岡山県吉備中央町 ことわざ&キノコ&蜘蛛の糸に満ちた大和山



- GPS
- 03:26
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 345m
- 下り
- 343m
コースタイム
- 山行
- 2:54
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 3:25
歩行距離7km、歩行時間3時間、歩行数15,800歩
天候 | 曇り時々雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
道の駅「かよう」の駐車場利用。 駐車場の南西端が遊歩道(登山道)入口です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
高度差があまりなく、出発点となった「道の駅かよう」から最高到達点の大和山(おおわさん)まで、その差250m程度です。カチカチの粘土に苔が生えた道もありますが、傾斜が緩いので滑る心配はほとんどありません。体力的には楽なコースです。 主要な分岐やコース上、「ことわざ」が書かれた札が100ヶ所ほど掲げられているので、それらを目印に進めばいいのですが、大和山の東南斜面の下りや三笠園からの下山ルートは所々道があいまいでヤブコギを強いられることもあり、自分の向かっている方角が正しいかどうかなど時折確認しながら進む必要があります。 ルート上に草が茂っている所がいくつかあり、雨後や朝露が残るタイミングで山行すると、衣類がびしょ濡れになります。その際には出発点からカッパ上下着用が必要となります。出発後、わずか数分ぐらいで、その洗礼を浴びてしまいました。地面には多少水たまりやぬかるみがありましたが、よけられるレベルです。倒木や転がった木の枝も通行に支障はありません。 なお、松茸の収穫時は入山が全面的に禁止となりますので、秋の登山は事前の確認が必要です。<吉備中央町協働推進課> |
その他周辺情報 | 「道の駅かよう」から北東に数キロメートル進んだところ(車で岡山ICから約20分、賀陽ICから約10分)に「きびプラザ」という利便施設があります。郷土出身で時の総理以上に日中国交正常化の功労者と言われた岡崎嘉平太氏の記念館やスーパーが1Fにあり、2Fにはレストランがあります。その中の一つ「吉備高原ごっつぉう」のビュッフェバイキング(1,080円)で満足度の高い食事をとることができました。3F・4Fは宿泊施設になっており、ビュッフェバイキング付で2人1泊10,000円とかなりリーズナブルです。 |
写真
ここから始まる“ことわざの道”の最初のことわざは「千里の道も一歩から」でした。この後出てきた案内板の前を行くべきだったようですが、一つ前の草地を行き止まりになるまで進み、少し戻って竹の切り株の所からヤブに突っ込んですぐ遊歩道に合流しました。
いったん、舗装林道に出てきました。道の向いにピンク色のテープがありましたが、ヤブコギになりそうだったので、このまま林道を歩くことにしました。西に行くと大和山から離れていくようだったので、戻って道標に従い北東に進んで山頂を目指しました。
東屋にもことわざが表記されていました。郷土出身の岡崎嘉平太氏の有名な言葉です。たて糸の信とよこ糸の愛、それが織りなす社会こそ真に美しいものです。周辺はヤブだったので入るのは遠慮しました。
大和山はNTTドコモの重要な中継点なのでしょう。ここからササヤブに突っ込んで八畳岩・巫女岩を目指しました。足元が見えない所もあり、小さな道標が頻繁に出てこなければわからなかったかもしれません。
大和山ピークに標高608.3mの三角点が設置されていました。目立たないところにあるので、スルーしそうになりました。このすぐ北西に「霊水の記」がありました。龍王の泉という湧き水があるそうですが、周辺はヤブでわかりませんでした。
大和山ピークから林道に向けてヤブを進むとすぐにピンク色のテープが続く踏み跡がありました。辿っていると急にテープがなくなり、木々の間を縫って南に下りました。林道の直前まで来ると、傾斜80度ぐらいの斜面を下る羽目になりました。
大和山の中腹に昭和60年に開山された三笠園では、毎年7月第3日曜日に大祭を行っています。毎年大祭ではほうろく灸を行い、うどんを沢山食べるようです。近くにあった展望台から本堂を見下ろしてみました。しばらく道を探してうろうろし、木造の小さなトイレ?の裏にあった踏み跡を進みました。
ヤブ気味の踏み跡を辿っていくと、珍しく地形図に載っていない池が突如現れました。ここからたまに倒木や小さな水たまりがありましたが、大丈夫でした。10分ほどで舗装道路に出ました。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー
地形図
コンパス
ファスナー付クリアーファイル
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
“大和”の読み方にはいつも悩みます。“やまと”“だいわ”“おおわ”…地元の学校名が“やまと”なので、そう読むのかと思っていたら、結局、“おおわ”(さん)ということでした。国道 484 号沿いにある「道の駅かよう」から、北西を見た時、山頂に大きなレーダー雨量観測装置が見えるので、大和山はすぐにわかります。当初は、午前中に山行するはずでしたが、大雨が降ったので、近場の施設を周り、午後からの山行となりました。
この大和山を山行する中で、頻繁に目にするものがありました。
一つ目は“ことわざ(の書かれた板)”です。「千里の道も一歩から」で始まることわざの道を歩きながら、人の歩むべき道や取るべき姿勢を諭した言葉を一つ一つ確認していきました。ありきたりの言葉も多いのですが、なぜか山でこれらの言葉に触れると素直に聞き入れてしまいます。
二つ目は“キノコ”です。あまり人が通らないせいか、山道上にもたくさんのキノコが生育していました。アカマツがたくさん見られたことから、10月下旬頃には○○タケがたくさん収穫できるのだろうと思います。
そして三つ目は“蜘蛛の糸”です。草木の多いゾーンを歩くと必ずと言っていいほど蜘蛛の糸が張ってあります。気づかずに蜘蛛の巣に引っかかってしまうことが数十回程ありました。途中から木の枝を振りながら、蜘蛛の糸が絡まないように歩きました。
久しぶりにヤブコギをしました。遊歩道コースだけを進んでいれば、初心者でも山行が可能な山なのですが、一度通ったコースを再び戻るのをよしとせず、一筆書きコースを設定した結果、案の定、地形図に道がない所はヤブコギを強いられる所がたくさんありました。春の山行記録ではヤブはなかったようなので、たまたま時季が悪かっただけかもしれません。激しいブッシュはありませんが、雨後の土壌は多少崩れやすく、地形が読みにくいので、探求心が強い人以外は無難に遊歩道コースを選択したほうがよさそうです。
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