記録ID: 6562617
全員に公開
積雪期ピークハント／縦走
塩見・赤石・聖
赤石岳 ラッセルと低気圧で断念
2024年03月16日(土) 〜
2024年03月17日(日)
静岡県
TipTop123
体力度
8
2〜3泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 17:41
- 距離
- 46.0km
- 登り
- 3,077m
- 下り
- 3,093m
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1日目
- 山行
- 9:09
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 9:46
距離 22.5km
登り 2,400m
下り 804m
| 天候 | 高気圧のあと，日本海低気圧が発生し前線が通過 16日：出発時2℃，歩行中5℃，宿泊地-2℃ 17日：出発時-3℃，富士見平-5℃，麓で10℃ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2024年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
自転車
先客1名（恐らく聖岳方面に向かわれたかと） |
| コース状況／ 危険箇所等 |
全くトレースなし。 4日前にドカンと50cm程度の積雪があり，表面はクラストして，あちこちで踏み抜く。 頻繁に現れる急斜面では，体重をかけると根雪を境に一気に滑り，1m程の段差を越えるのに5分とか。 16日は気温が高く，スノーシューもアイゼンも湿雪が纏わりついてロンドンブーツ状態。 17日は気温が下がり若干固くなったが，急斜面で体重をかけると表層ごと滑る状況は変わらず。天候の崩れが予想より早かったのもあり，富士見平の先で撤退を決めた。 |
写真
1700m辺りでスノーシュー。
ここから富士見平手前の稜線まで，docomoのアンテナは立たなくなった
ここから富士見平手前の稜線まで，docomoのアンテナは立たなくなった
分かりにくいですが，登りの途中で振返った写真
スノーシューが雪ごと滑って登れなくなり，アイゼンに換装
スノーシューが雪ごと滑って登れなくなり，アイゼンに換装
予定では小屋に着く時刻なんですけど
脚ズボやプチ表層雪崩を延々と繰り返し，足が攣りだしたところに，最後の難関とな
脚ズボやプチ表層雪崩を延々と繰り返し，足が攣りだしたところに，最後の難関とな
力を込めても動かない我が脚を引きずりながら到着。
自転車ロングライドの終盤で，筋グリコーゲンが枯渇した時の感覚ですわ
自転車ロングライドの終盤で，筋グリコーゲンが枯渇した時の感覚ですわ
アイゼンは10歩でロンドンブーツ。登りでは文字通り刃が立たぬ
中も素晴らしか！床が平らで，思い切り店を広げられる。
夕陽で融けた雪が屋根からズサーッと落ちる音がします。
陽が沈むと一気に冷えてきた。でも室温は-3℃くらい。
水を作って，アルファ米食って，18:00に就寝。
脚の筋肉がズキズキ疼く。今日は消耗したな，明日は天気が崩れる前に登頂は無理かな，など，夢うつつの間を行ったり来たり。
風が強くなったらしく，雨戸がばたつく音がする。
うん，無理だな，と思うと気が楽になり，4:00まで寝た
2
3/16 16:07
中も素晴らしか！
床が平らで，思い切り店を広げられる。
夕陽で融けた雪が屋根からズサーッと落ちる音がします。
陽が沈むと一気に冷えてきた。でも室温は-3℃くらい。
水を作って，アルファ米食って，18:00に就寝。
脚の筋肉がズキズキ疼く。今日は消耗したな，明日は天気が崩れる前に登頂は無理かな，など，夢うつつの間を行ったり来たり。
風が強くなったらしく，雨戸がばたつく音がする。
うん，無理だな，と思うと気が楽になり，4:00まで寝た
床が平らで，思い切り店を広げられる。
夕陽で融けた雪が屋根からズサーッと落ちる音がします。
陽が沈むと一気に冷えてきた。でも室温は-3℃くらい。
水を作って，アルファ米食って，18:00に就寝。
脚の筋肉がズキズキ疼く。今日は消耗したな，明日は天気が崩れる前に登頂は無理かな，など，夢うつつの間を行ったり来たり。
風が強くなったらしく，雨戸がばたつく音がする。
うん，無理だな，と思うと気が楽になり，4:00まで寝た
で，翌朝。外に出るとすっかり明るくなっている。
せめて，ラクダの背を拝みに行こうと
せめて，ラクダの背を拝みに行こうと
帰りも，急坂はアイゼン，平地は踏抜くのでスノーシューと，何度も換装しつつ
このトラバースもニュルッと滑るので厄介だった。昨日から大分融けている
着いたよ！
次は，ここから林道を70kmと...
