庚申山(1892m)♪満開のコウシンソウ&コウシンコザクラと、おまけのクリンソウ♪


- GPS
- --:--
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,285m
- 下り
- 1,283m
コースタイム
09:55 天狗の投石
10:10 一の鳥居
10:40 百丁目
10:50 鏡岩
11:00 夫婦蛙岩
11:10 仁王門
11:30 猿田彦神社跡(分岐をお山巡りコースへ)
12:20 コウシンソウ&コウシンコザクラ群生地 12:30
12:50 鬼の耳こすり
13:10 庚申の岩戸
13:20 分岐(庚申山頂方面へ)
13:55 庚申山山頂(1892m) 14:10
14:25 コウシンソウ&コウシンコザクラ群生地 14:30
14:40 分岐(庚申山荘方面へ)
15:10 庚申山荘 15:20
15:30 猿田彦神社跡(庚申山荘・お山巡り分岐)
16:15 一の鳥居
17:10 銀山平(かじか荘駐車場) 着
<8時間10分>
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
○銀山平にある「かじか荘」に駐車して、フロントで登山届を記入しました。 ○かじか荘内のトイレもお借りしました。 <自宅から1時間> |
コース状況/ 危険箇所等 |
【かじか荘〜一の鳥居】 ○車両通行止めになっている林道歩きです。 ○所々に崖崩れが起きていて、大きな岩が路面に転がっていたりガードレールが崩壊していたりと、管理者も安全をまったく保障しない道だと思います。 【一の鳥居〜猿田彦神社跡】 ○前半は水ノ面沢沿いを歩きます。木の橋を何度か渡る緩やかな斜度の登りです。 ○百丁目、鏡岩、夫婦蛙岩、仁王門、勝道上人碑など見所満載のルートです。 【お山巡り】 ○宇都宮大学の嶺峰山荘横からクマザサの急斜面を九十九折に登っていきます。 ○標高を稼いでからは、鎖と梯子とロープと吊り橋の連続で、やはり上級者コースですね。 ○岩壁の岩肌をトラバースする箇所もたくさんあり、集中して歩かないとヤバヤバです。 ○コウシンソウは、2つ目の大きな岩肌の壁面にたくさん咲いていましたが、かなり高い位置でした。 ○その先の行き止まりになる岩肌にもたくさん咲いていました。 ○高い位置にコウシンソウ。その下にコウシンコザクラが群生していました。 ○コウシンコザクラは、標高の高い山域全体で見られました。 【分岐〜庚申山山頂】 ○斜度が厳しくなっていき、くさりや梯子が数か所あります。 ○最後の梯子の手前の大岩にコウシンソウが群生していました。 ○山頂付近になると斜度が緩くなり、山頂手前に間違えそうなピークがあります。 ○山頂は樹林に囲まれて眺望なし。広くありません。 ○少し西へ進むと見晴らしの良い場所があるそうですが、ガスってきたので行きませんでした。 |
その他周辺情報 | ○かじか荘 → http://www.kokumin-shukusha.or.jp/annai/ken/totigi/209041.html ○足尾観光 → http://www.city.nikko.lg.jp/ashio_kankou/kankou/ashio/index.html |
写真
感想
特別天然記念物に指定されているコウシンソウを鑑賞しようと、数年越しで計画していた庚申山登山をやっと実行できました。これまでは、危ない林道を長く歩かなければならないことや上級者向けのお山巡りコースを進まないとコウシンソウが見られないことなどのマイナスの情報が、重い腰を上げ辛くしていました。今回、庚申山登山が実行できたのは、ヤマレコ情報がすべてです。コウシンソウの開花状況やルートの様子など、とても解りやすい登山記録がいくつかあり、私たち夫婦にも何とか登れそうかなとイメージできたことが実行に繋がりました。
登山口のあるかじか荘には、様々な地域のナンバーの車が停まっていました。特別天然記念物に指定されているコウシンソウに逢いに、全国から登山者が集まってきたかのようです。自宅から1時間で来られるお得感をもちながら、かじか荘のフロントで登山届を記入しました。駐車場に車を停めさせていただく了解を得てから準備に取り掛かりました。
