裏銀座(烏帽子岳、野口五郎岳、水晶岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳、双六岳)

コースタイム
-10:25二番標識-11:00一番標識11:10-11:25烏帽子小屋11:45- 烏帽子岳-13:45烏帽子小屋泊
2日目:烏帽子小屋発3:20-休憩×3-6:25野口五郎小屋6:35-6:50野口五郎岳7:10-休憩×2-9:05東沢乗越-9:55水晶小屋10:25-水晶岳-11:50水晶小屋12:10-12:45ワリモ北分岐12:55-13:15ワリモ-13:50鷲羽岳14:05-14:55三俣小屋泊
3日目:三俣小屋3:10-4:15三俣蓮華岳4:25-休憩×1-5:55双六岳6:10-6:55双六小屋7:00-8:05弓折乗越8:10-8:40鏡平小屋8:45-休憩×1-11:10ワサビ平小屋11:20-12:20新穂高温泉着
天候 | 一日目:曇り、二日目:霧のち時々晴れ、三日目:晴れのち霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰り:新穂高ー松本間はバス。(2800円)本数が少ないので注意。松本ー新宿間はあずさ。(あずさクーポン4500円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース状況:問題なし。秩父沢の橋も架かっていた。(7/31頃に付けられた模様) 登山ポスト:七倉で提出を求められます。 入浴施設:新穂高のバス停に中崎山荘の入浴施設ができていた。800円。バス停に割引券(100円引き)あり。 |
写真
感想
梅雨明けから晴天が続く中、初日はあまりよくない予報が出ていたので今年もかと一抹の不安を抱えながら
ムーライト信州に乗り込む。途中目を覚ますと諏訪あたりでは雨が降っている。さらに嫌の予感だ。
しかし、信濃大町駅を降りると曇りではあるが、時折青空も覗き、タクシーの運転手さんからも天気いいのではとのコメントがあった。さらに七倉で計画書を提出する際も指導員から天気は改善方向と言われ、ついうれしくなる。
去年はここで、天気が不安定だから細心の注意をすることといわれたのに比べると大きな違いだ。
再度タクシーに乗り、程なく高瀬ダム。またここに来た。ちょうど一年ぶり。まったく同じルートを取る。あの雨の3日間のリベンジだ。
トンネルを抜け、つり橋を渡り、水場をブナ立尾根に取り付く。相変わらずの急登だが、12番から減っていく
数字に助けられながら、ほぼ去年と同じような時間で烏帽子小屋に到着。わずかな休憩の後、若干雨がぱらぱらとくるが、koumeさんと烏帽子岳へ。(monkichiさんは足の不調を訴えたため、停滞。)ニセ烏帽子を越えると、ローソクのような形をした烏帽子が現れる。頂上直下の鎖場があり、面白い山だ。去年は、先を急ぎ烏帽子を登っていないので、時折、日差しが出るほどの天気に回復した中、ひとつリベンジを果たした。テン場に戻ると、monkichiさんがテントを立て待っていてくれた。ビールで一日目の疲れを癒し、明日の長丁場に備え、早々と就寝。
早立ちのため、1:30起床。予報はいいはずだが、目を覚ますとガスが濃い。今日が今回の山行のハイライト。天気は回復するだろと思いながら出発。暗闇とガスでルートフィッティングに若干てこずりながら、野口五郎へ。この頃には、ガスが取れるかと思ったが、その気配はない。ガスに含まれる雨に濡れながらの山頂は昨年と一緒だ。今日は晴れて欲しかった。その後も天気は変わらず、烏帽子小屋から水晶小屋間はガスの中恨み節を言いながらの稜線歩きとなった。
水晶小屋に到着し、水晶岳ピストンの用意をしていると、若干晴れ間が出てる。今日はじめての太陽だ。
期待に胸を膨らませ、koumeさんと水晶へ向け出発。(昨日同様、monkichiさんは足の不調を訴えたため、停滞)水晶へ向け歩いていると、ガスが切れたり、太陽が出たりとよい兆し。いくつかのピークを巻きながら山頂。再び昨年リベンジ成功。やっと念願だった水晶に登る事ができた。下山に入ると本格的にガスが取れ、雲の平や本日の前半の縦走路が一望できる。すばらしい景色だ。下山中はずっと360度の景色を見ることができた。小屋からもすばらしい景色が見れたようで、水晶岳に行けなかったmonkichiさんも満足しているようだ。
ワリモに着くころには、残念ながら再びガスの中。ただ、朝とは違い、明るいガスの中だ。鷲羽岳へは、標高差があるものの、順調に登り返し山頂へ。昨年は風雨とも強かった為、黒部源流を歩いたので鷲羽も未踏。これもリベンジを達成した。
三俣のテン場でテントを建ていると、一気にガスが切れ、鷲羽、水晶、槍まで見える。最高の景色の中でビールを飲み、いつまでも飽きない景色を見ながら明日の晴天を願がった。
帰りのバス、電車の都合で3日目も早立ち。目を覚ますと、月と星が空で輝いている。すばらしい天気を予感しながら、三俣蓮華へ。月明かりに照らされた、槍穂の黒いシルエットが神々しい。鷲羽の東側がわずかに白み始める頃、三俣蓮華の山頂に到着。息を呑む光景。黒部五郎、鷲羽、水晶、双六、笠、もちろん槍、穂高・・・。夜明け前のすばらしいひと時を感じる。双六への縦走路の丸山付近で日の出を迎え、モルゲンロートに染まる山々に歓喜し、雷鳥に2度ほど遭遇しながら、双六山頂へ到着。この頃には雲海となり、
360度の展望。まさに、絶景を楽しんだ。再びリベンジ成功。去年は、中道を通った為だ。
すばらしいの景色に時間を取られ、遅れ気味の状態となり、その後は先を急ぐことになった。ひたすら下る長い下山の道のりの中、今回のリベンジが成功したことを噛み締め、昨年の雨の登山でさえ愛しくなるほど裏銀座を満喫できたことに感謝した。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する