乳房山

2024年04月10日(水) 〜 2024年04月13日(土)

• GPS: 09:27
• 距離: 26.8km
• 登り: 1,521m
• 下り: 1,621m

コースタイム

1日目

• 山行: 1:38
• 休憩: 0:10
• 合計: 1:48

15:26 都道最南端
15:44 15:44 すり鉢
16:03 16:13 小富士
16:27 16:27 南崎
16:37 16:37 ワイビーチ
17:02 17:02 蓬莱根海岸
17:14 宿泊地

2日目

• 山行: 6:35
• 休憩: 0:42
• 合計: 7:17

2:51 乳房山登山口(時計回り・西側)
3:20 3:20 爆弾跡
4:33 5:15 乳房山
6:32 6:32 乳房山登山口(時計回り・西側)
10:08 宿泊地

3日目

• 山行: 3:37
• 休憩: 0:45
• 合計: 4:22

9:37 宿泊地
12:58 12:58 南島上陸ポイント
13:05 13:22 南島展望ポイント
13:28 13:55 ヤドカリ
13:56 13:57 南島展望ポイント
13:59 宿泊地

4日目

• 山行: 2:49
• 休憩: 0:05
• 合計: 2:54

10:01 宿泊地
10:14 10:14 衝立山
11:00 11:00 常世ノ滝
11:28 11:32 扇浦海岸
12:07 12:07 小笠原海洋センター
12:19 12:20 とびうお桟橋
12:54 12:54 ウェザーステーション
12:55 ゴール地点

天候

4/10:雨_11:雨のち曇_12:曇一時晴_13:雨のち晴
大海原に300m級の山が張り出しているため、沿海部は晴れていても山中はガスが掛かったり雨が降ったりします。

アクセス

利用交通機関：

電車 バス 自家用車 船

小富士・南埼：都道最南端のロータリーに駐車可。
乳房山：登山口に駐車スペース無し。沖港から徒歩10分。
大沢海岸：北港に駐車スペース有り、無料、舗装、区画無し、数台。
千尋岩：小港駐車場、無料、舗装、区画有り、10台ほど。
〇原付レンタル24H/6,000円(事前予約不可・燃料満タン付き)：ダイブリゾート母島
〇おがさわら丸とははじま丸
▽おがさわら丸には7層の甲板があり客室は2〜7デッキにあります。
最安の2等和室が2デッキ⇒特等の7デッキ。乗船・下船は7デッキの乗客から順に始まります。
船内にWiFiはありません。本土沿岸部と有人島の周囲では電波を拾えます。
ただし電波があっても4デッキ以下では下層なのでうまく拾えません。上階へ登る必要があります。
2等和室は1室定員が7〜10人で、衛星テレビとコンセントが一箇所。空いていれば客が隣り合わないように配慮してくれます。
2等寝台は2段ベッドが向かい合わせで1コンパートメント。コンセント有り。人目を遮ることは可能ですが自席のベッド上しか店を広げられません。和室なら隣が空いていれば使えるので(他席の寝具は使用不可)どちらを選ぶか迷うところ。
2等室は施錠出来ないため貴重品ロッカーがあります。キーレス(暗証番号設定式)で無料ですがスマホや財布程度しか入りません。
上等級は個室に風呂がありますが2等はシャワーのみ(24H無料)。ノズルが固定ではなくホース式で取りまわせるのでスパッツを洗うことも出来ます。
運航時刻は離岸・接岸時刻であり乗降時間は含まれていません。比較的空いていましたが2等和室から父島へ降り立ったのは接岸から15分後でした。ははじま丸へ乗り継ぐ時間は1時間未満となります。
▽ははじま丸には椅子席とカーペット室、船外の椅子席(屋根有り)があります。
給水器と自販機以外の飲食サービスはありません。
前から4列目、両脇の椅子席の壁にコンセントがあります。
片道5,020円/燃料サーチャージにより変動します。
〇村営バス：父島のみ。どこまで乗っても1乗車200円。一日券500円。

