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記録ID: 64931
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沢登り
日光・那須・筑波

【足尾山塊】松木川仁田元沢

2010年05月16日(日) [日帰り]
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pmon その他1人
GPS
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距離
15.3km
登り
1,182m
下り
1,175m

コースタイム

5:30銅親水公園-11:30庚申山直下の終了点-12:00オロ山-13:30沢入山-14:30中倉山-16:20銅親水公園
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2010年05月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
 天候不順のせいか、源頭には雪が残っていた。しかしながら、出だしの左岸に直瀑がかかる3m滝は水量が少なく飛沫を浴びる程度だった。
 沢の中はいたって穏やかで、特に難しいところはない。沢床の低い方へ足を運ぶと自然と源頭に至る。ツメは沢中に壁が出たら右の笹藪にルートをとり、10〜20分程度で石塔尾根に出る。庚申山までは藪漕ぎ30分程度。ここはかなり濃そう。
 石塔尾根下降の前半は藪漕ぎが多い。踏み跡も不鮮明で、オロ山の松木川側トラバースルートは見つけることができなかった。オロ山は急峻なピークのため登下降は緊張を強いられる。オロ山を過ぎると尾根は草原上になり快適に下山ができる。ただ、踏み跡は相変わらず薄く、仁田元沢に下る獣道が多々あるので注意が必要。また、時折、岩峰や痩せ尾根が出てくるので注意。基本的には稜線上を歩けば間違いないが、中倉山手前の小岩峰だけは仁田元沢側をトラバースし、ガレ沢を渡って(かなり悪い)尾根に戻った。
 中倉山からは石塔尾根の枝尾根を下る。踏み跡は薄く風化の一途をたどっている。そのため、傾斜が強く歩きづらい。下の林道まで、テープがあるのでそれをたどれば道を間違えることはない。
銅(あかがね)親水公園の駐車場から見る仁田元沢。
by  SH002, KDDI-SH
銅(あかがね)親水公園の駐車場から見る仁田元沢。
仁田元沢にシンボルともいえる取水用の橋を渡る。帰りに猿に遭遇したが、猿もこの橋を利用していた。
2010年05月19日 03:18撮影 by  SH002, KDDI-SH
5/19 3:18
仁田元沢にシンボルともいえる取水用の橋を渡る。帰りに猿に遭遇したが、猿もこの橋を利用していた。
林道をひたすら歩くこと1時間、巨大なスリットダムで林道は終了する。その終点にある「大イワナ三浦」のペイント。この先中流域までこのペイントが至る所に出現する。釣り師というものは全くもってモラルがない。
2010年05月19日 03:18撮影 by  SH002, KDDI-SH
5/19 3:18
林道をひたすら歩くこと1時間、巨大なスリットダムで林道は終了する。その終点にある「大イワナ三浦」のペイント。この先中流域までこのペイントが至る所に出現する。釣り師というものは全くもってモラルがない。
滝は極小だが、淵は大きく深そう。
二日酔いで、ピッチの上がらないIさんが小滝を登る。落ちると胸までつかりそう。
2010年05月19日 03:18撮影 by  SH002, KDDI-SH
5/19 3:18
滝は極小だが、淵は大きく深そう。
二日酔いで、ピッチの上がらないIさんが小滝を登る。落ちると胸までつかりそう。
本日のハイライト!左岸枝沢にかかる直瀑。もう少し水量があると綺麗なのだが、この下を通過するのでこのぐらいが適当でしょう。
2010年05月19日 03:18撮影 by  SH002, KDDI-SH
