フィリピン ミンドロ島 Catuiran川カツイル谷(仮称)遡行
- GPS
- 64:15
- 距離
- 68.3km
- 登り
- 7,090m
- 下り
- 6,686m
コースタイム
- 山行
- 5:56
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:56
- 山行
- 12:39
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 12:39
- 山行
- 13:08
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 13:08
- 山行
- 13:40
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 13:40
- 山行
- 10:37
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:37
- 山行
- 11:14
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 11:14
天候 | 概ね晴れだが高所は霧、夜に時々少雨(たもしま) |
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過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
備考 | ・ぬめりが強いためフェルトソールが良いが、高巻きのためにチェーンスパイクがあると良い。大滝を登るならクライミングシューズもあるべき。(たもしま) |
---|
感想
フィリピンのミンドロ島に激ヤバ地形図をみつけて一目惚れしてしまったカツイラン川の支流。カツイランを肯定してカツイル谷(仮)。
こんな激ヤバな遠征計画に乗ってくれたのは、新世代沢ヤのたもしまくんと相棒オーブさん。
連瀑帯は全く登らせてくれなかったけど、最大落差のライトニングフォール120mだけは登らせてくれた。
3人の力を合わせて成し遂げたミンドロ島遠征、二人ともありがとう。
以下オーブさんから一言
本格的な沢登りは約5年ぶりで、2人に置いてかれないように必死に追いかけました
ワクワクの大渓谷を満喫でき、また沢登りしようかなと思案中です
薮漕ぎ以外は不快要素が少なく、フィリピンの他の渓谷も気になります
【計画の経緯】
2023年のシン沢屋交流会にて、tamoshimaがフィリピンの沢に行ってみたいと思っていると言うと、それはどの島か、とけんじりさんに問われる。ルソン島だと言うと、ミンドロ島に凄そうなのがあるんや、と。地形図を見せてもらうと、確かに凄そうなゴルジュと連瀑帯ではないか。俄然興味が湧き、計画に混ぜてもらうことになった。2人が休める時期と気象条件を考慮し、乾季の終わりごろで水量も落ち着いているであろう、4月上旬に行くことに決定。メンバーは紆余曲折あって、この3人になった。
【感想】
端的に言えば、海外の沢の厳しさを思い知った6日間だった。多くの滝は切り立っていて直登できず、側壁は高く大高巻を余儀なくされ、高巻に入れば棘のついた蔦がまとわりつき、足下からヤマビルが登ってくる。順調にいけば3泊で抜けられるかと思っていた行程だったが、4泊目にして当初2泊目で辿り着けるかと思っていたところにも辿り着けず、尾根へ登ってエスケープ。尾根へ出ても藪が続き、結局名も無さそうな小沢を下って下山…。 そんな中でも高巻きに逃げず、サンダーフォールと仮称した大滝を直登できたのは、この山行のハイライトだった。人跡未踏ではないかと思われる山中にあって、一方では豪快に、他方では優美に流れ落ちる、幅広い大滝。これを藪に全く入らずに、初見で落ち口まで直登できたのだから、本当に素晴らしかった。山行中は楽しいことより辛いことの方が多かったような気がするが、今になって振り返ってみれば、全体を通して充実した山行だったと感じられる。
しかし、この沢はきっと、キャニオニングでこそもっと楽しめるのではないかと思う。今回は高巻きに終始し、一部は見ることすら叶わなかった連瀑帯や大ゴルジュも、適切な装備をもって下降すれば解明できることだろう。必ずや充実したキャニオニングになるであろうから、いつか、誰かの挑戦を待ちたい。なお、初登だったので充実した山行にはなったが、藪が酷すぎるので遡行については他人には薦められない。
最近、沢登りは自分が主導して行くことが殆どになっているが、今回は久々に他人の計画に乗る形であった。けんじりさんもオーブさんも非常に豊富な海外溯行の経験を持ち、計画段階から帰国まで、大変世話になった。今回の経験を活かし、今後の沢登りをさらに実りあるものにしていきたいと思う。
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