コース状況／危険箇所等

歩いた登山道は全て都が管理しており整備良好。滑落や道迷いの心配無し。
登山届の代わりに目的と人数を表す石を入れるシステム。
登山口に外来種拡散防止のためのマット、粘着コロコロ、酢スプレー有り。
乳房山の一部に通行止め区間有り。
(行っていませんが石門コースも一部崩れているそうです)
危険生物はムカデやアフリカマイマイ(の寄生虫)くらい。捕食者の頂点は野猫で蛇やヒルは居ないそうです。
日程
0日目：浜松町で前泊(万一鉄道が動かなくても乗船出来るように)
1日目：竹芝から おがさわら丸乗船。船中泊
2日目：父島着後そのまま母島へ渡航。原付24Hレンタル。小富士、南崎ハイク
3日目：乳房山、大沢海岸ハイク。父島へ戻る(母島はガイド不要区域で行動)
4日目：貸切りボートで父島一周。南島、ジニービーチ上陸
5日目：千尋岩からウェザーステーション展望台まで父島縦断。おがさわら丸乗船。船中泊(小港駐車場〜千尋岩間は貸切りツアー)
6日目：竹芝帰着
季節により見られる自然が違ってきますが、小笠原のベストシーズンは本土が梅雨入りするとき(=小笠原の梅雨が明け安定した天候になる)だそうです。

その他周辺情報

〇母島
▽宿1泊夕食/16,000円(1人利用2千円加算含む)：アイランドリゾート母島南風
650円でチェックイン時に昼食弁当注文可(翌朝8時渡し)
部屋はフローリング。ユニットバス、エアコン、湯沸かし、冷蔵庫、テレビ。宿のレストランは泊まらなくても利用出来ます(要事前確認)
共有の洗濯機、乾燥機、洗剤無料
※母島では商店が少なく公共交通は予約制カーシェアリングのみ(数軒)。
計画的な行動のため事前にインフラを調べ可能な手を打っておく必要があります。
〇父島
▽貸切りボート/50,000円：Seatopia(ひょうたん丸)
▽千尋岩貸切りツアー/45,000円：Solmar(ソルマル)
ツルシで用意される少人数制ツアーですと半日で1万円弱、一日で1.5万円ほど
限られた時間内で多くを得るために思い切ってガイド貸切りの暴挙に出ました。
両日ともガイドさんに恵まれ非常に満足出来ました。
▽コンドミニアム素泊り/9,000円x2泊：シーフロント
客室にミニキッチン(シンク、IH、湯沸かし、鍋、食器、カトラリー)、ユニットバス、冷蔵庫、エアコン、テレビ。庇のあるベランダに物干し竿、洗濯籠、ハンガー、洗濯ハンガー。部屋はカーペット
共有スペースに冷凍庫付き冷蔵庫、ソファ、洗濯機。洗剤のみ有料1回分100円
おがさわら丸出港日のチェックアウトは14:00と大変助かります。
※父島はリゾート感あふれる明るい雰囲気。商店、食事処は充実している印象。ただし商店は18:00には大半が閉店する。弁当屋は8:00頃〜
ガイドさんは基本的に宿まで送迎してくれます。自炊の宿に泊まるなら商店や飲食店が集まる大村地区が便利。
宿はどちらも港から徒歩圏内ですが送迎してくれます。

