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Yamareco

記録ID: 7022777
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
飯豊山

飯豊山

2024年07月13日(土) 〜 2024年07月14日(日)
情報量の目安: S
都道府県 山形県 福島県 新潟県
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
15:14
距離
21.8km
登り
2,016m
下り
2,106m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:16
休憩
0:27
合計
5:43
距離 7.8km 登り 1,359m 下り 148m
9:52
9
10:01
10:03
33
10:36
15
10:51
10:57
22
11:19
21
11:41
20
12:01
17
12:18
12:37
9
12:46
12:47
28
13:15
11
13:26
32
14:04
14:05
4
14:49
20
15:09
10
15:20
4
15:41
2日目
山行
8:41
休憩
0:49
合計
9:30
距離 14.0km 登り 657m 下り 1,958m
2:49
31
3:20
3:21
16
3:36
7
3:43
17
4:00
27
4:27
15
4:42
4:44
26
5:09
5:16
14
5:30
5:41
5
5:46
17
6:03
14
6:17
6:18
3
6:20
6:21
15
6:35
6:44
18
7:02
7:08
91
8:45
6
8:51
8:52
18
9:10
37
9:59
8
10:07
23
10:31
12
10:44
10:47
13
11:01
11
11:12
13
11:25
11:26
12
11:38
11
11:50
11:56
22
12:18
12:19
8
天候 day1
晴れ。昼過ぎからガス。雨はなし。

day2
2:30時点で満点の星空。6:00ごろまで雲なし。6時過ぎたら大日岳あたりから雲がかかり、8:30にはかなりガスっていた
過去天気図(気象庁) 2024年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
御沢キャンプ場。すきまスペースであれば10:00でも空いてはいた(駐車テクニックが高くないとおすすめしない)
コース状況/
危険箇所等
雪渓歩きはあるも踏み固められており、アイゼンは不要
その他周辺情報 いいでの湯は大変混んでいそうだったので回避。安達太良山方面の硫黄泉を目指すも、連休だからか日帰り入浴受け付けていなかった…電話すべきだった。
ニッコウキスゲ。三国小屋付近でようやく花を見られた
2024年07月13日 13:41撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/13 13:41
ニッコウキスゲ。三国小屋付近でようやく花を見られた
ミヤマキンポウゲ
2024年07月13日 13:42撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/13 13:42
ミヤマキンポウゲ
センジュガンピ
2024年07月13日 13:45撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
1
7/13 13:45
センジュガンピ
ウツボグサ。見飽きるほど見かけた
2024年07月13日 14:25撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/13 14:25
ウツボグサ。見飽きるほど見かけた
ハクサンコザクラ
2024年07月13日 15:10撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/13 15:10
ハクサンコザクラ
イワカガミ。群生していた。三国小屋から切合小屋まで長らく花がなく、テンションが上がった
2024年07月13日 15:11撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/13 15:11
イワカガミ。群生していた。三国小屋から切合小屋まで長らく花がなく、テンションが上がった
ヒメサユリ。一部まだ咲き誇っていた
2024年07月13日 15:14撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/13 15:14
ヒメサユリ。一部まだ咲き誇っていた
クルマユリ
2024年07月13日 17:17撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/13 17:17
クルマユリ
ヒナウスユキソウ
2024年07月14日 03:27撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/14 3:27
ヒナウスユキソウ
ヨツバシオガマ(ライトの関係で濃く見える)
2024年07月14日 03:29撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/14 3:29
ヨツバシオガマ(ライトの関係で濃く見える)
御前坂から草履塚方面。もう切合小屋が見えない、道の険しさを思い出す
2024年07月14日 04:10撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/14 4:10
御前坂から草履塚方面。もう切合小屋が見えない、道の険しさを思い出す
イワギキョウ
2024年07月14日 04:18撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/14 4:18
イワギキョウ
磐梯山があまりに遠くにうっすら見える。
磐梯山から飯豊連峰は非常にはっきり見えたので、飯豊連峰のスケールの大きさを実感。
2024年07月14日 04:25撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/14 4:25
磐梯山があまりに遠くにうっすら見える。
磐梯山から飯豊連峰は非常にはっきり見えたので、飯豊連峰のスケールの大きさを実感。
ヨツバシオガマ
2024年07月14日 04:33撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/14 4:33
ヨツバシオガマ
飯豊山神社からご来光
2024年07月14日 04:37撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/14 4:37
飯豊山神社からご来光
飯豊山神社から本山
2024年07月14日 04:45撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/14 4:45
飯豊山神社から本山
イイデリンドウ。一輪だけ咲きかけていた。朝露良き。星型でとてもきれい。ゆーっくり歩かないと気づかない。
2024年07月14日 05:06撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/14 5:06
イイデリンドウ。一輪だけ咲きかけていた。朝露良き。星型でとてもきれい。ゆーっくり歩かないと気づかない。
達成感(下山のことは考えない)
2024年07月14日 05:08撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
2
7/14 5:08
達成感(下山のことは考えない)
駒形山、御西岳、大日岳方面。疲れすぎて駒形山ですら遠く感じた
2024年07月14日 05:10撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/14 5:10
駒形山、御西岳、大日岳方面。疲れすぎて駒形山ですら遠く感じた
梶川尾根、門内岳、北股岳方面。あそこまで縦走できる気がまだしない
2024年07月14日 05:10撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
1
7/14 5:10
梶川尾根、門内岳、北股岳方面。あそこまで縦走できる気がまだしない
ハクサンフウロ。まだ花弁が小さい?
2024年07月14日 06:08撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/14 6:08
ハクサンフウロ。まだ花弁が小さい?
草履塚から飯豊連峰。超スケール
2024年07月14日 06:34撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/14 6:34
草履塚から飯豊連峰。超スケール

