赤湯又沢左俣から虎毛沢


- GPS
- 51:09
- 距離
- 29.9km
- 登り
- 1,642m
- 下り
- 1,661m
コースタイム
2日目 赤湯又沢標高680m06:17-07:46虎毛沢出合07:50-11:15標高735m二俣-15:02登山道(標高1250m)-15:36虎毛山 (避難小屋泊)
3日目 虎毛山避難小屋07:38-08:25虎毛山高松岳分岐-09:45赤倉沢渡渉点-10:54虎毛山登山口10:55-12:10ツブレ沢の林道分岐
天候 | 9月20日小雨のち曇り、9月21日晴れ、9月22日霧のち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
虎毛沢は虎毛模様に代表されるナメの発達した虎毛山の登路の一つで皆瀬川の支流にあたる。同じ皆瀬川支流の赤湯又沢には廃湯となった温泉跡があり役内川側から稜線を越えて赤湯又沢を下降、温泉地跡で幕営し、翌日虎毛沢を遡行するというのが、定番コースとなっている。沢中2泊3日のコースだが、2日目を長めの行動として虎毛山山頂避難小屋泊で計画した。 ツブレ沢の最初の二段滝は前衛滝上から左岸巻きしたが、前衛滝の手前から来る巻き道がある、三滝沢の出合の滝は灌木を伝って右岸巻き気味に登る。どの滝もフリクションか潅木を使って登ることができる。標高850mの二俣は右へ、900m付近の地図にない二俣は小滝で出合う右俣を選択し標高975m付近の登山道に出る。登山道を250mほど南下し東側の沢形をくだると、ほどなくナメが始まる。ゴーロとナメを繰り返し、どの滝もロープを使わず下降可能。右俣と合流後標高680m付近の左岸奥に湯気が沸き上がっているのがみてとれ、ここが温泉地だ。幕営地は天然のオンドルで岩盤浴状態、暑すぎて夜中に目が覚めてしまった。先着パーティーに教えていただいた天然の湯舟は赤湯又沢左岸河原の岩陰。短時間でも温まります。 2日目は赤湯又沢を下降し虎毛沢へむかう。虎毛沢の出合ゴルジュの滝は登ることができず、赤湯又沢右岸から直接滝上へ。虎毛沢は一転、緩やかな流れ。いろいろな岩床のナメが続き楽しいところ、傾斜があってもラバーソールが吸い付くみたいに決まる。 735m二俣は山頂に向かう右俣を行くが、ここからは倒木の嵐で、丸太を伝ったりしながら苦労して登って行く。一箇所左岸から滝を巻いた。源頭に近づくにつれてヌメリもひどくなるので注意。水が枯れるところで2Lの水を汲んで、最後は軌道修正を繰り返し、かなり忠実に沢形をたどり、登山道に最も接近するあたりで沢を離れ、ほんのちょっとの藪漕ぎで縦走路の標高1250m付近にでた。山頂避難小屋は10人以上泊まれそう。湿原の草紅葉とは少し時期を過ぎた感じだったが、山頂付近のドウダンツツジは紅葉の盛りだった。 最終日は赤倉沢コースを下山、登山口から1時間ちょっと道路を歩いてツブレ沢の林道入り口に戻った。 全体にラバーソールが非常によく効きますが、虎毛沢の両俣分岐以降は一転ヌメリが出てきて注意が必要。 |
その他周辺情報 | コンビニは鳴子温泉が最後。湯の又沢と赤倉沢の登山口の間に峠の駅ラフォーレ栗駒というドライブインがあり、食事と日帰り温泉がある。売りはステーキと稲庭うどんでステーキを食べましたが美味でした。 鳴子の川渡(かわたび)温泉にコインランドリーあり。くらし葬祭鳴子店の向かいです。 |
写真
感想
以前から行きたいと思っていた皆瀬川の虎毛沢。ここは野湯と天然のオンドルで沢登り愛好家の間では有名なところ。
温泉へのアプローチの赤湯又沢は右俣がよいか左俣が良いか迷うところだが、左俣の方が易しいという記録を見て左俣に決定。となると最初の稜線までのアプローチは三滝沢が良いということになり、まず5年ぶりに三滝沢の再訪となった。
三滝沢はミニ虎毛沢といった感じできれいなナメが延々と続く。実は三滝沢の方が沢床の模様がいかにも虎の毛皮といった感じだ。
稜線の横断もスムーズにすすみ、赤湯又沢の幕営地はたまたま先行パーティーのおかげで迷わずに見つけられた。野湯の場所も教えていただいたが、ここは幕営地の台地と違って赤湯又沢の河原にあるので注意して探さないとわかりにくいかもしれない。
虎毛沢は明るく広くゆったりとした流れ、水の透明感が素晴らしく、いろいろな色や模様のナメが延々と続く。水量の少なさのためか、ラバーソールのフリクションのおかげか、ゴルジュも泳がずに通過できた。二俣以降は一転して倒木地獄だが、幸い丸太の上を伝って回避できるところが多い。源頭部、何度か沢筋をはずし軌道修正を繰り返すとほとんど藪のかぶさりはなく詰めて行けた。一番登山道に接近したあたりで藪をこぐとあっさり登山道に出た。
折から、虎毛山山頂は紅葉が始まって一部最盛期の色合いだった。3年前に建て替えられた避難小屋は快適。
虎毛山は阪神タイガースの山としても有名で、下山中お話しした2パーティー3人は3人とも阪神優勝祈願だとか。おひとりはピンストライプのユニホームを着用で気合が入ってました。
最後に、てっきり虎毛の由来は沢床の模様からきていると思っていましたが、いろいろなところで山腹の沢筋を虎毛に見立てて名付けられたと書かれていますが、この説明は本当でしょうか。虎毛山の虎毛模様の山肌の写真なんて見たことありますか?
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