〇個人で小笠原へ渡航・ハイキングする際の勘どころ
個人で行く小笠原ハイキングの核心は、渡航2ヵ月以上前の予約時にあると思います(旅行社ツアーで行く場合を除く)
小笠原には、あまり本土では馴染みの無い制限があります。
A.東京都自然ガイドが同伴しなければ立ち入れない区域がある。
B.全島でキャンプ禁止である。
C.一部の宿の宿泊に制限がある場合がある。
AとBは東京都自然公園条例により定められています。
例えば石門(母島)、南島、千尋岩(父島)などは東京都自然ガイドが同伴しなければ行けません。
現地ガイド主催のツアー(アクティビティ)は乗合で行程が決まっており、健脚であっても早く行けるわけでは無いです(貸切りを除く)
自由度を持たせたければ貸切ツアーが可能なガイドを探さなければなりません。
ツアーの予約無しで来島するとツアーに参加出来ない場合があります。
キャンプ禁止の離島では宿の予約を条件に乗船が認められます。
遠距離離島での遭難捜索救助環境は絶望的です。
警視庁や東京消防庁など本土のヘリは航続距離が足らず飛来出来ません。
緊急搬送には硫黄島からのヘリコプター(自衛隊機)しか手段が無いです。
硫黄島で固定翼機に中継されて内地へ向かうので時間が掛かります。
(自衛隊の派遣には都道府県知事の要請が必要)
したがって無断で規制区域に入らず、絶対に遭難しないことが必要だと思います。
(私の歩いた中で登山道に難しいところはありませんでした)
Cの主なものは、
3連泊しないと宿泊を受付けない。閑散期は内地へ出向くため宿を休業にする。工事業者に棟ごと貸出す。
などがあります。
一般人にとっては、おがさわら丸が小笠原への唯一の渡航手段になります。
おがさわら丸は6日で1サイクルの航海日程(通常期)になっており、二見港(父島)に4日間(3泊4日)停泊します。
おがさわら丸の停泊時が島の宿の稼ぎ時で、3泊のうち1泊空きが出たとしても埋まる見込みが少ないのです。
ただ全ての宿が3連泊を求めているわけではありません。
もし父母両島に宿泊するなら、直接宿に確認して予約を取る必要があります。
おがさわら丸の予約開始日は竹芝桟橋出港日の2ヶ月前の同日からです(土日祝日の場合は次の営業日/繁忙期を除く)
インターネット予約であっても営業時間にならないと予約画面へ進めません。
おがさわら丸の予約が始まると宿も急速に予約されていくものと思われます。
宿の予約は2ヶ月前とは限りませんので、おがさわら丸より先に宿を予約する方が安心出来ます。
宿⇒ツアー(貸切りの場合)と予約しておいてからおがさわら丸の予約日を迎えるのがベストかと思われます。
おがさわら丸は予約成立と同時にキャンセル料対象期間になります。
おがさわら丸停泊期間中の宿泊やツアーについても、そのおがさわら丸の予約開始日以降がキャンセル料対象期間になることが多いです。
父島もしくは母島のどちらかで3連泊する場合は“おが丸パック”を申込むのが安価で手間が少ないと思われます。
小笠原観光協会では宿の斡旋を行っていません。空室状況の表示はあります。
往復の船賃と島での3泊4日を合わせて最安ですと10万円未満で済みます。

写真

4/9 19:05

おがさわら丸へ乗船します。
不思議の世界へ出発！

4/9 10:28

往路に乗った2等和室222号室。
10人定員でマットと掛け布団、枕があります。
この部屋に4人、いずれも角が割り当てられ広々使えました。
22時〜6時までは照明が暗くなります。

4/13 17:38

復路に乗った2等寝台451号室。
寝具は和室と同じ。出入り口にはカーテン、照明の下にコンセント、ハンガーひとつ、小振りの網棚。
他のフロアは使えないので人目さえ気にしなければ和室の方が荷物の片付けには向きます。

