懺悔...精進口登山道+船津口登山道...昔バイクで走った場所は今いかに...
guil
体力度について
- GPS
- 11:08
- 距離
- 28.9km
- 登り
- 1,416m
- 下り
- 1,060m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 10:32
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 11:13
| 天候 | 晴れのち雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2024年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
自転車
|
写真
昔はこんな感じになっていました．．．赤池に信号機無かったのかな？．．．（バイク林道ツーリングマップ 富士山編パート�機〆監�信哉 著．．．富士山林道のバイブルです。）
https://maps.app.goo.gl/r7EJBr8DNeqcU6qU9
ゾンデ棒で水深を測っています。（ストビュー参照）当時本来の登山道で有った右下の溝地からこの写真は撮影されています。
https://maps.app.goo.gl/4Nu4485iHY32dgW66
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逃げ場のないステアケース．．．昔この場所で休んでいると、下から甲高い2ストのエンジン音が．．．水色タンクに黄色いゼッケンプレート．．．ヤマハのIT．．．逆輸入車だ！．．．強者は手前からウィリーさせて難なく乗り越えていった．．．カッコ良い．．．パチパチパチ．．．
3合目の広場も周囲の樹木が張り出してきて少し狭くなったような感じがする。スバルラインが出来る前は、ココに3合目のバス停が有り、4合目、5合目へと路線バスが通っていたらしい。
https://maps.app.goo.gl/da87ABxUVDLgDs4G6
スバルラインが出来る前は、ココに3合目のバス停が有り、4合目、5合目へと路線バスが通っていたらしい。
https://maps.app.goo.gl/da87ABxUVDLgDs4G6
3合目の少し上．．．尾根をまわり込む道の先端あたりに有る古木。走り回っている時は気にならなかったが、十年程前ビデオの編集をしていて、その存在が気になりだした。
その容姿から、私は「お化けの木」と呼んでいる。
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走り回っている時は気にならなかったが、十年程前ビデオの編集をしていて、その存在が気になりだした。
その容姿から、私は「お化けの木」と呼んでいる。
現在の状況．．．橋の残骸と思われるものが見える。3回目くらいに来た時、橋が無くなっていたが、すでに誰かが現在のルートを開拓していた。https://maps.app.goo.gl/ohueCxEw7AcworKi9
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https://maps.app.goo.gl/ohueCxEw7AcworKi9
4合目小屋跡．．．瓦礫も見えなくなってきた。https://maps.app.goo.gl/cFAfw31daeHjPDSU6
https://maps.app.goo.gl/cFAfw31daeHjPDSU6
先代の案内板．．．私には必要十分です．．．見栄えは今の方が良いかも知れないが、道中の矢印付き標識は先代の方が正確（矢印の方向が）だった。
世界遺産登録の影響かな．．．
一般県道 富士精進線．．．管理は県土整備部です。
見栄えは今の方が良いかも知れないが、道中の矢印付き標識は先代の方が正確（矢印の方向が）だった。
世界遺産登録の影響かな．．．
一般県道 富士精進線．．．管理は県土整備部です。
1996年の精進口登山道 5合目。観光案内板も何も無い．．．全く無いのも何だが、今がチョット過剰なんじゃないかと思うことも有る。
