山形神室〜熊の足跡
- GPS
- 04:50
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 871m
- 下り
- 869m
コースタイム
天候 | 曇り時々雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年11月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
20〜30台駐車できる旧道笹谷峠は山形、宮城両県から車で登れるものの、宮城側はよく災害等で閉鎖される。峠に古いトイレあり。11月から半年ほどは冬季閉鎖(笹谷IC〜関沢IC)なので、山形道関沢ICを出てすぐの閉鎖ゲート前スペース(5台分ほど)に駐車する。ジグザグの車道を短絡して江戸〜明治期の旧街道が伸びており、途中に水場もある。関沢行きバスは日祝運休で土曜もダイヤ上使いにくい。 風の通り道のせいか高木の林が発達せず、山形神室までほぼ草原または灌木の見通しの良い登山道が続くので地元登山者に人気がある。太平洋側と内陸、日本海側を分ける“東北の背骨”奥羽山脈の一角だけに、天気は宮城側、山形側いずれか悪い方に準じると考えた方が無難。この先、仙台神室へは片道45分。登り返しはかなりの急坂となる。 何度も登ってカモシカと猿は見かけたが、熊は足跡と糞以外お目にかからなかった。でも、熊鈴、ラジオは必携で。なお、関沢ICで高速に入らず山形市内に向かい、棒原橋を渡った先を左折した所にある防原バス停近くにソバ店「あづまや」がある。ソバが旨く、かつ山形らしくラーメンも旨い。 |
写真
感想
遠く峰の木々が白くなっているのが東山形の家から見える。今シーズン最後になるやもしれない山行は、勝手知ったる山形神室。関沢への道が年度末工事(雪の前の)で片側通行だらけのため、到着が遅れた。
旧道笹谷峠の冬季通行止ゲートの前で雁戸山へ行くという宮城県の人と会う。町は晴れているが向かう山は曇ってうそ寒い。ストックを忘れたことに気づき、落ちた木を拾って即席2本ストックで登り始めた。羽をけがした小鳥が道をバタバタ逃げていくのに出合ったので拾い上げてみたが、連れて行くわけにもいかず、道端の枝にそっと置いて先を急ぐ。
笹谷峠でハマグリ山の山腹を行く3人パーティーを発見。まだ雲がかからず、反対側には白くなった蔵王の中央ゲレンデなども見えた。標高1000m付近のハマグリ中腹で件の3人を追い抜く。雪が目立ちだし、1100mであたりは雪原風になり、積雪こそわずかながら1200m以上は登山道も真っ白だった。
ハマグリ山裏の鞍部で男性2人とすれ違う。トンガリ山で引き返してきたとのこと。山形神室がガスの中だからと言い訳した上で、「熊いますよ! いや、新しい熊の足跡を見まして」とも。熊に恐れをなしたのが本当のところらしい。
ちょっと気味悪く思いながら登っていくと、トンガリ山頂にかなり大きな熊の足跡、それも新しいものが残っていた。単独行なので少々ビビッたが、まあ歌でも歌っていけば大丈夫だろうと先へ向かう。熊は登山道を先行して歩いていった様子で、今にもその背中でも見えるかと嫌な気分だったが、数百mで足跡は忽然と消えた。
無事到着した山形神室山頂付近は小雪。抜いた3人、高沢集落からの2人など、結構後続の登山者が上がってきたので、冬眠前の熊も遠く退散したことだろう。とはいえ、山頂は寒いので30分で飯を済まし、帰りを急ぐ。
滑るため下りは軽アイゼンを付けた。雪がこびりつくものの快調。関沢のゲート前駐車スペースで朝に会った雁戸山の宮城県人と再会。無事登れたが、自慢の眺望はガスで何も見えなかったそうな。
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