清水頭・雨乞岳【絶景と霧氷が煌めく稜線を奥の畑から西尾根へ】
- GPS
- 07:50
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,137m
- 下り
- 1,151m
コースタイム
- 山行
- 6:36
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 7:47
天候 | 晴 稜線は強風 【気温】奥の畑分岐:0℃ 清水頭:−1℃ 蓮如上人旧跡:4℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
永源寺グリーンランドへの案内板で甲津畑林道に出て右折→ 永源寺グリーンランド入口を見送り藤切川に架かる鳴野橋手前の路肩 スペースに駐車。 ★除雪されるのは「永源寺グリーンランド」までですが、 林道の雪は消え、登山口近くの鳴野橋まで乗り入れできました。 (2WD スタッドレスタイヤ) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【積雪状況】 昨年に比べて少ない状況で、稜線部で20〜30cm程度でしょうか。 良く締まった雪も午後になって緩んできましたが、それでも雪質は良好で 踏む抜く事もなくキックステップで快適に下る事が出来ました。 (全線ツボ足で歩きました。) |
写真
装備
個人装備 |
スノーシュー:使用せず
チェーンスパイク:使用せず
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感想
1月末の降雪以来、甲津畑方面の情報が無いので車の乗り入れが
出来ない場合や千種街道の雪次第で変わるが、奥の畑〜清水頭〜雨乞岳
〜西尾根のルートで周回を計画して甲津畑へ向かう。
永源寺グリーンランド入口を過ぎても路肩に雪が残る程度で、
問題なく鳴野橋まで乗り入れるとすでに3台程止まっており、ほどなく
出発して行かれたが、向かう先は何処だろうか?
林道に残るトレースはやはり数人と思われる程度の乏しい物だった。
アクセスの問題で余り人も入らなかったのだろう。
避難小屋を過ぎて山道に変っても思いのほか雪は少なく時々途切れたが、
大峠の分岐を過ぎる頃から雪が途切れる事は無くなった。
街道に石垣が現れ、「塩津々の堰」で橋を渡ると奥の畑分岐になるが、
果たして二人組と思われる足跡が奥の畑谷へ向っていた。
体温調節と行動食で最初の休憩を取った後今回も奥の畑谷から周回を
スタートする。
10日ほど供給の無い雪はしっかりと締まり、踏みぬく事も無くツボ足の
まま奥の畑の平原を抜け、真西尾根のガレ場を横目で見ながら上流へ
向かうと雨乞岳の西面は霧氷に埋め尽くされ、白く輝いていた。
思いもしなかった光景にテンションが上がると共に、落ちる前に早く
霧氷の林に向かいたいと焦る気持ちで稜線に上がるが、光景はカメラに
収めて先ずは稜線を清水頭へ向かう事にする。
風を受ける北面に雪が無い残雪期のような稜線を奥の畑峠へ向かうと
今回も素晴らしい眺めだが、冷たくて強烈な風が襲ってくる。
南尾根にできた馬酔木の茂みに逃げ込んで目出し帽とジャケットに着替え
完全装備で山頂に戻り、大きくどっしりと広がる雨乞岳、綿向山の奥には
琵琶湖の対岸に連なる比良山地、タイジョウの奥に輝く金糞岳、霊仙山、
伊吹山、そして振り返ると鎌ヶ岳を起点に鎌尾根が続き仙ヶ岳や碧の水を
湛えた野洲川ダムまで360度に広がる展望を楽しみ南雨乞岳へ向かう。
霧氷を愛でながら尾根直登ルートで南雨乞岳に立つと期待通り雨乞岳へ
続く深い笹の稜線は雪稜に変わり、吊り尾根の奥には銀嶺が眺められる。
しっかり締まった雪のおかげで苦しむことなく、計画より早い時間に
到着できた。このまま西尾根へ周回する事に何も支障は無いので
清水頭からは雨乞岳に隠れて見えなかった日本アルプスの展望を期待して
積雪期限定の雪稜を辿ると雨乞岳はあっという間で、到着した山頂には
更に素晴らしい絶景が広がっていた。
ここからでも充分すぎるほどの展望だが更なる絶景を求めて早々に
山頂から西尾根へ向かうと中央アルプスや御嶽、北アルプス、そして白山
などを背景に御池岳〜竜ヶ岳〜釈迦ヶ岳〜イブネと続く鈴鹿の山並みが
一望できる。
贅沢過ぎるほどのパノラマに酔いながら山頂部から煌めく様な霧氷に
誘導されて西尾根に乗ると、足元には二人組の微かなトレースが現れた。
間もなくして食事中だったトレースの主に拝借する事を伝え西峰で
再び絶景を堪能して、霧氷が煌めく展望地を下る。
「三本杉の窯跡」を下る頃になると、霧氷も消え雪も僅かに緩んできた。
ガレ記号の尾根を過ぎると傾斜もきつくなるので、次の鞍部手前から
西尾根を離れ一ノ谷へ下ろう、そして蓮如上人旧跡の小屋ゆっくりと
遅めの昼食を摂る事にしよう。
【今回もお気に入りの稜線は快晴に恵まれ、連勝記録は継続できた。
以前経験した雪稜の美しさには敵わないが、クリアーな眺望に見事な
霧氷の煌めきを加えると、個人史上ベストワンと言えるほど贅沢な
稜線歩きだった。】
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