左の車は雲上閣のワンボックス。
観光案内板も何も無い．．．全く無いのも何だが、今がチョット過剰なんじゃないかと思うことも有る。
左の車は雲上閣のワンボックス。
現在は頑丈なポールが7本設置されているが、96年当時は全く無防備、単管のバリケードが有るだけ。今と違って見通しが非常に良い．．．散髪直後のようにスッキリしている。
今と違って見通しが非常に良い．．．散髪直後のようにスッキリしている。
電話番号がスゴイ！．．．これで繋がったのか？
東軒林道ゲート．．．ここをズーッと行くと2合目の小屋跡に出ます。（東軒林道は鹿との遭遇率高いです．．．自分が走った林道、登山道の中ではダントツ1位）
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途中の祠と標柱。最近のスマホのカメラは性能が凄く良い。肉眼では殆ど見えない状態でもこれだけ写る．．．ブレもない。
撮影時、標柱の前に木が入り込んでるなんて分からなかった．．．それほど暗かったのだ。
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最近のスマホのカメラは性能が凄く良い。肉眼では殆ど見えない状態でもこれだけ写る．．．ブレもない。
撮影時、標柱の前に木が入り込んでるなんて分からなかった．．．それほど暗かったのだ。
SwitchBotの 防水温湿度計データをグラフにしてみた。動いていたので寒く感じなかったが、5合目からの下りは土砂降りで全身ズブ濡れ．．．17℃はチョットヤバかったかも．．．
下りの4合目から東軒林道ゲートまでの間が4℃程ゲタを履いたように見える。
温かい空気の塊でも通ったのか？
動いていたので寒く感じなかったが、5合目からの下りは土砂降りで全身ズブ濡れ．．．17℃はチョットヤバかったかも．．．
下りの4合目から東軒林道ゲートまでの間が4℃程ゲタを履いたように見える。
温かい空気の塊でも通ったのか？
感想
初めての富士山行は、カワサキ・KL250での林道ツーリングだった．．．
いつの事だか記憶が定かではないが、恐らく1981年頃ではないかと思う。
中学校の同級生の影響で、このトレールバイクを買ったのだが、当初は特にオフロード志向と言う訳ではなかったのだ。（好きなバイクはカワサキ 750SS ハカイダーの白いカラスだった。）
その同級生の友人の紹介で、横浜ラフロードクラブと多摩川曲技団という、かなりイカれた走りをするチームの面々とツーリングに行くことになった。
その行き先が富士山だったのだ．．．
何処に行くのか全く分からず、みんなの後ろをただ付いていくだけだった。
一つだけ覚えているのが国道を跨ぐ歩道橋だった。（今も残る鳴沢歩道橋だ。）
ココを左折し山の中に入っていった。
林道のスタート地点になんとなく集まり、「それじゃ、フリー走行で」の一言で一斉にカッ飛び、いなくなってしまう．．．
何回か一緒にツーリングに行ったが、イカれた彼らの走りは一度も見ることが出来なかった．．．
速すぎるのだ。
こんな事がキッカケで、その後も個人的に富士山北麓の林道、登山道を走り回るようになった。
自分が走り始めた四十数年前の富士山には、オフロード車の入山規制なんて無かった。
休日に富士山北麓のR139辺りに行けば、本格的な四輪駆動車やオフロードバイクが、そこかしこにタムロしていた。
今になってみれば「良い時代だった．．．」なんて間違っても言えないが、自然保護に対する社会の認識が低い時代だったのだ。
数年後、オフロード車による富士山の自然破壊が社会問題となった。（もしかしたら自分が走り始めた当時から有った問題なのかも知れないが。）
車止めが設置され車やバイクの進入が禁止された。
バイク乗りの身勝手な言い分だが、実際に登山道を走った経験から、破壊の殆どは四駆よるものだと思っている。
車重、タイヤの数、車幅、ウインチの使用等々を目の当たりにしてそう感じたのだ。
難易度が高く、一番面白かった精進口登山道．．．
懺悔行脚と云う訳でも無いのだが、いつか自分の足で歩き、荒らしまわってしまった登山道の現状を見てみたいと予てより思っていた。
7月30日、熱中症のような症状で日向林道から敗退した。
