記録ID: 6921153
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊
未達に終わった谷川連峰馬蹄形縦走
2004年07月03日(土) 〜
2004年07月04日(日)


- GPS
- 16:20
- 距離
- 24.3km
- 登り
- 2,080m
- 下り
- 2,085m
コースタイム
1日目
- 山行
- 9:05
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 10:05
天候 | 3日:晴れ 4日:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2004年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
1日目。
午前3時5分に白毛門登山口駐車場に到着した。家から566km。まだ暗く、長距離運転の疲れもあるためしばらく横になって休憩した。
4時を過ぎると明るくなってきたので起きて定番の朝食をとる。その後土合駅まで行って顔を洗い、少しさっぱりとした気分になって駐車場に戻り、支度をして4時45分に出発した。
午前3時5分に白毛門登山口駐車場に到着した。家から566km。まだ暗く、長距離運転の疲れもあるためしばらく横になって休憩した。
4時を過ぎると明るくなってきたので起きて定番の朝食をとる。その後土合駅まで行って顔を洗い、少しさっぱりとした気分になって駐車場に戻り、支度をして4時45分に出発した。
急登を続けること1時間ほどで小広い平坦地に出た。松ノ木沢ノ頭まででちょっとした平坦地はそのあたりだけだった。そこを通り過ぎてしばらく緩やかな道を行き、尾根の左側から右側に移るとき遙か遠くに白毛門の頂が望まれた。頂上直下にはジジ岩と思しきものも見えている。
松ノ木沢ノ頭からの谷川岳は、マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢それぞれに一筋の雪渓を残し、真っ正面に一ノ倉沢の大岩壁を擁した実に堂々とした山容であった。
谷川岳の右手には一段低くなって武能岳が続き、さらにその右手の緑の稜線上に一点の黄色いものが見えた。それが今日の宿の蓬ヒュッテに違いなかったが、それはなんと遠くにあることかとただ茫然とするばかりであった。
谷川岳の右手には一段低くなって武能岳が続き、さらにその右手の緑の稜線上に一点の黄色いものが見えた。それが今日の宿の蓬ヒュッテに違いなかったが、それはなんと遠くにあることかとただ茫然とするばかりであった。
白毛門山頂からはこの先の笠ヶ岳から烏帽子岳へと続く山容が眺められるが、今日歩くルートの中での最高峰の朝日岳は烏帽子岳に遮られてまだ見えない。
とにかく先はまだまだ長い。運良く得られた谷川岳の豪快な素晴らしい眺めもそこそこにして先を急ぐ。
とにかく先はまだまだ長い。運良く得られた谷川岳の豪快な素晴らしい眺めもそこそこにして先を急ぐ。
鞍部を過ぎると烏帽子岳への登りが始まる。朝日岳まではこの烏帽子岳を初めとして大小7つのピークがあり、疲れの出てきた体には少しこたえるところだった。
標高1934mの大烏帽子岳には9時40分着。波打つ鋭い稜線の先に平坦な朝日岳の頂きが望まれた。
標高1934mの大烏帽子岳には9時40分着。波打つ鋭い稜線の先に平坦な朝日岳の頂きが望まれた。
朝日ヶ原からは奥利根の宝川温泉へ下る道が分岐している。今朝から単独行の男性や男女の二人連れと前後してここまで来たが、その人達はここで引き返したのか或いは宝川温泉へ下ったらしく、これ以後は私一人の縦走路となった。
ジャンクションピークから清水峠への道のりは長く、下るうちに暑さで体が火照り出し、足の裏が痛み出した。1時間ほど下ってようやく池ノ窪を過ぎ、緩い坂を登り返して12時10分に鉄塔の基部に辿り着きそこで大休止とした。振り返ればジャンクションピークが遥か頭上に聳えていた。
峠から冬路の頭を越え、折から湧き出した霧の中の登りを終えて標高1675mの七ツ小屋山頂上に着いたのは午後1時50分。10分ほど休んでから起伏の少ない笹原の中の道を行き蓬ヒュッテに着いたのは午後2時50分だった。馬蹄形縦走路の長かった前半はここで終了です。
2日目。
昨夜は隣の人の騒音で全く寝ることが出来ず、すっきりしない朝を迎えた。
しかし4時頃に外に出てみると空は雲一つない快晴の好天気だった。御来光を見るために昨日来た道を少し登り返す。朝日は午前4時35分に清水峠の方向から昇り始めた。
昨夜は隣の人の騒音で全く寝ることが出来ず、すっきりしない朝を迎えた。
