ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 701472
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八幡平・岩手山・秋田駒

【東北遠征2日目】岩手山(七滝コース⇒鬼ヶ城⇒お鉢巡り⇒お花畑⇒七滝登山口)

2015年08月13日(木) [日帰り]
 - 拍手
ちろる その他1人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
09:24
距離
21.0km
登り
1,663m
下り
1,651m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:25
休憩
0:55
合計
9:20
5:15
145
七滝登山口
7:40
7:48
12
大地獄分岐
8:00
8:00
108
切通し
9:48
10:10
35
不動平避難小屋
10:45
11:10
45
岩手山山頂
11:55
11:55
50
不動平避難小屋分岐
12:45
12:45
28
お花畑分岐
13:13
13:13
82
大地獄谷分岐
14:35
七滝登山口
天候 8月13日:岩手山/晴れ 下山後雨
過去天気図(気象庁) 2015年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
七滝コース登山口駐車場:10台ほど駐車可能。無料
この日は登る時に先客が1台・下山時にもう一台増えていただけ。
計3台しか駐車していなかった模様…道理でこのコース、全く人に会わない訳だ(笑)
コース状況/
危険箇所等
【登山届】
七滝コース入口にあります。

【トイレ】
・不動平避難小屋(とても清潔なトイレ/2基(片方は女性優先)

【水場】
・このコース上に水場は一切ありません。
 どうしても水が必要なときは八合目避難小屋まで行けばあります。
※7月27日に八合目避難小屋の水場が断水したという情報あり
 その後回復したものの、また断水する可能性もあるのでご注意ください
 http://www.city.takizawa.iwate.jp/mtiwate

【コース状況】
<七滝コース>
・一服峠までは藪蚊が多いというネット情報を見て警戒していましたが、この日は全くいませんでした。
(時期や天気によってはいてもおかしくない雰囲気でしたが)
・七滝への下りは泥濘んで滑りやすいので注意。
・湯の華採取跡付近はところどころ泥濘んで歩きにくい。
・大地獄谷の痩せ尾根は滑落注意。そして火山ガスに注意!
<鬼ヶ城コース>
・見た目ほど岩場は多くなかったが、意外とアップダウンがあった。
・視界が良ければ歩いていて楽しいコースだと思う。
<お鉢巡り>
・分岐から左ルート、砂礫の登りで足の踏ん張りが効かずに体力を消耗します。
<お花畑コース>
・その名に反して意外とハード
・延々と半藪こぎ状態で見通しも悪い。登りに使うとちょっと嫌になるかも
・お花畑分岐付近は、藪蚊やブヨ多し。防虫対策を!