5/19 3:18
本日のハイライト!左岸枝沢にかかる直瀑。もう少し水量があると綺麗なのだが、この下を通過するのでこのぐらいが適当でしょう。
もう少し近づいたところ。本流にかかる3m滝は水流に鎖があるのでこれを使えば、この滝の下を通過しなくてもすむ。フリーだと1、2歩、手が出ず足も出ず、鎖を使うしかない。悔しいので、直瀑直下をルートにしたが…。
2010年05月19日 03:18撮影 by  SH002, KDDI-SH
5/19 3:18
もう少し近づいたところ。本流にかかる3m滝は水流に鎖があるのでこれを使えば、この滝の下を通過しなくてもすむ。フリーだと1、2歩、手が出ず足も出ず、鎖を使うしかない。悔しいので、直瀑直下をルートにしたが…。
腰までつかるIさん。水は冷たいのによくやるよ!
こちらは、右から淵を回り込み、滝直下を渡り(写真中央の大きな岩)左の流水の左から抜けた。
by  SH002, KDDI-SH
腰までつかるIさん。水は冷たいのによくやるよ!
こちらは、右から淵を回り込み、滝直下を渡り(写真中央の大きな岩)左の流水の左から抜けた。
巨岩ゴーロ帯。目障りな「大イワナ三浦」。
by  SH002, KDDI-SH
巨岩ゴーロ帯。目障りな「大イワナ三浦」。
深い淵。暑い夏には泳ぐのに最適でしょう。
by  SH002, KDDI-SH
深い淵。暑い夏には泳ぐのに最適でしょう。
前半が終了すると、沢床は平凡な河原になる。前方に岩峰が見えてくる。
by  SH002, KDDI-SH
前半が終了すると、沢床は平凡な河原になる。前方に岩峰が見えてくる。
10mCS滝。一瞬ルートに迷うが、左の大岩と大岩の間を登る。
2010年05月19日 03:19撮影 by  SH002, KDDI-SH
5/19 3:19
10mCS滝。一瞬ルートに迷うが、左の大岩と大岩の間を登る。
10mCS滝の途中から。傾斜はあるが、易しい。
2010年05月19日 03:19撮影 by  SH002, KDDI-SH
5/19 3:19
10mCS滝の途中から。傾斜はあるが、易しい。
10mCS滝のすぐ後に多段滝が出るが、特に問題なく通過できる。
しばらく行くと、両岸が迫ってきてツメの様相となる。水量もだいぶ減ってきた。
by  SH002, KDDI-SH
10mCS滝のすぐ後に多段滝が出るが、特に問題なく通過できる。
しばらく行くと、両岸が迫ってきてツメの様相となる。水量もだいぶ減ってきた。
右岸側に残雪が多く、最後の最後で沢は雪に覆われた。
by  SH002, KDDI-SH
右岸側に残雪が多く、最後の最後で沢は雪に覆われた。
左岸に平行するように獣道があり、それを利用して前進する。
奥壁らしきものが現れたら、左岸の笹藪を漕いで稜線に出る。獣道が交錯しているので、それを利用すれば藪漕ぎはわずかなものである。
飛び出した稜線から見た庚申山(左)。すぐ近くに見えるが、藪が濃く登る気にはなれなかった。
by  SH002, KDDI-SH
左岸に平行するように獣道があり、それを利用して前進する。
奥壁らしきものが現れたら、左岸の笹藪を漕いで稜線に出る。獣道が交錯しているので、それを利用すれば藪漕ぎはわずかなものである。
飛び出した稜線から見た庚申山(左)。すぐ近くに見えるが、藪が濃く登る気にはなれなかった。
皇海山。奥に見えるのは上州武尊。その奥は谷川連峰の朝日岳と思われる。どちらも雪がべっとりついている。
2010年05月19日 03:21撮影 by  SH002, KDDI-SH
5/19 3:21
皇海山。奥に見えるのは上州武尊。その奥は谷川連峰の朝日岳と思われる。どちらも雪がべっとりついている。
石塔尾根下降の前半は概ねこんな感じ。踏み跡は薄く、藪漕ぎに終始する。
2010年05月19日 03:21撮影 by  SH002, KDDI-SH
5/19 3:21
石塔尾根下降の前半は概ねこんな感じ。踏み跡は薄く、藪漕ぎに終始する。
結局、オロ山トラバースルートは発見できず、頂上に立ってしまった。登下降は結構悪い。
