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Yamareco

記録ID: 682879
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
東北

【東北遠征1日目】早池峰山(河原坊〜小田越)

2015年08月12日(水) [日帰り]
 - 拍手
ちろる その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
04:00
距離
7.4km
登り
883m
下り
870m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:45
休憩
0:15
合計
4:00
10:00
120
河原坊駐車場
12:00
12:15
85
早池峰山山頂
13:40
13:40
20
小田越登山口
14:00
河原坊駐車場
天候 8月12日:早池峰山/くもり時々晴れ 下山後小雨
8月13日:岩手山/晴れ 下山後雨
8月14日:岩木山/濃霧〜雨
8月15日:弘前/くもり時々晴れ 十和田湖・奥入瀬/くもり→大雨 酸ヶ湯/雨のち晴れ
8月16日:八甲田山/早朝のみ濃霧→晴れ 
過去天気図(気象庁) 2015年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
往路:池袋23:58〜(高速バス ドリーム盛岡らくちん号)〜盛岡駅6:58
   3列シート ¥8,730(ネット割)
   タイムズカーレンタル盛岡駅前店 5日間レンタル¥21,380
   5日間のガソリン代……計39L ¥5,046
復路:盛岡17:06〜(東北新幹線はやぶさ)〜大宮19:26……¥13,790

ドリーム盛岡号
http://5931bus.com/highwaybus/dream-mori/
http://www.jrbustohoku.co.jp/express/detail/?RID=6
※JRのレール&レンタカー(トレン太くん)は、お盆期間中は使えません。
 なので今回は格安レンタカーを利用しました。

河原坊駐車場:50台ほど駐車可能 
ハヤチネウスユキソウの時期はずれのせいか、10:00頃でもまだ空き有り
コース状況/
危険箇所等
【登山ポスト】
・河原坊・小田越共に登山口にあります。

【トイレ】
・河原坊駐車場(水洗)
・河原坊ビジターセンター内(水洗)
・早池峰山山頂避難小屋(携帯用トイレのブースのみ)
・小田越コース途中に簡易携帯用ブースあり(テント状のもの1基のみ)
・小田越登山口(簡易トイレ/携帯トイレ回収BOXあり)
※登山口以降は普通のトイレはありません
(ビジターセンター・山頂避難小屋の無人販売箱にて携帯トイレ購入可能)

【水場】
・頭垢離(こうべごおり)に水場があるようでしたが気が付きませんでした。
 おそらく人が沢山いたのでスルーしてしまった所にあったのかも…

【道の状況】
・河原坊ルートは落石注意!
 急傾斜のため上りに使ったほうが良いとのこと。下りに使う際には注意!
・蛇紋岩のためか少し滑りやすい気がしました。 
その他周辺情報 【キャンプ場・温泉】
<焼走り国際交流村>
キャンプ料金:フリーサイト 300円/人(20名未満/20名以上は1人250円)
入浴料:通常600円/大人1人(今回はおとな感謝デーで1人450円でした)
http://www.hachimantai-ss.co.jp/~yakehashiri/index.html
キャンプの受付は入浴施設のカウンターで受付けています。
受付後はテントに付けておく利用証プレートをもらうのですが、これがかなり大きいので入浴後に受付をしたほうが良いかも(笑)
朝早く出発する時には、入浴施設前に置いてあるカゴにプレートを返却します

