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Yamareco

記録ID: 6921153
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

未達に終わった谷川連峰馬蹄形縦走

2004年07月03日(土) 〜 2004年07月04日(日)
情報量の目安: S
都道府県 群馬県 新潟県
 - 拍手
GPS
16:20
距離
24.3km
登り
2,080m
下り
2,085m

コースタイム

1日目
山行
9:05
休憩
1:00
合計
10:05
7:05
45
7:50
8:00
50
8:50
9:10
80
10:30
10:50
20
12:45
65
13:50
14:00
50
2日目
山行
5:45
休憩
0:30
合計
6:15
5:05
40
5:45
6:15
30
6:45
75
蓬峠
8:00
60
白樺小屋
9:00
90
10:30
50
一ノ倉沢
11:20
白毛門登山口駐車場
天候 3日:晴れ
4日:快晴
過去天気図(気象庁) 2004年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
白毛門登山口の駐車場に止めました。
1日目。
午前3時5分に白毛門登山口駐車場に到着した。家から566km。まだ暗く、長距離運転の疲れもあるためしばらく横になって休憩した。
4時を過ぎると明るくなってきたので起きて定番の朝食をとる。その後土合駅まで行って顔を洗い、少しさっぱりとした気分になって駐車場に戻り、支度をして4時45分に出発した。
2004年07月03日 04:43撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 4:43
1日目。
午前3時5分に白毛門登山口駐車場に到着した。家から566km。まだ暗く、長距離運転の疲れもあるためしばらく横になって休憩した。
4時を過ぎると明るくなってきたので起きて定番の朝食をとる。その後土合駅まで行って顔を洗い、少しさっぱりとした気分になって駐車場に戻り、支度をして4時45分に出発した。
駐車場を進んで行くと馬蹄形縦走路の案内板があった。
2004年07月03日 04:48撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 4:48
駐車場を進んで行くと馬蹄形縦走路の案内板があった。
その横に道標が立っていて白毛門まで3.1km、朝日岳まで6.5kmと書かれてあった。
2004年07月03日 04:47撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 4:47
その横に道標が立っていて白毛門まで3.1km、朝日岳まで6.5kmと書かれてあった。
東黒沢を橋で渡って沢沿いに樹林の中の道をしばらく行くといきなり急登が始まる。尾根筋が明確でない急斜面を直登するうちに道は木の根が露出した痩せ尾根に変わってきた。
2004年07月03日 05:20撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 5:20
東黒沢を橋で渡って沢沿いに樹林の中の道をしばらく行くといきなり急登が始まる。尾根筋が明確でない急斜面を直登するうちに道は木の根が露出した痩せ尾根に変わってきた。
尾根の左側には樹林の間から谷川岳が垣間見えた。空には雲が多い。
2004年07月03日 06:00撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 6:00
尾根の左側には樹林の間から谷川岳が垣間見えた。空には雲が多い。
急登を続けること1時間ほどで小広い平坦地に出た。松ノ木沢ノ頭まででちょっとした平坦地はそのあたりだけだった。そこを通り過ぎてしばらく緩やかな道を行き、尾根の左側から右側に移るとき遙か遠くに白毛門の頂が望まれた。頂上直下にはジジ岩と思しきものも見えている。
2004年07月03日 06:12撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 6:12
急登を続けること1時間ほどで小広い平坦地に出た。松ノ木沢ノ頭まででちょっとした平坦地はそのあたりだけだった。そこを通り過ぎてしばらく緩やかな道を行き、尾根の左側から右側に移るとき遙か遠くに白毛門の頂が望まれた。頂上直下にはジジ岩と思しきものも見えている。
