熊野古道 伊勢路 1


- GPS
- 08:41
- 距離
- 29.6km
- 登り
- 731m
- 下り
- 733m
コースタイム
- 山行
- 7:12
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 8:40
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
熊野古道3ルート、伊勢路・小辺路・中辺路を一繋ぎで歩いた。
私自身は、単独で2016年に小辺路&中辺路、2017年に伊勢路&大辺路は既に踏破ずみだが、熊野古道未踏の巨神兵と一緒に改めて歩くことにした。
小辺路の北端は高野山なので、伊勢路を終えた後、熊野と高野山をつなぐ特別バスに乗って高野山へ。高野山到着後、直ちに不動坂経由で山を降り、いったん橋本まで戻った後、黒河道で再び登ることにした。(町石道はふたりとも何度も登っているため)
宿はすべて自分で計画・予約した。当時はコロナ禍中であったため、いくつかの民宿は臨時休業であったが、営業しているところはいずれもすんなりと予約できた。2024年の今や、熊野古道はコロナ禍前よりも遥かにインバウンドであふれかえり、宿の少ない小辺路や中辺路沿いの宿を取ろうと思ったら半年、1年先が当たり前という状況を考えると、夢のようにありがたい時期だった。最も、これは熊野に限らず、私達は京都でも「無人の清水寺参道」を経験している。あの頃徹底的に「人のいない観光地」に甘やかされてしまったせいで、今は京都や高野山などにはとても近づきたいと思えなくなってしまったのは、悪い副作用かもしれない。
伊勢路の出発点は、普通は伊勢神宮だが、私達は「伊勢に行くなら、禊から始めないとね」という軽い気持ちで、夫婦岩から始めた。このスタート地点は、前回の単独踏破の時も同じだ。
四国の徳島住みの利点は、紀伊水道をフェリーで越えられるところにある。前日11日のうちにフェリーで和歌山へ渡り、和歌山港駅から電車で、難波へ行きビジネスホテル泊。この日の朝5時52分に特急で紀伊半島を横切り伊勢に来た。夫婦岩最寄りの二見ヶ浦駅行きに乗り換えるため、降りた伊勢駅の構内コインロッカーにこの日歩くのに必要のない荷物は置いておく。この日伊勢神宮外宮まで歩いた後、夜に泊まるホテルはそもそも伊勢駅の真ん前なので、とても都合が良かった。
夫婦岩から伊勢神宮内宮は、朝熊山山頂経由で朝熊岳金剛證寺に登って反対側の麓に降りる山越えルートだ。「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と伊勢音頭が言うからには、やはり行かねばならないだろう。神仏習合の日本らしく、伊勢神宮の鬼門を守るのは、寺、しかも私の推しのレア本尊・虚空蔵菩薩のお寺なので、それも一因だ。
夫婦岩の後、二見ヶ浦駅に戻り、前回は朝熊山表参道登山口まで歩いた6kmを、今回は時間の節約のため、タクシーで。前回の初日ゴールだった内宮から、今回は更に外宮まで歩き、伊勢駅に行くには、この最初の6kmを歩くのはカットするしかない。
美しい参道山道を登り、頂上に到達した後、巨大卒塔婆の壁で有名な朝熊岳金剛證寺の奥の院、伊勢志摩スカイライン脇を少し歩いて足湯がある展望広場の後、金剛證寺。そこからは、昔はバスが走っていたとは信じられないような林道跡を下って、伊勢神宮内宮に到着した。
内宮から外宮は伊勢路のルートを普通にたどっていった。
蛇足だが、四国や地方のお寺の手書きの立派な御朱印に慣れてしまうと、伊勢神宮の朱印のやる気のなさ…もとい、シンプルイズベストと言っておこう…は、かなりのカルチャーショックだ。これは伊勢路沿いに点在する伊勢神社系の他の神社も同じパターンで、これでお値段同じというのは、お寺さんの頑張りにほとほと頭が下がる。
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