笠ヶ岳〜わび・さびを味わう秋の旅〜

コースタイム
◆二日目:笠ヶ岳テン場 7:30−山頂8:00−8:30テン場9:15−10:30折戸岩ー11:30秩父平ー14:30弓折岳ー15:10鏡平小屋
◆三日目:鏡平小屋5:50−6:20シシウドヶ原ー8:00わさび平ー新穂高9:00
※途中多々大休止ティータイムあり。
天候 | 一日目 曇り⇒夕方 20:00頃まで雪 深夜:晴れ 二日目 快晴 三日目 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:農飛バス 新穂高ー平湯800円位? 平湯ー松本:2300円 JR中央線 特急あずさ 松本ー新宿 4800円(回数券 金券ショップにてバラ売り購入) |
コース状況/ 危険箇所等 |
笠ヶ岳山頂付近はガレ、浮石注意 秩父平から大ノリ乗越まではやや滑りやすい。 ・温泉:時間の都合で平湯バスターミナス内の温泉(3Fにある)を利用 600円 風情はないがお湯はちゃんとした温泉、屋上の露天からは笠ヶ岳の眺望がたのしめます。バス利用の場合は便利。 時間があればターミナルの隣にある 平湯のもり、がおすすめらしいい。 その他にも小さな風情のある温泉がたくさんあるようだ。 |
ファイル |
非公開
7194.xls
計画書
(更新時刻:2013/10/10 13:54) |
写真
感想
この連休は、日帰りで海や山などにいくつもりだった。でも、やはり3日間山に行くことにした。
いろいろあって最終的に決めたのは出発4日前。
今年の泊まりの山行は、天候不良や体調不良で自分の中でいまひとつ不完全燃焼的な思いが残っていた。
ここで行っておかないとなんだかすっきりしないような気持ちもあって、すこし大き目の山に入っておきたいと思った。
今回は単独。仲間といく山はとても楽しいし心強い。
でも、今回はあえて自分だけのぺースとリズムで山をあるいてみたいとおもった。
テント泊一人旅、自分にとっては初めての試み。
行き先は交通の便のよい北アルプスにした。
コースは人が少なそうで静かな山歩き+紅葉が楽しめそうなところ、ということで笠ヶ岳から鏡平経由の周回とし、双六方面はカット、
なにかあっても大丈夫なよう体力的にも余裕がもてるかなりゆとりをもった計画を作成した。
もしかしたらすこしさびしい思いをするかもな、とおもっていたけれど、この時期の笠方面は人は少なめではあるものの、
単独でマイペースの山行を楽しむおだやかな方が多く、終始話し相手に事欠かないとてもいごこちのよい旅となった。
北アルプスはもう晩秋から初冬へ。
笠の雪、のびやかな稜線、夏とはすっかり姿をかえた高山植物たち、鮮やかな紅葉、高くなった空、赤く染まる山肌・・・・。
大きく、美しく、そしてすこし厳しくなってきた自然に触れ、自然と溶け合うとても心豊かな山行だった。
自然の前に、何者でもない自分、自然と一つとなった自分にもどる。。。、そんな山行。
わたしが一番好きなスタイルはやっぱりこれ、なんだなあ。。。。
これからしばらく岩系の山行がつづく。その前に、十分すぎる癒しでパワーチャージ、させていただきました!
