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Yamareco

記録ID: 673538
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

【甲斐駒ケ岳】黒戸尾根ピストン

2015年07月11日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
17.6km
登り
2,425m
下り
2,425m

コースタイム

日帰り
山行
9:30
休憩
1:06
合計
10:36
5:59
6:04
52
6:56
6:56
18
7:14
7:15
27
7:42
7:42
35
8:17
8:24
34
8:58
8:58
58
9:56
10:35
44
11:19
11:20
28
11:48
11:57
33
12:30
12:31
31
13:02
13:04
16
13:20
13:20
46
14:06
14:07
68
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
尾白川渓谷駐車場にマイカー駐車(無料)
中央道須玉IC〜15KMくらい
4時過ぎ到着時点で駐車場は40台くらいは駐車有
コース状況/
危険箇所等
■刃渡り〜刀利天狗
 刃渡りは足場と鎖がしっかりしている。
 下りの時は下方が見えるので登りより恐怖感は感じる可能性はある。
 刃渡りの上部はやせ尾根で片側切れ落ちているので通行注意。
 この区間の梯子は3箇所程。難易度は高くない。

■五合目〜七丈小屋
 五合目から上部で梯子が連続して出現し、しかも急角度になる。
 梯子自体は作りがしっかりしているが、高度感を感じる可能性はある。
 七丈小屋下部に数か所鎖場あり。内ひとつは急角度で危険度あり。