日向が終わったら帰りに富士山に寄っていこう．．．と計画していたのだが．．．
寸又峡温泉街に降りてくるまでは、体調を考え全て中止と考えていたが、温泉街に着くと思いのほか動ける．．．
考えてみれば、飯が食えなくて力が出なかっただけなので、飯が食えるようになれば動けるはずだ．．．
体力的に問題が無いことを確認しておきたいという気持ちも有った。
前夜は「道の駅なるさわ」にて車中泊。
翌朝、車を富士林道と船津口登山道の交差点に有るゲート前に移動。
自転車にて赤池にある精進口登山道入口まで移動。
現在は消防署分署の裏の道に大きな看板が有り、入口を見逃すことは無いが、当時は看板など全く無く、国道も直線化される前だったので、カーブの途中に目立たない入口が有るだけ。
見逃して通り過ぎてしまったことが何回か有った。
少し入ると「乾徳道場入口」という看板が立っていて、ココで間違いないと安心したものだ。
赤池から開拓道路（県道71号）までの間は勾配も緩く、以前は大きな池のような水たまりも出来ていたが、最近は大きな水たまりは見なくなった。
青木ヶ原樹海の範囲がどこからなのか良く分からないが、私の場合樹海という気持ち悪いイメージが有るのは、富士風穴から軽水林道交差点辺りまでだ。
天気が悪かったり、精神的にビビっていたりすると、ただの岩や樹木がヤバいものに見えてきてしまうのだ．．．
鳴沢林道との交差点が1合目になる。
この手前の路面が何者かによって長い距離ほじくり返されていた。
数年前通った時も同じものが有った。
最初は何だか分からなかったのだが、調べたらイノシシが地中の餌を捕るためにほじくり返しているとのことだった。（イノシシに出会ったことは1回も無いが。）
https://maps.app.goo.gl/2GfxaxQWNw7ongBK6
1合目の鳴沢林道の側溝には蓋がない．．．昔の映像を見たらグレーチングが設置されていた．．．悲しいかな、金目当てで誰かが持ち去ったのだろう。
このあたりは天神峠と呼ばれている。
交差点から数十メートル登ると右側に広場が有り、昔そこに天神様が祀られていたと何かで見た。
横を通る度に、建物の痕跡等が無いか探してみたのだが、それらしきものを発見することは出来なかった。
https://maps.app.goo.gl/UxPZ5ygWoyPxQbRK8
あまり人が入っていないのだろうか、左右から笹が張り出してきていて道が非常に狭くなっていた。
富士林道と交差するところが2合目。
相変わらず笹が多い．．．
https://maps.app.goo.gl/4YPCMUhx7XsGiuRi6
笹を伐採している現場に2回ほど出くわした事があるが、この付近の笹を使って工芸品を作っているようだ。
https://www.pref.yamanashi.jp/shouko/kogyo/densan/katsuyama_01.html
小屋が倒壊してから10年経つが、2合目小屋跡に植えられた木は、思ったほど大きくなっていなかったなぁ〜
https://maps.app.goo.gl/jTPnZ7jqa77NqYh77
スバルラインと3合目手前で立体交差する。
ココを通るたび、四駆がウインチで樹木を引き倒すシーンを思い出してしまう．．．今は本当に静かな場所になった．．．スバルラインを通る車の騒音が、時々聞こえるだけだ。
立体交差地点で意外なものに再会した。
2020年に設置されていた看板が、そのまま残っていたのだ。
「五合目から山頂 通行止め」
https://maps.app.goo.gl/zQ2J51b9TdMkz5M4A
3合目の少し上．．．
薄暗い時に見るとギョッとする古木．．．
私は「お化けの木」と呼んでいる。
https://maps.app.goo.gl/C1ecVqeUkxTQg7jT8
立体交差前後から5合目までがこの登山道で一番面白かった．．．
逆に言うと一番荒らしてしまった場所かも知れない。
気のせいではなく、通る度に登山道の幅が狭くなっているように感じる。
山側から樹木がせり出してきているからか？
それだけでなく、道自体が谷側に移動しているように感じてしまうのだ。
昭和天皇が立ち寄られたという4合目の小屋。
