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記録ID: 738688
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無雪期ピークハント/縦走
朝日・出羽三山

薮の岩稜を這い上がる「(岩船)駒ヶ岳」へ(下越)

2015年10月08日(木) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
6.0km
登り
402m
下り
402m

コースタイム

日帰り
山行
3:20
休憩
0:50
合計
4:10
9:20
30
平床林道(東口)
9:50
10:00
70
登山口
11:10
11:30
60
山頂
12:30
12:50
40
登山口
13:30
平床林道(東口)
天候 曇り(強風)
過去天気図(気象庁) 2015年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
(日本海東北道)
朝日まほろばIC → 朝日スーパーライン → 平床林道(東口)(実測 53Km)
コース状況/
危険箇所等
・朝日スーパーラインは山形県側へ通行可(H27.10.8現在)
・平床林道は崩落等で通行止
・登山路は「廃道化」され薮化が進んでいる
今日はこの山。新潟県村上市(旧朝日村)高根集落の北方にある「駒ヶ岳」(776.0M、別称 岩船駒ヶ岳)。西方に並ぶ天蓋山(てんがいさん、634.2M)の山頂から眺めた山容だ。
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今日はこの山。新潟県村上市(旧朝日村)高根集落の北方にある「駒ヶ岳」(776.0M、別称 岩船駒ヶ岳)。西方に並ぶ天蓋山(てんがいさん、634.2M)の山頂から眺めた山容だ。
キッカケは道の駅「朝日」で手にしたこのパンフ。パンフにあった「天蓋山と鳴海金山とを結ぶ山道」の記述がすべての始まりだ。(詳細感想記)
キッカケは道の駅「朝日」で手にしたこのパンフ。パンフにあった「天蓋山と鳴海金山とを結ぶ山道」の記述がすべての始まりだ。(詳細感想記)
登山口に繋がる平床林道は通行止。アクセスは時折通行止となる朝日スーパーラインの通行チャンスを狙うしかない。
登山口に繋がる平床林道は通行止。アクセスは時折通行止となる朝日スーパーラインの通行チャンスを狙うしかない。
スーパーラインはダム群を越えると気持ちの良い道になる。
スーパーラインはダム群を越えると気持ちの良い道になる。
可愛いフクロウの幼鳥。近付いても逃げず、まだ眠そうだ。
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可愛いフクロウの幼鳥。近付いても逃げず、まだ眠そうだ。
まほろばICから実測約53キロでスーパーラインに合流する平床林道東口に到着。こちらも通行止のためここから林道を歩いて登山口へ。
まほろばICから実測約53キロでスーパーラインに合流する平床林道東口に到着。こちらも通行止のためここから林道を歩いて登山口へ。
今日は予想外の強風だ。林道には落石や小枝が散乱。
今日は予想外の強風だ。林道には落石や小枝が散乱。
舗装にひび割れも走る。
舗装にひび割れも走る。
路傍にひときわ目立つ赤実。「ツルシキミ」でいいかな?
路傍にひときわ目立つ赤実。「ツルシキミ」でいいかな?
突如前方に鋭峰が出現。圧倒される。今日はルート調べをしておらず、この壁のどこを登るのか?
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突如前方に鋭峰が出現。圧倒される。今日はルート調べをしておらず、この壁のどこを登るのか?
右手に駐車スペースらしき空き地。登山口はこの辺か。
右手に駐車スペースらしき空き地。登山口はこの辺か。
薮中に残置テープと白板発見。「ここは登山道ではありません。この先危険ですので・・」と廃道化宣言。(白板は拾い上げ木柱に吊るしたもの)
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薮中に残置テープと白板発見。「ここは登山道ではありません。この先危険ですので・・」と廃道化宣言。(白板は拾い上げ木柱に吊るしたもの)
薮中のかすかな踏み跡に入る。眼前に全貌を確認。
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薮中のかすかな踏み跡に入る。眼前に全貌を確認。
崩落した踏み跡消失箇所。確かに危険だ。灌木に掴まって慎重に通過。(画像は振り返ったもの)
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崩落した踏み跡消失箇所。確かに危険だ。灌木に掴まって慎重に通過。(画像は振り返ったもの)
美しいブナ帯に進入。ここは踏み跡鮮明。
美しいブナ帯に進入。ここは踏み跡鮮明。
程なく急登が始まる。足下が滑り易く何度もズリ落ち。
程なく急登が始まる。足下が滑り易く何度もズリ落ち。
600M付近で右肩東尾根に上がる。風が強い。紅葉の先に迫る岩壁。
600M付近で右肩東尾根に上がる。風が強い。紅葉の先に迫る岩壁。
間もなく岩稜の細尾根道に変わる。強風に気を付けながら慎重に進む。ホツツジが美しい。
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間もなく岩稜の細尾根道に変わる。強風に気を付けながら慎重に進む。ホツツジが美しい。
再び斜度がきつくなって来た。(北側)
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再び斜度がきつくなって来た。(北側)
ロープが現れた。だが入山痕もなく強度不明。終始灌木と一緒に掴む。
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ロープが現れた。だが入山痕もなく強度不明。終始灌木と一緒に掴む。
中腹で振り返る。可成りの高度感。
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中腹で振り返る。可成りの高度感。
南側も切り立つ。
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南側も切り立つ。
緊張の岩稜難所を越えて一服。
3
緊張の岩稜難所を越えて一服。
足下に鮮やかな紅葉。
足下に鮮やかな紅葉。
740M付近から急岩壁を左にへつり小さな広場に到着。あの鋭峰の山頂だ。三角点、山頂標識はなし。背丈程の灌木に囲まれ視界は良くない。小雨混じるの強風が吹き付けさながら荒天の様相。
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740M付近から急岩壁を左にへつり小さな広場に到着。あの鋭峰の山頂だ。三角点、山頂標識はなし。背丈程の灌木に囲まれ視界は良くない。小雨混じるの強風が吹き付けさながら荒天の様相。
北東の眺め。朝日連峰は雲の中。
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北東の眺め。朝日連峰は雲の中。
南東の眺め。雨が来るかもしれない。
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南東の眺め。雨が来るかもしれない。
早々に山頂を退却、ブナ帯でようやく風が弱まる。ツルアリドウシの赤い実。
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早々に山頂を退却、ブナ帯でようやく風が弱まる。ツルアリドウシの赤い実。
古木にサルノコシカケ。
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古木にサルノコシカケ。
崩落した危険箇所。ここを過ぎれば程なく下山口だ。
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崩落した危険箇所。ここを過ぎれば程なく下山口だ。
無事下山口到着。天気は少し良くなった。休憩後深いブナの森を眺めながら林道入口迄最後の登り返し。
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無事下山口到着。天気は少し良くなった。休憩後深いブナの森を眺めながら林道入口迄最後の登り返し。
晩秋の花カメバヒキオコシ。
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晩秋の花カメバヒキオコシ。
駐車地点帰還。茸採りか、車が増えている。薮の廃道を辿った鋭峰ピークアウト、少しリスキーだったが素晴らしかった。お疲れさまでした。
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駐車地点帰還。茸採りか、車が増えている。薮の廃道を辿った鋭峰ピークアウト、少しリスキーだったが素晴らしかった。お疲れさまでした。