※総合的には、変化に富んでいてとても楽しく飽きないルートだと思う。
清涼とした七滝に、荒涼とした大地獄谷のスリル、ゴツゴツとした鬼ヶ城の稜線、お花畑コースの鬱蒼とした樹林と、ほんの一瞬現れるお花畑。
山頂まで9.5km・標高差約1500mと距離は長いけど、岩手山を堪能できるコースでした。
その他周辺情報 【温泉】
八幡平温泉郷 森乃湯
http://www.iwatetabi.jp/hotel/detail/03214/1005.html
【コンビニ】
西根IC近くのサンクスが最終コンビニ
【車中泊】
・花輪SA
 小さいSAながらトイレは新しくとても綺麗
 AM7:30〜19:30営業のスナックコーナー(食堂)・売店あり
 http://www.jrbustohoku.co.jp/express/detail/?RID=6
・当初の計画では八幡平に登るつもりだったので、後生掛温泉近くの大沼キャンプ場に泊まる予定でした。
 http://www.bes.or.jp/hachiman/camp.html
2日目の朝、焼走り国際交流村キャンプ場(駐車場)からの岩手山。今日は良い天気になりそう。
2
2日目の朝、焼走り国際交流村キャンプ場(駐車場)からの岩手山。今日は良い天気になりそう。
車で七滝コースの登山口まで移動。登山口の駐車場に到着するとちょうど朝日が顔を出した。
1
車で七滝コースの登山口まで移動。登山口の駐車場に到着するとちょうど朝日が顔を出した。
登山口で登山届を記入。
1
登山口で登山届を記入。
5:15 七滝コース登山口を出発。
5:15 七滝コース登山口を出発。
しばらく森林浴を楽しみながら、散策路のような道を進みます。
しばらく森林浴を楽しみながら、散策路のような道を進みます。
野鳥観察棟を過ぎると林道コースと登山道コースに分かれますが後に合流。合流した先からはエグれた道を登ります。大雨が降ったら沢になること間違いなし!
野鳥観察棟を過ぎると林道コースと登山道コースに分かれますが後に合流。合流した先からはエグれた道を登ります。大雨が降ったら沢になること間違いなし!
5:50 登山口から20分程歩いて七滝の分岐に到着。ここから七滝に寄り道。
1
5:50 登山口から20分程歩いて七滝の分岐に到着。ここから七滝に寄り道。
先ずは広場になっている展望台から滝を眺めます。
先ずは広場になっている展望台から滝を眺めます。
その後、泥濘んで滑りやすい急坂を下って河原まで下りてみました。
2
その後、泥濘んで滑りやすい急坂を下って河原まで下りてみました。
6:07 15分程滝で遊んでから出発。此処から先も雨天時には沢になりそうな道が続き、右に左に歩きやすいところを探して歩きます。
6:07 15分程滝で遊んでから出発。此処から先も雨天時には沢になりそうな道が続き、右に左に歩きやすいところを探して歩きます。
そして傾斜がだんだんとキツくなってくると一服峠に到着。
そして傾斜がだんだんとキツくなってくると一服峠に到着。
一服峠からはまた緩やかな登りになります。麓に温泉を引いた名残なのか苔むした配管が登山道の至る所に点在しています。
一服峠からはまた緩やかな登りになります。麓に温泉を引いた名残なのか苔むした配管が登山道の至る所に点在しています。
その後高度が上がってくると泥濘が目立つようになり、登山者が足場として置いていった木の枝や石を頼りに慎重に渡ります。
その後高度が上がってくると泥濘が目立つようになり、登山者が足場として置いていった木の枝や石を頼りに慎重に渡ります。
泥濘を過ぎると左手に焼切沢の滝。この沢付近から湯の華採取跡までの間が泥濘地帯。
1
泥濘を過ぎると左手に焼切沢の滝。この沢付近から湯の華採取跡までの間が泥濘地帯。
そしてようやく視界が開けて滝が見えてきた。火口縁のような岩壁が剥き出しになり、もう辺りは硫黄臭プンプン!
そしてようやく視界が開けて滝が見えてきた。火口縁のような岩壁が剥き出しになり、もう辺りは硫黄臭プンプン!
滝アップ。岩肌も温泉成分で変色。
2
滝アップ。岩肌も温泉成分で変色。
