東海道関宿〜鈴鹿峠〜土山宿

2023年06月17日(土) [日帰り]

• GPS: 05:19
• 距離: 17.2km
• 登り: 387m
• 下り: 222m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:40
• 休憩: 1:38
• 合計: 5:18

距離 17.2km 登り 387m 下り 222m

9:19 関駅
9:34 9:40 関宿
9:49 9:55 西の追分無料駐車場
10:33 筆捨山登山口
10:41 坂下簡易郵便局
10:49 10:50 鈴鹿馬子唄会館
11:02 伊勢坂下バス停
11:13 11:14 清滝観音の滝
11:17 長峰直登ルート登山口
11:22 第二鈴鹿橋
11:28 11:34 片山神社
11:45 12:22 鏡岩
12:27 12:29 鈴鹿峠
12:35 12:38 路傍休憩所
13:17 土山宿 馬子唄公園
13:26 13:29 東海道 山中一里塚跡
14:00 14:23 田村神社
14:27 14:37 あいの土山 道の駅
14:37 田村神社バス停

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

写真

6/17 8:08

前日の宿、桑名駅から出発。それにしてもこの階段、なんで東向きの側面をわざわざオサレなパンチングメタルにした？足元がチラつき階段がめちゃくちゃ見えにくく超危険😱

6/17 8:25

発車時刻まで余裕あり、土産物店で「その手はくわなのひとくち焼はまぐり」購入。なお、裏の原材料名表示によれば、はまぐりはミャンマー産。そして関西本線 亀山行の終点まで。

6/17 9:15

亀山で1両編成の加茂行に乗り換え、隣の関駅で下車。

6/17 9:16

関駅の跨線橋を渡る際、進行方向を見れば過去の栄光か？1両編成には釣り合わない長いホーム。無人駅にしては立派な駅舎だが、明治23（1890）年開業当時のもの？

6/17 9:24

東海道47番目の関宿の街並み。手前の亀山宿からは一里半。

広重の「東海道五拾三次 関 本陣早立」では、夜明け前の大名行列の出立準備が描かれる。ここ鈴鹿にあった関は、古代の畿内周辺に設けられた関所のうち特に重視され、近江の相坂関（逢坂関）、美濃の不破関と並び、三関（さんげん、さんかん）と数えられたのが関の名の由来。

6/17 10:01

関宿を抜けて街道を進むと、オークワ流通センターの従業員駐車場の中に「転び石」。

6/17 10:04

広い国道1号沿いの歩道を歩いたり、ここから右に分岐する旧道を歩いたり。

6/17 10:21

亀山市名勝「筆捨山」279m。狩野元信がこの山を描き始めた翌日、雲や霞がたちこめ山の姿が変わって描き足せなくなって筆を投げ捨てたのが由来だとか。

広重の「東海道五拾三次 阪之下 筆捨嶺」に登場する筆捨山は、かなり険しくデフォルメされ、存在しない滝まで追加されている。今でいう「盛りすぎ」とか「マシマシ」ってやつか。

6/17 10:27

国道1号の勾配も出てきた。

6/17 10:27

国道は鈴鹿川の左岸をゆくが、坂下宿を経由する旧道は再び右岸に分岐する。

6/17 10:41

柳花笠 （ヤナギハナガサ）かな？

6/17 10:45

ノウルシ（トウダイグサ？）かな？

6/17 10:47

旧道沿いには、倒壊寸前の古い住宅をいくつか見かけた。

6/17 10:50

昭和13（1938）年築、鈴鹿峠自然の家（旧坂下尋常高等小学校）。

6/17 11:04

東海道48番目の坂下宿。手前の関宿からは1里24丁。もとはここから約1km先、鈴鹿峠の手前すぐの山中にあったが、慶安3（1650）年の大洪水で宿場が壊滅し、翌年この場所に移転して復興した。明治23（1890）年の鉄道開通で街道の利用者が激減して宿場の役割を終えた。

