旭ノ川宇無ノ川(うなのかわ)レンゲ谷ゴルジュ&七面大グラを下から見学
- GPS
- 12:37
- 距離
- 28.3km
- 登り
- 4,597m
- 下り
- 4,604m
コースタイム
- 山行
- 11:20
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 11:32
天候 | 晴時々曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 夢の湯は18時で閉まるので入れなかった。 |
写真
装備
個人装備 |
グローブ
雨具
沢靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
地形図
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ナイフ
カメラ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
ロープスリング
フィフィ
ギアスリング
アッセンダー
ディッセンダー
プーリー
タイブロック
ハンマー
各種ハーケン
リングボルト
ライジャケ
前夜泊寝具
|
---|---|
共同装備 |
前夜泊テント
GPS
ツェルト
ジャンピング
ボールナッツ
トライカム
ナッツ
ナッツキー
アブミ
フローティングロープ12m
ラープ(ここより前はchuki)
8.5mm50mロープ(mommom)
ナチュプロあるだけ(mommom&tatsuyay)
|
感想
・前日迄
何年も前から俺がmommomさんに「イブキグラいこ」とカマをかけていて、そのたんびに「そんなとこ行ったら死にますわ。」と
断られていたのだが、去年秋頃、mommomさんのほうから「イブキグラいきましょー」と言われ、
「日が長い=マージンが多い」という考えで、梅雨の真っただ中ではあるが、天気が安定していれば
この日に行こうと年末か年明けぐらいから決めていた。
案の定、天気予報は雨で、金曜日から土曜未明にかけて結構降りそうということで
別の行先をいつも通り、白山方面や氷ノ山、大山、他日帰りコースなど色々と候補を挙げていた中の
一つが このレンゲ谷ゴルジュ。
2003年に樋上さん、諏訪さん、中山さんと4人で行った。樋上さんは それより数年前に下降に使ったことがあったそうで、
その時はゴルジュなどなく、ゴーロばかりだったそうだが、この2003年に入った時は、ゴルジュが出来ていて
左岸スグの枝谷だかルンゼへ追い上げられ、行き過ぎてもマズいので、ロープを出してルンゼのルンゼを
なんとか斜度の緩い小尾根地形に這い上がり、薄い藪をトラバース気味に漕いで、ゴルジュを越えたゴーロに降り立った。
その時、一人、「見てきます」と少しだけ降りて、ゴルジュの出口を見学していた。ゴルジュの中がどうなってんのかなぁと気になっていたので、
今まで自分の中では行先候補の一つになっていて、今回、日曜なら増水の影響も少ないだろうということで、日帰りで行ってみることにした。
林道歩き、川原歩きと、ゴルジュにたどり着くまで何kmも歩かんといかんので、
日帰りやと、当然早出じゃないと、ゴルジュを楽しむ時間が無くなってしまう。
なので、土曜は夕方17時にtatsuyayさんに迎えに来てもらった。
mommomさんちに向かう車中で夢水さんに別件で電話したらゴルジュを抜けた後のピストン以外の下山路を提案してくれた。
普段は夜遅めに出るので、それと比べると道が渋滞してたり、途中、スポーツデポに寄ったり、スーパーで
買い出ししたりとなかなか進まなかったが、最後のラストスパート?が効いてというか、R168の新道が数年前と比べると随分と開通区間が増えていて、
大塔からは随分と早く旭口に着いた。
tatsuyayさんから天辻峠にあった蕎麦屋の食堂は既に無くなって、今は豆腐屋になってると衝撃の事実を聞き、隔週のようにR168を通っていた頃から、随分と時が流れていることを感じる。
エレハウス21:30着、枝豆や 粗挽きソーセージをゆがいたり、色んなお惣菜を開けたりして、
風がきつく少し寒気を感じる中、23時半頃までダベった後、テントで就寝。
・当日
4時起きで動き出す。釈迦が岳登山口への道への二又を左又に入ると
100m程進んだところで通行止が置いてある。
シルバーのワンボックス1台と赤い外車?が既に止まっていた。
林道を歩いていると、昔来た時の記憶が徐々に蘇ってくる。
最後に この林道を通ったのは、中ノ川遡行時で、その時は吊り橋より100mほど奥まで車で入れた。
通行止め地点から100mぐらいの谷を横切る地点で道に陥没があり、おそらくこのせいで通行止めにしているのやろ。
最近通ったと思われるバイクの轍があった。
そして…、tatsuyayさんが飛び跳ねたので何かと思ったら小鹿の死骸があった。
中ノ川出合の吊り橋はかなり傷んでて踏み抜きそうな感じ。とても渡れない。
その後も林道は比較的歩き易い。
林道終点付近で地形図と照合しつつ、ここらから川に降りたら楽かなと降りたところは、結構立っていた。
胎内くぐり→片口谷出合→と川原歩きを続ける。
七面の大グラが見守ってくれているようや。
淵や釜と滝とナメ。どれも簡単に越えていける。
ゴーロが少し続いた後で、ようやくゴルジュ入口の滝に着いた。
滝下にある台形の岩は記憶になかったが、帰宅後、2003年の写真を見ると、同じものが写っていた。
