ゼロシューズサンダルでゼロ富士!ゼロゼロ!


- GPS
- 28:35
- 距離
- 53.7km
- 登り
- 3,894m
- 下り
- 1,929m
コースタイム
- 山行
- 14:07
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 15:48
- 山行
- 11:43
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 13:24
天候 | ほぼ晴れ、たまに雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
予約できる山小屋 |
八合目池田館
御殿場口七合四勺・わらじ館
九合目万年雪山荘
九合五勺胸突山荘
頂上富士館
|
写真
感想
今回はすりみ連合DLCを祈祷するべく海抜0mから山頂を目指しました。あとスタンプラリーもしたよ
シューズはzトレイルev
7:23電車で吉原駅着。お盆の土日なのでさぞやゼロ富士に挑戦する猛者たちで混んでるだろうと思っていたが私以外登山者はいないし降りた人もまばら。改札を出ようとしたら通れなくて駅員さんにPASMO渡したら熱海で一度改札を通る必要がある?らしい。熱海は駅前に無料足湯があってめちゃ気持ちいいので乗り換えで使う人おすすめだよ。改札を出て長い廊下を進み南出口に出る。富士山3776ルートは富士塚と港公園の二つの出発点があるが今回は港公園からスタートすることにした、理由は2つ、海面タッチがしたいのとはじまりの鐘で記念撮影したい。駅を出てから西に向かうと工業地帯と港が合わさったような感じ、遠くに港公園の大きな展望台が見える、津波が来たときに避難できるらしい。Googleマップを見ながら進むと地面に富士山3776ルート案内が逆方向にちらほら貼られている、3組ほどの登山者やトレランっぽい人とすれ違う、たぶんこの人らは新富士駅(新幹線駅)か富士駅から来てると思う。ちなみにスタンプラリー達成後にバッチを貰うには新富士駅観光案内所に行かないといけないぜ。駅から40分ほどで港公園に到着。曇ってて見えないけどはじまりの鐘で撮影して海面タッチしようと海に近づくがテトラポッドがぎちぎちに詰まってて海がない...ザックを置いてテトラポッドの間を縫って海に向かうがなんども行き止まったり高すぎて海タッチできず、10分ほど悪戦苦闘してやっと海面タッチ!テトラポッドの間を縫って行動するの危ないしほんとやんないほうがいいと思う。今回サンダルだけどソールが固い登山靴って水辺のぬめりにめっぽう弱いからほんと気をつけて。港公園を出発して50mほど歩いてからスタンプラリーもらい忘れてることに気づいて引き返す、なにやら登山者が集まってて青い旗がはためいてる場所を見つけて近づくと富士山3776ルートのスタート地点だった。20人くらいの団体さんで日本語や中国語も聞こえる、こんな大人数でゼロ富士をやるのかすごい。スタンプラリー台紙をもらおうと思ったらスタンプはあるけどスタンプ台がない?どゆこと?挑戦者届けを出して挑戦者シールをザックに貼ったがスタンプ台はどこにもなく、しょうがないからヤマスタってアプリのスタンプだけ押して出発するがどうにも納得できず歩きながら調べてたら今年からスタンプラリーはなくなってヤマスタだけになったらしい!事前に調べとけ。
スタートしてすぐに事前に調べていた「今夜のハンバーガー」「田子の浦港 漁協食堂」があり食べたかったがまだ開店してない、また今度。すこし曇っているが歩いていると汗だくになりサンダルが滑って不快なので裸足サンダルからインジンジの五本指ソックスサンダルになる。序盤はかなりわかりにくいので富士山3776ルート案内見逃さないように。道中のコンビニで飲み物買ったら店員さんに「これから富士山?がんばってね!!」って応援された、嬉しい。GPSバグってるけど9:42道中さわやかがあった、いきて~~~~まださわやか食ったことないんだ。帰りに御殿場でさわやか食べる予定でござる、まあ結局食べれないんですけどね。ヤマスタのスタンプラリーは所定の場所から誤差数メートル範囲でGPS判定によって電子スタンプが押される、ヤマレコの推奨ルート(というか線があるルート?)だとスタンプラリーの富士市市役所の近くを通り過ぎてしまうので注意。予定ではもっとはやくに通る予定だったが予定を押しまくって開店時間になっていたのでメガドンキでスガキヤに寄った。ローカルチェーンは旅の醍醐味だよねぇ、味は魚の出汁が効いた辛くない辛辛魚って感じ、2度目はいいかな。ドンキを出ると極暑、たまに曇るがカンカン照りの太陽にまいってしまう。コンビニを通り過ぎるたびジュースを一本飲み干し一本補充。富士山でカレー作ろうと思って肉なり野菜なりを冷凍して入れ、ハイドレにポカリ2Lを凍らせて一緒にしたが、昼頃にはポカリは常温になりクーラーボックスも怪しい温度になっていた、クーラーボックスの中を確認するのがこわい。
