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Yamareco

記録ID: 7420688
全員に公開
ハイキング
中国山地東部

広島県庄原市 立烏帽子山〜池ノ段〜比婆山〜烏帽子山+熊野神社

2024年10月29日(火) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 島根県 広島県
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:24
距離
13.3km
登り
782m
下り
782m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:44
休憩
0:40
合計
6:24
距離 13.3km 登り 782m 下り 782m
8:04
32
ひろしま県民の森駐車場
8:36
8:37
56
10:03
22
10:25
10:26
12
伊邪那美命の隠れ穴
10:38
10:41
5
10:46
11:04
4
11:08
22
11:30
26
11:56
3
12:11
12:12
8
12:20
12:21
2
12:23
28
12:56
12:58
6
13:04
13:12
37
烏帽子山ベンチ
13:49
34
14:23
14:24
4
14:28
ひろしま県民の森駐車場
史跡見学や旬の動植物観察を楽しむコース
歩行距離13km、歩行時間5時間45分、歩行数24,300歩、消費カロリー1,620Kcal
天候 曇り一時晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
ひろしま県民の森公園センターの東の駐車場に自動車を停めました。紅葉見頃には少し早かったためか、8時前には7,8台、14時半頃には3台程でした。さらに東にある駐車場も広いです。
コース状況/
危険箇所等
 危険箇所やヤブコギはありません。基本は土道で一部、石埋まりや小石がゴロゴロした箇所がありますが、気をつければ滑りません。
 前日までに雨がそれなりに降っていたため、登山道は一部、ぬかるみや水たまりがあり、ギリギリよけられるレベルでした。
 渡渉点は烏帽子山(えぼしやま)<写真47〜49>北北東の標高1040m辺りの1か所のみで、過ぎるとすぐに道に水がちょろちょろ流れていましたが、水深はごく浅く、距離は2m程ですみました。
 出雲峠から駐車場までは、地形図にはない分岐がありますが、地形図の破線の道をキープすると、ぬかるみもほとんどなく快適でした。
 池ノ段方位盤<写真21〜23>から池ノ段(南稜)<写真25,26>までがササとイネ科が足に当たる細道でした。足元は見え、道は明瞭です。おそらくこれ以上茂ることはないでしょう。
その他周辺情報 ひろしま県民の森公園センターは、宿泊や日帰り入浴は休止中、売店や軽食は営業中です。売店は8〜17時、軽食は土日祝の11〜14時で、平日8〜16時は飲み物のみです。
01展望園地…開けており、この道標の奥に北方面の山々が見えるはずですが、ギリギリ雨が降らない曇りでこの通り😅
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01展望園地…開けており、この道標の奥に北方面の山々が見えるはずですが、ギリギリ雨が降らない曇りでこの通り😅
02シロカイメンタケ?…広葉樹に生えていました。カサの直径は7〜8cm、裏も同じような色で肉は白っぽいです。マスタケよりも色が薄く比較的小さいので、シロカイメンタケの幼菌かもしれません。
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02シロカイメンタケ?…広葉樹に生えていました。カサの直径は7〜8cm、裏も同じような色で肉は白っぽいです。マスタケよりも色が薄く比較的小さいので、シロカイメンタケの幼菌かもしれません。
03ヒラタケ?…これも広葉樹です。カサの直径は10〜20cm、短い柄にはつばも毛もないので、ツキヨタケやムキタケではなさそうです。裏のひだはまだ白いですが、ヒラタケの老菌かもしれません。あまりにも大量だったので動画も撮りました。
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03ヒラタケ?…これも広葉樹です。カサの直径は10〜20cm、短い柄にはつばも毛もないので、ツキヨタケやムキタケではなさそうです。裏のひだはまだ白いですが、ヒラタケの老菌かもしれません。あまりにも大量だったので動画も撮りました。
04苔むした大木越しにヒノキ林…ブナでしょうか。苔むした大木の向こうにヒノキ林が見えました。きれいに枝打ちしてあるようです。
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04苔むした大木越しにヒノキ林…ブナでしょうか。苔むした大木の向こうにヒノキ林が見えました。きれいに枝打ちしてあるようです。
05ホコリタケの仲間…直径2cm程です。<写真04>の木の幹に生えていました。連れがそっとつついたら、ちゃんと胞子が出ました。
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05ホコリタケの仲間…直径2cm程です。<写真04>の木の幹に生えていました。連れがそっとつついたら、ちゃんと胞子が出ました。
06立烏帽子山駐車場より避難小屋越しに立烏帽子山…立ち入り禁止の避難小屋越しに西方面に立烏帽子山(たてえぼしやま)<写真12>が見えました。