4/9 12:57

4デッキ自販機コーナー。電子レンジと給湯器があります。

4/13 19:14

同、カップ麺とオトナの自販機。

4/13 19:14

同、各種食材の自販機。
他にソフトドリンクの自販機有り。
この部屋には椅子、テーブルはありません。

4/13 19:25

3デッキ後部にあるミニサロン南島の自販機。
サニタリー品やグッズ、アイスの自販機の他に酒類、ソフトドリンクの自販機、立席テーブル、給湯器とレンジがあります。

4/9 11:19

レインボーブリッジの下をくぐります。

4/9 12:50

滅多に近付けない第二海保(左)と第一海保(右)。

4/9 16:13

母島へ乗り継ぐ際の弁当屋案内。

4/9 20:18

6デッキ展望ラウンジで食べたワッフルアイスクリーム 600円。
持ち帰り可能容器で販売されます。

4/10 8:57

4デッキレストラン父島で、朝食洋A 1,000円。
朝のレストランメニューは和洋各ABの4種類のみ。

4/10 10:49

父島、大根山を回り込んで二見港へ到着します。

4/10 10:56

これから乗る ははじま丸。
愛称はホエールライナー。

4/10 11:35

おがさわら丸お疲れ様でした。

4/10 12:12

ははじま丸に乗って間もなく鯨のブレスを見ました。
ホエールライナーの名に違わず。

4/10 12:14

南島の西側は中々見られないもの。

4/10 12:18

白いのは扇池へ通じる洞門でしょうか？

4/10 13:35

母島が見えて来ました。
絶海の孤島と言っても大きな島です。

4/10 14:45

本日のお宿、アイランドリゾート母島南風のお部屋。
洋室のようですがベッドでなく布団。
喧騒とは無縁で快適。電波あります。

4/10 15:23

借りた原付で都道の最南端へ。
そこから徒歩で小笠原有人島最南端を目指します。

4/10 15:25

靴底をマットで擦り、箱の中のコロコロと酢スプレーで処置してから出発。

4/10 15:32

本土とはまるで違う道の風景。
この辺りですれ違った単独の方が母島のコース上で唯一会った方でした。

4/10 15:36

タコノキ。

4/10 16:54

火口のような地形に出ました。
(写真は復路に撮影)