登り続けるうちにまわりは灌木帯になり展望が一気に開けてくる。稜線の上空に雲をなびかせている谷川岳も一ノ倉沢を正面にした均整のとれた姿になってきている。
2004年07月03日 06:47撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 6:47
登り続けるうちにまわりは灌木帯になり展望が一気に開けてくる。稜線の上空に雲をなびかせている谷川岳も一ノ倉沢を正面にした均整のとれた姿になってきている。
松ノ木沢ノ頭直下の岩場。鎖も設けられている。
2004年07月03日 06:54撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 6:54
松ノ木沢ノ頭直下の岩場。鎖も設けられている。
岩場から土合方面を振り返る。天神平もここと同じ高さに見えた。
2004年07月03日 06:59撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 6:59
岩場から土合方面を振り返る。天神平もここと同じ高さに見えた。
7時5分に標高1484mの松ノ木沢ノ頭に到着。
2004年07月03日 07:07撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 7:07
7時5分に標高1484mの松ノ木沢ノ頭に到着。
松ノ木沢ノ頭からの谷川岳は、マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢それぞれに一筋の雪渓を残し、真っ正面に一ノ倉沢の大岩壁を擁した実に堂々とした山容であった。
谷川岳の右手には一段低くなって武能岳が続き、さらにその右手の緑の稜線上に一点の黄色いものが見えた。それが今日の宿の蓬ヒュッテに違いなかったが、それはなんと遠くにあることかとただ茫然とするばかりであった。
2004年07月03日 07:05撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 7:05
松ノ木沢ノ頭からの谷川岳は、マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢それぞれに一筋の雪渓を残し、真っ正面に一ノ倉沢の大岩壁を擁した実に堂々とした山容であった。
谷川岳の右手には一段低くなって武能岳が続き、さらにその右手の緑の稜線上に一点の黄色いものが見えた。それが今日の宿の蓬ヒュッテに違いなかったが、それはなんと遠くにあることかとただ茫然とするばかりであった。
行く手には頂上直下にジジ岩とババ岩とを並べた白毛門が大き立ちはだかっていた。なかなか登り甲斐がありそう。
2004年07月03日 07:05撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
1
7/3 7:05
行く手には頂上直下にジジ岩とババ岩とを並べた白毛門が大き立ちはだかっていた。なかなか登り甲斐がありそう。
ジジ岩とババ岩を横に見ながら登って行く。
2004年07月03日 07:18撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 7:18
ジジ岩とババ岩を横に見ながら登って行く。
白毛門頂上直下からはこれから辿ってゆく笠ヶ岳と烏帽子岳が高く大きく見えた。朝日岳はあの山の向うでまだ見えていない。先は長くしんどそう。
2004年07月03日 07:43撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
1
7/3 7:43
白毛門頂上直下からはこれから辿ってゆく笠ヶ岳と烏帽子岳が高く大きく見えた。朝日岳はあの山の向うでまだ見えていない。先は長くしんどそう。
松ノ木沢ノ頭から40分ほどかけて7時50分に標高1720mの白毛門に到着した。
2004年07月03日 07:50撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
1
7/3 7:50
松ノ木沢ノ頭から40分ほどかけて7時50分に標高1720mの白毛門に到着した。
白毛門からの谷川岳。幸いなことに稜線上の雲も薄くなり、青空が広がってここに来て最高の条件が揃ったのだった。
2004年07月03日 07:46撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
1
7/3 7:46
白毛門からの谷川岳。幸いなことに稜線上の雲も薄くなり、青空が広がってここに来て最高の条件が揃ったのだった。