しかし4時頃に外に出てみると空は雲一つない快晴の好天気だった。御来光を見るために昨日来た道を少し登り返す。朝日は午前4時35分に清水峠の方向から昇り始めた。
赤く染まって行く武能岳や谷川岳を写真に収めてから小屋に戻って朝食を戴いた。そのあと荷物をまとめて午前5時5分にヒュッテを出発した。
今日は天気は良いし、できれば谷川岳に登って馬蹄形縦走を完成させたいところだったが、2日間の睡眠不足と昨日の疲れが取り切れておらず、体調が良くないので武能岳を往復したあと白樺尾根を下って土合に出るコースを取ることにした。
今日は天気は良いし、できれば谷川岳に登って馬蹄形縦走を完成させたいところだったが、2日間の睡眠不足と昨日の疲れが取り切れておらず、体調が良くないので武能岳を往復したあと白樺尾根を下って土合に出るコースを取ることにした。
武能岳へ登る途中で国境稜線方面を振り返る。蓬峠から七ツ小屋山へと続く緑のたおやかな山並みが美しい。その彼方には巻機山が見える。
七ツ山小屋の左に見えるピラミッドは、上越のマッターホーンと言われる大源太山。
七ツ山小屋の左に見えるピラミッドは、上越のマッターホーンと言われる大源太山。
武能岳までは途中幾つかのピークがあり、緩急織り交ぜた登りが続く。早朝にもかかわらず昨日に比べて風も少なく結構暑い。
途中にある最後のピークに登りついたあとは平坦な稜線を歩いて5時45分に標高1760mの武能岳山頂に着いた。
途中にある最後のピークに登りついたあとは平坦な稜線を歩いて5時45分に標高1760mの武能岳山頂に着いた。
この山頂からはまさに360度の素晴らしい展望が得られた。北には快晴の青空の下に、遠く巻機山や平ヶ岳などの上越国境の山々。また近くには昨日から歩いてきた清水峠から蓬峠までの稜線が一望のもと。
その後トラバースを続けるうちに三度水場に出た。いずれも雪渓を水源としたものだろう。やがて樹林帯に入り白樺尾根に取りつく。
緩やかな下りが続いて7時55分に清水峠への水平道との分岐に着く。そこから少し行くと小さな白樺小屋があった。さらに下り続けて2つ目の送電塔で休憩し、はるかな蓬峠を見納めた。
緩やかな下りが続いて7時55分に清水峠への水平道との分岐に着く。そこから少し行くと小さな白樺小屋があった。さらに下り続けて2つ目の送電塔で休憩し、はるかな蓬峠を見納めた。
白樺小屋から続いたつづら折りが終わった後も緩やかな下りはなおも続く。朝の日差しに映える樹々の緑が綺麗な道を下って行くと武能沢に出た。白樺尾根はそこで終わり、あとは湯桧曽川に沿った道を行くことになる。時刻はちょうど9時。
武能沢からは谷川岳東面下部の巻き道となるため、茂倉沢を始めとして幽ノ沢、一ノ倉沢などを横切って行く。 幽ノ沢には10時頃に着き、そこで小休止する。
一ノ倉沢出会分岐を10時25分に通過し、しばらく行くと一ノ倉沢に出た。沢に沿って少し下って行き湯桧曽川の河原に出て振り返ると目の前に一ノ倉沢岸壁が圧倒的な迫力で迫ってきた。
一ノ倉沢出会分岐を10時25分に通過し、しばらく行くと一ノ倉沢に出た。沢に沿って少し下って行き湯桧曽川の河原に出て振り返ると目の前に一ノ倉沢岸壁が圧倒的な迫力で迫ってきた。
そのあとマチガ沢を立派な真新しい橋で渡って少し行くと駐車場に出た。蓬峠を往復する場合はここまで車で来ることが出来る。
対岸には松ノ木沢が湯桧曽川に流れ落ちている。沢というよりも滝といっていいほどの急流だった。
対岸には松ノ木沢が湯桧曽川に流れ落ちている。沢というよりも滝といっていいほどの急流だった。
感想
上越国境の谷川連峰のうち1998年の6月に平標山から谷川岳までの縦走を果たしたあとは、白毛門から谷川岳に至る馬蹄形縦走路を踏破するのが目標だった。この縦走では蓬峠のシラネアオイを見ることも目的としていたので、その時期はやはり6月と考えていた。しかしながら6月は梅雨の季節でもあり、毎年天気予報に気をもんでも、なかなか週末に晴れると言うことはなかった。
ところが今年は梅雨入り後も二度の台風の時以外は雨らしい雨が降らず、空梅雨とも言える天候が続いていたが、その台風が肝心の週末にやってきたために山に行くことも儘ならず少し欲求不満が募ってきたところ、7月初めのこの週末は何とか期待できそうな予報だった。
既に花の時期は過ぎていたが、やっと積年の思いを遂げる絶好の機会が来たと思って出掛けた谷川連峰馬蹄形縦走行だった。しかし日程に余裕がなく長距離の夜行運転で強行したことや、たぶん暑さに負けて熱中症になった可能性があること、山小屋での騒音による睡眠不足などにより、武能岳で断念するという無念な結果になってしまいました。
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