■八合目〜九合目(二本の鉄剣)
 鎖場が数か所あり。いずれもステップはしっかりしている。
その他周辺情報 ・登山ポスト
 尾白川渓谷駐車場にあり

・下山後の温泉
 尾白の湯 べるが
予約できる山小屋
七丈小屋
竹宇駒ケ岳神社で安全登山を祈願。
竹宇駒ケ岳神社で安全登山を祈願。
最初の難関(?)、吊り橋。
最初の難関(?)、吊り橋。
途中までは尾白川渓谷尾根道と同じ道をゆく。
途中までは尾白川渓谷尾根道と同じ道をゆく。
ここから黒戸尾根スタート。
ここから黒戸尾根スタート。
朝日が差し込みいい色合いである。
朝日が差し込みいい色合いである。
序盤のそこそこ急な樹林帯を突破し、一旦なだらかになる。
序盤のそこそこ急な樹林帯を突破し、一旦なだらかになる。
笹の平分岐点。甲斐駒まで7時間の表記。軽く心が折れそうになる。
笹の平分岐点。甲斐駒まで7時間の表記。軽く心が折れそうになる。
刃渡り。ここで休憩されていた何名かの方と一緒に突破。やはり誰かいると心強い。
1
刃渡り。ここで休憩されていた何名かの方と一緒に突破。やはり誰かいると心強い。
刃渡りを過ぎて間もなく梯子登場。いよいよ黒戸尾根っぽくなってきた。
刃渡りを過ぎて間もなく梯子登場。いよいよ黒戸尾根っぽくなってきた。
この梯子はイージー。
この梯子はイージー。
少し急角度の梯子だ。
少し急角度の梯子だ。
ここは鎖は使わなくても登れると思う。
ここは鎖は使わなくても登れると思う。
刀利天狗。標高2010M。尾白川渓谷駐車場が770Mくらいなので既に1300M登っているがまだ先は長い。
刀利天狗。標高2010M。尾白川渓谷駐車場が770Mくらいなので既に1300M登っているがまだ先は長い。
刀利天狗から5合目へ至る道。なだらかになりその後下る。
刀利天狗から5合目へ至る道。なだらかになりその後下る。
遠くながら目指す山頂を捉える事ができた。
5
遠くながら目指す山頂を捉える事ができた。
五合目小屋跡。休憩に適した箇所だと思う。
五合目小屋跡。休憩に適した箇所だと思う。
五合目の鞍部。ここからさらに梯子が連続する。
五合目の鞍部。ここからさらに梯子が連続する。
いきなりかなり長い梯子が登場。復路で降りる時イヤだった。
いきなりかなり長い梯子が登場。復路で降りる時イヤだった。
今度は短めの梯子。
今度は短めの梯子。
さらに梯子が続く。
さらに梯子が続く。
確かこの梯子の右側が切れ落ちてた気がする。
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確かこの梯子の右側が切れ落ちてた気がする。
ガチの吊橋。木目だけ見て渡った。
1
ガチの吊橋。木目だけ見て渡った。
またまた急な梯子。
またまた急な梯子。
これでもかと梯子は続く。
これでもかと梯子は続く。
この梯子が最も急で垂直に近い。やはり降りる時がイヤだ。
この梯子が最も急で垂直に近い。やはり降りる時がイヤだ。
この梯子を突破すると上部に鎖場が出現。鎖場通過時は撮影余裕なし。
この梯子を突破すると上部に鎖場が出現。鎖場通過時は撮影余裕なし。
七丈小屋到着。標高約2400M。これだけ登れば大抵の山は山頂とっくについてるはず…。小休止とする。
七丈小屋到着。標高約2400M。これだけ登れば大抵の山は山頂とっくについてるはず…。小休止とする。
写真奥に水場あり。この日は水量豊富。
写真奥に水場あり。この日は水量豊富。
七丈小屋出発直後に梯子。
七丈小屋出発直後に梯子。
八合目御来迎場。七丈小屋からここまでは多少展望も効いて、比較的歩きやすい区間である。
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八合目御来迎場。七丈小屋からここまでは多少展望も効いて、比較的歩きやすい区間である。
八合目御来迎場の上部の鎖場。
八合目御来迎場の上部の鎖場。
まだ少し遠いが目指す山頂を捉えた。
2
まだ少し遠いが目指す山頂を捉えた。
またまた鎖場。疲れてきた…。
またまた鎖場。疲れてきた…。
山頂は近くなったが疲労が溜まりこの辺りではペースが上がらず。立ち休みを繰り返し進む。
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山頂は近くなったが疲労が溜まりこの辺りではペースが上がらず。立ち休みを繰り返し進む。
山頂の祠っぽいのとその周りに人が見える。もう少しだ頑張れ。そう言い聞かせ進む。
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山頂の祠っぽいのとその周りに人が見える。もう少しだ頑張れ。そう言い聞かせ進む。
山頂祠。黒戸尾根初挑戦ながら何とか登り切った。
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山頂祠。黒戸尾根初挑戦ながら何とか登り切った。
山頂標識。甲斐駒は2度目の登頂だが今回はより感慨深い。
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山頂標識。甲斐駒は2度目の登頂だが今回はより感慨深い。
山頂からの景色、まずは仙丈ケ岳。
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山頂からの景色、まずは仙丈ケ岳。
北岳。今年は必ず登りに行きたいと思う。
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北岳。今年は必ず登りに行きたいと思う。
鳳凰三山とその向こうに富士山。
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鳳凰三山とその向こうに富士山。
八ヶ岳。
北アルプス。槍穂高あたりだろうか。
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北アルプス。槍穂高あたりだろうか。
乗鞍と御嶽山。
中央アルプスだろうか。
2
中央アルプスだろうか。
最高の天候で山頂からの風景も堪能したので下山開始。
3
最高の天候で山頂からの風景も堪能したので下山開始。
復路九合目。鉄剣。
1
復路九合目。鉄剣。
復路八合目。
復路刃渡り上部。最後の核心部となる。ここを超えれば後は淡々と下るだけだ。
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復路刃渡り上部。最後の核心部となる。ここを超えれば後は淡々と下るだけだ。
復路刃渡り。核心部はここで終わりだ。鎖も梯子ももう出てこない。
復路刃渡り。核心部はここで終わりだ。鎖も梯子ももう出てこない。
刃渡りの左方に日向山が見える。かなり下の方に見えるという事が自分の今いる標高を示しているがそれは考えない事にする。
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刃渡りの左方に日向山が見える。かなり下の方に見えるという事が自分の今いる標高を示しているがそれは考えない事にする。
復路笹の平分岐点。足に大分キている。もはやペースなどはどうでもよいので、足を動かせる可能範囲で少しずつ下ってゆく。
復路笹の平分岐点。足に大分キている。もはやペースなどはどうでもよいので、足を動かせる可能範囲で少しずつ下ってゆく。
黒戸尾根登山口に下りてきた。今日イチ嬉しかった。
黒戸尾根登山口に下りてきた。今日イチ嬉しかった。
尾白川渓谷駐車場へ無事帰還。本当に長く険しい道中だった。
2
尾白川渓谷駐車場へ無事帰還。本当に長く険しい道中だった。