白毛門山頂からはこの先の笠ヶ岳から烏帽子岳へと続く山容が眺められるが、今日歩くルートの中での最高峰の朝日岳は烏帽子岳に遮られてまだ見えない。
とにかく先はまだまだ長い。運良く得られた谷川岳の豪快な素晴らしい眺めもそこそこにして先を急ぐ。
2004年07月03日 08:04撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
1
7/3 8:04
白毛門山頂からはこの先の笠ヶ岳から烏帽子岳へと続く山容が眺められるが、今日歩くルートの中での最高峰の朝日岳は烏帽子岳に遮られてまだ見えない。
とにかく先はまだまだ長い。運良く得られた谷川岳の豪快な素晴らしい眺めもそこそこにして先を急ぐ。
笠ヶ岳へは灌木や笹に覆われた稜線に沿って緩く下った後、200mほどを登り返して行く。稜線にはゴゼンタチバナが沢山咲いていた。
2004年07月03日 08:22撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 8:22
笠ヶ岳へは灌木や笹に覆われた稜線に沿って緩く下った後、200mほどを登り返して行く。稜線にはゴゼンタチバナが沢山咲いていた。
笠ヶ岳直下の登りはきつかったが、どうにか8時50分に標高1852mの山頂に辿り着いた。
2004年07月03日 09:07撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
1
7/3 9:07
笠ヶ岳直下の登りはきつかったが、どうにか8時50分に標高1852mの山頂に辿り着いた。
笠ヶ岳の山頂からは360度の眺めが得られた。南には先ほどまでいた白毛門。右奥には天神平も見えている。
2004年07月03日 08:52撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
1
7/3 8:52
笠ヶ岳の山頂からは360度の眺めが得られた。南には先ほどまでいた白毛門。右奥には天神平も見えている。
白毛門の右手遠くに湯桧曽川を隔ててかなり形の変わった谷川岳。
2004年07月03日 08:52撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
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7/3 8:52
白毛門の右手遠くに湯桧曽川を隔ててかなり形の変わった谷川岳。
北にはこれから行く朝日岳が大烏帽子岳の後ろに控えていた。笠ヶ岳山頂で20分ほど景色を堪能してからその朝日岳を目指して出発した。
2004年07月03日 08:58撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 8:58
北にはこれから行く朝日岳が大烏帽子岳の後ろに控えていた。笠ヶ岳山頂で20分ほど景色を堪能してからその朝日岳を目指して出発した。
笠ヶ岳から一下りすると烏帽子岳との鞍部に着く。ここは平坦に開けた気持ちの良い草原で、名も知らぬ白い花の群落が見られた。
2004年07月03日 09:16撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 9:16
笠ヶ岳から一下りすると烏帽子岳との鞍部に着く。ここは平坦に開けた気持ちの良い草原で、名も知らぬ白い花の群落が見られた。
鞍部を過ぎると烏帽子岳への登りが始まる。朝日岳まではこの烏帽子岳を初めとして大小7つのピークがあり、疲れの出てきた体には少しこたえるところだった。
標高1934mの大烏帽子岳には9時40分着。波打つ鋭い稜線の先に平坦な朝日岳の頂きが望まれた。
2004年07月03日 09:44撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 9:44
鞍部を過ぎると烏帽子岳への登りが始まる。朝日岳まではこの烏帽子岳を初めとして大小7つのピークがあり、疲れの出てきた体には少しこたえるところだった。
標高1934mの大烏帽子岳には9時40分着。波打つ鋭い稜線の先に平坦な朝日岳の頂きが望まれた。
3つほどピークを越えて行くと稜線の岩場のまわりに白い花の群落があった。
2004年07月03日 10:25撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 10:25
3つほどピークを越えて行くと稜線の岩場のまわりに白い花の群落があった。
ホソバウスユキソウというエーデルワイス科の花で、朝日岳の頂上まで随所に見ることが出来た。これは縦走中に見た中で随一の群落だった。
