昨日、羅臼岳から斜里に戻る途中で見た斜里岳。左右に広がる裾野が美しい。
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昨日、羅臼岳から斜里に戻る途中で見た斜里岳。左右に広がる裾野が美しい。
2日間お世話になった旅館とお別れして4時半に出発。
知床斜里駅の向こうに斜里岳が見える。
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2日間お世話になった旅館とお別れして4時半に出発。
知床斜里駅の向こうに斜里岳が見える。
5時半に清岳荘を出発。登山口への入口は清岳荘の横にあり簡易的なしめ縄が張られている。しばらく樹林の道を歩いたあと車道に飛び出す。
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5時半に清岳荘を出発。登山口への入口は清岳荘の横にあり簡易的なしめ縄が張られている。しばらく樹林の道を歩いたあと車道に飛び出す。
車道を坦々と歩いて登山口には5時40分着。木造の清岳荘はもともとここにあったが火災で焼失したらしい。 車道はここまでで、その終点の奥から登山道が始まる。このあたりは標高650mほどで標高1547mの斜里岳頂上までは約900mの登りだ。距離にして3.6kmと書かれてある。
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車道を坦々と歩いて登山口には5時40分着。木造の清岳荘はもともとここにあったが火災で焼失したらしい。 車道はここまでで、その終点の奥から登山道が始まる。このあたりは標高650mほどで標高1547mの斜里岳頂上までは約900mの登りだ。距離にして3.6kmと書かれてある。
右手に沢の音を聞きながら平坦な道を進んで行くとしばらくして一の沢の流れに出る。登山道はここから標高1200mあたりまでこの沢に沿ってつけられている。
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右手に沢の音を聞きながら平坦な道を進んで行くとしばらくして一の沢の流れに出る。登山道はここから標高1200mあたりまでこの沢に沿ってつけられている。
正確には覚えていないが十回ほど渡渉を繰り返して左手に仙人洞を見ると程なく6合目に着く。
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正確には覚えていないが十回ほど渡渉を繰り返して左手に仙人洞を見ると程なく6合目に着く。
狭い谷底から見上げると屏風岩と思しき絶壁が登山者を威圧するかのようにそそり立っていた。
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狭い谷底から見上げると屏風岩と思しき絶壁が登山者を威圧するかのようにそそり立っていた。
下二股は6合目のすぐ先のところで6時10分に着く。ここは新道と旧道との分岐点となっており、登りには沢沿いの旧道を採るのが一般的だ。したがって私も旧道を行くことにした。
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下二股は6合目のすぐ先のところで6時10分に着く。ここは新道と旧道との分岐点となっており、登りには沢沿いの旧道を採るのが一般的だ。したがって私も旧道を行くことにした。
少し登ると滝が連続して現れてくる。最初の滝は三重の滝で6時25分に着きそこで少し休憩する。続いて写真の羽衣の滝に出会う。
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少し登ると滝が連続して現れてくる。最初の滝は三重の滝で6時25分に着きそこで少し休憩する。続いて写真の羽衣の滝に出会う。
羽衣の滝上部。
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羽衣の滝上部。
さらに登って行くと方丈の滝に出会う。方丈の滝は7合目にもなっており、張られたロープを頼りに滝の左岸を登って行く。
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さらに登って行くと方丈の滝に出会う。方丈の滝は7合目にもなっており、張られたロープを頼りに滝の左岸を登って行く。
さらに見晴の滝(写真)や七重の滝が続く。
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さらに見晴の滝(写真)や七重の滝が続く。
振り返ると谷間から網走方面が眺められたが、遠くの方は霞んでいてあまり見通しは良くない。かなり高度を上げてきたようで谷間を見上げると斜里岳の稜線も視野に入ってくる。一の沢の滝登りも最終段階に近づいてきた。
