犬ヶ岳(求菩提山:座主坊園地より往復)
- GPS
- 09:02
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,134m
- 下り
- 1,131m
コースタイム
- 山行
- 6:47
- 休憩
- 2:16
- 合計
- 9:03
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(トイレ、休憩所リ) |
コース状況/ 危険箇所等 |
岩屋坊〜求菩提山を西側より巻く、南谷コースでは、道迷い注意。通らない方が無難です。 (気がついたら、見失って、杉の植林帯の谷から、求菩提山登山歩道の稜線に向かって、強引に上がったが、土が柔らかくものすごく滑ります)泥だらけになりました。 求菩提山〜一の岳(求菩提山登山歩道)の稜線歩きは、危険箇所なし。 一の岳〜二の岳〜三の岳(犬ヶ岳山頂)は、九州自然歩道の稜線歩き。こちらも危険箇所なし。 求菩提山/胎臓護摩場跡〜禊場までの五窟巡りは、落石注意。また、岩場は水で濡れているので慎重に。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
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感想
久しぶりの晴れの日曜日という事で、どこに行こうかな?って考えて、先週のkensuiさんのレコに刺激を受けて、歩いてみたかった、求菩提山〜一の岳の稜線歩きに、思い切って挑戦してみる事にしました。
ただ、到着してみたら、晴れではなく、どちらかというと曇りでした。また標高1000メートル付近の稜線は、場所によっては、うっすらと霧がかかってました。気温は決して高くなかった(手元の時計では23度位)のですが、湿度が高くて、山行の間は、汗びっしょりになりました。
スタートは、求菩提山の座主坊園地です。
ここは、駐車場も広いし、トイレもあるし、終わったあとに、汚れた靴も洗える水場もあるので、お気に入りです。毎回、シカも現れるのですが、今回もまたその姿を見せてくれました。
さて、まずは、山伏集落あとの、苔むした石段を登って、岩屋坊から、右折して、朝日窟の傍を通り、国見山の分岐に出ます。そこから、左折して、南谷ルートを通って、求菩提山を北西側から迂回して、稜線へ出ようと思いました。
ですが、この南谷ルート。結構、荒れていて、途中からよく分からなくなりました。赤テープや踏み跡は、あるのですが、気がついたら高度を下げて行って、谷に出て、沢にぶちあたりました。そこからは、しょうがないので、GPSや地形図で判断して、谷を稜線に向かって、登る事にしました。
伐採されている杉の植林の中を登って行くのですが、斜面の土が柔らかく、かなり滑り、なかなか登れません。ひとつづつ目標の木を見つけ、あそこまで、確実に進もう!それを何度も繰り返し、登って行きます。新雪を登る様に、キックステップしながら必死に登りました。そうやって、なんとか稜線に出たのですが、その時には、ゼーゼー息はあがって、クタクタになってしまいました。「こんな目に遭うのだったら、鬼の石段を登って、求菩提山山頂経由で、来た方が良かったかな」と思いました。
出た所の稜線は、虎の宿というピークの少し手前でした。
実際は、もっと手前に出るはずだったので、沢にぶちあたった時点で引き返して、確実な地点〜、道を探せば良かったかもしれません。