12:20富士宮やきそばを食べたかったので「焼きそば みつこ」に行った!こじんまりとしたお店でおかみさんが1人で回してる常連さんばかりな感じのお店。入るなり富士山?と聞かれ2人の常連さんとおかみさんに質問攻めにされた。600円の焼きそばミックス(イカとか肉とか入ってる)を注文。関東に比べてもちもち濃いめの味付けでめちゃめちゃ美味しい!味噌汁もついてきて優しい味わい。常連さんにこれ食べな!って蒸し落花生を皿ごと渡され、堅い殻を爪で割るとやわい身が美味しい。たんぱく質が嬉しい。2人だった常連さんが5人に増えてさらに質問もみくちゃにされる。食後にしろくまアイスまで貰ってしまった!応援を貰っていざ行かん。お店を出てすぐに富士山3776ルート最後のコンビニ。先はまだまだ長いのでアイスを食べて補給。灼熱地獄のうえ果てしなく道が長い。走れりゃいいんだけど荷物が重いしザックが揺れるから無理。序盤は静岡らしいお茶畑の景色、すぐに森の中の道になるが管理された杉林といった感じ、ちらほら民家や林業関係の建物があり自販機もちらほら。それなりに進んだところに小学校もあり何人ぐらい生徒いるんだろう。しばらく進むとNINOMARU Villageがありヤマスタスタンプをもらう。自販機もあり富士山の天然水蛇口もあるし時間によっては飲食販売もやってる模様。ウォーターパックに2L補給し飲みかけのハイドレにもぎりぎりまで天然水を注ぐ。ここのすぐ横に公園があり子供達がボールで遊んでいた、かなり山奥なのにあまりに普通の公園なので不思議に思っていたら他の歩いてきた子供に挨拶され、依然大人がいないのでかなりの山奥なのに奥に住宅広がってるのかなぁと不思議に思い後で調べたら誠信会 岩倉学園という児童養護施設だった、なるほどね~、夏休みに子供たちだけで共同生活したりするらしい。この時点で3:09、予定を押しまっているが次第に足に痛みが走る。もうめちゃくちゃに痛くて効果があるかはわからないが靴下をインジンジからドライマックスに変更、変わったような変わらないような。4:30になり市街地からかなり離れていてそろそろ前に進むか撤退するかの決断をしなければならない。ここ最近の登山が撤退続きで撤退癖がついていたので頑張りたかった。どっちみちナイトバイク前提なので時間の余裕もあり休憩しながらなら大丈夫だろうと進むことにしたがこれが地獄の一番町であった。地図上だと2、3回しか曲がらないため感覚が麻痺していたがべらぼうに遠い、足が痛いなか10kmコンクリート歩くって相当だぞ、ぱらぱらとお天気雨が降り、日が暮れ始め、登山者などどこにもいない、そういえば朝に港公園で登山者を見かけてからひとりしか登山者に会っていない、つっても降ってる人だったので登ってる人は皆無、ずっと孤独であった、長い長い長いと思いながらときたま自転車やバイクや車が通りすぎると安心する。次第に暗くなりライトをつける。しばらくしたら歩いてる人がいてこれから登るのかな!?と思ったら降ってきた人だった、2人ほど下りの登山者とすれ違いちょっぴり嬉しい、PICA表富士のあたりは車通りが激しく車が怖い、たった5kmが途方もなく遠い、タクシーで帰るか、旧料金所から先登山道ではなく車道を歩こうか、暗くなる中宝永山がちらりと見える、やっとのことで旧料金所についたのは19:43であった。ヤマスタのスタンプを押し、サンダルで来ているのだし警備の人に山を舐めてるのか!とか叱られたらもう帰ろう、なんて考えていたが警備の人に会うなり「ゼロ富士の方ですか!お疲れ様です!ルートはあの仮設トイレの裏からなので準備を整えて頑張ってください!」と励まされてしまった。あ~~~~