【焼き肉・冷麺 ヤマト】
http://www.yamato55.com/
※今回は盛岡本宮店利用
10:00 河原坊登山口を出発
10:00 河原坊登山口を出発
登山口からは早池峰山が見えるのだろう…薄っすらとシルエットだけ確認できた
登山口からは早池峰山が見えるのだろう…薄っすらとシルエットだけ確認できた
登山口からすぐに沢沿いを進みます
登山口からすぐに沢沿いを進みます
沢を渡ります
その後も何度か渡渉。水量は少ないので、靴を濡らすことはありませんでした。
その後も何度か渡渉。水量は少ないので、靴を濡らすことはありませんでした。
登山口から30分も歩くと、石ゴロの傾斜を登っていくようになります
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登山口から30分も歩くと、石ゴロの傾斜を登っていくようになります
少し視界が開けるが、山頂は相変わらずガスに包まれている…
少し視界が開けるが、山頂は相変わらずガスに包まれている…
…と、しばらくすると青空が見えてきた!
…と、しばらくすると青空が見えてきた!
よっしゃぁ〜!
その後も急登は続きます。
その後も急登は続きます。
振り返ってみると背後に薬師岳
振り返ってみると背後に薬師岳
河原坊ルートはこのような急登がずっと続きます…ちょっとキツい…
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河原坊ルートはこのような急登がずっと続きます…ちょっとキツい…
ガスが取れて稜線が見えてきた
ガスが取れて稜線が見えてきた
11:18 御座走り通過
11:18 御座走り通過
御座走りを過ぎると本格的に岩登り…まずは一枚岩の鎖場。雨で濡れていたら滑りやすそう…
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御座走りを過ぎると本格的に岩登り…まずは一枚岩の鎖場。雨で濡れていたら滑りやすそう…
山頂が近くなると岩峰が目立ってきます
山頂が近くなると岩峰が目立ってきます
最初に現れたのは打石。ここで少し休憩
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最初に現れたのは打石。ここで少し休憩
登ってきた所を見下ろしてみると、なかなかの高度感!下るの怖そう…
登ってきた所を見下ろしてみると、なかなかの高度感!下るの怖そう…
次に現れたのが千丈が石
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次に現れたのが千丈が石
こんな岩を登ったりもします
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こんな岩を登ったりもします
ふと東側を見ると下山に使う予定の小田越ルートが見えた。河原坊に比べると緩傾斜の尾根道。その先には下山口の小田越山荘も見えた。
ふと東側を見ると下山に使う予定の小田越ルートが見えた。河原坊に比べると緩傾斜の尾根道。その先には下山口の小田越山荘も見えた。
さて、山頂が近づいてくると高山植物の花が目立ってきます
さて、山頂が近づいてくると高山植物の花が目立ってきます
早池峰山といえばハヤチネウスユキソウ…これはまぁ違うよねw
早池峰山といえばハヤチネウスユキソウ…これはまぁ違うよねw
これも…違う…
辺りには各種ウスユキソウが咲いているけど、時期が過ぎてしまったせいか見当たらない…
辺りには各種ウスユキソウが咲いているけど、時期が過ぎてしまったせいか見当たらない…
そうこうしているうちに山頂に到着!
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そうこうしているうちに山頂に到着!
さっきまで晴れていたのに、山頂はガスに覆われて遠望が効かない…残念!
さっきまで晴れていたのに、山頂はガスに覆われて遠望が効かない…残念!
しばし山頂を散策。まずは山頂の避難小屋に入ってみる。因みにトイレは携帯トイレ用のブースのみ
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しばし山頂を散策。まずは山頂の避難小屋に入ってみる。因みにトイレは携帯トイレ用のブースのみ
非常時以外の宿泊は不可だが、なかなかきれいな室内
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非常時以外の宿泊は不可だが、なかなかきれいな室内
15分位遊んでいると、とうとうポツポツと降りだしたので撤収ー!避難小屋前には色とりどりの花が咲いていた。
15分位遊んでいると、とうとうポツポツと降りだしたので撤収ー!避難小屋前には色とりどりの花が咲いていた。
山頂からは小田越コースへ下ります。少し下った所から山頂を振り返ってみる。
山頂からは小田越コースへ下ります。少し下った所から山頂を振り返ってみる。
名残を惜しんだら小田越へ下り始めます。山頂直下は木道が敷設されていて、いい感じのお花畑が広がります。