4/10 15:42

すり鉢という場所だそうです。
火口では無いみたい。
ここの赤土は雨で泥団子になってしまいます。

4/10 16:06

タコノキの気根です。
中央の根はまだ地面に達していません。
右側は根として機能し始めています。

4/10 16:07

思いがけず梯子が登場！
東京都らしいのは、ハシゴの横桟の上側に滑り止めを塗ってあること。
キメ細かいです。

4/10 16:09

梯子を登った先が小富士の山頂でした。

4/10 16:10

歩道の先端が歩いて行ける最南端です。
小笠原有人島歩道最南端到達。

4/10 16:10

4/10 16:11

小富士から一瞬見えた乳房山の山頂。
いつも雲に覆われて見ることが出来ませんでした。
比例的に標高が上がる立派な山です。

4/10 16:11

小富士から見た南崎。

4/10 16:22

小鳥の水場。
この日は雨で補給の必要無しでした。

4/10 16:26

南崎海岸へ出ました。
小富士も岬になっています。
日本最南端のご当地富士。

4/10 16:27

浜は石なのか貝殻なのか珊瑚なのか？

4/10 16:28

沖には鰹島列島？

4/10 16:37

ワイビーチ。

4/10 17:01

蓬莱根海岸。
大して離れていない海岸なのに浜の様子が全て違います。

4/10 17:25

歩道の入口にハイビスカス。

4/10 17:26

都道最南端はロータリーになっており、東屋や駐車スペースがあります。

4/10 19:33

ホテルの夕食。メインは鳥の竜田揚げ自家製タルタルソース掛け。
他にポタージュスープとご飯が付きます。

4/11 2:48

初めての夜間登山で乳房山へ登ります。
あわよくば山頂でご来光を見るため(絶望的な天候ですが)。
そしてチェックアウト前に洗濯するため。

4/11 2:51

ここも本土には無い登山道ですね。
チトセランの間に分け入ります。

4/11 2:53

雨もあってアフリカマイマイが集団で闊歩しています。
ここでは完全な悪役。

4/11 3:05

国産も頑張れ！
一円玉程度の大きさしかありません。

4/11 3:19

4/11 3:20

爆弾跡。

4/11 4:38

日の出30分前に山頂到着。
三角点タッチ。

4/11 4:46

山頂標識にも。

4/11 4:50

霧の粒しか見えません。

4/11 4:52

東側にはお立ち台。

4/11 5:05

テリハハマボウ。
大雨の中、一輪だけ咲いていました。

4/11 5:11

日の出時刻になりましたが視界零。
本日一番早いご来光を見られる権利はありましたが機会喪失。

4/11 5:20

もう何年も通行止めのようですが、何か理由があるのでしょうか？

4/11 5:29

第二休憩舎。東屋があります。

4/11 5:30

4/11 5:35

晴れていれば絶景であろう尾根道なのですが…

4/11 5:39

第一休憩舎へ来ても天候は回復せず。

4/11 5:58

玉川ダムへの分岐がありますが直進します。

4/11 5:59

双子の大木？
その間が登山道です。

4/11 6:01

塹壕跡だそうです。
ここでもし上陸作戦が行われていたら、今の小笠原の風景はあったでしょうか？

4/11 6:08

剣崎山展望台30m。
どうせ何も見えないだろうけど、30mなので行ってみます。

4/11 6:09

沖港が一望出来ました！
雲の下まで降りたようです。
この見える範囲に母島の人口の9割以上が集中しています。

4/11 6:10

昨日行った小富士が見えました。
その沖に見えるのは妹島でしょうか？

4/11 6:12

ははじま丸ズームアップ。

4/11 6:31

登山口へ降りて来ました。
これなら朝食付けても間に合いました。

4/11 9:27

宿でシャワー＆洗濯後、お弁当をもらってチェックアウト。
原付で北港へ到着。大沢海岸へ向かいます。

4/11 9:46

シマギョクシンカの綺麗な花序。

4/11 10:10

大沢海岸に着きました。
小笠原有人島歩道最西端到達。

4/11 10:58

北港は古びた突堤がひとつあるだけの天然港。

4/11 10:59

4/11 11:06

沖港へ戻りながら各所に寄ります。
探照灯基地跡。

4/11 11:11

ロングビーチ。

4/11 11:13

6〜7mもあるような高さの法面でさえ気根が降りています。

4/11 11:19

ビッグベイ。

4/11 11:20

母島は急峻な地形で都道はアップダウンと急カーブの連続です。
舗装はされていますが北部は道幅も狭く電波は届きません。
沿岸部は崖になっており道路は尾根部を通っています。

4/11 11:24

石門はガイド同伴のコースになります。
本日の訪問者は居ないようでした。

4/11 11:31

新夕陽ヶ丘の園地にはベンチとハイビスカスの生垣がありました。

4/11 13:43

沖港に戻りました。
母島観光協会の中で乗船券を買います。
建物奥、自販機前の水道で靴を洗ってから乗船するように指示があります。

4/11 14:48

ははじま丸の船内図。

4/11 16:27

父島へ戻りました。
残り2泊はシーフロントさんのコンドミニアムにご厄介になります。
買出しして自炊しながら出掛けて帰ったら洗濯。
充実しています。

4/12 8:32

父島初日は海へ出ます。
♪例えば私が海へ、海へ出るなら 四つのお願い聞いて。
船長にお願いしたのは4つ。
千尋岩と鯨崎へ海上から接近するのと、南島・ジニービーチへ上陸することでした。

4/12 9:04

船長の考えてくれた作戦は、
午前中に父島を一周し、千尋岩と鯨崎へ接近。
午後に船を変えて目的地へ上陸するというもの。
写真はジョンビーチ。

4/12 9:06

午前なのでジニービーチは沖を通過します。
以前は崖越えの道があったそうですが、環境保全のため現在はガイドでも通行止めだそうです。

4/12 9:07

午後に行く南島が見えました。
父島と南島の間は岩礁だらけで緊張します。

4/12 9:18

丸縁湾から見上げた千尋岩。
高さ250mの断崖は圧倒的な迫力です。
赤茶色に見えるのは岩の色では無く、表土の赤土の粒子が付着しているためだそうです。

4/12 9:42

鯨崎沖へ到着。
写真は鯨崎の先にある巽島。
ここは歩道ではありませんが、小笠原有人島最東端へ来ました。

4/12 9:59

反時計回りに北上して父島と東島(写真右)の間の水道に差し掛かりました。
この付近も岩礁が多く船長の操船に身を委ねます。

4/12 10:03

初寝浦の砂浜。
父島でもここと西海岸にしかない、うぐいす砂という淡い緑色の非常に珍しい浜です。

4/12 10:14

東島の近くにある蠟燭岩。
この角度ですと孀婦岩にそっくりですが、側面は平たいです。

4/12 10:25

ここでサプライズ！
ザトウクジラのブリーチングに遭遇。
船長は安全圏内で接近してくれます。
陸の近くでブリーチングするのは珍しいそうです。

4/12 10:31

もう飽きるくらいやってくれました。
ホエールウォッチングに出ても数時間も遭遇しないことがあるそうです。
画面に捉えるために目一杯広角にしているので遠くに見えますが実際は近いです。