虎の宿のピークへは、急登でしたが、それまでの事を考えると、天国の様な足場に感じたので、苦にはなりませんでした(苦笑)ただ、ここまでで、疲れ果てていたので、すぐに息が上がりました。
虎の宿にはベンチがあったので、休憩。
以後、ベンチの度に、ちょこちょこ休憩しました。
それから、世須岳のピークを過ぎ(標識がなかったのですが、おそらく、ここだろうと思うピークがあり、帰りにもう一度通った時に、確認したら、911mだったので、間違いはないと思います)杉の宿のピークに到着。
杉の宿の説明看板を読んでいると、北側の山中には、宇都宮氏の山城があったと記載されていたので、昨年秋に歩いた「城井谷」の真上の稜線に今いるのだな。って思いました。いつか、城井谷方面から、犬ヶ岳まで歩いてみたいな。と思いました。
杉の宿までも、一度、林道を横切りますが、それ以降も、3度程、林道と交差しました。辺りは、自然林になって稜線歩きは、とても気持ちが良いものでした。
最後の経読林道を横切り、いよいよ、一の岳へ向けて、急登です。
木段がところどころ、崩れているところもあり、結構、滑ります。
あそこがピークかな?って思うところが2〜3度あり、小さなダウンも入りながら、なんとか、一の岳に到達です。1124mで展望がある!って云うことで期待していたのですが、霧に覆われて、展望はほとんどありません。残念です。
ですが、なんとか歩ききった達成感と、汗まみれのシャツを着替え、カップラーメンを作ろうかな?って思ったところで、二人組の男性の方が登って来られて、お話をさせて頂きました。その方々は、平尾台の登山道の整備をされている方でした。思いがけず、地元の方だったので、少しの時間でしたが色々とお話をさせて頂けて嬉しかったです。来月予定の貫山行の参考になるお話も伺う事ができて幸運でした。
その方々が先に下りられ、さぁラーメンを作ろうかな?って思ったのですが、やたらハエが飛んでいて、なんか食欲がなくなったので、一旦、大竿峠まで、下る事にしました。その時、少し霧が晴れて、少しだけ英彦山の展望が見る事も出来て良かったです。
大竿峠にくだる道も、ところどころ、木段が崩れている箇所がありました。急な下りだったので、滑らない様に慎重に下りました。道中、幾人の方とすれ違いました。なんか、みなさん、同じコースなようで、どうも、私だけが逆回りしてるようです(苦笑)
大竿峠には、キレイなベンチがあります。今年2月の雪山歩き以来の訪れとなりました。雪に埋もれたベンチの雪を手で払って、座った事を思い出しました。
今考えたら、母と二人で、初めての犬ヶ岳をよくもまぁ、真冬に登ったもんだなぁ。と我ながらの無謀さに、少し反省しました。
さぁ、ラーメンを作ろうかなって思って、ベンチに座って、ザックの中をあさりながら、道標に目を向けると、「犬ヶ岳0.9km」となってます。ここまで、6km以上歩いてきたので、ヘトヘトでしたが、ここでラーメンを食べてしまうより、もう一踏ん張りするか!と思い、山頂を目指す事にしました。
それから、ちょっとした岩場の二の岳を越えて、最後の急登を越えて、犬ヶ岳山頂です!!
求菩提山からは、さすがに遠かったです!が、なんとか歩けて達成感で心は満ちてました!!
ラーメンを食べようかな?って思ったのですが、ここも、意外とハエが多くて、ラーメンは断念!で、記念写真を撮って、保冷バックに入れておいた、凍らせたゼリー(もう溶けてましたが)だけを食べました!これが美味かった!!
夏は、この手だな!!って思いました!
山で食べるゼリーは最高でした!!!
時刻は午後2時半で、帰りの長い距離を考えると、あまり長居はできませんので、頑張って来た道を戻ります!