滝の反対側を見ると黒倉山。どうやらこの辺りが湯の華採取跡のようで、登山道にも白い温泉成分が付着していた。
1
滝の反対側を見ると黒倉山。どうやらこの辺りが湯の華採取跡のようで、登山道にも白い温泉成分が付着していた。
さて湯の華採取跡から左保沢を渡って大地獄谷を目指します。
1
さて湯の華採取跡から左保沢を渡って大地獄谷を目指します。
黒倉山を右手に見ながら進み、岩ゴロの沢を渡ると…
黒倉山を右手に見ながら進み、岩ゴロの沢を渡ると…
いよいよ大地獄谷です。この辺りは火山性ガスに注意が必要!
いよいよ大地獄谷です。この辺りは火山性ガスに注意が必要!
そして逸る気持ちを抑えつつ左手の山裾を巻くように進むと…
そして逸る気持ちを抑えつつ左手の山裾を巻くように進むと…
あちこちから白いガスを噴出している大地獄谷に到着!ちょうど登山道側が風上になっている今がチャンス!なんかもうドキドキ!
2
あちこちから白いガスを噴出している大地獄谷に到着!ちょうど登山道側が風上になっている今がチャンス!なんかもうドキドキ!
しかしドキドキは火山性ガスだけではないのです。ここからズルズルと滑りやすい砂礫の痩せ尾根を登っていきます。ロープを掴んでやっと登れるような斜度。
1
しかしドキドキは火山性ガスだけではないのです。ここからズルズルと滑りやすい砂礫の痩せ尾根を登っていきます。ロープを掴んでやっと登れるような斜度。
同じように砂礫のトラバースも有ります。高度感は結構あります。
2
同じように砂礫のトラバースも有ります。高度感は結構あります。
そして大地獄谷分岐まで続く荒涼とした痩せ尾根。実はこの一本道を歩くために七滝コースを選んだと言っても過言ではない。
2
そして大地獄谷分岐まで続く荒涼とした痩せ尾根。実はこの一本道を歩くために七滝コースを選んだと言っても過言ではない。
伯耆大山のラクダの背を思わせる平均台のような一本道。道幅はこちらのほうが断然広いですが、時々濃くなる硫化水素の匂いもありスリルは満点!
3
伯耆大山のラクダの背を思わせる平均台のような一本道。道幅はこちらのほうが断然広いですが、時々濃くなる硫化水素の匂いもありスリルは満点!
そしてようやく大地獄分岐に到着
そしてようやく大地獄分岐に到着
大地獄分岐から見た、岩手山山頂と鬼ヶ城コース
1
大地獄分岐から見た、岩手山山頂と鬼ヶ城コース
分岐から鬼ヶ城コースとお花畑コースどちらに進むか迷うが、ガスも上がってきているし、先に鬼ヶ城コースへ進むことにした。
分岐から鬼ヶ城コースとお花畑コースどちらに進むか迷うが、ガスも上がってきているし、先に鬼ヶ城コースへ進むことにした。
黒倉山方面もガスに隠れたり晴れたりを繰り返していた
1
黒倉山方面もガスに隠れたり晴れたりを繰り返していた
もう一度岩手山。ガスが湧く前にたどり着けますように!
1
もう一度岩手山。ガスが湧く前にたどり着けますように!
8:00 切通し分岐通過。
8:00 切通し分岐通過。
切通しから鬼ヶ城コースへ入ります。しばらくは樹林帯を進みます。この辺りはまだまったりとした散歩道。
切通しから鬼ヶ城コースへ入ります。しばらくは樹林帯を進みます。この辺りはまだまったりとした散歩道。
時々木々の隙間から山頂が見えます
時々木々の隙間から山頂が見えます
樹林帯を過ぎてようやく視界が開けてきた!
1
樹林帯を過ぎてようやく視界が開けてきた!
しかし南側から湧き上がってくるガスがだんだん濃くなってくる…嫌な予感…
しかし南側から湧き上がってくるガスがだんだん濃くなってくる…嫌な予感…
左手を見下ろしてみるとお花畑コースの木道が見えた。そしてガスが溜まっている丸い窪地には御苗代湖があるのだろう。
左手を見下ろしてみるとお花畑コースの木道が見えた。そしてガスが溜まっている丸い窪地には御苗代湖があるのだろう。
しばらくすると、ガスも取れて御苗代湖の湖面が見えてきた。
しばらくすると、ガスも取れて御苗代湖の湖面が見えてきた。
さて鬼ヶ城コースも後半になるとだいぶ岩が目立つようになり登山道も溶岩がごろごろ
1
さて鬼ヶ城コースも後半になるとだいぶ岩が目立つようになり登山道も溶岩がごろごろ