旧料金所から先は真っ暗闇の樹海であった。かすかな踏み跡とたまに木に括り付けてある反射テープをたよりに進む。いつのまにか踏み跡も反射テープも周りにない...道間違えたな、と戻ることを繰り返す。なんどもなんども道を間違えた、足がべらぼうに痛いが柔らかい土なのでかなりまし。なにが辛いってどこかでやってる花火大会の音がめっちゃ聞こえるのに森の中でなにも見えん。あ~楽しそう、花火みたいよ~~🌝radikoでANN聞こうとしたらなぜかサーバーと接続できませんとなりSpotifyで適当に音楽を聴く。ちょこちょこ電波が通じなくなるがSpotifyは有能なので音楽ずっと聴けた。御殿庭あたりで視界の上にちらりと光が見えた、ヘッデンをふさいでも光り輝くそれは登山者の光であった。ようやく希望が見え歩を進めるが分岐が多発し始める。もう意味がわからんレベルで分岐を繰り返し、なんとなく光の方向に進んだらなんかあっていた。ここらへんは登山者が多いのか迷い踏み跡がしっかりしていて、踏み跡を適当にトレースしてるとすぐ行き止まったり道じゃなくなったりする。落ちてるゴミも多くなってきた。道のわきから何かが飛び出したと思ったらいきなり視界が蛾で覆われた、ヘッデンの光にたかられ振り払っても寄ってくる、びっくりしてヘッデンごと振り払ってしまい落としたらどこかに消えた、なんてでかい蛾だ。しばらく進むとまたくそでかい蛾が飛んでいた、うちの近所では見ないサイズだ。森を抜けると急斜面のザレ場、御殿場ルートのごとく砂利で足が戻される。サンダルの間に小石が入りストレスが嵩む。ストックが岩に挟まって無理やりひっこぬくとストックの先っちょがない!岩の間に挟まっていた、こうやって抜けるのだなぁ、そういえばここらへんストックの先っちょめっちゃ落ちてる。頑張って登りきると視界が晴れ頂上まで続く登山者たちの光の道に満点の星空、右手にはシルエットの宝永山が見てとれる、7mほどの幅の切り立った山道を登る、もう一踏ん張りだと自分を鼓舞し山小屋の近くまでいくと若者達の声が聞こえた、早足で向かうと宝永山荘!若者たちはいなかったが山小屋の薄暗い光の向こうからヤマレコの起動音声が聞こえた、歩き始めて16時間、初めて富士登山をする仲間に出会えたことに感動を禁じ得ない、あぁ仲間がいるってこんなに嬉しいものか、バリルート点線ルートもすきだけどやっぱり人がいる登山が一番好きなのさ~23:11。お腹が空いたので遅めの晩ごはんを作りたいのだがさすがに山小屋前は憚られるので少し登ったところでラーメンを作った、シャウエッセン3本入り。疲れで食が進まなかったが1時間ほどゆっくり休みながら食べた。寒いので持ってきたダウンなどを着込む、横になって空を見上げると満点の星空、流れ星がいくつか流れる。すこし油断すると眠ってしまいそうになるので準備を整えて出発。あまりに寒いのでダウンのまま出発したがすぐに暑くて脱いだ。ラジオを流しながら歩いていたが夜道の登山道なら普通だけど富士山のナイトハイクで音楽とか流すのどうなんだろうみたいなのありますよね、私は開き直って胸元ポケットのスマホから星野源のANNをがんがんに聞いていました、まあ吉田ルートと違ってちらほらしか登山者いないしすれ違うときは音量下げたから大丈夫やろおほほ...あんまりのらりくらりしてたので普通に日の出に間に合わなそう、標高が高いだけあり呼吸が乱れるなと思っていたけどあまりに呼吸が多い。しばらく止まって呼吸してれば収まるが少し動くだけでぜーはー呼吸が乱れ頭が痛くなる、それは登れば登るほど顕著になる、九合目で朝日を迎え歩を進めるが呼吸が乱れ10歩進んで1分休むような状態。目の前の山頂までに途方もない時間がかかり剣ヶ峰に到達したのは8時だった。山頂付近は異常に太陽が暖かく、格好はショーツに長袖と真夏の低山装備と同じ、ただ日陰に入ると途端に寒くなる、紫外線パワー。カレーを作る予定だったが思ったより水を飲んでしまいカレーを作る水の余裕がない、あとペットボトル捨てるとこなさすぎて4つくらいからのペットボトル持ってて嵩張ってしゃあない。頭痛がやばいので鎮痛剤を飲む。目的は達成したしきりきりと頭が痛むのでさっさと降りようと思うがさてどのルートで降りよう、登山慣れしてそうな人にどこのルートが一番楽ですか?と聞いたら御殿場ルートだと言われ私もそこから降りることにした。たまたま富士登山駅伝をやっていてとんでもない速さで駆け上り駆け下る選手達に感化されて走りたくなったが足が死んでて歩くしかない、7.5尺山小屋を過ぎると大砂走り、これがやばい、なにがやばいってサンダルの間に砂とは名ばかりの大量の小石が入り込み超絶痛い。一歩一歩新鮮に痛い、とにかく痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い、もう変なとこまで降ってしまったので登るわけにはいかず、途中で宝永山→富士宮五号目にいけば楽だったろうに寝不足で脳みそ死んでて大砂走りを降ってしまった。あとは3時間泣きながら下山した。なんかめっちゃカメムシいる、前に富士山に来たときもカメムシいて登山者が持ってきちゃったのかなぁって思ってたけど御殿場ルート明らかにカメムシいっぱいいる。途中で電源が切れてモバイルバッテリーも切れたのでGPS記録はおしまい。御殿場五号目からバスで御殿場駅へ。力尽きてさわやかは食べずに帰りました。さわやかいきたいよ~~~