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名残を惜しんだら小田越へ下り始めます。山頂直下は木道が敷設されていて、いい感じのお花畑が広がります。
しかもこの木道は滑りにくくて歩きやすい!グッジョブ!!
3
しかもこの木道は滑りにくくて歩きやすい!グッジョブ!!
歩き始めたばかりだが、この景色を眺めながら最後の休憩
歩き始めたばかりだが、この景色を眺めながら最後の休憩
お花畑を出発すると、いよいよ本格的な下りが始まります。まずは長い長いハシゴを下りていきます。
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お花畑を出発すると、いよいよ本格的な下りが始まります。まずは長い長いハシゴを下りていきます。
すると付近の岩場にちらほらとウスユキソウが見られるようになった。
すると付近の岩場にちらほらとウスユキソウが見られるようになった。
あれ?もしかしてハヤチネウスユキソウ???
あれ?もしかしてハヤチネウスユキソウ???
時期は過ぎているけど、なんとなく今までのウスユキソウとは違う気がする
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時期は過ぎているけど、なんとなく今までのウスユキソウとは違う気がする
さて岩場を過ぎると延々と続く下り道
さて岩場を過ぎると延々と続く下り道
五合目通過
眼下には小田越山荘が見えている。近いようで遠い…。
眼下には小田越山荘が見えている。近いようで遠い…。
下ってきた道を振り返る。なんか滑りやすいと思ったら蛇紋岩!?「蛇紋岩(邪眼)の力をなめるなよ」と言いつつ「炎殺黒龍波」を放ちたくなるあなたは同年代w(私は妖狐蔵馬派)
下ってきた道を振り返る。なんか滑りやすいと思ったら蛇紋岩!?「蛇紋岩(邪眼)の力をなめるなよ」と言いつつ「炎殺黒龍波」を放ちたくなるあなたは同年代w(私は妖狐蔵馬派)
目の前には薬師岳。小田越山荘にも近づいてきた
目の前には薬師岳。小田越山荘にも近づいてきた
ここから先は樹林帯。最後に山頂方向を見納め
ここから先は樹林帯。最後に山頂方向を見納め
樹林帯に入ると所々に熊よけの一斗缶がぶら下がっていた。一応鳴らしながら進みます。
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樹林帯に入ると所々に熊よけの一斗缶がぶら下がっていた。一応鳴らしながら進みます。
樹林帯の中に携帯トイレブースあり
樹林帯の中に携帯トイレブースあり
そして木道歩きになると登山口は近い。
そして木道歩きになると登山口は近い。
13:40頃、小田越口に到着!
13:40頃、小田越口に到着!
登山口の案内図
道路を挟んで向かい側には薬師岳の登山口。
道路を挟んで向かい側には薬師岳の登山口。
さて、ここから車を停めた河原坊まで車道歩きです。
さて、ここから車を停めた河原坊まで車道歩きです。
早池峰山の山頂付近はガスガス。このあと河原坊が近づくにつれて今にも雨が降り出しそうな空模様になり、車道を小走りで突っ切った。
早池峰山の山頂付近はガスガス。このあと河原坊が近づくにつれて今にも雨が降り出しそうな空模様になり、車道を小走りで突っ切った。
宮沢賢治の碑からビジターセンターへのショートカットコースへ入ります。
宮沢賢治の碑からビジターセンターへのショートカットコースへ入ります。
14:00 河原坊登山口到着。なんとか雨に降られないで済んだ!神回避!
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14:00 河原坊登山口到着。なんとか雨に降られないで済んだ!神回避!
ビジターセンター前には早池峰山の開花情報が書いてあった
ビジターセンター前には早池峰山の開花情報が書いてあった
ビジターセンターでウスユキソウの勉強
ビジターセンターでウスユキソウの勉強
色んな種類があるのね…
色んな種類があるのね…
因みにビジターセンター前にはロッカーあり(100円が戻ってくるタイプ)公共交通機関を使って遠征する時に使えるかも!
因みにビジターセンター前にはロッカーあり(100円が戻ってくるタイプ)公共交通機関を使って遠征する時に使えるかも!
河原坊駐車場のトイレ(水洗)
河原坊駐車場のトイレ(水洗)
河原坊の駐車場(50台程駐車可能)
河原坊の駐車場(50台程駐車可能)
岩手山へ移動する途中、小岩井農場に寄り道。残念ながら閉園時間間近のため入場できず。
岩手山へ移動する途中、小岩井農場に寄り道。残念ながら閉園時間間近のため入場できず。
小岩井農場の展望台から岩手山が見えた。この日は朝から雲の中で見えなかった山頂も、夕立の後急速にガスが取れてきた。(盛岡周辺はゲリラ豪雨だったらしい)
小岩井農場の展望台から岩手山が見えた。この日は朝から雲の中で見えなかった山頂も、夕立の後急速にガスが取れてきた。(盛岡周辺はゲリラ豪雨だったらしい)
一旦盛岡市街地へ戻り現地のチェーン店ヤマトで夕食。焼き肉と人生初の冷麺を堪能。その後岩手山麓で温泉&テント泊。初日からハードなスケジュールだった。
3
一旦盛岡市街地へ戻り現地のチェーン店ヤマトで夕食。焼き肉と人生初の冷麺を堪能。その後岩手山麓で温泉&テント泊。初日からハードなスケジュールだった。

