか、息子も落ち着いて対処してました(^-^)
雪山は登りよりも下りで慎重さが求められますね〜

ホントはもっと写真を撮りたかったのですが、寒いと億劫になりますね(笑)
まだまだ鍛練が必要ですね！