【泊り沢始め】初河谷〜倉谷


- GPS
- 13:42
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,449m
- 下り
- 1,452m
コースタイム
- 山行
- 5:18
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 6:18
- 山行
- 6:16
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 6:56
天候 | 8日 晴れ 9日 雨時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
八反の滝は左岸をかなり手前(ボッコがあるところ)に戻るとザイルを出さずに1時間くらいで巻ける 2つ目の滝マークは右岸を20mくらいもどった灌木があるところから巻く 取り付きでザイルを出す 3つ目の滝マークは右岸から巻く 4つ目の滝マークは右岸側壁の笹ブッシュに突っ込んで越える |
その他周辺情報 | 九頭竜温泉 平成の湯 |
写真
感想
8日
6月にも入ったしそろそろ泊り沢にということで、ナメが素晴らしいと噂の石徹白川の支流の初河谷から倉谷へ繋ぐルートへ行くことに。
金曜に飲み会があり、初日の行動時間もそこまで長くないことから、土曜早朝発で石徹白へ。
中部縦貫道が伸びたこともあり、北陸道周りでも石徹白に行く時間があまり変わらなくなり、5時半発でも9時くらい入山口の駐車場に着くことができた。
適当に準備して八反滝への林道を歩いていく。
新緑も過ぎ夏らしい感じなってきた。時折あるウドの新芽をとったしながら小一時間で八反滝に到着。大きくて見事だが、周囲の地形を見るに記録通り巻くのは面倒そうだ。
さてネットの記録では右岸巻きもしているものも見受けられるが、苦労をしている。
登山体系やわっさかわっさかでは左岸巻きで、取り付きは急だが尾根に乗れば緩く、ザイルも無しで行けそうだということで、200mくらい引き返し左岸の尾根末端まで戻る。ちょうど川床から1段上がって道標のような棒が立っているところだ。
確かに取り付きは急だがザイルを出すような感じではなく、ブッシュのうっとしい急斜程度。50m程度登ると尾根チックになり斜度も緩くなる。
登りすぎてもしょうがないので滝の高さを見ながら1090mからトラバースを交えながら滝上に戻る。下降もブッシュを掴みながら降りていける程度で懸垂は必要ない。
概ね1時間ほどで巻き終わることができてほっと一息。
滝上には支流が入っておりいい感じの滝で合流してくる。釜持ちの美しい釜持ちの段差なんかを眺めながら、これまた小一時間いくと2つ目の滝マーク。
八反滝ほどではないがそこそこの大きさで周囲の柱状節理も相まっていい雰囲気だ。
しばし鑑賞するが、これも巻きは一苦労しそうだ。
100mほど戻った右岸に灌木を繋いで登っていけそうなところがある。
微妙な感じなところもあるので、念のためザイルを出して登る。思ったよりは足元もしっかりしており強いパーティならザイルを出さずともなんとかなりそうだ。
取り付きから上はザイルは要らない感じで、巻き降りることができる。
こちらも1時間もかからず思ったよりもすんなり巻くことができた。
その後ゴーロ帯を越えると3つ目の滝マーク。これは右岸のブッシュからサクッと巻く。
ここを越えると両岸が大きく切り立ち、地図からは想像できない白山らしいダイナミックな地形となる。
雪渓の欠片が残っているところもあり、近くからはまだ目新しいウドがいくつか生えていて思わぬ収穫、近くでヒラタケも生えていてラッキー。
そんなこんなで4つ目の滝マークに。右岸の水流際を直登。ここにきてようやく登っる滝だ。
ほどなく5つ目の滝。幅広のナメ滝だがどこから登ろうかというところ。
いろいろ眺めて、右岸側壁からササ帯に突っ込むルートを選択。どろどろの壁をササを掴んで無理やり上がる感じ。上がってしまえば平坦なのでサクッと滝上にでることができる。
少しシャワーで右岸水流際を登ろうかとも思ったが、滝上はホールドもなくつるつるなので、こっちを選ばなくてよかった。
滝上に出るとナメが続いていて一気にテンションが上がる。
記録にあるとおり本当に見事なナメだ。
とはいえそろそろ16時も近いのでテンバを探してほどなくいいところを見つける。
空が開けていて沢登りとは思えないいいテンバだ。
採ったウドの皮剥いたりしながら焚火をして炊き込みご飯を食らう。久方ぶりの至福時間だ。ウィンナーやマシュマロ、リンゴなんかを焼いて夜は更けていく
9日
タープの下で寝てなかったのだが、日付が変わるくらいにポツポツきて慌ててタープの下に退避。いろいろ着込んで寝ていたが、明け方に寒くなって目覚ましより30分も早く起きて焚火を再点火。
降りそうで降りそうでなんとか耐えている中で朝ごはんを食べることができた。
そんなこんなで6時30分出発。
今日もナメから歩き始められる幸せ出発だが天気はいまにも崩れそうな感じだ。
ほどなくツルんとした滝が出てきて右岸巻きを強いられる。
少し脆い右岸の側壁から草付きにはいってトラバース。慣れてない者がいたらロープを出すかも程度。
途中沢を1つ横切るがこれが詰め上がりの沢だが、ナメを見学するために滝上まで。
荷物を置いてナメ見学。小さい段差を一つ越えると緑の苔を備えたナメが広がり、これまでとはまた違った雰囲気で良き。
ひとしきり楽しんで先ほどの支沢を詰め上がる。このころにはいよいよ本降りになってきたので、久々に雨具を着込んでの行動。
詰めは途中2mくらいの段差を注意して登った以外は平凡な詰め上がりで藪漕ぎは藪漕ぎだがそこまでひどくない部類。尾根をのっこしてほどなくすると沢型に入ることができ、ちょいちょいナメっぽいの相まって歩きやす。
時折滑りやすそうなところもあるが沢の規模が小さいうちはササだったり灌木だったりを掴んで下降していくことができる。
時折ナメに癒されながら倉谷本流と合流。ここに入るとナメの雰囲気も変わり少し粘土質な感じで変わった形に浸食されたナメ地形が続き、いい雰囲気。
初河谷よりもバシャバシャする感じで盛夏にくるのも楽しそうな感じだが、6月な上に雨にも降られ肌寒いのでなるべく濡れないように行動する。
1020mくらいにある滝は夏なら飛び込んでもいいが、今回は1段下ろしたところから右岸巻き。踏み跡もしっかりしていて掴むものも豊富だ。
そんなこんなで飛び石を続け堰堤を3つくらい越えたところで左岸の林道に乗って車道まで。
雨の降りしきる中、存外長い車道歩きをこなして車に辿り着いてお疲れ様。
シーズン初の泊り沢としては大満足でいいスタートを切ることができた。
帰りは九頭竜温泉で汗を流し、大野の夢助団子を味わったりしながら北陸〜途中越で帰京。お疲れ様でした。
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