感想
・足にどでか水ぶくれができてまともに歩けない😭4日たってやっと治った
・足裏はほぼ治ったけど右足親指を岩に強打したときの衝撃でいまだに爪が黒い、腐って爪剥がれないか心配
・とにかく無念が残る、自分の足を過信しすぎたし飲料足りなすぎ、行動距離や獲得標高うんぬんの前に何もしなくても2日生きてればそれなりに水分を消費することを忘れてはならない、500ml500円は高いぜ。100マイルレースをワラーチで完走した40代のお姉様を拝見して私もああなりたいと思いました。近いうちにリベンジしたい
・ちょいちょい休憩を挟みながら33時間ぶっ続けで歩いたけど案外眠気もなく意識もパリッとしてた、まあ危険箇所もないからかもだけど。
・最近どんな山行しても筋肉痛にならなかったけどちょっと筋肉痛になった。獲得標高3900は伊達じゃないぜ。
・後から知ったが大砂走りは靴が死ぬことで有名らしく履き潰した靴を履いていくものらしい。あっしのサンダル死にかけてる
・大砂走り中に右足をおそらく虻に噛まれて超絶痛痒い
・めったに食われない虻にやられた×今日オニヤンマくんつけ忘れた=オニヤンマくん効果あるのでは...?ネットで2体つけると効果2倍だよ!って見た、ほんまかいな
・前回の富士山で高山病でべらぼうに頭痛くなったので今回は念入りに0mから高度順応したが見事に高山病にかかった。高度下げたらちょっとは楽になったけど軽い呼吸の乱れと軽い頭痛は続いていたのでもしかしたらあんまり高山病関係ないかもしれない。
・前回の富士山で日焼けに苦しんだが今回はヤケーヌと日焼け止め(足だけ)で後日の日焼け痛みが全く発生しなかった。ヤケーヌ最高!
・完登記念バッチはもともと100人抽選だけど先着でもらえる方は新富士観光案内所に行かないと貰えないので今度リベンジがてら貰いに行こうかな
・カレー作りたかった~~~
リベンジに向けての総括
体力は問題ない。今回荷物が多すぎたので次はトレランザックで走って踏破したい。飲料をどうするか、六号目から先アホ高いのでpica表富士で満タンにしよう。空ペットボトルが発生しないようにきをつけよう。山頂で日の出待ちするならダウン必須だけど行動前提ならいらない、メリノウール靴下も同様、ただ長時間休憩すると六号目でもかなり冷え込むので注意。昼間は紫外線が暖かいので薄着で結構。サンダルで行くならもっと足裏を鍛えなきゃいけないし靴ならトレランシューズよりランシューズの方がいいと思う。大砂走りやるならゲイター買って爽快に走りたい。大砂走りは絶対にサンダルで行くな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
装備
シューズはzトレイルev
靴下はインジンジとドライマックスとモンベルのメリノウール極厚
ズボンはクロスランナーショーツと耐寒用ジオラインm.w.タイツに雨具のサンダーパスパンツ。
上はモンベルクールメッシュの上にウィックロン長T、寒さに応じてジオラインm.w.シャツ+雨具のマーモットストームジャケット+モンベルアルパインダウンジャケット
顔は通常時ヤケーヌ、寒い時はスーパーメリノクールバラクラバ
帽子はコロンビアのやつ
手袋はアクシーズクインのメッシュグローブにサンダーパスグローブ、サンダーパスグローブは使わんかった
ストック一本
コメント
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毎年富士登山の格好が問題になりますが、登山用のサンダルがあることも広く周知されつつあるのかな🤔
今回は誰かに注意されたとかはなかったみたいなので、そこはトラブルがなくて良かったです!
すりみ連合のぬいぐるみ結構可愛いですね笑
途中かなりしんどくて諦めるきっかけが欲しかったのであまりに純粋に応援されて逆に辛かったです笑、でもがんばって完登できてよかった〜!
すりみ連合可愛いでしょう...スプラトゥーン3の看板キャラクターちゃん達です🌝
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