単独は予想していたよりはるかにたのしい。今度はもうちょっと暖かい時期に、再度。
◆一日目
新穂高〜笠
・稜線の強風が気になったものの、二日目以降は確実に西高東低の気圧配置。代替案として鏡平→笠の逆コースも作成していたが、晴天を期待してそのまま笠に登ることにした。
笠新道はぴこ山さんの言うとおり意外とドMではない。塔ノ岳大倉尾根に毛が生えた程度。たぶんクリヤ谷からのぼったほうがおもしろい。次回はそちらからいってみたい。
・一人のテントはなにしろ悠々自適。お茶ひとついれるのもおままごとのようでなんだか楽しくて仕方が無い。
外の天気は雪となりどうやらつもる気配。凍えるような寒さは冬山並み。それでもなぜかわくわくしたのは、
自然の変化を肌で感じるひとつひとつの出来事がいつにもましてとても新鮮だったからかもしれない。
・寒さはハンパなく、なかなかゆっくり眠れない。もっているものはすべて着こんでカイロで腰をあたためる。
シュラフに蓑虫状態となり、コンロで空気をあたためる→眠る→寒さで目を覚ますと繰り返す。このときばかりはだれかテントにいてくれればいいのに、と思った。人の発する熱があるだけで暖かさって、全然ちがうんだなあ・・・。
2度目か3度目?に目をさますと雪はやんでいる。凍ったファスナーをライターであたため入口をあけると、空には満天の星空☆☆☆。
この変化もまた山の魅力
◆二日目
笠PH 〜鏡平
・朝入口をあけると槍・穂連邦の影がうす暗い空に浮かんでいた。
すごーーーーーーーーい!!みたことないよこんなきれいなシルエット?といっきに目が覚める。そのままテントの中からご来光待ち。←これ、なかなかよい。
日の出は穂高の真上から!!ダイヤモンド穂高!!!
すごいすごい、やっぱりのぼってきてよかったーーー、もう大感激。
ご近所のテントの方々もみんな思わず「おおっ」と声をあげ感動を分かち合う。
テントは別でも一晩寒さを一緒に耐え抜いた感があり、テン場には不思議な連帯感がだたよっていた。
・この日の朝は西風がすこし強かった。鏡平へ向かう途中、しばらくは西側の斜面を歩くことになり、積雪は2cm程度だったけれどガチガチだといやなので、少し気温が上がるのをまってから出発、気温があがると風もおさまってきた。
軽アイゼン、あっても使わなかったとおもうけど、この時期はお守り程度にもっていくとよさそう。
・稜線上はずーっと大展望。カメラの調子が悪く、写真が白くなってしまっていて本当に残念。今回のコースはハイ松の中の平坦な道 ちょっとしたアップダウンを槍・穂高、 背後に笠を背負いながら薬師、黒部五郎へ向かって歩く。
逆コースであれば笠をめがけて笠に向かう。笠めがけて行った方がドラマチックな気分が味わえるかなあ・・・・
・鏡平小屋は小さいけれどとてもアットホームでゆったりした雰囲気
池に写る逆さ槍を見ながら食事までしばしのんびり。ワインのんで程良くよっぱらい。写真マニアの方に撮影方法をおしえていただいたりした。
ちなみに鏡平小屋は食事のボリュームたっぷりでとてもおいしかった。
写真撮り損ねて後悔。
◆三日目
・混雑をさけて午前中のバスで松本に向かうため、朝食自炊で夜明け前に出発。
ちょうど明るくなってきたこと、シシウドヶ原に到着。昨日弓折岳からみえた紅葉の絶景ポイント。期待にたがわぬ美しさ。
台風ですこし葉っぱは痛んでいただけど、やさしい色合いの紅葉は、とっても幻想的で、ふわふわ気持ちよかった。
ふわふわしたままわさび平へ。
かつてないほとふわふわのびのびゆっくりしていたつもりだけれど、CT通りで到着できた。こういうのが自分てきには一番理想的。
・はじめて平湯でお風呂にはいった。濁り湯でさっぱり。天気がよいと笠がみえるらしい。
標高が高い以外、歩行的にむずかしいところは一つもないコース。
双六方面から笠へむかうと登りが多くなり、すれ違う方々のなかには息をきらしている方もいたので舐めるといけないとおもいますが、頭を空っぽにしててくてく歩くにはとても良いコースとおもわれます。
やっぱり双六までいけばよかったかな・・。
秋の静かな北アルプスは、とってもとっても素敵でした。
とても素敵なレポート^_^
単独も楽しめるのはかっこよいね。
一度やってみたかった単独。
今回は場所とであった方々にめぐまれました。
人がすくなかったのでひとりで「きれいーー!!、すごいーーー!」と叫んでいても恥ずかしくなかったよ。
一人でしっとり行くもよし、みんなでワイワイいくもよし。ほんとに山はいいもんですね。
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