装備

個人装備
熊鈴 ヘルメット&ゴーグル(薮用) GPS 非常用ロープ

感想

1.新潟県村上市(旧朝日村)の三面川流域は自然豊かで魅力的な山が多く私の大好きな
 山域である。
2.道の駅でたまたま手にしたパンフに「天蓋山と鳴海金山を結ぶ」古道(現在は廃道と
 なり存在しない)の記述があり、そのロマンに触発されて中間に位置するこの鋭峰に
 登った。
3.アクセス道(平床林道や元屋敷林道)が長期間通行止であることや、ルートが急峻で
 やや危険なこと、登山道管理が難しいこと等から現在公式的には登山廃止の山となっ
 ている。登山道も薮化が進んでいる。
4.国土地理院地形図で「駒ヶ岳」と表記される山は全国で18座だそうだが、今回の山
 はその中でもっとも低い山だ。
5.しかし山は高いばかりが能ではない。低くても個性的で精一杯威容を誇る独峰も魅力
 的である。 
6.紅葉に少し早く天気もイマイチだったが、アクセスの悪さを相殺しても余りある素晴
 らしい山だった。

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コメント

端緒を開きましたね
いよいよ奥三面山塊ですね。
駒ヶ岳の駒は、馬では無くて将棋の駒ですね。鋭鋒です。
台形の山は天蓋山だったかな。

朝日スーパーライン、大鳥まで抜けたことあったけど、走れなくて時間何ほどかかったか。
まあ、緊張したのを思い出しました。
すごいとこだったなあ、という印象が強いです。

枡形山とか資料集めたことあったけど、気力出てきません(+_+)
tonkaraさんのレコで"つもり"登山を楽しみます。
2015/10/12 5:54
Re: 端緒を開きましたね
myoukohiutiさん、おはようございます。

三面山塊に行って来ました。
駒が将棋の駒とは気付きませんでした。なるほど絶峰でしたね。
朝日連峰も一部雲に隠れてはいましたが、縦走体験がないため充分な山坐同定が出来ませんでした。

今回も前後に周辺の魅力的な藪山探しやその取付き点を偵察したり、紅葉のスーパーラインを越境したりして(→石黒山は次回に延期)、三面の魅力を感じて来ました。
2015/10/12 9:56
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