感想

7月の月山・鳥海山に続いて東北遠征第二弾!
5日間の夏季休暇を利用して、早池峰山・岩手山・八幡平・岩木山・八甲田山の北東北5座に登ることにしました。
しかしお盆期間ということもあり3週間前には高速バスの予約は満席!一縷の望みをかけて予約サイトを何度も確認してキャンセル席をGETし、同時に格安レンタカーを押さえて移動の足も確保!だが安心したのも束の間、休暇が近づくに連れて東北の天気予報はどんどん悪くなっていった。

そうして休暇前日の8月11日。
天気予報とにらめっこしながら何度も5座を巡る順番についてシミュレートしたが、あとは現地で空模様を見ながら臨機応変に対応しようと腹をくくり、とりあえず家を出た。今回は池袋23:58発のバスなので、仕事帰りでも時間的に余裕がある出発が出来た。
池袋LABI裏手の停留所から乗り込んだ高速バスは3列シート。しかも通路に仕切りカーテンがあるお陰でほぼ個室。枕やブランケットも装備され、シートも深く倒せて寝心地は良かった。が、通路が狭くて、走行中に車内トイレに行くのはとても勇気がいる…同乗者はトイレを我慢していたせいであまり眠れなかったそうだ。(このバスはSAでのトイレ休憩はありません)

そして翌朝7:05頃。到着予定時刻を約5分遅れて盛岡駅に到着。
早朝バスの車窓から見えた景色は濃霧で真っ白…あまりよい天気ではなく気落ちしていたが、盛岡駅に着いた時には時々晴れ間も見える良いお天気になっていた。
とりあえず駅前の立ち食いそば屋で朝食。盛岡駅は想像していたよりも都会で、朝早くから営業している飲食店もいくつかあった。
その後は駅2階の化粧室で身なりを整えて、7:30から予約していたレンタカー店へ。奇しくも先月の月山・鳥海山の時に鶴岡駅で借りたレンタカーと同車種そして同じ色の軽自動車だった(濃いブラウン色で凄く傷が目立ちやすい/笑)

さて、AM8:00過ぎ、レンタカーの手続きをして盛岡を出発。
まずは何度か北上川を渡りながら国道396号へ。この頃にはガスも取れて晴れてきたものの、岩手山には真っ白い雲が分厚く張り付いたままだった。
この様子じゃ今日岩手山に登っても仕方ないだろうと、とりあえずナビの推奨ルートで早池峰山へ移動。早池峰山方面へは国道4号と396号(旧釜石街道)があるが、ナビは396号を…しかも紫波から県道25号経由ではなく、遠回りの県道43号ルートをあえて推奨してきた。おそらく後者の方が距離は長いが道は良いので時間的にはそんなに変わらないのだろう。しかしこのナビは、396から県道43に入る際のショートカットルート(道路の表示板はこちらを案内していた)を無視して、大迫地区の細い旧道(地元の商店街)をわざわざ推奨するという訳の分からない事をしだしたので、その後はあまり信用されなくなった(笑)
そうこうしてるうちに県道43号に入り、早池峰ダムにある道の駅に到着。ここでトイレ休憩。中に入ると自販機はあるものの、売店などはまだ営業しておらずシャッターが下ろされていた。とりあえずここで飲料水を購入し出発。ダムの湖面も太陽でキラキラし、時折さわやかな風が吹いて、早池峰登山への期待も膨らんだ
さて岳駐車場を過ぎると、ここからはいよいよ山道となった。今までの広く走りやすい道路から一気に道幅が狭くなり、また傾斜も急になった。今の時期はマイカー規制がないのでこのまま河原坊まで行けるのだが、確かにハヤチネウスユキソウの時期なら渋滞は必至!マイカー乗り入れ禁止でシャトルバスが運行されるのも納得した。
そして清廉の滝などいくつかの滝をみながらカーブを繰り返してくうちにどんどん空模様が怪しくなり、河原坊に着いた時には、灰色の嫌な色をしたガスが早池峰山の山腹までどんよりと垂れ下がっていた…正直テンションだだ下がり…しかし雨が降っていないだけマシということで、駐車場で登山準備を始めた。