2010年05月19日 03:21撮影 by  SH002, KDDI-SH
5/19 3:21
結局、オロ山トラバースルートは発見できず、頂上に立ってしまった。登下降は結構悪い。
オロ山を越えると、尾根は草原上になる。前方は沢入山。
by  SH002, KDDI-SH
オロ山を越えると、尾根は草原上になる。前方は沢入山。
ウメコバ沢源頭。壮絶なガレが松木沢になだれ込む。
by  SH002, KDDI-SH
ウメコバ沢源頭。壮絶なガレが松木沢になだれ込む。
沢入山頂上。ここだけ木が生い茂っていた。このあたりから、男体山が見えるようになってきた。
2010年05月19日 03:22撮影 by  SH002, KDDI-SH
5/19 3:22
沢入山頂上。ここだけ木が生い茂っていた。このあたりから、男体山が見えるようになってきた。
仁田元沢を振り返る。尾根上の白くなっている部分は、岳樺の林。夏になるとこの尾根も青々とするのだろうか?
ちなみに、仁田元沢右岸の尾根にも登山道があるらしい。
2010年05月19日 03:22撮影 by  SH002, KDDI-SH
5/19 3:22
仁田元沢を振り返る。尾根上の白くなっている部分は、岳樺の林。夏になるとこの尾根も青々とするのだろうか?
ちなみに、仁田元沢右岸の尾根にも登山道があるらしい。
中倉山が迫ってきた。中倉山に一番近い岩峰だけ仁田元沢側を巻いたが、急なガレ沢の横断に肝を冷やした。
by  SH002, KDDI-SH
中倉山が迫ってきた。中倉山に一番近い岩峰だけ仁田元沢側を巻いたが、急なガレ沢の横断に肝を冷やした。
中倉山から3分ぐらい行ったところから通ってきたルートを振り返る。一番手前の丘みたいなところが中倉山山頂。次の右側がガレているのが沢入山。一番奥に見えるピークがオロ山。
by  SH002, KDDI-SH
中倉山から3分ぐらい行ったところから通ってきたルートを振り返る。一番手前の丘みたいなところが中倉山山頂。次の右側がガレているのが沢入山。一番奥に見えるピークがオロ山。
銅親水公園も近づいてきた。しかしながら、まだまだ高度は高い。
ここから、少し下ったところから右の枝尾根に入る。木が生い茂っているが、尾根ははっきりしているので注意すれば見つけられる。ちなみに、主稜線にもビニールひもがあったので、そのまま下ることもできそうである。
枝尾根は小一時間で林道に出る。
by  SH002, KDDI-SH
銅親水公園も近づいてきた。しかしながら、まだまだ高度は高い。
ここから、少し下ったところから右の枝尾根に入る。木が生い茂っているが、尾根ははっきりしているので注意すれば見つけられる。ちなみに、主稜線にもビニールひもがあったので、そのまま下ることもできそうである。
枝尾根は小一時間で林道に出る。
枝尾根を下る。藪は薄いが踏み跡も薄く、かなりきつい下降となる。途中から左の沢通しに下る。林道までテープがしっかりついているので、見落とさなければ簡単に林道に出られる。
by  SH002, KDDI-SH
枝尾根を下る。藪は薄いが踏み跡も薄く、かなりきつい下降となる。途中から左の沢通しに下る。林道までテープがしっかりついているので、見落とさなければ簡単に林道に出られる。
撮影機器:

感想

仁田元沢前半は大きな淵も多く、夏の暑い盛りには泳ぎに行くのも楽しいかもしれません。
下降路の石塔尾根からの景色は絶景ですが、これが人の手による自然破壊によるものと考えると、考えさせられます。社会勉強ということも含め、石塔尾根はおすすめです。

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ハイキング 日光・那須・筑波 [日帰り]
日光 中倉山
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
3/5

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