かつて雨宿りさせてもらったことも有ったが、倒壊して木々の中に埋もれつつ有った。
50cm位はあろう岩がゴロゴロ転がっていて難所の一つだった場所も、今は岩もなくなり普通の坂道になっていた。
https://maps.app.goo.gl/EMAyAKbTAyNHnTJG9
5合目に到着したのは15時40分ころ。
念願だった精進口登山道360度動画撮影コンプリート！
混雑を予想していたのだが、驚くほど駐車場に空きがあり、観光客も少なかった。
（アッ、マイカー規制中か．．．今になって納得。）
到着時はパラパラと降る程度の雨だったが、自販機で水を買ったり、富士山保全協力者証を貰いに行っているうちに本格的な雨になってしまった。
登りで大汗かいていたので、かっぱを着ても無意味。
ザックにカバーを付け、頭にタオルを乗せて歩き回っていた。
船津口登山道のゲート前に車が停めてある。
明るいうちに戻りたい。
ヤマレコアプリの標準タイムの50％を目指して、登ってきた精進口登山道をトレランのような勢い（のつもり）で下り始めた。
途中雨が非常に激しくなりシャワーの中を歩いているような感じになった。
暑い今の時期で良かった．．．もう少し気温が低ければ低体温症になってもおかしくない状況・環境だった。
標高が下がれば雨も止むだろう．．．なんて期待していたが、シャワー状態ではなくなった程度で、依然として降っている。
3合目で休むこと無く右折して船津口に入った。
2018年9月、台風が通過した直後に子どもと船津口を通ったのだが、メンタルやられる程倒木が多かった。
流石にあれから6年経過しているし整備されているだろう思っていた．．．
が、甘かった。
整備されているどころか更に倒木が追加されて、もっと酷い状態になっていた。
人間の記憶力って結構すごいもので、6年前の倒木通過ルートを何か所も覚えていた。
「あの時は確かそこを巻いて、あそこをくぐって．．．」みたいな感じ．．．
この地獄のような倒木フェイズがいつ終わるのか．．．
2合目のスバルラインを過ぎれば流石に終わるだろう．．．なんて期待しながら歩いたが、賽の河原の石積の様に脆くも崩れ去った。
スバルラインをくぐったすぐ下にかつての2合目バス停が有る。
以前来た時はちゃんと立っていたのだが、今回は見当たらない．．．
誰かが持って行っちゃった？
周りを探すと奥の方に寝かされていた。
スバルライン竣功が1回目の東京オリンピックの年、1964年．．．
あれから60年間ズーッと、来ないバスを待ってこの場所にいるのだ．．．
東軒林道ゲートまで来ると流石に倒木フェイズは終わった。
精進口の下りで稼いだ時間が全て倒木通過で使われてしまったようだ。
小雨になったが、まだ雨は降っている。
もうすぐ19時．．．
山陰なので急に暗くなった。
何度か通ったことが有る道なのでそれ程不安はなかったが、流石に真っ暗になると怖い．．．
おばけや動物より転倒が怖い。
岩の上に苔が生えて滑りやすくなっているのだが、その岩も草で隠れて見えない場所が有る。
どんな山行でもヘッドライトは必ず持ってく様にしているが、今回ほどヘッドライトの有り難さを感じたことは無かった。
もし無かったら、スマホのライト？．．．無理無理。
もうすぐ19時30分、遠くに車のリフレクターの反射が見えて来た。
良かった、盗まれていなかった。
全身ずぶ濡れ。
小一時間お着替えタイムになった。
出発前、このゲート前に車を置くか自転車を置くか迷った。
自転車を置いて車で精進口入口まで行けば早く歩き始められる。
だが、疲労困憊で戻ってきた場合、自転車で精進口入口まで行くのはきつい．．．
今までの経験から車を置くことにしたのだが、今回の判断は大正解だった。
当初の計画では精進口→御庭林道→船津口と撮影する予定だったのだが、出発時刻や天候の関係で精進口のみとなってしまった。
また機会があれば、昔バイクで走り回った御庭林道、船津口、軽水林道の撮影をしてみたい．．．
10倍速
登山口〜開拓道路
開拓道路〜1合目
1合目〜2合目
2合目〜3合目
3合目〜4合目
4合目〜5合目
全線（登山口〜5合目）
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