写真ではよく晴れているように見えますが、実際は視界が真っ白になったり晴れたりを繰り返していました。
写真ではよく晴れているように見えますが、実際は視界が真っ白になったり晴れたりを繰り返していました。
歩いてきた道のりを振り返ってみた。
1
歩いてきた道のりを振り返ってみた。
鬼ヶ城コースは、登ったり下ったりのアップダウンが意外とあります。
鬼ヶ城コースは、登ったり下ったりのアップダウンが意外とあります。
徐々に岩が大きくなり、このような岩の隙間を登るところも!この頃にはもう辺りはガスガス…いかにも鬼ヶ城といった雰囲気です。
徐々に岩が大きくなり、このような岩の隙間を登るところも!この頃にはもう辺りはガスガス…いかにも鬼ヶ城といった雰囲気です。
火山の影響か土の色も赤い!そして最後に避難小屋まで急坂を下って鬼ヶ城コースは終了!
火山の影響か土の色も赤い!そして最後に避難小屋まで急坂を下って鬼ヶ城コースは終了!
9:48 不動平避難小屋に到着。しかし小屋の前で休んでいると突然大粒の雨が降ってきた!慌てて小屋の中へ避難。ある意味このタイミングでよかった。
1
9:48 不動平避難小屋に到着。しかし小屋の前で休んでいると突然大粒の雨が降ってきた!慌てて小屋の中へ避難。ある意味このタイミングでよかった。
避難小屋の中はウッディでいい雰囲気。トイレもとても綺麗。しかし宿泊不可です。
避難小屋の中はウッディでいい雰囲気。トイレもとても綺麗。しかし宿泊不可です。
雨が止むまで小屋の中で食事…と思ったらあっという間に雨は上がって時折晴れ間も見えてきた。どうやら通り雨のようだった。
1
雨が止むまで小屋の中で食事…と思ったらあっという間に雨は上がって時折晴れ間も見えてきた。どうやら通り雨のようだった。
10:10 不動平避難小屋出発。
1
10:10 不動平避難小屋出発。
お世話になりました〜。
お世話になりました〜。
山頂付近にかかってきたガスも少し取れてきたし、いよいよ登り始めます!
山頂付近にかかってきたガスも少し取れてきたし、いよいよ登り始めます!
途中の分岐で左側のルートに入ります。こちらは斜度もキツくて、そのうえ砂がズルズルと滑って登りにくいことこの上ない!
途中の分岐で左側のルートに入ります。こちらは斜度もキツくて、そのうえ砂がズルズルと滑って登りにくいことこの上ない!
なかなか前に進まず体力を消耗するので、途中周りの景色を眺め、時々立ち止まりながら登った。写真は鬼ヶ城コースの稜線
1
なかなか前に進まず体力を消耗するので、途中周りの景色を眺め、時々立ち止まりながら登った。写真は鬼ヶ城コースの稜線
20分程でお鉢の縁に到着。
20分程でお鉢の縁に到着。
右手には妙高岳
ガスが晴れて目指す山頂が見えてきた!
1
ガスが晴れて目指す山頂が見えてきた!
平笠不動分岐からは御苗代湖が見えた。
1
平笠不動分岐からは御苗代湖が見えた。
そして平笠不動避難小屋も。焼走りコース登山道方面は真っ白いガスに覆われて見えなかった。
そして平笠不動避難小屋も。焼走りコース登山道方面は真っ白いガスに覆われて見えなかった。
10:45 岩手山山頂到着。それにしても七滝コースでは誰にも会わなかったのに、山頂は大賑わいでなかなか写真が取れず…。
4
10:45 岩手山山頂到着。それにしても七滝コースでは誰にも会わなかったのに、山頂は大賑わいでなかなか写真が取れず…。
仕方ないので山頂から少し離れて休憩。目の前の妙高岳を眺めながら行動食を食べたりして過ごした。
仕方ないので山頂から少し離れて休憩。目の前の妙高岳を眺めながら行動食を食べたりして過ごした。
そして近くの砂礫にはコマクサ。晴れたり曇ったりの山頂で25分程休憩した。
1
そして近くの砂礫にはコマクサ。晴れたり曇ったりの山頂で25分程休憩した。
11:10 いよいよ寒くなってきたので山頂を出発。帰りもお鉢巡りしながら下っていきます。
11:10 いよいよ寒くなってきたので山頂を出発。帰りもお鉢巡りしながら下っていきます。
焼走り方面の斜面には沢山のコマクサ
1
焼走り方面の斜面には沢山のコマクサ
