白毛門沢
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 1,071m
- 下り
- 1,059m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
白毛門沢:初級の沢ということもあり、ガイド通り遡行する限りあまり難しい部分はありません。詰めは長いですが難所も藪も無く快適です。 白毛門からの下り:相変わらずの急坂です。 |
その他周辺情報 | 土合駅及び入渓点付近に登山ポストあり |
写真
感想
今日は友人2人と上越の沢入門編の白毛門沢へ。2人とも沢登りは2回目です。自分は以前単独で遡行したことがありますが、詰めでルートを間違えまさかの藪漕ぎとなったので、今回はそのリベンジでもあります(^^;)
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kamatsukaさんの運転する車で一路土合へ。東京から2時間弱で着くことができた。
駐車場にテントやツェルトを張って寝るが、夜は虫が入ってきて刺したり、時々後から到着した自動車のヘッドライトに照らされてり、貨物列車が通過したり、暑かったりで、ほとんど眠れなかった。
学生時代はもっと環境の悪いところでも問題なく寝れたはずなのだが・・・
ってなわけで、自分だけ寝不足状態で朝を迎える(~_~;)
(明け方わずかに雨がぱらついた。)
周囲の山はガスに囲まれているが、日中は晴れる予報なのであまり気にせず出発。
東黒沢は出合こそ変哲のないゴーロだが、すぐにいい感じのナメや小滝が現れ、やがてナメが連続するようになる。水量はやや少なめといったところだろうか。この辺は、昼間はキャニオニング軍団でにぎわうところだ。
一箇所だけだが、右岸の河原に雪渓の残骸が転がっていた。
そうこうしているうちに、名物ハナゲノ滝に到着。
傾斜の緩い滝で簡単に登れるが、初っ端と言うこともあり、二人にはザイルで手がかりを出す(一応自分がザイルを持って確保する立場です)。後続パーティが来ていることもあり、屈曲部から先は端折り左の巻き道を伝って滝上に出る。
しばし見事なナメを堪能するが、すぐに白毛門沢出合に至る。
白毛門沢に入ると小滝が連続する。前回来たときに比べ倒木が増えたのがやや残念だ。きっと昨年の大雪のせいだろう。
沢が右に屈曲する箇所に懸るナメ滝で、一箇所手がかりを出したほかは、とくに問題なく、快適にナメや小滝を越えていく。明るく快活な沢だ。
蛙がいたので捕まえてH.N.さんに差し出したら全身全霊を込めて拒否された。
ニッコウキスゲやシモツケソウなど高山植物もちらほら見られ、良いアクセントになっている。
はじめは頭上を覆っていたガスもこのころになるとほとんど晴れ、まさに盛夏の山に来たという感覚だ。
2段11mは右壁を登る感じで巻いていく。2人には念の為トップロープ。この辺で後続のパーティが追いついてくる。
タラタラのセンの手前にある6m滝は、左壁直登を試みたがどうも最後の一歩で踏ん切りがつかず、敢え無くクライムダウンし右岸にある踏み跡を使って高巻く。この踏み跡はタラタラのセンの上まで続いており忠実に辿っていくと、20分程度でタラタラのセンの上に出ることが出来た。
・・・若干味気ない(^^;) でも、巻き道から見たタラタラのセンは迫力があって良かった。
お次の5m滝も定石どおり左岸巻き。簡単。
20×40mナメ滝は、水流左を直登。H.N.さんにトップロープを出している間に、kamatsukaさんは水流中を直登してきた。
さらに後ろの山岳会?の人たちは、より右の難しそうなルートをとっていた。
これまた名物の大岩を越すと、いよいよ白毛門のピークが視界に入るようになる。まだまだ遠い。
二俣を経ると、沢は水量を減じ、源頭の様相へと変化していく。水が全て岩に吸い込まれる前に、適当なところで水汲み。あとになって知ったが、kamatsukaさんは予備の水を2リットルも持っていたそうだ。なんでやねん。
ニッコウキスゲが彩る狭い沢形を登っていくと、フィナーレのスラブの開始。
山スキーをこよなく愛するkamatsukaさんは、以前ここの斜面も滑ったことがあるらしい。
いやー暑い!! 暑いが、難しい涸れ滝も出てこず、かといって藪漕ぎも皆無であるこの詰めは、秀逸といっても良いだろう。
青い空に向かってひたすら急峻なルンゼを登っていくと、ドンピシャ白毛門ピークに飛び出した。
ここから見える谷川の岩壁は本当に素晴らしい。
ピークについたときは貸し切り状態だったが、続々と一般ルートから登山者が到着し、山頂の人口密度が急増する。
このなかの女性の方から、もうこれから下山するだけだからと、みずみずしいキュウリをいただいた。火照った体には大変在り難い差し入れだ。
なお、自分の持ってきたバター入りロールパンはザックの天蓋で日光を吸収しまくり、焼き立てパンの様相を呈していた。
だいぶん長いことまったりしたあと、下山開始。
kamatsukaさんは、湯檜曽川対岸のマチガ沢を望んで僕には見えないものを想像しては、「うおおーマチガ沢あぁー」と定期的に叫んでいた。H.N.さんは始終クールだった。
標高を下げ、いよいよ暑くなってきたころ、ようやく入渓点付近に到着。河原で遊ぶ子供たちを横目に見ながら水で体を冷やしたのち、土合駅へ。
最後はこれまた定番の湯テルメに入ってから帰途についた。
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良くも悪くもセオリー通りに遡行した感じです。倒木がちょっと残念でしたが、その分綺麗なニッコウキスゲが見れてラッキーでした。多くの人が書いていますが、コンパクトにまとまった良い沢だと思います。
今年、あと2回くらいは上越の沢に行きたいなぁ。
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