車止めゲートの先には、いくつもの箇所に落石注意の札が下がり、そのまわりには大小さまざまなサイズの石や岩が散乱しています。歩行者も進入禁止になりそうな危険度です。ここが車でスルーできたら、もっとたくさんの人が入山してしまうのだろうと思案しながら歩いていました。稀少植物を拝むためには、多くの努力を積み重ねてこそなのでしょうね。だから、長い林道を黙々と歩くことが大切なのです。
一の鳥居からやっと山歩きをさせてくれます。水ノ面沢沿いの道はやさしく、息が上がらない程度の斜度で登れます。自然がつくり上げる奇岩怪岩が、鏡岩、夫婦蛙岩、仁王門などのビューポイントとなり、節目節目で楽しませてくれます。猿田彦神社跡を右に進んで、いよいよ上級コースのお山巡りにチャレンジです。九十九折の急斜面を登りきって更に進んで行くと、特異な形状の梯子が三層にあり、いよいよお山巡りの始まりです。まもなく巨大な大岩が出現し、その奥が最初のコウソンソウとの出逢いの場となりました。岩肌の上部に咲き誇るコウシンソウと、その下の方に咲き広がるコウシンコザクラ。可憐で固有の花の競演です。コウシンソウの咲く位置が高過ぎるために、いい写真が撮れません。落ちた鉄梯子の上に乗り、背伸びをしてもアップは無理。身長が2mくらいほしいところです。その左奥にあるルートから外れた大岩にもコウシンソウがいくつか咲いていて、こちらは無理をしないで撮影できるポイント。
コウシンソウとコウシンコザクラのコラボが見られ大満足です。ここから先は、お山巡りの核心部が続きます。くさり、ロープ、梯子、そして吊橋に急斜面のトラバース。次から次へとイベントが待っていました。たくさんの人を追い越し、たくさんの人とすれ違ってお山巡りを楽しみました。山の中腹をぐる〜っとトラバースする感じで登山道は繋がっていきます。
山頂への分岐を登っていくと、下山途中の方にコウシンソウが咲いている箇所を教えていただきました。鑑賞は山頂に到達した後におこなう事として、急斜面の最後の登りを楽しみ(苦しみ?)ました。山頂は10分程度貸切状態でしたが、まだ登ってくる団体さんがいて、狭い山頂が急に込み合ってしまいました。コウシンソウの開花場所まで退避し、今回はゆっくり鑑賞と撮影をおこないました。
コウシンソウ撮影会の後は、クサリと梯子の下山ルートを庚申山荘まで一気に下り、赤紫の濃いクリンソウに出迎えてもらいました。日光の千手ヶ浜とは比較になりませんが、ラッキーなクリンソウとの出逢いになりました。
庚申山荘で小休止を取り、ここから登山口まで日没前を目標に下山です。と、猿田彦神社跡地の先で鹿の親子に遭遇。獣たちの時間帯になる前に、人間界に帰り着きなさいとプレッシャーをかけられちゃいました。そして、日が西に傾き、雲も増えてきたので、照度もだいぶ落ちてきました。足元に気をつけながら、暗くなる前にとっとと下山してきました。
今回は長いルートであるにもかかわらず、遅くスタートし、体調不良で大ブレーキをかけながらの登山となり、いろいろな意味で危険度MAXになりました。安全でゆとりの登山を心がけなければいけないと、深く深く反省しきりの庚申山でした。
こんにちは。
遅いコメントで申し訳ありません。(^_^;)
長時間の山行お疲れさまでした。
なかなかのご健脚羨ましいばかりです。
さて、レコ写真に登場いたします、コウシンコザクラとコウシンソウは庚申山特有のお花でしょうか。
今回、初めてお目にかかり、いつの日か鑑賞できればと思いました。(^O^)
コウシンソウは、特別天然記念物に指定されている絶滅危惧種の食中植物です。国内では庚申山が有名ですが、男体山、女峰山、袈裟丸山にも自生地があるそうです。
コウシンコザクラはサクラソウの固有種なので、あちこちの山で同種の仲間が観賞できますね。
どちらの花も開花期が過ぎてしまったので、また来年のお楽しみです。
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