冬季赤石岳に挑戦して敗退

2024年02月10日(土) 〜 2024年02月12日(月)

• GPS: 52:39
• 距離: 48.5km
• 登り: 3,773m
• 下り: 3,770m

コースタイム

1日目

• 山行: 11:21
• 休憩: 1:04
• 合計: 12:25

7:47 畑薙ダムゲート前
7:57 7:57 茶臼岳登山口
8:04 8:04 青薙山登山口
8:25 8:25 中ノ宿吊橋
9:10 9:10 聖沢登山口
9:17 9:17 聖岳東尾根入山口
9:25 9:25 牛首峠
9:29 9:56 赤石岳東尾根コース登山口
12:42 12:49 カンバ段
13:57 14:04 休憩ポイント
19:45 20:08 赤石小屋
20:12 宿泊地

2日目

• 山行: 3:25
• 休憩: 0:13
• 合計: 3:38

7:28 赤石小屋
9:52 10:05 富士見平
11:06 赤石小屋

3日目

• 山行: 5:13
• 休憩: 0:23
• 合計: 5:36

6:45 宿泊地
8:49 8:57 休憩ポイント
9:12 9:14 カンバ段
10:42 10:55 赤石岳東尾根コース登山口
11:03 11:03 牛首峠
11:07 11:07 聖岳東尾根入山口
11:11 11:11 聖沢登山口
11:44 11:44 中ノ宿吊橋
12:05 12:05 青薙山登山口
12:12 12:12 茶臼岳登山口
12:20 12:20 畑薙ダムゲート前
12:21 ゴール地点

天候

1日目：晴れ→小雪
2日目：晴れ→小雪
3日目：曇り→晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

今年は雪の少ない暖冬ですが、ちょうど太平洋側が降雪した週だったからか、
登山口の階段登った時点で積雪ありのためアイゼン装着。
歩荷返し終了までアイゼンでラッセルしたけど、2000くらいでスノーシューに変えておけばよかった。

写真

2/9 18:16

マーク・アンドレ・ルクレール「毎回最後の食事になるかもしれない。だから好きなものを味わって食べる」
今回も自分には挑戦的山行なので、初さわやかにやってきました。
ハンバーグ美味しかった。

2/10 7:43

今日は赤石小屋までだからそんな急がなくていいかなと
ゆっくりスタート。

2/10 8:55

上河内岳先輩、お久しぶりです。

2/10 9:10

聖岳登山口に自転車一台。

2/10 9:26

赤石岳先輩、よろしくお願いします。

2/10 9:40

登山口に到着。
先行はいないのでお一人様です。

2/10 9:57

階段登ったら積雪があり、滑りそうだったから早々にアイゼン装着。

2/10 10:46

1/5か、予定通りかかっても16時には着くだろと思ってました。
この時点では・・・。

2/10 12:08

ウィペットと、自作カーボンポールにバスケット装着してダブルストック体制です。

2/10 12:08

ロープや懸垂下降道具、ダブルピッケルなどで23.5キロ。
年末よりテントと1食分すくないので軽いけど、
この重さが後々悲劇を生むのであった。

2/10 12:46

中間地点に到着。
この時点ではまだダイジョブ。

2/10 13:01

雪が溶けて団子になる。
そして積雪量多くね？と思い始める。

2/10 13:48

3/5地点。ここまで3.5時間くらいだし、なんとか予定通りにつけるかなと思ってた。
でも結構きつい。

2/10 13:48

ノートレースな道をひたすらラッセルで登ってく。

2/10 15:00

スネまで潜る。

2/10 15:52

1区間登るのに2時間かかっとる。
これやばくね？と思い出す。

2/10 15:57

それでもあと少しだと気合を入れてラッセル再開。

2/10 16:41

歩荷返しに到着。
ここはアイゼンで通したいからスノーシュー履くのを我慢してた。

2/10 17:12

太ももまでズボリながら登ってく。
すっげーつらいし、日没までに小屋つかないだろ。

2/10 17:57

日没を迎えていよいよやばくなったので、ようやくスノーシューに履き替える。

2/10 18:11

この看板を見たときの絶望感。まだ小屋じゃないのか。
休憩したら両手の指8本の第一関節が寒さでゴムみたいになり、
ラッセルを再開したら血が通い出すも、
一気に8本の指が解凍された激痛で吐きそうになった🤮