6/17 11:08

身代地蔵尊。

6/17 11:13

岩家十一面観世音菩薩。地元の関係者以外立ち入り不可。

6/17 11:22

ついに急勾配の山道区間に入ってゆく。ロードバイクで入って行ったチャレンジャーが引き返してきた。

6/17 11:25

坂下宿地蔵堂。この辺りが、大洪水で壊滅する前の宿場町で、それまで111軒の人家があったとは信じがたい、深い山の中。

6/17 11:34

国道1号のワインディングロードの下を階段で登る。この辺りが八町二十七曲といわれた最も険しい峠道で「東の箱根峠、西の鈴鹿峠」と並び称された難所でもある。

6/17 11:37

松尾芭蕉「ほっしんの 初に越ゆる 鈴鹿山」

6/17 11:45

街道から少し外れた展望所「鏡岩」に寄り道してみる。

6/17 11:49

鏡岩に腰掛けて絶景を楽しみつつ昼食休憩。

6/17 12:10

GPSで見ると、地図上のポイントがずれている。

6/17 12:29

鈴鹿峠。東から登ってくるのはかなり険しかったが、西に降るほうはヤマレコ標高グラフの通り、かなり緩やかで対照的。

6/17 12:37

江戸時代建立、重さ38t、高さ5m44cmの巨大な「万人講常夜灯」（鈴鹿トンネル工事のため現在地に移設）。

6/17 13:08

国道の歩道脇に綺麗な手水は何だろう？

6/17 13:09

…と思ったら、甲賀四十三番観音札所、十楽寺。

6/17 13:10

梅雨の晴れ間の炎天下の昼下がり、土山に向かって延々歩く。前方の新しい橋脚は第二名神。

6/17 13:23

前を歩くお兄さんも私と同じ好き者っぽい。ここが平成7（1995）年12月18日、第二名神の滋賀県での最初の着工箇所であった、との記念碑あり。

6/17 13:26

山中一里塚公園には、櫟野観音道道標や鈴鹿馬子唄之碑や鈴鹿馬子の像などがある。

6/17 13:27

鈴鹿の馬子追分は、全国各地の追分節の基とされるが、社会の変化で馬子の姿が消え、唄も絶滅寸前の昭和31年、唄を「鈴鹿馬子唄」に整えなおし民謡界に普及／定着したとのこと。

6/17 13:33

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6/17 13:44

田村神社に向かって、旧道は国道1号から逸れてゆく。

6/17 13:59

平成17（2005）年竣工の海道橋は、1775年架橋の田村永代橋を再現したもの。

田村永代橋は、広重の「東海道五拾三次 土山 春之雨」で大名行列が渡る場面に登場する。東海道49番目の土山宿。手前の坂下宿からは2里半。次の50番目の水口宿までは2里25丁。

6/17 14:02

鬱蒼とした森の中に田村神社。

6/17 14:04

田村神社は、弘仁3（812）年創建、坂上田村麻呂を主祭神とし、嵯峨天皇と倭姫命も祀る。

6/17 14:27

ゴールは道の駅「あいの土山」。ここから貴生川駅までバス。

撮影機器：

iPad mini Apple

iPhone 12 Pro Apple

感想

Bright-Door

帰省の往路の道草で桑名に泊まった翌日は、東海道を関宿から土山宿までの鈴鹿峠越を歩いてみた。

ここを歩いてみたかった理由は、朝ドラ「らんまん」主人公の万太郎（モデルは植物学者の牧野富太郎）が高知で暮らしていた19歳の明治14（1881）年、東京上野の第2回内国勧業博覧会に出かけた際のルートが、紙芝居アニメでさらっと紹介されただけだったが

「神戸→大津を鉄道、大津→草津の琵琶湖を船、草津→鈴鹿峠→四日市の東海道を徒歩、四日市→横浜を船」

という想像を絶するもので印象に残ったため。当時は鉄道（東海道線）の「膳所〜関ヶ原」間が未着工であり、これが大阪〜東京を結ぶ普通のルートだったことに驚いた。

その逆向きだが、いざ歩いてみると、江戸から京に向かう場合の鈴鹿峠の手前は非常に険しい難所なのに、ひとたび峠を越えてしまうと琵琶湖に向かってなだらかな下り、ととても対照的なのが印象に残った。


また、梅雨の晴れ間の炎天下となったが、Amazonで試しに買ってみた【2023夏 冷感＆UVカットパーカー ラッシュガード メンズ レディース 夏 ラッシュパーカー 長袖 広いつば ジップアップ UPF50+ 日焼け対策ウェア 速乾 通気性】で頭から両手の先までスッポリ覆ったのが非常に良い働きをしてくれて、かなり快適に歩くことができた。

【前日：養老山裏のダム湖と北勢線の橋めぐり】
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7912286.html