妙高岳と山頂を眺めながら下山
妙高岳と山頂を眺めながら下山
ぐるりと回りこんでいきます。
ぐるりと回りこんでいきます。
ふと眼下を覗きこむと焼走り熔岩流。そして昨夜過ごしたキャンプ場と焼走り温泉の駐車場と建物がよく見えた。
ふと眼下を覗きこむと焼走り熔岩流。そして昨夜過ごしたキャンプ場と焼走り温泉の駐車場と建物がよく見えた。
更に進むと、岩手山神社の奥宮が見えてきた。
更に進むと、岩手山神社の奥宮が見えてきた。
お鉢下山口付近から見た岩手山火口。
お鉢下山口付近から見た岩手山火口。
最後まで一周するために、登ってきた分岐まで登り返します。
2
最後まで一周するために、登ってきた分岐まで登り返します。
不動平分岐まで、登ってきた道をズルズル滑りながら下っていきます。
不動平分岐まで、登ってきた道をズルズル滑りながら下っていきます。
こちらは八合目避難小屋。思ったよりも大規模な小屋でビックリ!
こちらは八合目避難小屋。思ったよりも大規模な小屋でビックリ!
不動平分岐のベンチからの山頂。
不動平分岐のベンチからの山頂。
11:55 さて、帰りはお花畑コースから下山します。
11:55 さて、帰りはお花畑コースから下山します。
この辺りも結構花は咲いていて、鬼ヶ城の岩肌を見上げながら下っていく。
この辺りも結構花は咲いていて、鬼ヶ城の岩肌を見上げながら下っていく。
岩手山のお鉢からもよく見えていた3つの岩。まるで屏風みたい。
岩手山のお鉢からもよく見えていた3つの岩。まるで屏風みたい。
その後は延々とこのような細い道を下っていきます。足元も悪いし、半分藪漕ぎのようにブッシュをかき分けていく…お花畑コースという名から想像していたのとはまるで違う…ラクな道ではなかった。
1
その後は延々とこのような細い道を下っていきます。足元も悪いし、半分藪漕ぎのようにブッシュをかき分けていく…お花畑コースという名から想像していたのとはまるで違う…ラクな道ではなかった。
そして40分程格闘してようやく広いところへ出た!ここがお花畑らしい。
そして40分程格闘してようやく広いところへ出た!ここがお花畑らしい。
が、ここで蚊&ブヨから盛大な攻撃を受けて足がチクチクと痛痒い!この分岐から御釜湖まで行くつもりだったが、耐え切れずに退散。下山を急ぐ。
が、ここで蚊&ブヨから盛大な攻撃を受けて足がチクチクと痛痒い!この分岐から御釜湖まで行くつもりだったが、耐え切れずに退散。下山を急ぐ。
ようやく広い場所へ出たので少し休憩。鬼ヶ城コースの稜線も見えるし、まだ天気は持っている模様。
ようやく広い場所へ出たので少し休憩。鬼ヶ城コースの稜線も見えるし、まだ天気は持っている模様。
休憩地点から黒倉山も見えるし、大地獄分岐までそう遠くは無さそう。
休憩地点から黒倉山も見えるし、大地獄分岐までそう遠くは無さそう。
そして予想通り直ぐに分岐に到着し、13:13分岐を出発。
そして予想通り直ぐに分岐に到着し、13:13分岐を出発。
滑りやすい痩せ尾根を慎重に下っていきます。決して火山ガスだけではないと思うのだが、この辺りは雲が湧きやすいのか、行きも帰りも視界が悪かった。
1
滑りやすい痩せ尾根を慎重に下っていきます。決して火山ガスだけではないと思うのだが、この辺りは雲が湧きやすいのか、行きも帰りも視界が悪かった。
そして大地獄を過ぎた辺りで、とうとうポツポツと雨粒が落ちてきた。ここからは猛ダッシュで下山!あのヤセ尾根通過中に降り出さなくて本当に良かったと思いながら足早に下っていった。
そして大地獄を過ぎた辺りで、とうとうポツポツと雨粒が落ちてきた。ここからは猛ダッシュで下山!あのヤセ尾根通過中に降り出さなくて本当に良かったと思いながら足早に下っていった。
幸いその後は大した降りにもならずに済んだが、登山口まであと100mという地点でとうとう土砂降り!急いで車に駆け込みギリギリセーフといった感じで岩手山登山は幕を閉じた。
1
幸いその後は大した降りにもならずに済んだが、登山口まであと100mという地点でとうとう土砂降り!急いで車に駆け込みギリギリセーフといった感じで岩手山登山は幕を閉じた。