感想

本来は尾瀬歩きの予定が、天気を考慮して直前に飯豊山に変更した。元々は7/20-22で行く予定だったのを一週間早めた形。
考えることは皆同じのようで、駐車場は首都圏から東北、北陸まで様々な車で溢れていた。途中、草刈りの方は300人くらい通過していったのではないか言っていた。実際、前日に宿泊予約すべく切合小屋に電話したら、満員だからテントの方が良いよと言われた(結果正解だった、富士山の山小屋以上に寿司詰めな印象だった。)

久々のテント泊装備に加え、暑さと湿気でペースが中々上がらなかった。0.8倍ペースで計算していたが、そこまでは追いつけなかった。日帰りピストンする人もいるようなので、コースタイムの偏差値が高いのかもしれない。登りであんなに追い抜かれたのは初めて。
【教訓】ロングコースでテント泊装備の時は、1.0倍のコンサバなコースタイムで計画するべし。

深い飯豊、の意味を身をもって体感した。山を越えても越えても、飯豊連峰が見えてこない。横峰、剣ヶ峰、三国岳、駒返し、種蒔山までたどり着くのも一苦労なのに、景色はほとんど変わり映えしない。なんでこんな辛い登山に来てしまったのか、と内心辛かった。(正直、丹沢を延々と歩いてるのと変わらないぞ、このまま退屈な樹林帯の感じだったらどうしようと思っていた…)
連れも足を攣ってしまうなど、互いに満身創痍だった。やっとの思いで切合小屋まで着いたとき、ようやく飯豊連峰が姿を現してくれた。この時は感無量だった。別の人が、双六岳と同じ展開だと言っていたので、小池新道もこんな感じなのだろうか。テント場では同郷の山屋さんたちが設営を手伝ってくれてその温かさに心が洗われた。一瞬だけ霧が薄れて、飯豊連峰をうっすら臨むことができた。なおこの時、飯豊本山と思っていたピークは、そうではなく手前の飯豊山神社のものだった。本山はどれだけ遠いんだ…。

連れの提案で2:30出発。これがビンゴで、ご来光も稜線の晴れ間も完璧なタイミングだった。ナイトハイクに抵抗はあったものの、樹林帯でなければそこまで恐怖心は無かった。day1とは打って変わり、高山植物をたくさん発見することができた。
草履塚まで登って初めて、本山を拝むことができた。確かに、ここで草履を脱ぎたくなる。それだけ本山が遠く偉大に感じられた。決して最高峰ではないし、単体の山容としては大日岳の方が目立っているように思われるが、ここまで喘ぎながら登ってきた身からすると、ようやくお見えになる本山こそがこの連峰の代表なのだと感じられた。
御前坂から振り返ると、あまりに険しい稜線であったことがわかる。谷川岳でよく撮る写真の背景の稜線を歩いてきたのか、と思うとその険しさも一際になった。そして、これでもかというほど飯豊山神社には辿り着かなかった笑。
飯豊山神社を越えてからは、イイデリンドウ探しと稜線歩きの楽しみとで忙しかった。ほんとうに目を凝らしながら歩いて、一輪だけだけ咲きかけている種を見つけることができた。8月になればもっと咲くのだろうが、暑さ的に乗り越えられる気がしない。同じく、飯豊山荘の方まで縦走するにはまたまだレベルが足りないと痛感した。

高山植物も、もちろん長大な飯豊連峰の稜線も素晴らしいものであったが、それ以上にスピリチュアルな良さを感じた山行であった。出来レースで計画して、余裕でピークを踏むのではなく、悪戦苦闘しながら、無理かなと思いながら、それでもようやく辿り着く、という登山本来の良さを感じられた。修行の山は、それに応じた楽しみ方、良さがある。三国岳から御西岳まで細長く福島県になっているが、これだけ険しくも魅力的な山だと、昔から登山信仰のあった福島県に属しているのも納得感がある。
ちょうど同じ信仰の山であり、自分にとっては地元の山でもある男体山に初心者時代に登頂した時のことが思い出された。男体山も、延々と辛い急登を繰り返し、もう無理だろこの岩場…(初心者目線)というのを乗り越えた先に一気に景色が開け、目下に中禅寺湖が広がる感動があった。いまでもその時の感動は鮮明に覚えている。レベル的には男体山も余裕で登れるようになってしまったが、それと同時に苦労する登山の良さも忘れてしまっていた。飯豊山はそれを思い出させてくれた。

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3/5
体力レベル
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技術レベル
3/5
体力レベル
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