2004年07月03日 10:20撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 10:20
ホソバウスユキソウというエーデルワイス科の花で、朝日岳の頂上まで随所に見ることが出来た。これは縦走中に見た中で随一の群落だった。
ホソバウスユキソウが咲く標高1945mの朝日岳山頂には10時30分に着く。早朝から歩き始めておよそ6時間、ようやく疲れが出始めてきた。買ってきたお弁当を食べて一息つく。
2004年07月03日 10:34撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 10:34
ホソバウスユキソウが咲く標高1945mの朝日岳山頂には10時30分に着く。早朝から歩き始めておよそ6時間、ようやく疲れが出始めてきた。買ってきたお弁当を食べて一息つく。
振り返ると、谷川岳は烏帽子岳、笠ヶ岳の先のはるか彼方に遠ざかってしまっていた。
2004年07月03日 10:32撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 10:32
振り返ると、谷川岳は烏帽子岳、笠ヶ岳の先のはるか彼方に遠ざかってしまっていた。
行く手を眺めると山頂の北側にはこれまでの道とは打って変わって平坦な地形が広がっていた。朝日ヶ原という湿原だ。10時50分に朝日岳山頂を辞し、その朝日ヶ原を通って清水峠を目指す。
2004年07月03日 10:35撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 10:35
行く手を眺めると山頂の北側にはこれまでの道とは打って変わって平坦な地形が広がっていた。朝日ヶ原という湿原だ。10時50分に朝日岳山頂を辞し、その朝日ヶ原を通って清水峠を目指す。
朝日ヶ原からは奥利根の宝川温泉へ下る道が分岐している。今朝から単独行の男性や男女の二人連れと前後してここまで来たが、その人達はここで引き返したのか或いは宝川温泉へ下ったらしく、これ以後は私一人の縦走路となった。
2004年07月03日 10:56撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 10:56
朝日ヶ原からは奥利根の宝川温泉へ下る道が分岐している。今朝から単独行の男性や男女の二人連れと前後してここまで来たが、その人達はここで引き返したのか或いは宝川温泉へ下ったらしく、これ以後は私一人の縦走路となった。
木道が設けられた朝日ヶ原には期待していた花は全く見られなかった。もうその時期は過ぎてしまったのだろうか。花の季節は短く、うまく巡り会うのは難しい。
2004年07月03日 10:58撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 10:58
木道が設けられた朝日ヶ原には期待していた花は全く見られなかった。もうその時期は過ぎてしまったのだろうか。花の季節は短く、うまく巡り会うのは難しい。
湿原を過ぎて平坦な道をしばらく行くとジャンクションピークに着く。巻機山方面への国境稜線との分岐点だ。これから行く清水峠への道も上越の国境上の稜線となる。
2004年07月03日 11:10撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 11:10
湿原を過ぎて平坦な道をしばらく行くとジャンクションピークに着く。巻機山方面への国境稜線との分岐点だ。これから行く清水峠への道も上越の国境上の稜線となる。
ジャンクションピークから清水峠への道のりは長く、下るうちに暑さで体が火照り出し、足の裏が痛み出した。1時間ほど下ってようやく池ノ窪を過ぎ、緩い坂を登り返して12時10分に鉄塔の基部に辿り着きそこで大休止とした。振り返ればジャンクションピークが遥か頭上に聳えていた。
2004年07月03日 12:05撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 12:05
ジャンクションピークから清水峠への道のりは長く、下るうちに暑さで体が火照り出し、足の裏が痛み出した。1時間ほど下ってようやく池ノ窪を過ぎ、緩い坂を登り返して12時10分に鉄塔の基部に辿り着きそこで大休止とした。振り返ればジャンクションピークが遥か頭上に聳えていた。
30分ほど体を休めて多少は疲れもおさまったところで先に進む。5分ほど歩いて12時45分に清水峠に降り立つ。