（神奈川の裏ヤビツにそっくりな）
次は，ここから林道を70kmと...
（神奈川の裏ヤビツにそっくりな）
装備
| 個人装備 |
歩行：12本アイゼン
スノーシュー
ストック2本
登攀：ピッケル2本 20m補助ロープ ハーネス ルベルソ ハーケン3枚 他 宿泊：テント エアマット 寝袋 ジェットボイル |
|---|
感想
今年の冬山シーズンの締めくくりに，印象に残る山行をしたい。
昨年の谷川主稜や尾瀬のように，静かな山に分け入って天上の景色を味わいたい，と思っていた。
南アルプスの中でもアプローチが長く，冬期は人がほとんど入らない赤石岳は，気になる存在だった。
kgcmさんやyuinさんの記録を参考にしつつ，2週間かけて計画を練った。
しかし，週の疲れが溜まる金曜日，やっぱり早く帰れず，40％以上は諦めている自分が居る。
そんな中を手グセで荷造りを進め，2時間睡眠で出発。
課題は
�／契轍�ICから林道70kmの往復
��東俣林道の通行
��ラッセル？
�つ禝ぐ気砲茲詈�れ
�ゥ薀�ダの背の下降
だった。
結果，
�，魯�ーブミラーが充実しており，通る車も前照灯を点けて通い慣れた感じなのであまりストレスは感じなかった。
�△漏�様の恩情（無関心）を賜り，産むが易し。角の鋭い落石，凍結，ダート路もあるので，太めのタイヤ+泥除け必須。5%程度の斜度も20kgを背負うと激坂になるので前トリプル推奨。
�０貳屬稜坩�。4日前のまとまった降雪による踏抜き+頻繁に現れる急斜面での表層滑りで脚を削られた。実際は獲得標高の2倍以上は登ったと思う。
�て麋嵬椶稜坩�。予想より早く崩れたが，仕方なし。（下降中に崩れることを考えるとむしろ幸運かと）
�ダ禺舛�悪すぎて，登ったら降りてこれなかったかも。
今回は残念な結果に終わったが，プロセスは充分楽しめた。
万難を排して独りで山に分け入り，素晴らしい景色を味わえた充実感が残っている。
来年，また。
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今さらのコメントですが、大変お疲れ様でした。
冬は人を寄せ付けないだけに、赤石小屋までのアプローチだけでも体力削られ厳しいですよね。
（年末はノーラッセルで歯応えありませんでした）
1月末の仙丈ヶ岳で「会ったかも？」にお互い表示されたんですよね。私もTipTopさんの昨年2月の谷川縦走レコをお気に入り登録して、3月末に行ってきました。越路避難小屋の扉が全く空かず参りましたが、参考になりました。どうもありがとうございました🙏
コメントありがとうございます。
ラッセルなくても，赤石に登って稜線縦走は偉業です。
飛び込む時は，大袈裟かもしれませんが命掛けな気分だったのでは？
（私も谷川肩の小屋から眼下の主稜に飛び込んでいく時，そんな気持ちでした）
ギリギリのチャレンジにおいて，荷物の軽量化は悩みどころですね。
重いと岩から剥がされるし，軽いと不測の事態で行動不能になる。
谷川では寝袋すら持って行きませんでしたが，お蔭でバテず落ちずに済んだし，
逆に，西穂では虫の知らせで持って行った20mのロープに救われました。
レベルは全然違いますが，クルティカのように山に向き合いたい気持ちが，自分の根底にあります。
結果，変態っぽい冬山登山になる。
で，同様の行動パターンのKgcmさんと仙丈で「会ったかも？」となったのでしょう(笑)
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