そして10:00 河原坊登山口を出発。
登りはずっと沢沿いの道。はじめこそは緩い感じの道だったが、登るに連れてきつくなる傾斜…山頂まではずっと登りずくめ!1ヶ月ぶりの登山のせいか、なかなか本調子とはならずに登るペースも上がらない。2~3時間位のCTならいつもはノンストップで登り切ってしまうのだが、この日はホントバテバテで時々休みながら登った。
早池峰山頂方面は終始ガスが晴れたり曇ったりを繰り返していたのだが、背後の南側は天気も安定していて時折涼しい空気が上がってきていた。そうして登ってきた登山道を振り返ってみると、目もくらむような急傾斜!そして高度感!これはまたこれで違った涼しさを体感させてくれた。
頭垢離からは岩礫帯の急斜面が続き、時々手を使って登らなければならなくなった。と同時に高山植物も増えてきて、あちこちにウスユキソウの群落が!この山の固有種『ハヤチネウスユキソウ』の花期は過ぎてしまったが、それでもまだ残っていないかと探しながら登った。
そしてちょうど2時間…12:00に山頂に到着!
山頂は大きな岩がゴロゴロと点在していてかなりの広さ。しかしこの頃にはガスが濃くなってきたのでその全てを見るには至らなかった。山頂から続く鶏頭山方面の稜線が気になっていたので一目見たかったな…と、そうこうしているうちに小雨がぱらついてきたので急いで下山。
小田越方面へ下り始めるとまずは山頂直下のお花畑。花の時期は過ぎていたけどなかなかいい景色だったのでここで最後の休憩。
そしてその後は黙々と下山…蛇紋岩の滑りやすい岩がゴロゴロする道を下り続けた。標高が下がるにつれてガスも薄くなって眼下に小田越山荘がよく見えるようになったが、これが下っても下ってもなかなか近づかないw 河原坊コースよりも傾斜が緩く標高差も少ないはずなのだが、なぜかとても時間がかかったように思えた。
そうこうしているうちに樹林帯の中に入り、熊よけの一斗缶を叩きながら歩いて行くと、最後に木道歩きになって小田越の登山口に到着した。が、これで終わったわけではない。最後に河原坊の駐車場まで車道歩きが待っていた。
時刻は13:40。歩き始めた頃はまだ明るい日差しを感じられたが、西へ西へと歩いていくうちに、どんどんガスが流れ込んできて、いかにも降り出しそうなどす黒い雲の色になっていった。これはもう時間の問題…小走りでクネクネとした車道を下っていった。
そしてちょうど14:00。河原坊の駐車場に到着。何とか雨に降られずに済んだので、最後に河原坊のビジターセンターに寄り道。売店でもあるかな〜と覗きこんでみたのだが、パッと見無人で、室内には早池峰のジオラマや展示パネルの写真が並んでいるだけだった。
ビジターセンターで5分程過ごして外へ出てみると、いつの間にか霧雨が降っていた。駐車場は目の前なので、このくらいの雨ならば…と、さして気にもせずに歩いて行くと徐々に雨足が強くなってきた。そして急いで車に乗り込んだ瞬間、突然サーッ!とシャワーのように勢い良く降りだした。辺りは雨のカーテンですっかり白くなってしまった。ギリギリセーフ!なんとか雨に降られずに済んだ!!

そして本格的に雨が降りだした早池峰を後に急いで出発!しかし車を走らせて、岳〜早池峰ダムと標高を下げていくうちに、辺りは徐々に明るくなってすっかり良いお天気!というかもう日差しが痛いくらい!
しかし異変に気がついたのは、早池峰ダムから県道25号に入り折壁峠の細い九十九折走っていた頃だった。早池峰では降りだしたばかりの雨だったが、この辺りの道路の濡れ具合を見ると、少し前まで雨が降っていたのだろうと想像できた。が、気になったのはその荒れ方で、道路には細かい落石や木の葉や枝が散乱していてその雨が半端じゃなかったことを物語っていた。
その後知ったことだが、どうやら私達が早池峰山に登っている頃、盛岡・花巻周辺は猛烈な豪雨に見舞われていたらしく、この日のラジオのニュースはその話題で持ちきりだった。結局雨に降られなかったってことは…もしかして…ツイている?

さて、国道4号を通り、雨上がりの盛岡に戻ってきたのが大体16:00頃。
明日はこの連休の中で一番天気が安定している日。ならば一番CTが長い岩手山(七滝コース)に登るのが最良ということで、このまま登山口の県民の森キャンプ場へ向かうつもりだったのだが、ここで相方が「小岩井農場に行ってみよう!」と提案。「普通こういう観光地は16:00までだからもう閉園時間なんじゃないかな〜?」と言ってみたものの、アイスクリーム位は食べられるかな〜?ということで、とりあえず行ってみることにした。
国道46号盛岡西バイパスの繁華街を過ぎて、ラブホの看板賑やかなY字路から小岩井農場へ続く県道219に入ると、さっきまで雲の中に隠れていた岩手山がドーンと眼の前に迫っていた。山頂の雲もすっかり取れて『南部片富士』と呼ばれる堂々とした姿!これはちょっと感動した。(車を停めて写真撮ればよかったな〜)
さて、ところで肝心のアイスクリームはというと、農場入口に売店があったものの既に閉店で食べられなかった。因みに小岩井農場の入場は16:30までで閉門は17:30…今の時刻は16:40…10分遅かったぁ〜!!
しかし場外の駐車場内にあるお店はまだ営業中。レストランは閉店してしまったけど、木工細工が売りのお土産物屋で観光気分を味わい、そしてお土産用のアイスクリームを購入してほんの少しだけ小岩井農場気分を味わった。