2004年07月03日 12:45撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 12:45
30分ほど体を休めて多少は疲れもおさまったところで先に進む。5分ほど歩いて12時45分に清水峠に降り立つ。
峠から冬路の頭を越え、折から湧き出した霧の中の登りを終えて標高1675mの七ツ小屋山頂上に着いたのは午後1時50分。10分ほど休んでから起伏の少ない笹原の中の道を行き蓬ヒュッテに着いたのは午後2時50分だった。馬蹄形縦走路の長かった前半はここで終了です。
2004年07月03日 13:59撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/3 13:59
峠から冬路の頭を越え、折から湧き出した霧の中の登りを終えて標高1675mの七ツ小屋山頂上に着いたのは午後1時50分。10分ほど休んでから起伏の少ない笹原の中の道を行き蓬ヒュッテに着いたのは午後2時50分だった。馬蹄形縦走路の長かった前半はここで終了です。
2日目。
昨夜は隣の人の騒音で全く寝ることが出来ず、すっきりしない朝を迎えた。
しかし4時頃に外に出てみると空は雲一つない快晴の好天気だった。御来光を見るために昨日来た道を少し登り返す。朝日は午前4時35分に清水峠の方向から昇り始めた。
2004年07月04日 04:36撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/4 4:36
2日目。
昨夜は隣の人の騒音で全く寝ることが出来ず、すっきりしない朝を迎えた。
しかし4時頃に外に出てみると空は雲一つない快晴の好天気だった。御来光を見るために昨日来た道を少し登り返す。朝日は午前4時35分に清水峠の方向から昇り始めた。
赤く染まって行く武能岳や谷川岳を写真に収めてから小屋に戻って朝食を戴いた。そのあと荷物をまとめて午前5時5分にヒュッテを出発した。
今日は天気は良いし、できれば谷川岳に登って馬蹄形縦走を完成させたいところだったが、2日間の睡眠不足と昨日の疲れが取り切れておらず、体調が良くないので武能岳を往復したあと白樺尾根を下って土合に出るコースを取ることにした。
赤く染まって行く武能岳や谷川岳を写真に収めてから小屋に戻って朝食を戴いた。そのあと荷物をまとめて午前5時5分にヒュッテを出発した。
今日は天気は良いし、できれば谷川岳に登って馬蹄形縦走を完成させたいところだったが、2日間の睡眠不足と昨日の疲れが取り切れておらず、体調が良くないので武能岳を往復したあと白樺尾根を下って土合に出るコースを取ることにした。
蓬峠で土合への道を左に見て武能岳への稜線上の道を行く。
2004年07月04日 05:06撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/4 5:06
蓬峠で土合への道を左に見て武能岳への稜線上の道を行く。
七ツ小屋山方面を振り返る。登るうちに笹についた朝露であっという間にズボンがずぶ濡れになってしまった。
2004年07月04日 05:12撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/4 5:12
七ツ小屋山方面を振り返る。登るうちに笹についた朝露であっという間にズボンがずぶ濡れになってしまった。
緑の絨毯に覆われて穏やかな山容を見せていた武能岳も、近づくにつれて急登が続いて疲れた体には結構こたえた。
2004年07月04日 05:13撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/4 5:13
緑の絨毯に覆われて穏やかな山容を見せていた武能岳も、近づくにつれて急登が続いて疲れた体には結構こたえた。
武能岳へ登る途中で国境稜線方面を振り返る。蓬峠から七ツ小屋山へと続く緑のたおやかな山並みが美しい。その彼方には巻機山が見える。
七ツ山小屋の左に見えるピラミッドは、上越のマッターホーンと言われる大源太山。
2004年07月04日 05:28撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/4 5:28
武能岳へ登る途中で国境稜線方面を振り返る。蓬峠から七ツ小屋山へと続く緑のたおやかな山並みが美しい。その彼方には巻機山が見える。
七ツ山小屋の左に見えるピラミッドは、上越のマッターホーンと言われる大源太山。
武能岳までは途中幾つかのピークがあり、緩急織り交ぜた登りが続く。早朝にもかかわらず昨日に比べて風も少なく結構暑い。
途中にある最後のピークに登りついたあとは平坦な稜線を歩いて5時45分に標高1760mの武能岳山頂に着いた。