感想

梅雨の中休みで久しぶりに快晴の予感。
兼ねてから考えていた甲斐駒黒戸尾根の挑戦をこの日に実行する事にした。
この時期は日照時間が長く残雪も消えているので絶好の機会だ。

そんな黒戸尾根は私にとって長く険しいものとなった。

標高差が2200M程ある上に鎖・梯子が連続して登場する。
おまけにこの日の高温が容赦なく体力を奪ってゆく。
登りの八合目辺りでスタミナが切れたか自分の意図した
ペースをまったく維持できなくなり、ただ苦しかった。
何とか登頂を果たし、山頂で体力の回復を図った。
しかし、復路でも連続する鎖・梯子で再び体力を奪われる。
復路ではもはや自分のペースを保つ事は困難であり、
兎に角事故を起こさぬようにゆっくりと下りていった。

黒戸尾根のもうひとつの手強さとして、
次の目的ポイントまでが異様に長く感じることであった。
森林限界の標高が高い為(南アルプスの特徴だろう)、
樹林帯が生い茂っており、現在地が掴みにくい事もある。
それにしても"次の目的地はまだか"、のまだかのレベルが
他の山のルートのそれとは比較にならないほど長い。

体力・精神力ともに超絶なこのルートは、
古の修験道として使われていた事もよく分かる。

今回の山行はスタミナが持たなかった反省はあるが、
黒戸尾根初挑戦にして事故なく無事踏破できたことが何よりである。

今回も成功。

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コメント

どのくらいの体力が必要ですか?
再来週友達と同じルートに登る予定です。
富士山レベルで大丈夫でしょうか?
2015/7/12 2:15
どのくらいの体力が必要ですか?
再来週友達と同じルートに登る予定です。
富士山レベルで大丈夫でしょうか?
2015/7/12 2:15
Re: どのくらいの体力が必要ですか?
kazu1173さん、コメントありがとうございます。

また、黒戸尾根へ挑まれる予定との事、恐れ入ります。
ご質問の件ですが、七丈小屋へ一泊されるプランであれば、
富士山登頂経験が有る方なら体力的には十分対応可能と存じます。

ただ、日帰りピストンとなると、延々と登りが続き、
体力の消耗が大きいのは無論のこと、精神的にもキツイと思います。
黒戸尾根は、一旦突っ込んでしまうとエスケープルートがないので、
ペース配分やアタック判断地点等を予め計画されたうえ、
挑まれる事が望ましいと思います。

お気をつけて是非頑張ってください。
2015/7/18 14:58
黒戸尾根日帰りピストンおめでとうございます
同じ日に黒戸尾根を日帰りピストンしてました、アラフィフコンビのsmalltalk80です。
我々は駒ヶ岳神社を3:00に出て、16時に戻りました。コースタイムを確認すると、七丈の小屋あたりで抜かされているようです。そして、八合目と山頂の間ですれ違ってます。

いやいや、おつかれさまでした!
2015/7/15 16:50
Re: 黒戸尾根日帰りピストンおめでとうございます
smalltalk80さん、コメントありがとうございます。

同じ日に黒戸尾根へ挑んだ同志という事ですね!!
当方、八合目辺りでは疲弊していた為、すれ違った方々の
記憶があいまいでsmalltalk80さんパーティを認識できず恐縮です。

黒戸尾根はその厳しさゆえに踏破した後の達成感が一際大きいですよね。
smalltalk80さんもお疲れさまでした。
2015/7/18 15:05
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

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