皆子山☆火打谷右岸尾根〜皆子山西尾根〜火打谷左岸尾根
- GPS
- 02:19
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 493m
- 下り
- 478m
コースタイム
- 山行
- 2:18
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 2:19
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
火打谷右岸尾根、左岸尾根はヴァリエーション・ルートではあるが、いずれも下生の少ない歩きやすい尾根 |
写真
感想
近年、雪の少ない冬が続くが、今年の寡雪は半端なさそうだ。先週、関ヶ原のあたりにおける降雪により名神高速の長時間の立ち往生が発生したのは1/25日のことだが、その雪が残っていることを期待して、久しぶりに皆子山に出かけることにする。
この時期は例年であれば百井の集落から先は積雪のせいで入れないことが多いのだが、前畑峠を越えて百井の集落に入っても雪はほとんど見かけない。難なく火打谷の出合まで辿り着くことが出来る。火打谷の出合の出前にはかなり広い道路余地があり、車を停めるには格好の場所がある。
火打谷の右岸尾根は西尾根に辿り着くための最短コースの一つであり、このルートを歩くことが多い。おねを登り始めても雪はところどころに散見するばかりだ。ca850mのあたりで植林を抜けて、自然林の広がるなだらかな尾根になるとようやく雪が増えるが、それでも雪が繋がることはない。稜線が近くなり、北山を吹き渡る風が感じられるようになるが、それでもさほどの寒さは感じられない、
火打谷の左岸から続く尾根と合流し、積雪した皆子谷の源頭が視界に入ると安堵する。西尾根の手前、ca920mのピークは東側に大きく展望が広がり、皆子山の山頂の右手には蓬莱山、左には武奈ヶ岳を望むことが出来る。武奈ヶ岳と蓬莱山はいずれも西側の斜面が白銀に輝いているのは霧氷がついているようだ。この山々を訪れている人達は歓声をあげておられることだろう。
西尾根の南側に広がる源頭に足を踏み入れると、一面の雪原が途端に眩しく感じられる。源頭の積雪の深さは10cmほどだろう。どうやら携行してきたスノーシューの出番はなさそうだ。源頭の斜面にはスキーのシュプールが残っている。先週の降雪後にはスキーを楽しむことが出来るだけの積雪があったのだろう。西尾根は地面が露出している箇所が多く、一向に雪がつながらない。
源頭を歩くと、ふと雪原の上に落ちる孤樹のシルエットが目に留まる。何気ない光景ではあるが、この景色を渇望していたことに今更ながらに気がつく。このシルエットを果して今季はあと何度、目にすることが出来るかどうか。
尾根の雪がようやく繋がるのようになったのは皆子山の山頂がすぐ近くであった。尾根の南側には小さな雪庇が発達している。雪庇を越えると、雪の上には真新しい踏み跡がある。山頂には少し前には数名の登山者が東尾根から訪れたようだが、私が山頂に到達した時にはすでに人影はなかった。
山頂から武奈ヶ岳と峰床山のピークを確認すると南側に広がる源頭を横切って帰路につく。尾根に立ち並ぶ樹々が落とす青白いシルエットを踏んでゆく。途中のca930mは南側に琵琶湖と比叡山を望む西尾根随一の展望地であり、いつもはランチのお決まりの場所となっている。気がつくと空にはすりガラスのような薄雲が急速に広がり、太陽の光を柔らげていた。
帰路は火打谷の左岸尾根に入る。尾根上には数日前のトレースが続いており、ところどころにスキーのシュプールも残っている。山スキーの持ち主はどうやら南のヒノコから登ってきたようだった。尾根は自然林の疎林が続くのが嬉しいところだが、尾根上の雪は急速に少なくなってゆく。尾根の疎林の間からは随所に権現山から法華山を経て蓬莱山へと続く南比良の稜線が目に入る。蓬莱山の西斜面からは霧氷はほとんど消えているようだった。
稜線は百井川と大見川の出合となるヒノコに向かって南へと続いてゆくが、火打谷の左岸尾根を辿るためにはca?で尾根をほぼ直角に曲がり、西に向かって下降する尾根に入る必要がある。しばらくは広々とした自然林の尾根を快適に下降する。尾根の下部で鬱蒼とした植林に入るが、尾根上の踏み跡を辿ってまもなく火打谷の出合に着地する。
空を見上るとすっかり雲が広がっていた。京都市内に戻ると市長選を翌日に控え、選挙カーが拡声器から声を張り上げていた。次の週末にかけてますます気温が上がっていくようだ。
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