大山二ノ沢ゴルジュ


- GPS
- 05:03
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 591m
- 下り
- 594m
コースタイム
- 山行
- 4:35
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 5:03
天候 | 霧・晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
工事用道路+林内の踏み跡+ガレ谷(道なし)。ルート判断要注意。落石危険有。 |
その他周辺情報 | 大山寺に多数。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
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感想
お盆が終わった直後の週末、再び大山山地へ。当初は久々に台高山脈と思っていたが、東日本を通過した台風の影響か、東海、紀伊半島方面は降雨も予想されているので先送りを余儀なくされた。それに引き換え大山辺りはまずまずの天気という。先週の大山探訪は、甲ヶ山・矢筈ヶ山の周回。バリエーションに富む充実の山行であると同時に、physicalな面でもハードな行程だった。今回は”未知の”大山探しというテーマで行こう。大山山地は面積的には決して広いわけではない。だが、崩壊進む急峻な核心部となだらかに続く深い森林につけられたルートの数は限られてしまい、我々のように「遠方」から来る者にとっては、日帰りでのコース設定が難しい。そんな中、比較的アプローチしやすい南面に位置する二ノ沢に目が行った。三ノ沢は剣ヶ峰への現状で唯一のapproved routeとなっていて、我々も先月に入っているが、二ノ沢についてはこれまで耳にすることはなかった。だがこの二ノ沢、好事家たちにとっては格好の遊び場であるらしいとの情報をつかんだasakinuは、さっそくここにターゲットを定めたのだった。二ノ沢の最大の見どころは二ノ沢ゴルジュであるという。ゴルジュといえば両岸に岩場が峻立して水流が圧搾されて流れる悪場を想像してしまうが、なんせ普段は完全に涸れているガレ沢の二ノ沢、巨大岸壁に囲まれた乾いた狭窄部らしい。二ノ沢のあと二つの「見どころ」はドリーのお墓のあるドリー尾根、その西側の沢にあるチョックストンということだが、なぜこの二つが注目されるのかは今一つはっきりしない。とにかく、ゴルジュについては見てみたいと思うのだった。
お盆はあけている筈だが高速道路のETC割引適用除外はまだ続いている。なぜだ!といいつつもおとなしく中国道、米子道を通って、今年三度目の文殊堂に到着した。すでに10台ほどの車がとまっていた。天気はイマイチで、大山主稜は霧の中。だが今日は稜線に乗るわけでもないし、それでもよかろう。なんだか急に涼しくなって、暑い暑いと言っていたのが一転、もの悲しく寂しい感じになるのが不思議である。二ノ沢の入口に向かって歩き出すと、車道の脇にツリフネソウが咲いている。山はもう秋なのだ。二ノ沢には新しい橋が作られつつあり、その西端から二ノ沢の堰堤工事用道路が付けられている。ここから入山である。工事用道路はかなり奥までついていて、その終点まで上がる。ソバナの花が鈴なりに咲いていて見事だ。道路終点から林の中の山道に入る。両側から草木が伸びだしてはいるものの、踏み跡ははっきりついており、マーキングもある。生い茂る藪の隙間から、峻立する岩山がガスをかぶって見えてくる。支沢の小ぶりの堰堤をかわして登っていくと間もなく林から大きめの支沢のガレ場に飛び出す。その瞬間ガスが薄らいで、眼前にロバの耳のような二つの岩峰が現れた。二ノ沢ゴルジュである。確かに見ごたえのある奇抜な景観である。振り返れば、大山山麓のなだらかな裾が伸びやかに広がっている。リュックを置いて空身でゴルジュの隙間を登ってみる。ゴルジュを抜けた上部から下界を見下ろすのもまた違った味わいがあるというものだ。落石の危険があるのでゴルジュ前に取って返し、少し下ったところで昼食とする。
まだ時間が早いので、ドリー尾根にも行ってみることにした。一旦、二ノ沢本流との出合まで下って本流左岸の高みに上がり、そこから右手の林下に踏み跡を探して入っていく。入り口にはマーキングがある。ゴルジュへのルートとは違ってマーキングは乏しく、踏み跡も薄い。すぐにゴルジュの支谷から直接来る踏み跡と合流し、大きな堰堤を小尾根に登って高まいて再び沢床に降りる。あとは岩屑の歩きにくい沢床を登っていくだけだ。徐々に傾斜が増して左岸に小さなゴルジュ状を見ながらさらに登ると、左手に小さな尾根末端が現れる。これがドリー尾根だろう。尾根の頂部はすぐ上だが、asakinuは下調べが不十分で取り付き点を含め情報を持っていない。リスクを考え、犬のドリーのお墓には行かずに今日はここまでとする。
帰りは、ゴルジュのある支流から直接本流に入る踏み跡を辿ってみる。来るときにはこの道を見つけられずに出合まで降りたが、結局、小さな堰堤上に滑り台式に降りたつように道はついていた。支流側からこの道を見つけるのは困難だと思った。
こうして、ドリー尾根の下までで終わりにしたのだったが、今こうしてログを作成しながらGPS軌跡を見てみると、我々はドリーのお墓のランドマークをクロスして歩いていることになっている。まさに終了地点横の尾根上にお墓はあったのだろう。尾根からはチョックストンも見えるそうだが、それはまたの日の宿題としよう。
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