2/10 19:45

ようやく赤石小屋に到着。
小屋が神に見えた。当然、先客はなし。
歩荷返し終了点からCT30分を1.5時間かかっとる。
ガチでつかれた。ガチで。

2/10 21:55

水作ったり飯作ったりしてやっと一息。
でももう22時なんだよな。

2/11 5:54

おはよう。マイナス3度。

2/11 6:02

朝食はカップ飯リゾットに大豆ミート入れたやつ。
カップ飯リゾットは割と好き。

2/11 6:39

めっちゃきれいな冬季小屋で、大変お世話になりました。
もちろん宿代投函。

2/11 7:12

室内掃いて、じゃあ行ってきます。

2/11 7:19

小トイレは冬季小屋近くのが使えます。
大は本館側が開放されてるって書いてあった。

2/11 7:31

赤石岳がバッチリ見える。

2/11 7:35

赤石小屋本館。
通るの2回目だけど、前回はコロナ禍でしまってた。

2/11 7:36

可愛い看板。こんなのあったっけ。

2/11 7:36

名物小屋番さんも書かれててちょっとウケた。

2/11 8:19

本日もラッセルです。きついです。

2/11 9:44

2時間かけて富士見平に到着。
昨日のダメージ抜けきってないし、赤石岳避難小屋泊予定だから全装備背負ってるけど、
この状態でラクダの背超えるのはかなりリスキー。
明日は風つよいみたいだし、もうここでギブアップ。

2/11 10:08

あそこに行けなかった。

2/11 10:09

今見るとあとちょっとに見えるんだけど、
このときは行ける気がしなかった。

2/11 10:09

ばいばい、冬季赤石岳。
ソロラッセルで登り切る実力は、自分に無かった。

2/11 10:13

トボトボ帰る。

2/11 10:14

情けないやつには富士山もご立腹で姿は見えませんでした。
富士見平なのに。

2/11 10:17

スノーシューでこれくらい沈みます。

2/11 10:39

帰りは多少楽。

2/11 11:05

赤石小屋に戻ってきた。
なんかこのまま下まで降りる気力もつきてて
30分くらい山見てた。

2/11 11:55

小屋の裏の富士山が見えるというピークまできたけど、やっぱ見えない。

2/11 12:10

あー無理だ。
降りられる気力がない。
変なとこで事故るのも嫌だしもう一泊してこ。

2/11 12:41

またお世話になります。

2/11 13:22

お茶飲んで不貞寝。

2/11 18:14

晩ごはんはアルファ化米に乾燥豚肉混ぜたやつ。
最近のお気に入り。

2/11 19:43

寝る前のティータイムとチョコ。
お茶だけど、今日はウィスキー飲みたい気分だった。
ワイルドターキー(チキンなだけに)

2/12 5:18

3日目の朝ご飯。カップ飯に大豆ミート混ぜたやつ。
飽きてきた。

2/12 6:47

今度こそお世話になりました。

2/12 6:47

軽く雪が降ってます。

2/12 6:58

昨夜の降雪で多少消えてるけど、往路に比べたら全然楽勝。

2/12 7:27

往路で絶望した看板。復路は割とすぐついた。

2/12 8:54

それなりにいいペースで下れてる。

2/12 10:40

登山道のしょっぱなでありがちな、
急な九十九折区間ってすごく嫌い。

2/12 11:03

道路に着地。とりあえず一安心。
ここからサイクリングだけど、気分はだだ下がり。
22年年越しで、蝙蝠岳登って二軒小屋から帰ってきてたときはすっごい楽しかったのに。

2/12 11:08

冬季赤石岳東尾根は、自分には果てしない道だった。

2/12 12:26

ゴール。
なんにも成し遂げられなかった山行だった。

撮影機器：

OLYMPUS Tough TG-5 オリンパス

Xperia 5 III SIMフリー SONY

感想

yuin

好きな山に積雪期にも登る。
そう思い23年年越しに硫黄岳(北ア)に挑戦しましたが敗退。
そして今回、赤石岳にも敗れました。

敗因は積雪量を舐めてたこと。
冬の南アルプスは、年末の蝙蝠岳や厳冬期の大唐松山、笊ヶ岳でソロラッセルを経験してたので、
今年は暖冬だし、そこそこ行ける自信はあるつもりでした。
が、この週の降雪で想定より雪量が多く、ソロラッセルで体力使い果たして、
実質、赤石小屋までで撃沈。
2日目は登ることも下ることもできないくらいヤラれてました。

今まではザック22キロくらいなので、
今回の23.5キロでのソロラッセルが、
体力の限界値なのだと思いました。
30キロ背負って北アでバンザイラッセルしてる人たちとか
どういう体力してんだろ。

2回連続での敗退でテンションダダ下がり。
この辺が自分の限界なのかなと思うおっさんでした。

コメント

Kgcm

yuinさん、こんばんは🌝
誰も足を踏み入れない2月の赤石に挑まれるだけで漢の中の漢ですよ！私が登った年末とは比べ物にならない難易度ですから、リスペクトしかありません。
小屋から富士見平までの145分が過酷さを物語ってますね…ナイストライです。 本当に本当に、お疲れ様でした🙇

yuin

Kgcmさんこんにちは！

実際に東尾根より登られている経験者にそう言って頂けるととても救われます🥲
富士見平から、赤石岳〜荒川三山の稜線を見て
「Kgcmさんはここを積雪期に駆け抜けたのか」って驚愕してました。
前にしか進まない作戦、それもありなんだなと思いました。

自分も2連敗なのでここで食い止められるように次は慎重に考えます😆