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振り返ると谷間から網走方面が眺められたが、遠くの方は霞んでいてあまり見通しは良くない。かなり高度を上げてきたようで谷間を見上げると斜里岳の稜線も視野に入ってくる。一の沢の滝登りも最終段階に近づいてきた。
7時15分に霊華の滝(左)と龍神の滝(右)の合流点に着く。道は霊華の滝に沿ってつけられているが、これは滝と言うよりも急流と言った方がよいかも知れない。
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7時15分に霊華の滝(左)と龍神の滝(右)の合流点に着く。道は霊華の滝に沿ってつけられているが、これは滝と言うよりも急流と言った方がよいかも知れない。
この霊華の滝の傾斜はせいぜい30度程度ではないだろうか。このような急流のすぐ側を登って行くのもなかなか楽しい。途中に8合目、標高1195mの標識があった。
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この霊華の滝の傾斜はせいぜい30度程度ではないだろうか。このような急流のすぐ側を登って行くのもなかなか楽しい。途中に8合目、標高1195mの標識があった。
霊華の滝を登り切ると傾斜は緩くなり、沢の流れもおとなしくなる。沢沿いにはチシマノキンバイが咲いていた。
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霊華の滝を登り切ると傾斜は緩くなり、沢の流れもおとなしくなる。沢沿いにはチシマノキンバイが咲いていた。
流れの幅もグンと狭くなる。
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流れの幅もグンと狭くなる。
7時35分に上二股に着く。新道との合流点。
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7時35分に上二股に着く。新道との合流点。
上二股を過ぎてもしばらく沢沿いの道は続くが、やがて沢と別れて馬の背目指して胸突き八丁を行くようになる。
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上二股を過ぎてもしばらく沢沿いの道は続くが、やがて沢と別れて馬の背目指して胸突き八丁を行くようになる。
道端に咲いていたチシマフウロ。
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道端に咲いていたチシマフウロ。
9合目の胸突八丁を過ぎると馬の背直下のガレ場に出た。このあたりが一番苦しいところで、一頑張りして8時20分に馬の背に着いた。ここは斜里岳本峰から南斜里岳へと続く稜線上の鞍部になっており、冷たい風が吹き抜けてこれまでの急登に疲れた体を少しは休めることが出来た。
しかし間近に見上げる斜里岳は、これからもう一汗も二汗も掻かされそうな高さで聳えていた。
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9合目の胸突八丁を過ぎると馬の背直下のガレ場に出た。このあたりが一番苦しいところで、一頑張りして8時20分に馬の背に着いた。ここは斜里岳本峰から南斜里岳へと続く稜線上の鞍部になっており、冷たい風が吹き抜けてこれまでの急登に疲れた体を少しは休めることが出来た。
しかし間近に見上げる斜里岳は、これからもう一汗も二汗も掻かされそうな高さで聳えていた。
斜里岳へ登る途中から振り返り見ると遠くに阿寒方面の山々が見えてきた。手前右には新道が通る熊見峠が見えている。
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斜里岳へ登る途中から振り返り見ると遠くに阿寒方面の山々が見えてきた。手前右には新道が通る熊見峠が見えている。
ハイマツの中を急登し小さなピークに立つと斜里岳の頂上が目の前に現れる。このピークには斜里岳神社の小さな祠が祀られてあった。この祠は風雪による損傷を考えてのことかも知れないが、金属製の珍しいものだった。
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ハイマツの中を急登し小さなピークに立つと斜里岳の頂上が目の前に現れる。このピークには斜里岳神社の小さな祠が祀られてあった。この祠は風雪による損傷を考えてのことかも知れないが、金属製の珍しいものだった。
祠にお参りをしてから頂上直下のガレ場を注意しながら通り、さらに一登りして8時40分に頂上に辿り着く。清岳荘から3時間ほど掛かったことになる。
丸い山頂にはコンクリートで固められたケルンがあった。その写真を撮ってからゆっくりとまわりの展望を楽しむ。