4/12 10:52

宮之浜沖を通過中。
右側の岩の中腹に軍の施設のようなものが見えます。
小笠原有人島最北端に到達。

4/12 11:03

ウェザーステーション展望台が見えます。

4/12 12:39

午後は小型ボートに乗換えて南島へ向かいます。
この先は潮流が速く波が立っていてモロ被りました。

4/12 12:48

南島・鮫池の入口は暗礁だらけ。
干潮時にここを抜けるのですからさぞや…と思いましたが
レジェンド船長はうねりを使ってスノボのハーフパイプのようにボートをするりとターンさせて切抜けました。

4/12 12:51

満潮時は階段のすぐ下に水面があるのですが、今はかなり低いです。

4/12 12:52

入ってしまえば穏やかな鮫池。

4/12 13:02

鮫池も元々は扇池や陰陽池と同じドリーネでしたが、縁の一部が崩れて海と繋がりました。
したがって入口が浅いのです。

4/12 13:04

オガサワラトカゲに偶然出会いました。
体長5cmほどで本土のカナヘビよりかなり小型です。

4/12 13:07

高台からの扇池。
もうファンタジー、エデンの園です。
しかも干潮時の上陸とあって貸切り！

4/12 13:07

扇池は何という透明度！
波打ち際は砂でなく岩。
ポルコのアジトだったのは一世紀前？

4/12 13:15

父島を見ると手前の崖は白っぽいです。
火成岩の父島と石灰岩の南島の境目はジニービーチの裏辺りにあるとか。

4/12 13:20

次に行くジニービーチ。
岩礁銀座ですね。

4/12 13:21

午前中に見上げた千尋岩はガスに煙っています。
船長の予想は当たりまくりでした。

4/12 13:30

不思議の国はナイス！

4/12 13:32

砂粒は不揃いで丸いばかりではない意外。

4/12 13:40

ヒロベソカタマイマイの貝殻は貝塚の地層のように大量にありました。
絶滅したでんでんむしです。

4/12 13:45

陰陽池には藻が湧いて緑色に見えます。

4/12 14:09

ジニービーチへ上陸します。
ボートは着けられないのでウエットスーツに着替えて泳ぎます。

4/12 14:21

またしても貸切りのジニービーチ。
カメラに被せたジップロックを取るのも忘れて撮っています。

4/12 14:21

「船長と海」
この人無くして本日の感動はありませんでした。
大変ありがとうございました！

この日の航路です。

4/12 16:17

たった6日の休暇ですが海岸通りを歩くと住んでいるような気分になります。

4/12 16:19

4/12 16:33

海岸通りをショートカットする歩道隧道。

4/13 6:38

出港日に千尋岩へ行きます。
父島を縦断したいため通常スケジュールのツアーでは間に合わないので貸切りしました。

4/13 7:42

小港から入山して間もなく土砂降りの雨に見舞われました。
山には蘇鉄系の樹木が混じっています。

4/13 7:46

トヨタのトラックの残骸。
ガソリン6気筒カウンターフロー。

4/13 7:55

モフモフ

4/13 8:00

ガジュマルのある集落跡へ回ります。

4/13 8:00

ガジュマルは防風林として人工的に植えたものだそうです。

4/13 8:01

うぐいす砂の西海岸へもここから行けます。

4/13 8:12

井戸はまだ使えそうなくらい深いです。

4/13 8:26

ニッサンのトラックです。

4/13 8:27

鉄道貨車かと思えるような板バネの量！
80余年経ってもゴムが残るものですね。

4/13 8:50

あまりにあっさりとした衝立山山頂です。
父島の最高峰は326mの無名峰。次が中央山の315m。
ここは300mなので高い方です。

4/13 8:51

トラックシャーシに据えられたレーダーの台座だそうです。

4/13 9:00

RCの堅牢な建物。
戦中に建てられたもののようですが、コンクリートの劣化は少ないです。