2004年07月04日 06:05撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/4 6:05
武能岳までは途中幾つかのピークがあり、緩急織り交ぜた登りが続く。早朝にもかかわらず昨日に比べて風も少なく結構暑い。
途中にある最後のピークに登りついたあとは平坦な稜線を歩いて5時45分に標高1760mの武能岳山頂に着いた。
この山頂からはまさに360度の素晴らしい展望が得られた。北には快晴の青空の下に、遠く巻機山や平ヶ岳などの上越国境の山々。また近くには昨日から歩いてきた清水峠から蓬峠までの稜線が一望のもと。
2004年07月04日 05:52撮影
7/4 5:52
この山頂からはまさに360度の素晴らしい展望が得られた。北には快晴の青空の下に、遠く巻機山や平ヶ岳などの上越国境の山々。また近くには昨日から歩いてきた清水峠から蓬峠までの稜線が一望のもと。
東には笠ヶ岳から烏帽子岳、朝日岳にかけての山々。
2004年07月04日 05:49撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/4 5:49
東には笠ヶ岳から烏帽子岳、朝日岳にかけての山々。
その右には白毛門の彼方に武尊山や奥白根山、男体山、皇海山などの日光の山々。
2004年07月04日 05:49撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/4 5:49
その右には白毛門の彼方に武尊山や奥白根山、男体山、皇海山などの日光の山々。
そして南には目前に一ノ倉岳と茂倉岳。
2004年07月04日 05:55撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/4 5:55
そして南には目前に一ノ倉岳と茂倉岳。
さらにその右手には万太郎山、仙ノ倉山、平標山など谷川連峰の峰々が、あるものは鋭く、あるものはたおやかに連なっていた。
素晴らしい展望を満喫して6時15分に帰途につく。
2004年07月04日 05:53撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/4 5:53
さらにその右手には万太郎山、仙ノ倉山、平標山など谷川連峰の峰々が、あるものは鋭く、あるものはたおやかに連なっていた。
素晴らしい展望を満喫して6時15分に帰途につく。
蓬峠には6時45分に戻る。ここからは武能岳の東斜面の笹原をトラバースするように下って行く。冬季の積雪量が多いためか、途中にはガレ場が多く、少し緊張するところもあった。
2004年07月04日 06:47撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/4 6:47
蓬峠には6時45分に戻る。ここからは武能岳の東斜面の笹原をトラバースするように下って行く。冬季の積雪量が多いためか、途中にはガレ場が多く、少し緊張するところもあった。
15分ほど下ると水場に出た。登ってくるときには最後の水場となるところだ。水源は少し上の雪渓で、流れる水は冷たく、汗にまみれた顔を洗ってすっきりとした気分になった。
2004年07月04日 07:12撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/4 7:12
15分ほど下ると水場に出た。登ってくるときには最後の水場となるところだ。水源は少し上の雪渓で、流れる水は冷たく、汗にまみれた顔を洗ってすっきりとした気分になった。
流れのそばには可愛いイワカガミが群を為して咲いていた。
2004年07月04日 07:15撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/4 7:15
流れのそばには可愛いイワカガミが群を為して咲いていた。
その後トラバースを続けるうちに三度水場に出た。いずれも雪渓を水源としたものだろう。やがて樹林帯に入り白樺尾根に取りつく。
緩やかな下りが続いて7時55分に清水峠への水平道との分岐に着く。そこから少し行くと小さな白樺小屋があった。さらに下り続けて2つ目の送電塔で休憩し、はるかな蓬峠を見納めた。
2004年07月04日 08:25撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/4 8:25
その後トラバースを続けるうちに三度水場に出た。いずれも雪渓を水源としたものだろう。やがて樹林帯に入り白樺尾根に取りつく。
