五ノ宮嶽~皮投岳(八幡平駅~鹿角花輪駅):祖父母のルーツをちょっとだけ辿る旅


- GPS
- 08:05
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,327m
- 下り
- 1,361m
コースタイム
天候 | 曇り。気温17~18℃。 涼を求めて、敢えて雨上がりを狙いました。 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰り:バスを利用しましたが、電車の方が安くて早いです。どちらもこの時間を逃すと次は18時台。 ●秋北バス長内経由八幡平環状線 鹿角花輪駅前14:12→八幡平駅 47分350円 ●JR花輪線 鹿角花輪駅14:32→八幡平駅14:39 190円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口~五ノ宮嶽:途中まで立派な林道なので、急登ながら山頂まで歩きやすい。 五ノ宮嶽~皮投岳:踏み跡は明瞭だが笹とシダに阻まれて歩きにくい。秋には刈り払いされるようですが。 皮投岳~花輪越:よく歩かれている登山道。 |
その他周辺情報 | 昼食:南部手打ちそば「切田屋」。鹿角といえば比内地鶏。二八または数量限定十割蕎麦。 アーケード商店街「キララしんまち」内にあります。 |
写真
この駅舎は2015年に新設され、元の1/5のサイズになったのだそう。無人駅で売店も無くなれば仕方ない。トイレは別棟です。
盛岡と花輪を繋ぐ道ですが、国道282号と東北自動車道があるので、この急勾配かつカーブの多い県道195号はほとんど通る車もなく、秋田県側は冬季閉鎖区間もある(積雪2mだし)。
それでも花輪鉱山が操業中は重要な路線だったはず。
この県道195号の花輪越から岩手県側の方に花輪鉱山の事務所や従業員の住宅がありました。今は鉱山事務所(処理水の施設)しか無く、鉱山の遺構は不思議と殆ど残ってないみたいです。
感想
岩手・秋田の県境の山を縦走。今回のテーマは「祖父母のルーツを少しだけ辿る」です。
祖父母は共に現・鹿角市花輪出身ですが、戦後に結婚→花輪鉱山で働いていました。
祖父は若くして鉱山の事故で亡くなりましたが、祖母は閉山後も晩年まで花輪市街地で暮らしました。私は小学校の頃に長期休みとなると弟と共に祖母の家に預けられていたので、鹿角は第二の故郷のようなものです。
祖母の口からは「小豆沢」「曙村」などの地名を聞いたことがあり、兵隊さんの出兵の際は駅まで見送りに行ったといいます。今回五ノ宮嶽の山頂で「曙村」の文字を確認したので、その駅は八幡平駅(旧・小豆沢駅)ではないかと推測します。
(五ノ宮嶽のある集落は小豆沢といいます)
また花輪鉱山は遺構も少なくネット上でもあまり情報が得られない不思議な鉱山ですが、南部藩政時代からある鉱山で銅・鉛・亜鉛が主体で金銀硫黄などを産出。採鉱事務所は秋田県側ですが、鉱山事務所や住宅は岩手県側にあったとのこと。閉山は昭和61年。
従業員であった祖父母の世代はほとんど残っていないでしょうが、そこで生活していた子ども世代はご存命の方もまだまだ多いでしょう。
軍艦島などと同様、鉱山というものはそこに住んで生活するため、生活に必要な施設や娯楽など全てが揃っており、花輪の市街地よりも都会的で「雲上の楽園」などと称されることがあったとか。
映画館があったり、母から聞くところによると花輪からバレエの先生が通ってきていたとのこと。
その花輪市街地とを繋ぐのが県道195号。花輪越を通り花輪市街地に出る…今回歩くことが出来て感無量です。当時でも馬車か乗合自動車を利用していたのでは…とも思わなくはないですが(^^;
ちなみに買い物に行くなら盛岡でしたが、こちらは電車(片道2時間程度)を利用していたとのこと。
今回、五ノ宮嶽と花輪越、県道195号を歩くことで得られた情報も多く、自分にとってはルーツの一部を解き明かしたような旅になりました。
コメント
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1日で歩き切れるのさすがです
八幡平駅の駅舎のサイズが可愛いですね、必要最小限なのは寂しいですが。
家族のルーツを巡るの面白いですね
http://www7b.biglobe.ne.jp/~kitanohosomiti/top25971.html
こちらを見ていたら、遺構もなくはないみたいですが、もっと残っていても良いような🤔
〆の温泉が羨ましい限りです♨️笑
だいぶお返事が遅くなってごめんなさい🙇♀️
この山域はヒグマとツキノワのハイブリッドがいるとの噂もあり、1日で歩ききってしまわないと怖いです😱
八幡平駅の新しい駅舎カワイイですよね💕電車の本数もかなり減ってしまったので致し方ないかとは思いますが…
30年ほど前に親に連れられて行った時には鉱山事務所から自由に敷地に入れたのですが、その時点で排水処理施設以外何も残ってなかったのです…実際の坑道の場所を知らないのでなんとも言えませんが、誰も入らない山の中なのではと推測します🤔
今は鉱山事務所が立派になって関係者以外立ち入りもできませんが。
このあたりは四方を温泉地に囲まれているので、山に行ったら必ず入って帰りたいですね♨️🥰
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