感想

前日の記録はこちら↓東北遠征1日目早池峰山
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-682879.html


東北遠征2日目は岩手山。

実は登山ルートを決めるのに一番苦労し、何度もコースを検討しなおした山です。
というのもこの岩手山、登山コース多すぎ!!
最初は王道の岩手山神社(馬返コース)を考えていたのですが、いろいろ調べていくうちに鬼ヶ城コースが気になり始め、そこを通る網張温泉コース、松川温泉コースを検討……しかし岩手山下山後に八幡平にも登るつもりでいたので、最終的には八幡平に移動しやすい松川温泉コースでほぼ決まりかけていました。
しかしそんな時、七滝という面白いコースを発見。特に大地獄谷の火山然とした風景と、馬の背のような痩せ尾根にもう目は釘付け!是非ここを歩いてみたい!
ということで、七滝コースから登ることに決定しました。
(火山の荒涼感が好きなので焼走りコースにも興味はあったのだが、今回は諦めました)

因みにこの日(8月13日)は、5日間の休暇のうちで一番天候が安定していると予報されていた日。休暇中に登る山(早池峰山・岩木山・八甲田山)の中でも一番コースタイムの長い岩手山をこの日に登れるようにと、各山の登る順番に関してはかなり考慮しました。

そんな訳で前日泊した焼走り国際交流村のキャンプ場にて3:00起床。
夜露に濡れたテントを撤収し、車の中で朝食。キャンプ場の居心地の良いトイレで身支度を整えているうちに、すっかり夜が明けて4:30近くの出発となった。

焼走りから30分程車を走らせて、七滝コースの入口である県民の森に到着したのが5:00頃。本当は昨夜ここでテント泊する予定だったのだが、到着時間が遅くなったこともあって、手前の焼走りキャンプ場で力尽きたという経緯がある。
しかし焼走りキャンプ場に比べると、ここ県民の森はキャンプしている人も少なく周りには何もない…昼間ならともかくここで幕営するのはちょっと勇気がいるかも。
そうして七滝登山口まで車で上り駐車場に車を停めた頃には、ようやく朝日が顔を出してきた。10台ほど停まれる駐車場には先客の車が1台のみ。人出が予想されるお盆休み中でも辺りに人影はない。

5:15頃、登山届を投函して登山口を出発。
一番気がかりだったのは大地獄谷付近の火山性ガス。このコース歩く人はとても少ないので、何かあった時見つけてくれる人はいるのだろうか…と思いながら歩き始めた。

しかしそんな不安を吹き飛ばすかのように、歩き初めの登山道は朝日が差し込んでいて気持ちのよい道。朝の新鮮な空気を吸い込みながら、さながら森林浴気分で気持よく歩いて行った。
そして30分程で七滝に到着。滝まで降りてここでしばらく休憩。
この付近は藪蚊が多いという事前情報があったが、この日は朝早く気温も低いのかその姿は見かけなかった。
さて、ここから湯の華採取跡・大地獄谷付近までは、樹林帯の単調な道が続く。
そして泥濘が多くなり、焼切沢の滝が見えてくると湯の華採取跡は近い。
そして湯の華採取跡に着くと一気に視界がひらける。そこから左保沢を渡り、もうひとつ沢を渡ると大地獄谷。
大地獄谷に入ると、あちこちから水蒸気を湧き出す荒涼とした砂礫帯が広がっていた。辺りは硫黄臭が充満していて、この山が活火山であることを主張していた。
そして念願の馬の背を登る。
ザラザラと滑りやすい足場に細い尾根道、辺りには火山性ガスを含んだ水蒸気…次第に高まる緊張!地獄谷を登る区間は短かったけど、そのスリルはちょっとしたスパイスのようにこのコースのアクセントになっていた。

そして大地獄谷分岐に到着。
この頃になると麓からガスがわき上がっているのか辺りは時々白いガスに覆われた。
岩手山山頂はよく見えているが、その手前の鬼ヶ城の稜線には、南側からわきあがってきたガスが滝雲のように流れ始めていた。
ここで一刻も早く山頂へ行くためにお花畑コースへ進むか、予定通り鬼ヶ城コースへ進み、これ以上ガスが濃くなる前に通過するか検討……少し考えた後、やはり天候が悪化する前に、先に鬼ヶ城コースを済ませておくことにした。

ということで鬼ヶ城コースの分岐点、切通しを目指す。
切通しからしばらくは、鬼ヶ城という名とは無縁なおだやかな樹林帯の登り。
ここでようやく松川温泉か網張温泉から登ってきたであろう登山者と出会えた!
しかし進むに連れて辺りはガスに包まれるわ、意外とアップダウンが多いわで、どこをどう歩いているのかわからない状態。
そして進行方向左手眼下に不動平避難小屋が見えて、御神坂コース分岐からガンガン下ると不動平避難小屋に到着。