緩やかな下りが続いて7時55分に清水峠への水平道との分岐に着く。そこから少し行くと小さな白樺小屋があった。さらに下り続けて2つ目の送電塔で休憩し、はるかな蓬峠を見納めた。
白樺小屋から続いたつづら折りが終わった後も緩やかな下りはなおも続く。朝の日差しに映える樹々の緑が綺麗な道を下って行くと武能沢に出た。白樺尾根はそこで終わり、あとは湯桧曽川に沿った道を行くことになる。時刻はちょうど9時。
2004年07月04日 08:59撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/4 8:59
白樺小屋から続いたつづら折りが終わった後も緩やかな下りはなおも続く。朝の日差しに映える樹々の緑が綺麗な道を下って行くと武能沢に出た。白樺尾根はそこで終わり、あとは湯桧曽川に沿った道を行くことになる。時刻はちょうど9時。
武能沢からは谷川岳東面下部の巻き道となるため、茂倉沢を始めとして幽ノ沢、一ノ倉沢などを横切って行く。 幽ノ沢には10時頃に着き、そこで小休止する。
一ノ倉沢出会分岐を10時25分に通過し、しばらく行くと一ノ倉沢に出た。沢に沿って少し下って行き湯桧曽川の河原に出て振り返ると目の前に一ノ倉沢岸壁が圧倒的な迫力で迫ってきた。
2004年07月04日 10:30撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/4 10:30
武能沢からは谷川岳東面下部の巻き道となるため、茂倉沢を始めとして幽ノ沢、一ノ倉沢などを横切って行く。 幽ノ沢には10時頃に着き、そこで小休止する。
一ノ倉沢出会分岐を10時25分に通過し、しばらく行くと一ノ倉沢に出た。沢に沿って少し下って行き湯桧曽川の河原に出て振り返ると目の前に一ノ倉沢岸壁が圧倒的な迫力で迫ってきた。
そのあとマチガ沢を立派な真新しい橋で渡って少し行くと駐車場に出た。蓬峠を往復する場合はここまで車で来ることが出来る。
対岸には松ノ木沢が湯桧曽川に流れ落ちている。沢というよりも滝といっていいほどの急流だった。
2004年07月04日 10:55撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/4 10:55
そのあとマチガ沢を立派な真新しい橋で渡って少し行くと駐車場に出た。蓬峠を往復する場合はここまで車で来ることが出来る。
対岸には松ノ木沢が湯桧曽川に流れ落ちている。沢というよりも滝といっていいほどの急流だった。
駐車場からは車道を歩いて行く。遠くの白毛門への尾根が徐々に近づいて来るのを見て、この山歩きもいよいよ最終段階になったことを感じる。
右手奥に滝が現れるとしばらくして国道291号に出た。土合橋を渡ってドライブインの横の道に入り、昨日出発した登山口の駐車場に戻って来たました。時刻は11時20分。谷川連峰馬蹄形縦走は残念ながら未達で終了した。
2004年07月04日 10:53撮影 by  PENTAX Optio S40, PENTAX Corporation
7/4 10:53
駐車場からは車道を歩いて行く。遠くの白毛門への尾根が徐々に近づいて来るのを見て、この山歩きもいよいよ最終段階になったことを感じる。
右手奥に滝が現れるとしばらくして国道291号に出た。土合橋を渡ってドライブインの横の道に入り、昨日出発した登山口の駐車場に戻って来たました。時刻は11時20分。谷川連峰馬蹄形縦走は残念ながら未達で終了した。

感想

上越国境の谷川連峰のうち1998年の6月に平標山から谷川岳までの縦走を果たしたあとは、白毛門から谷川岳に至る馬蹄形縦走路を踏破するのが目標だった。この縦走では蓬峠のシラネアオイを見ることも目的としていたので、その時期はやはり6月と考えていた。しかしながら6月は梅雨の季節でもあり、毎年天気予報に気をもんでも、なかなか週末に晴れると言うことはなかった。
ところが今年は梅雨入り後も二度の台風の時以外は雨らしい雨が降らず、空梅雨とも言える天候が続いていたが、その台風が肝心の週末にやってきたために山に行くことも儘ならず少し欲求不満が募ってきたところ、7月初めのこの週末は何とか期待できそうな予報だった。
既に花の時期は過ぎていたが、やっと積年の思いを遂げる絶好の機会が来たと思って出掛けた谷川連峰馬蹄形縦走行だった。しかし日程に余裕がなく長距離の夜行運転で強行したことや、たぶん暑さに負けて熱中症になった可能性があること、山小屋での騒音による睡眠不足などにより、武能岳で断念するという無念な結果になってしまいました。

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