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祠にお参りをしてから頂上直下のガレ場を注意しながら通り、さらに一登りして8時40分に頂上に辿り着く。清岳荘から3時間ほど掛かったことになる。
丸い山頂にはコンクリートで固められたケルンがあった。その写真を撮ってからゆっくりとまわりの展望を楽しむ。
まず南西の方向には雲海が広がり、その上に雄阿寒、雌阿寒、阿寒富士などの阿寒山群が浮かんでいた。明日はそのうちの雌阿寒岳に登る予定だ。
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まず南西の方向には雲海が広がり、その上に雄阿寒、雌阿寒、阿寒富士などの阿寒山群が浮かんでいた。明日はそのうちの雌阿寒岳に登る予定だ。
振り返って北東の方には平たい海別岳の彼方遠くに羅臼岳を始めとする知床連峰が幽かに望まれた。昨日の今頃はあの頂にいたのだった。
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振り返って北東の方には平たい海別岳の彼方遠くに羅臼岳を始めとする知床連峰が幽かに望まれた。昨日の今頃はあの頂にいたのだった。
斜里岳から続く南斜里岳方面の山。
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斜里岳から続く南斜里岳方面の山。
北西の方角には眼下に幾何学模様を刻んだ網走平野が広がっている。
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北西の方角には眼下に幾何学模様を刻んだ網走平野が広がっている。
眼下の斜里や清里の町はよく見えるが、その彼方の網走やオホーツク海は霞んでいてそれとなく認められる程度だった。
一通り眺めを楽しんだ後、風あたりの良い西側の斜面に座り込んでしばらく休憩してから9時20分に下山を開始。
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眼下の斜里や清里の町はよく見えるが、その彼方の網走やオホーツク海は霞んでいてそれとなく認められる程度だった。
一通り眺めを楽しんだ後、風あたりの良い西側の斜面に座り込んでしばらく休憩してから9時20分に下山を開始。
帰路は上二股から新道を行く。上二股から20分足らずで巻き道はハイマツの生える小さなピークへの登りとなる。ハイマツに覆われたそのピークから振り返ると斜里岳の雄大な眺めが広がっていた。一の沢から馬の背へと続く登山道も断続的にではあるが認められた。
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帰路は上二股から新道を行く。上二股から20分足らずで巻き道はハイマツの生える小さなピークへの登りとなる。ハイマツに覆われたそのピークから振り返ると斜里岳の雄大な眺めが広がっていた。一の沢から馬の背へと続く登山道も断続的にではあるが認められた。
小ピークから熊見峠まではハイマツの中の稜線歩きとなる。左手に緑に覆われた南斜里岳を眺めながら稜線漫歩を楽しむと言いたいところだが、昨日からの山歩きで足の疲れはどうしようもなく一歩一歩が重たい。
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小ピークから熊見峠まではハイマツの中の稜線歩きとなる。左手に緑に覆われた南斜里岳を眺めながら稜線漫歩を楽しむと言いたいところだが、昨日からの山歩きで足の疲れはどうしようもなく一歩一歩が重たい。
重たい足どりで熊見峠には10時40分に着く。峠と言っても撓んだところではなく稜線上の一つのピークに過ぎないところだった。
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重たい足どりで熊見峠には10時40分に着く。峠と言っても撓んだところではなく稜線上の一つのピークに過ぎないところだった。
熊見峠からの斜里岳(左)と南斜里岳(右)。熊見峠で斜里岳を見納めてから尾根道を辿って行き、途中で尾根から外れて一ノ沢へ急降下する。遠かった沢の音が徐々に近づいてきて11時25分に下二股へ降り立った。
下二股からは来た時と同じように渡渉を繰り返し、その後車道に出て清岳荘には12時15分に帰り着いた。
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熊見峠からの斜里岳(左)と南斜里岳(右)。熊見峠で斜里岳を見納めてから尾根道を辿って行き、途中で尾根から外れて一ノ沢へ急降下する。遠かった沢の音が徐々に近づいてきて11時25分に下二股へ降り立った。
下二股からは来た時と同じように渡渉を繰り返し、その後車道に出て清岳荘には12時15分に帰り着いた。
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