到着した時はまだ晴れ間も見えていたのだが、小屋前で休んでいると急に大粒の雨が降りだした。急いで小屋の中に入り避難。幸い雨は10分程で止んで辺りも明るくなってきたので、すぐに山頂を目指した。

不動平からお鉢までの登りは、足が埋もれる感じの砂礫の道で、なかなか登りにくく体力を消耗したが、その後は歩きやすい一本道…妙高岳の荒々しい火口跡を眺めながら山頂を目指した。
そして山頂には大勢の登山者がいてビックリ!
七滝コースでは誰にも会わず、鬼ヶ城でも2~3人程度その稜線上にシルエットで確認できるほどだったのに、山頂はかなりの大混雑だった。さすが百名山!
やはり静かな七滝コースを登ってきて正解だった。

しばらく山頂から離れた地点で休憩して下山。
帰りはお花畑コースから下り始めたのだが、このお花畑コースは意外と曲者で、足場の悪い樹林帯の道を延々と下るだけ…しかも半分藪こぎに近い荒れた印象を受けた。
そして楽しみにしていたお花畑では多数の蚊やブヨに刺され、地獄谷から先はいつ降りだしてもおかしくない空模様と競争するように、ひたすら黙々と駆け足のように下山した。

そして駐車場まであと100mというところで、とうとう堰を切ったようにシャワーのような土砂降り!登山道はまだ樹林の下なので何とかごまかせるが、車が置いてある駐車場までは雨を遮るものが何もない!
最後は意を決して樹林帯を抜け出し、ダッシュで車に転がり込んだ。

さて問題はこの後。
予定ではこのまま八幡平に移動して、小1時間ほど八幡平を散策してから青森へ移動する予定だったが、この雨では八幡平に行ってもダメだろうという雰囲気。
とりあえず雨にも濡れてしまったので、麓の温泉『森の湯』で汗を流しながら、天候の様子を見ることにした。

森の湯に入ると、大地獄谷に漂っていた硫黄臭と全く同じ匂い(笑)
やはりここの湯はあそこから引いているのだろうか。
そしてややぬるい露天風呂で空模様を眺めていると、いつの間にか雨も止んで時折日差しも見えるようになった。やはり夕立というか通り雨だったらしい。

その後は明日の予定についてかなり迷った。
このまま岩手に留まって明朝登り損ねた八幡平を登るか、それとも弘前まで行ってしまい岩木山に登るか、もしくは天気が悪いようだったら十和田湖や奥入瀬渓流を巡り観光がてらの移動日とするか…。
天気予報を見るとどちらも天気は下り坂だが、弘前のほうが天気の崩れは遅く、午前中なら天気がなんとか持ちそうな雰囲気……なので、ひとまず高速で弘前まで行ってしまうことにした。
西根ICから高速に乗り一気に弘前を目指す…が、登山の疲れが出たのか眠気がひどく、途中の花輪SAで休憩…そしてそのまま力尽きてSAで車中泊となった。

時刻は18:00頃だったが、そうと決まれば寝る準備。
SAの食堂で夕食を摂ったり、TVで天気予報を確認したりしてのんびりと過ごす。
花輪SAは規模が小さくPAのような雰囲気だったが、最近改装したのかトイレ設備が充実していて明るく清潔だし、とても居心地の良いSAだった。
ただSAのためアルコール類の販売はなく、昨夜飲みきれなかったビール1缶ずつで我慢。ちょっと物足りない夜となった。
そして就寝。
花輪SAエリアからは十和田湖方面にも弘前方面にもいけるので、明日朝の天気を見てからどちらへ進むか決めることにして目を閉じた。
しかしこの判断というか、そもそもこの場所で明日の行動を決めようとしていたことが大きな間違いだった。
それに気づくのは翌朝、弘前へ移動してからだった。

【東北遠征3日目】岩木山につづく
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-702906.html

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:693人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 八幡平・岩手山・秋田駒 [日帰り]
岩手山(網張から馬返し)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら