黒岳-北鎮岳


- GPS
- 08:41
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 1,079m
- 下り
- 1,091m
コースタイム
- 山行
- 2:36
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 4:09
天候 | 10日 晴れのちガス 11日 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
夏休みの自由研究も兼ねて大雪山に泊まりで行ってみないか!?と娘のahに進言してると、是非行ってみたい‼︎との返答。準備段階から楽しみでしょうがない、満天の星空と雲海に浮かぶご来光は見せてあげたいと思っていた。
予報も安定しており、連休なので混雑を予想し金曜の夜に層雲峡入りしたが公共Pはスカスカで拍子抜けした。しかしこれで始発ロープウェイに乗って目を三角にして登りテン場を確保する事はないので安心してホテルFREEDで就寝。
翌朝起きると青空と柱状節理に取り付く朝靄が幻想的でahは神ってるわーと。準備して文明の利器の乗り一気に7号目に到着して登山開始するが、まだ8時前なのに猛烈に暑い…
日射に当たると丸焼きの無風なので2人分30kgのテン泊装備の僕は滝汗だし、ahもかなりキツそう。熱中症が心配になりいきなり敗退の文字が頭をよぎる。
ahにこまめにポカりして、とにかく少しでも日陰を歩く様に言う。
8号目過ぎでスマホのGPSの画面を見せ半分以上登っている事が分かるとahは息を吹き返し、クライマーズハイに入りグンとペースが上がる。招き岩が見えたらもう少し、一気に黒岳に到着。
少しガスっているが全身ズブ濡れでも寒くない快適な気温だった。そして初ミンタラのahは凄い!の一言。テン場に着くと5張り程度だったので良い場所を確保できた。
テント設営では僕がフライやペグをやっているとキャンプ慣れしているahは率先して室内にマットを引いたり道具の配置を整えてくれた。
設営が終わるとガスガスになってしまったので予定だった北鎮岳は翌日にして北海沢まで水を汲みに行く事にした。赤石川の渡渉は子供にとって楽しそう、北海沢に着いて万年雪や石狩川の源流の一部である事を説明した。
ahは北海沢までの植生の変化や、この時期まで残雪がある北海沢の景色と水がとても綺麗で今回の山行で1番好きな場所だった言っている。
テン場に戻ってもヒマだが昼寝したり、雲ノ平まで散歩して水晶探ししたり、テントの中でくだらない話をしたり、ナキウサギ待ちしてみたり下界の事を忘れてのんびりする電波の無い世界もたまには良いね。
夕食はカレーメシにチーズ入りハンバーグinとデザートにフルーツポンチと簡素で申し訳ないが山で食べると美味しいと言ってくれた。
満杯の騒がしいテン場も陽も落ちると静かになり、寝袋に入って真っ暗になったテントを開けると天然のプラネタリウム。テントから頭だけ出して満天の星空を眺める、彼女が生まれた時いつか一緒にやりたいと思っていた夢が叶った。
肉眼で天の川が見えて沢山の流れ星、ahは無限に見ていたいとずっと眺めていた。気付いたら僕は寝落ちしており起こされてた。星空鑑賞を終えて初日無事に終了。
翌3時には周りがガサゴソし始めて目が覚めテントを開けると雲一つ無く、空はすでに白んでいる。勝利を確信したのでahを起こし着るもの全部着て桂月岳へ向かう。
日の出30分前に到着しポールポジションget、風は生温くて寒くない。
既に空は赤く染まり大雲海が静かに流れている、ahは圧巻の景色に感動していた。
彼女の名前にある暁の文字はこの景色だよと話した。いつかこの景色を見ながら伝えたいと思っておりもう一つの夢が叶った。
太陽が昇り朝日に照らされた雲海は金色に輝き彼女は何度も綺麗だと言っていた、本当に見せられて良かった。
戻って朝食を食べたら北鎮岳へ向かう。昨日と違い心地よい風が吹き快晴なので全身でミンタラを感じながらあっと言う間に着いた。次は旭岳に行こうと約束した。
テン場に戻り撤収したら名残惜しいが帰りましょう。高度を落とすと暑いが初日に比べたら降りだし楽勝で、結局最初の8号目までの登りが核心部だったねと笑いながらリフト乗り場に戻ってきた。
降りのリフトは久しぶりに乗ったが、風を感じながら降りるので山行の余韻をゆっくり冷ましてくれる感じがとても良い。
無事下山しガッチリ握手したら、また絶対に来たい!と言ってくれて父ちゃんジワっと感涙。
今回一番感心したのはコースレイアウトを伝えると冷静に自分の体力を考えたペース配分、休憩や補給し、テント設営と回収では指示しなくても自分の出来る事をする、並みの大人より速い足、これはもう立派なパートナーです。
僕も自分の子供だからと変な気遣いをする事なく、普段の仲間達と過ごす様に自然体でいられたのでとても心地ち良かった。今では転生者ではないかと少し疑っている(笑)
登山を再開した15年前、自分に娘ができてまさか大好きな大雪山で一緒に山泊する未来が待っているなんて思ってもいなかった。山を続けていて良かった。
そして彼女が生まれた時にいつか山で一緒にやりたいと思っていた夢が叶い、彼女が物心ついてから最も濃い時間を過ごせた本当に幸せな2日間でした。
また一緒にミンタラしたいので来年またやりましょう!
最高にカッコいいパパと娘さんですね。(^-^)
お久しぶりです!
長文にも関わらず最後まで読んで頂きありがとうございます😊
ヤマレコ古参としては、今まで数々の有名ユーザーさんの投稿がありましたが今でも続けている方は数名です。
厳冬期の厳しい山を制するより、細くても長く山を続ける事の方が遥かに難しいと感じております。
山を続けていれば良くも悪くも、自分では想像していない未来が待っているんだと実感しました。
これからも無理せずに身の丈に合った山を楽しみたいと思ってます。
最近は走っているshirfkinさんのイメージばかりで、
デカザック背負ってるのが、新鮮です😊
で、お嬢さんが寝ている間に旭岳まで
走ってピストンとかされたんですか〜🤣
お疲れ山でした〜
コメントありがとうございます!
確かにデカザックの記録を検索すると5年ぶりでした!
そろそろ年相応に落ち着いた山行にしたいと思っている自分がいます。
が、もう少し抗ってみようかと(笑)
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