大竿峠からは、一の岳には、戻らず、恐淵コースに下山し、経読林道に出たら、左折し、一の岳と杉の宿の間の鞍部に出ようと考えました。
それに2月に登った時の記憶では、確か経読林道出会い地点にも綺麗なベンチがあったはずです。そこまで、ラーメンは我慢して(苦笑)食後は、林道歩きからスタートの方がいいかな?って考えました。
犬ヶ岳山頂〜小1時間で、林道までなんとか下りて来れたので、ここで、ラーメン(カップきつねうどんですが)を作って食べました。
食べながら、林道を見ていると、あの時は、林道の路面はアイズバーン状態でしたが、実は、ここは未舗装だったんだな。って気づきました。そういえば、林道脇の崖には、沢山のつららもあったっけな。。。とも。
季節の過ぎるのは本当に早いですね。
また、日本の四季は素晴らしいな。とも思いました。
未舗装の林道をゆっくりと登って行き、思ったより早くに、行きがけに歩いた「求菩提山登山歩道」に出ました。
ここからは、来た道を逆に下って行きます。
アップダウンは、あるのですが、この稜線は、全体的に下っていくので、帰りは、かなり楽でした。ですが、ここまで、かなり歩いてきて、バテバテでしたので、杉の宿、虎の宿、胎臓界護摩場跡、とベンチの度に、水分補給の休憩をしました。
護摩場跡手前の鞍部で、求菩提山北西側の南谷ルートの分岐標識を見つけました。行きがけに迷った道は、ここに出るのが正解だった事が分かりました。しかし、行きがけの悪夢をもう一度味わったら嫌だなって思ったので、今日は、そちらから帰るのはやめにしました。またの機会に、確認しに、歩こうと思います。
護摩場あとからは、五窟巡りコースで、座主坊園地を目指す事にします。
大日窟、普賢窟、多聞窟、吉祥窟、阿弥陀窟、などの五窟を巡りながらの断崖の下を巡るコースは、それまでの道とは、あきらかに違うので、変化を感じて楽しめました。
前回歩いた時は、阿弥陀窟から求菩提資料館方面への登山口への分岐で下ったのですが、今回は、更にその先へ進んでみます。
しばらく行くと、上りになり、やがて、中宮への分岐を過ぎると、氷室に出ました。昔、ここで、冬の間に雪を固めて、氷を作ったそうで、夏の間にも氷をここから、中津藩などに献上したそうです。想像していたよりもかなり大きな石積みでした。
そこから、更に進み、いよいよ、本日の最後の見所である、「みそぎ場」に到着です。
ここまで15キロも歩いて、犬ヶ岳まで往復したあとで、最後に「みそぎ場」に来た訳ですが、階段状になった石に座って、みそぎ場を見ながら、静かな山に響き渡る水の音をじっと聞いていると、その昔、山伏が滝に打たれている姿を想像し、なんか感慨深かったです。
良い山歩きが出来ました。
一日が過ぎても、さすがに、まだカラダの疲れがとれない感が残っています。
初心者にとっては、普段歩く山とは違って、1000m級の稜線は、辺りの自然林もミズナラやブナの中を歩くし、そういった風景も含めて、あきらかに、険しさが、ワンランク増していると強く実感しました。
ですが、それでも、黙々と、修験の山を歩ききる事が出来て、本当に良かったと思います。カラダの怠さは、達成感の代償ですね。
また、いつの日か、挑戦してみたいと思います。
コメント
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園地からの三ノ岳ピストンおつかれさまでした。
josephさん、支稜から本稜に向かうプランニングをしたんですね!
だんだんと高度を上げ、自然林の美しさに目を奪われながらの山行楽しかったでしょうね。南谷のバリルート頑張りましたね!いい探検になりましたか?レコ鳥はコゲラですね、そうですキツツキ系です。先週ぼくもお会いしました、あとキビタキと思ったらソウシチョウでした。
そうそう一ノ岳の展望台(塚)のところに、天台宗?の経木塔婆(木札)が納められていましたね(護摩場跡にも)、この求菩提山域もまだまだ現役の修験場なんですね。
私も年明けに山伏(修行僧?山行僧?お一人でした)に会いました。
josephの兄貴!確実着実に自分力(造語)がついてますね!うれしいかぎりです!見習います!よろしくお願いしますm(_ _)m。ホーム貫山の定期山行、楽しみにしています。日本の夏は高温多湿です、お互いザックの重量が増しますね。
kensuiさん
コメント下さりありがとうございます!!
歩いてみて、改めて、kensuiさんは、凄いなって思いましたよ。やはりレベルが違うな。って痛感しました。雁股山〜経読岳〜犬ヶ岳を縦走するのは、私には、まだまだ無理ですね。
今回、体力的には、なんとか持ちましたが、休憩を何度も取ったし、ペースは、これが精一杯でした。
ただ、今回のルートは、仰る通り、高度が段々、上がって、辺りの木々が変わっていくので、普段とは、違い、とても楽しめました。ただ、南谷ルートは、まじで、しんどかったですが…
一の岳に、木札が納められているのは、気づきませんでした。あそこに、着いた時には、もうヘトヘトで(苦笑)余裕が有りませんでした。
こちらこそ、今後とも、よろしくお願い致します。
これからも、kensuiさんを見習って、頑張りたいと思います!!!!
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