記録ID: 6889971
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊
谷川連峰縦走(平標山~トマノ耳)
1998年06月20日(土) 〜
1998年06月21日(日)


- GPS
- 12:50
- 距離
- 20.3km
- 登り
- 2,297m
- 下り
- 1,969m
コースタイム
天候 | 20日:曇り 21日:曇り時々晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
復:天神平-土合口(ロープウェイ) 土合口-上毛高原(バス) |
写真
始めのうちは舗装された道を歩いて行く。道の右手は別荘地で、樹林の中にログハウスが見える。平標山は花の山だがすでにこのあたりから道の両側に色々な花が咲いていた。
15分ほどで河内沢を渡り地道となる。河内沢に沿って50分ほど歩き、午前11時45分に登山口に着く。ここで昼食をとり暫く休む。
15分ほどで河内沢を渡り地道となる。河内沢に沿って50分ほど歩き、午前11時45分に登山口に着く。ここで昼食をとり暫く休む。
午後1時35分に稜線上の山の家に着いた。泊まり客は他に3パーティ20人ほどだった。
午後6時前に夕食をいただいたあとはする事もなく、顔を洗って寝る支度をした。この山小屋は水が豊富で、トイレも水洗式になっておりなかなか清潔だった。
小屋の主人によると、明日の天気は新潟、群馬は晴れの予報だが寒気が入ってきているので何とも言えないとのことだった。消灯は午後8時。晴れることを願って横になった。
午後6時前に夕食をいただいたあとはする事もなく、顔を洗って寝る支度をした。この山小屋は水が豊富で、トイレも水洗式になっておりなかなか清潔だった。
小屋の主人によると、明日の天気は新潟、群馬は晴れの予報だが寒気が入ってきているので何とも言えないとのことだった。消灯は午後8時。晴れることを願って横になった。
午前3時ごろに起きて外へ出てみると空は晴れて星が出ていた。空気中の水分が多いためか星は大きく潤んでいるようだった。好天気は長続きしないように思われたので午前3時半ごろから支度を始めて、簡単な朝食を取ってから午前4時に出発した。
東の空は朝焼けで、赤い空を背景にして武尊山の黒い稜線が浮かび上がっていた。
東の空は朝焼けで、赤い空を背景にして武尊山の黒い稜線が浮かび上がっていた。
先が長いので午前5時に仙ノ倉山に向かって出発する。山頂から緩やかな坂道を下り鞍部を過ぎて緩やかに登り返してゆく。
平標山から仙ノ倉山にかけての広い稜線には草原が広がっており、可憐な花が赤や白の彩りを添えていた。今年は全国的に雪が少なく、ここでも雪は全く見られなかったが、そのせいか思ったよりも花は少なかった。
平標山から仙ノ倉山にかけての広い稜線には草原が広がっており、可憐な花が赤や白の彩りを添えていた。今年は全国的に雪が少なく、ここでも雪は全く見られなかったが、そのせいか思ったよりも花は少なかった。
一番手前のピークの斜面をトラバースし、次の小さなピークを越えて鞍部から少し登り返すとそこが仙ノ倉山の頂上だった。午前5時40分着。
仙ノ倉山の標高は2026mで谷川連峰中唯一の2000m峰だ。山頂は割合広くそこから360度の展望が得られた。
仙ノ倉山の標高は2026mで谷川連峰中唯一の2000m峰だ。山頂は割合広くそこから360度の展望が得られた。
ドラム缶を寝かせたような避難小屋を過ぎて下り着いた鞍部から今度は痩せ尾根を登り返す。しかし見た目ほどにきつくはなく、其処ここに咲く花々に励まされて午前6時45分にエビス大黒ノ頭山頂に着く。標高1888m。振り返り見た仙ノ倉山は大きく立派だった。
万太郎山の標高は1954mあり、1568mの毛渡乗越とは400mの標高差がある。笹と草原の中の道をゆっくりと登る。取り付きは急な登りだが、避難小屋を過ぎて東俣ノ頭の斜面をトラバースするようになると道も緩やかになる。
東俣ノ頭から続く稜線に出ると少しの間痩せ尾根が続くが、これを過ぎるとすぐに万太郎山の頂上に着く。乗越から約1時間かかり午前8時37分着。覚悟はしていたがきつい登りだった。ほとんど同時に谷川岳から縦走して来た人が到着した。午前5時30分に肩ノ小屋を出たそうだ。
記念写真を撮っていただいた後、山の家で作ってもらった弁当を食べて休憩する。
記念写真を撮っていただいた後、山の家で作ってもらった弁当を食べて休憩する。
万太郎山を午前9時5分に出発。しばらく急な道を下り、その後緩やかな起伏の道を淡々と歩く。やがてちょっとした岩場が続く急峻な登りとなり午前9時40分に大障子ノ頭に着く。そこから道は下りとなり、小さなピークを越えると大障子避難小屋に着く。午前9時55分。
小障子ノ頭を過ぎてからは平坦な道になるが、すぐにオジカ沢ノ頭への急な登りが始まる。笹原の中の道で、万太郎山ほどではなかったが、疲れた体にとって40分の急登はきつかった。避難小屋を過ぎて午前11時に山頂こ着く。標高は1878m。
下りり始めは急な痩せ尾根で、気を抜かないよう用心しながら行く。時間をかけて下りきると暫くなだらかな道となり、いよいよトマノ耳への最後の登りが始まる。
サクラソウなどの小さな花がひっそりと咲いている岩場の道を登り、中ゴー尾根を右に分け、石ころだらけの道を登り詰めて肩ノ小屋に出る。急に人影が多くなり騒がしくなったがかまわずに一気に頂上を目指す。喘ぎ喘ぎ登り、午前12時20分、遂にトマノ耳に着く。
辿り着いたトマノ耳から越えてきた谷川連峰を振り返る。はるばるとよくやって来たものです。
サクラソウなどの小さな花がひっそりと咲いている岩場の道を登り、中ゴー尾根を右に分け、石ころだらけの道を登り詰めて肩ノ小屋に出る。急に人影が多くなり騒がしくなったがかまわずに一気に頂上を目指す。喘ぎ喘ぎ登り、午前12時20分、遂にトマノ耳に着く。
辿り着いたトマノ耳から越えてきた谷川連峰を振り返る。はるばるとよくやって来たものです。
感想
上越国境の清水峠から三国峠の間に延々と連なる谷川連峰は、その東側に険峻な岩壁を有する盟主谷川岳によってその名が広く知られている。しかし連峰の西端に位置する平標山から仙ノ倉山にかけては準平原とでも言えるなだらかな稜線で、そこは6月から8月にかけては高山植物が咲き乱れる瑞々しい別天地となるそうです。
以前からこの山に行くのは6月の晴天の休日にという欲張った考えを持っていたためなかなか実行に移す機会がなかったが、ようやくこの週末がその条件に叶いそうなので、トマノ耳までの縦走を併せて念願を達成するべく出かけました。
当日の天気は思ったほど良くなく曇り空が続いたが、まわりの見通しは良く、縦走中は越えてきた山やこれから登る山などを眺めながら歩くことが出来ました。青空が望めなかったのは残念だったが、4年前に西黒尾根から谷川岳を越えて茂倉新道を下った時の暑さを考えれば、曇り空の方がよかったのではと思うことにしました。
ただ、高嶺の花があまり見られなかったのは本当に残念でした。
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