4/13 9:07

視界が開けました。
何と晴れて来そうです。

4/13 9:15

ほぼ終わりかけのシマウツボ。固有種だそうです。
自身では葉緑体を持たず寄生します。
宿主すら不明の無人島にどのような勝算でやって来たのか？

4/13 9:18

千尋岩の頂部はすぐそこ。

4/13 9:19

とんでもない崖を伝って野山羊が逃げていきます。

4/13 9:24

ついに千尋岩へ到達しました。
ここも貸切り。

4/13 9:27

丸縁湾と南島。
丸縁(まるべり)湾はマルベリー(桑)に漢字を当てて付けた名前だそうです。

4/13 9:27

ハート型の一番高い部分から先は立入禁止区域です。

4/13 9:28

腹這いになって海面を見てみました。
吸い込まれそうな250mの断崖。
本土でもそれほど無いと思います。

4/13 9:41

ここから大村地区が見えます。
大きな建物は高校の校舎でしょうか？

4/13 9:59

東京都のマークが付いた杭は、元々上にあるフランジの部分が地表でした。
それだけ土が流れたということです。

4/13 10:01

千尋岩に別れを告げ縦断スタートです。

4/13 10:27

ゴムの木。

4/13 10:29

復路はショートカットコースを行きます。

4/13 10:30

マルハチは巨大なシダです。小笠原固有種。

4/13 10:40

朝立岩。何とも安直で直接的な名前です。
ご婦人の方済みません。
親子3世代ハイキングと思われる地元の方とすれ違いました。
小笠原は内地より平均年齢がずっと若いと思われます。

4/13 11:01

常世ノ滝は水嵩が増して滝らしくなりました。

4/13 11:27

小港から峠越えして扇浦へ。

4/13 11:57

境浦の濱江丸。
抜群の透明度です。

4/13 12:04

離島に佇む1万トン級の船という光景は滅多に見られるものではありません。
便利過ぎないところが環境を保っています。

4/13 12:55

ウェザーステーション展望台に着きました。
急いで帰ってシャワーと洗濯です。

4/13 14:48

小笠原名物、出航の見送りは感動モノです！

4/13 15:02

去り難し。
流れて来るレモン林の旋律が心に沁みます。

4/13 15:11

ボートの並走も終わり二見港が遠くなります。

4/13 18:31

夕食はハンバーグ定食1,400円＋大盛り100円。
ご飯の盛りが半端ない。

4/14 7:42

朝食は洋B 500円。

4/14 12:31

昼食はオムライス1,100円。
船でガッツリ食えました。

4/14 15:26

定刻20分遅れで竹芝到着。
いつかただいまを！

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-2 Tough オリンパス

感想

JA12V

小笠原ロスの只中に居ます。
ずっと行きたかった小笠原ですが6連休を作るのがネックでした。
定年したことだし、そろそろ個人で思い切ったことをしてもいいのでは？
公共交通機関で26時間移動しても他県にすら行けないところなんて他に無い。
飛行機ならブエノスアイレスへ着いてます。
4日連続の有休を取り、電話とネットで予約を取り、最低限の荷物で出掛けました。
ガイド登山は今回が初めて(講習会的なものはありましたが)。
船長付きボートを一日貸切るのも初めて(スワンボートくらいしかない)。
携帯電波の無い道で原付を走らせたり(母島)。
宿に帰り、買出しと洗濯、食事の支度をしているとプチ移住したような気分です。
ガイドさんや宿のスタッフさんとの会話に花が咲き、愉快に過ごせました。
小笠原名物の、父島出港時の盛大なお見送りは感動ものです。
流れて来る♪レモン林の旋律が心に沁み渡ります。
観光らしい観光は全くしなかったので、高齢者になったらまた戻りたい。
磯の香りがしない純な海と、ここにしかない山を是非体験してみてください。