そうこうしているうちに17:00になり少し辺りも暗くなってきた。
さてこの後どうするか…ここまで来てしまったのだから、このまま北上して近くの網張温泉でキャンプをしようか?(意訳:早く温泉入ってビール飲みたい)と提案。しかし「このまま岩手山山麓へ行っても食料を調達できるお店があるかどうかわからない」ということで、一旦盛岡市街に戻り準備を整えてからキャンプ地を目指すことにした。
ということで来た道を戻り、再び盛岡西バイパスの本宮町付近の繁華街に戻ってきた。とりあえず「盛岡に来たからには冷麺と焼き肉は食べたい」ということで、道中何店舗も見かけた地元のチェーン店『焼き肉・冷麺 ヤマト』で夕食。因みに今回は自炊道具は持ってきていないの全て外食&行動食で賄う予定。
とりあえずまだ移動しなければならないので、ノンアルコールビールで乾杯!おすすめのヤマトカルビセットを注文したら間髪置かずにすぐに注文の品が出てきて苦笑。そして食べず嫌いだった冷麺にも初挑戦!ここは辛みを選べるので、辛いものが苦手な私でも美味しく食べることが出来た。この夜は遠征初日ということもあって少し豪華な夕食を楽しんだ。

夕食を終えて外に出ると19:00になろうとしていた。まだ少し明るさは残しているものの、もう夜の気配。急いで盛岡ICからキャンプ予定地『八幡平温泉郷・岩手県民の森キャンプ場』を目指した。高速に乗ると残照に浮かび上がるように岩手山のシルエットが見えた。局地的に小雨が降ったりもしたが、明日は良い天気になりそうだ。

さて西根ICで高速を降り、キャンプ場を目指す。
ICを降りた時は辺りは真っ暗で寂しい雰囲気…盛岡で明日の行動食等を調達して来なかった事を悔やんだが、国道282の岩手山ヘ向かう分岐の所にコンビニを発見!ここが最終コンビニ。今夜のビールやおつまみ・そして明日の行動食を調達して、県民の森キャンプ場へ向かった。
コンビニからキャンプ場方面への道中、ちょっと道に迷いかけたり、真っ暗闇の道路に寂しさと不安を感じた頃、ようやく灯りが見えてきて焼走り国際交流村を通過。久々の人の気配に気が緩んでちょっと寄り道。焼走りの温泉施設を覗きこんでみると、入浴時間は21:00まで。そろそろ20:00になろうとしていたのでもう時間がない!この先の県民の森まで行っても温泉に入れるかどうか微妙な時間だったので、今日はここで行動終了…お風呂に入ってキャンプすることにした。
あとで調べてみると、県民の森の入浴施設『森乃湯』は22:00(入館は21:00)までだったので結果的には間に合ったのだが、お風呂に入れなくなるのはどうしても嫌だったので安全策を優先させた。
そんな訳で温泉施設で1時間ほど湯に浸かり、早池峰山での汗を流してキャンプ場へ。
キャンプ場前には広大な駐車場があり真っ暗…フリーサイトへ下りる道が分からずにウロウロ(笑) ここには新しいきれいなトイレがあるので車中泊してる人も沢山いた。21:00過ぎで早く寝たかったので車中泊でも良いかと思ったが、相方が足を伸ばして寝たいというので、即効でテントを設営。雨上がりで芝生が濡れていたが、テントの中に入ってしまえば程よいクッションで寝心地も良かった。
このサイトは普通のキャンパーも多いので、消灯時間の22:00頃まではあちこちから話し声が聞こえていたが、それ程大騒ぎするグループはいなかったので快適だった。そして最後に軽く2杯ほど飲んで眠りについた。

因みに12日〜13日未明は、毎年恒例ペルセウス流星群の極大日。
この日は天候も良くキャンプ場上空は満天の星!翌朝テントを撤収し駐車場へ移動する際には、いくつか流れ星を見ることが出来た。

東北遠征2日目 岩手山に続く
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-701472.html

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