宝珠山。ブナの森


- GPS
- 02:02
- 距離
- 4.7km
- 登り
- 459m
- 下り
- 480m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
ザック(S/G小)
シューズ(S/L)
半袖シャツ(W)
夏帽子(M)
手ぬぐい
|
---|
感想
早朝に宝珠山へ。最も短時間で登れる石間の登山口から。さほど山深くはないはずなのだが、このあたりは人気が少なく深山の感じがとっても色濃い。人手が加わっているという印がなんとなく少ないからだろうが、といっても合目標識は各合目にありクマ避けの処置も多いが、きっと山自体が自然林でその森に手が入っていないからだろう。そんなわけで、他の生き物が生存している雰囲気もまた大きい。
誰もいない早朝、ちょっと静かすぎる樹林内の登山道を登って行く。尾根に乗って進んで行くと、この山ずっとブナの森が続きその新緑がとてもきれいだった。朝の光が林内を抜けると樹皮が白く明るくなり、揺れる葉むらも若緑に輝いた。途中猿の群れと一緒に歩く場面もあったが、ここのサルは人間の姿を見て逃げるわけでもなく、こちらの様子を慎重にうかがっている場面などを見るとまったく人慣れしている。それならこの猿集団は里の作物を狙っているのかもしれない。
山頂は展望が開けなかなか眺めがよい。眼下の水の張った広大な田んぼの眺めは、まさに春の風物詩といってよく、このすばらしい風景が毎年永続的に繰り返されることを願う。
木喰さん
小千谷の小栗山観音堂の木喰さんの木像を初めて見た。仏像を見るのは好きで、これまでも機があればそれなりに見てきたが、木喰さんの木彫りはやはり他の仏像とは似ても似つかぬ一線を画している。真面目とか真剣味とかが前面に出る若い時代には理解しがたいところが多かったに違いない、なんとなく忌避感があったような気もする。その良さは歳を重ねるとともにわかってくる、きっとそうに違いない。そう木喰さんが彫りはじめたのはもう六十に近かったのだから。
表情、肢体どれも皆すばらしく、生きて目前にいるようだ。昔の子供たちはこの像を浮き輪にしたり、相撲をとったり、投げて遊んだりと……、そうさせる魔力がこの像には宿っている。木喰さんはまったくもって民衆の中にいたのだったに違いない。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人