ゴルジュの突破は、ワンポイント ボルトを打ってでも直登するつもりやったが、
濡れ濡れコースは、とてもワンポイントでは登れなさそう。
で、濡れ濡れコースを却下し、向かって右の植生が登れそうかと目をつける。
滝下から数mあがったところに手頃な太木がある。そこから、左岸ルンゼ側に斜上トラバースしてルートを探すが、
かえって壁が立ってきて、バンドは見当たらない。
そういえば、2003年に来た時にも同じようにチェックしたなと思いだした。
あの時は、落ち口に抜けるのはあきらめて、随分と高いところからゴルジュ丸ごと巻いた。
で、太木に戻って、mommomさんにビレイしてもらい、モンキークライムで直上した。
浮石が多く、岩の露出面もあるが、岩が脆そうでハーケンなんか打つ気になれない。
細めの木だが、まぁ大丈夫かということで、どんどんシュリンゲ+カラビナで支点を取っていく。
計6〜7個の支点をとって、ほぼ直上した。途中落ち口へのトラバースも考えたが嫌らしそうやったので
やめにして、落ち口を過ぎたのが確認できるところまで ほぼ直上し、3本の立木があるところで
ビレイ解除。tatsuyayさんはアセンダーで登ってもらい、懸垂下降の準備をしてもらう。
mommomさんが上がってきたところで、懸垂で降りると、回収も問題なさそうで
6mほどの懸垂で落ち口に降りた。思ったより無難なルートやった。
で、ここでロープ回収しちゃったわけやけど、回収の前に、ほんまに懸垂ロープを登り返す必要はないのか、パーティー内で吟味する必要がある。今回は それがおざなりになってしまった。結果オーライやけど、ラッキーだったにすぎない。
ロープをたたんで、前進。きれいな淵、陽が射して明るい。
奥は暗く、目が慣れるにつれ、まわりが見えてきた。
両岸の壁は高く、淵があり、トユ状滝の奥でスグ左に曲がって高い滝がある。
ショルダーでいこ。そうゆったと思う。
でも、あんなとこいけんのかな?
一応、近寄って見てから決めようと思って
淵の右岸側の外傾したところをペタペタ行ってから、ジャボンと浸かって、少し手で水かいて前へ進んでから両足おっぴろげてチムニーで水中から這い上がった。トユ状の下部に立って、トユ状の上のCSの流れを見る。
CSの隙間がそんなに高くないので、なんとか乗り込めそう。
mommomさんに「いけそー」と伝えてトライ。
意外にすんなりとCSの上流側に立ち込めて、思わず雄叫びを上げる。
引きずっていった30mロープをハーケン打ってfixする。
mommomさんが登る時にはあまり荷重してなかったのか、問題なかったが、
tatsuyayさんが引っ張ってる時に抜けた。
やばっと思ったが、トユ状の落ち口に立ってて、そこから落ちずに済んでラッキー。
次の滝はmommomさんリード。ズルズルぬめぬめルートでカムを決めていたが、そこから先が進めず、「ショルダーしたら?」と言うが、それは却下で、水勢でコケが洗い流されてる水流の右際の段をタワシでこすりながら登る。
見てると、フリクションはよさそうでも、そろそろ支点とってほしいなぁと思うが、何もとらずにフリーで上まで抜けてしもた。すごいな。でも、後続が振られて登りにくいんすけど。。。
この滝を上がると、次は3m滝。左岸際を そーっと登り、ゴルジュ終了。
終わるとあっけない。ゴルジュの下から上まで標高差は50m弱。凝縮されている。
ここは見覚えのある風景。少し休憩してから夢水さんルートに向かう。
夢水さんは枯れ谷といってたようだが、雨上がりのせいか、滝滝滝の連バク帯。
しばらく詰めあがってから左の細いルンゼをたどったが、もしかしたら、あのまま大グラ基部東端まで谷を詰めたほうが楽やったかも。大グラは迫力あった。
七面南谷(仮称)の出合めざして降りていく。悪場はなく、怖くはないが、体力が枯渇したのか、ふんばれなくて よくコケだして危ない。
あとは必死のぱっちで川原歩き。
この川原では蛇をよー見たなー。へびのーめいさんちーー。
林道にあった小鹿の死骸には蝿がブンブンたかっていた。山中で落ちて死んだら あぁなるのか。
がんばって歩いたので、わりと早めに車に戻れたが、それでも夢の湯は閉店していた。
帰りの車は俺が運転しててんけど、tatsuyayさんが冷え過ぎ+車酔いでしんどいとかで、五条では飯を食わず、宝塚まで帰ってから宮っ子ラーメンを食って解散した。
天気がもち、一緒に行ってくれた人のおかげもあって、長年気になってた区間を肉眼で見ることが出来、会心の沢登りとなった。
後悔はしてないが、大量に持ってったガチャ類は、カラビナ、シュリンゲ、ハーケン2枚を除き、全く使わなかった。
↓2015/07/02 15:32追記
もし、日帰りでゴルジュ区間のみ楽しみたいなら
舟ノ川の林道の通行止め箇所から七面山経由で入ったほうがトータルで歩く距離を短縮でき、行き帰りアプローチの時間を短縮できる。この出発前に舟ノ川側の入漁券取扱所に電話で訊いたところ、湯之又までは車で入れるとのことやった。はっきりとは分からないけど、湯之又より もう少し奥まで車で入れるかもしれない。
旭ノ川の林道が改修され、以前のように中ノ川出合まで車で入れるようになれば、もちろんそこからのほうが時間的に近い。
↓2015/07/21 06:41追記
同行者記録
http://blog.goo.ne.jp/nekoyan_1967/e/415d8f7ddc2e6fef4b5b2f368f3abb5b
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