06立烏帽子山駐車場より避難小屋越しに立烏帽子山…立ち入り禁止の避難小屋越しに西方面に立烏帽子山(たてえぼしやま)<写真12>が見えました。
07コマユミ実…長さ1cm足らずの実はニシキギに似ていますが、枝に翼はありません。長さ3〜6cmの葉も一部、赤く色づいていました。ちょうどここだけ低い木が並んでいました。
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07コマユミ実…長さ1cm足らずの実はニシキギに似ていますが、枝に翼はありません。長さ3〜6cmの葉も一部、赤く色づいていました。ちょうどここだけ低い木が並んでいました。
08ウリハダカエデ紅葉…浅く3〜5裂する葉はきれいな赤色になっていました。見上げたときには、空がうっすら明るくなっていたのでラッキーでした。9時前からしばらく日差しがありましたが、これでおしまいでした😅
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08ウリハダカエデ紅葉…浅く3〜5裂する葉はきれいな赤色になっていました。見上げたときには、空がうっすら明るくなっていたのでラッキーでした。9時前からしばらく日差しがありましたが、これでおしまいでした😅
09ブナ林…国の天然記念物に指定されている箇所ではありませんが、登山道の西側にブナ林が広がっていました。晴れていればもっと色づいて見えたかもしれません。動画も撮りました。
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09ブナ林…国の天然記念物に指定されている箇所ではありませんが、登山道の西側にブナ林が広がっていました。晴れていればもっと色づいて見えたかもしれません。動画も撮りました。
10コミネカエデ紅葉…5裂し先端が細長く伸びて尖った葉はミネカエデやナンゴクミネカエデに似ていますが、どちらもここには自生していないと思います。あいにくの曇天で少し暗いのですが、見上げて動画も撮りました。
10コミネカエデ紅葉…5裂し先端が細長く伸びて尖った葉はミネカエデやナンゴクミネカエデに似ていますが、どちらもここには自生していないと思います。あいにくの曇天で少し暗いのですが、見上げて動画も撮りました。
11倒木に生えたキノコ…登山道に斜めにかぶさり気味になっている倒木の下を通ろうとすると、これに気づきました。幅は7cm程です。ヤマブシタケかと思ったのですが、先端が微妙に枝分かれしています。カサの表側はクリーム色でつるんとしているように見えました。
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11倒木に生えたキノコ…登山道に斜めにかぶさり気味になっている倒木の下を通ろうとすると、これに気づきました。幅は7cm程です。ヤマブシタケかと思ったのですが、先端が微妙に枝分かれしています。カサの表側はクリーム色でつるんとしているように見えました。
12立烏帽子山頂上…標高1299mの頂上です。足元は小さな岩場で狭いです。二人立つといっぱいなのですぐに下りました。
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12立烏帽子山頂上…標高1299mの頂上です。足元は小さな岩場で狭いです。二人立つといっぱいなのですぐに下りました。
13立烏帽子山西尾根より池ノ段…目の前が開けてきたので、歩きながら動画を撮りました。西南西方面に池ノ段が大きく見えました。中央が1279m地点の池ノ段(南稜)<写真25,26>、右が方位盤のある辺り<写真21〜23>です。
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13立烏帽子山西尾根より池ノ段…目の前が開けてきたので、歩きながら動画を撮りました。西南西方面に池ノ段が大きく見えました。中央が1279m地点の池ノ段(南稜)<写真25,26>、右が方位盤のある辺り<写真21〜23>です。
14岩越しに池ノ段…踏み跡を辿ると岩場がありました。ここからも西南西方面に池ノ段が大きく見えました。
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14岩越しに池ノ段…踏み跡を辿ると岩場がありました。ここからも西南西方面に池ノ段が大きく見えました。
15池ノ段東斜面紅葉…西に方位盤のある辺り<写真21〜23>が見えました。これからホツツジ<写真18,20>のパッチワーク状のこの斜面を登りますが、その前にちょっと寄り道。
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15池ノ段東斜面紅葉…西に方位盤のある辺り<写真21〜23>が見えました。これからホツツジ<写真18,20>のパッチワーク状のこの斜面を登りますが、その前にちょっと寄り道。
16伊邪那美命の隠れ穴(火除け穴)…道標から細道を30m程下ると説明板がありました。伊邪那美命(いざなみのみこと)と伊邪那岐命(いざなぎのみこと)にまつわる伝説は3通りあります。黄泉の国に伊邪那美命を訪ねて行った伊邪那岐命が夜に自分の櫛に火をつけて通った所、伊邪那美命が火の雨を避けるため入った穴、伊邪那美命が火の神を出産し亡くなった穴。
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16伊邪那美命の隠れ穴(火除け穴)…道標から細道を30m程下ると説明板がありました。伊邪那美命(いざなみのみこと)と伊邪那岐命(いざなぎのみこと)にまつわる伝説は3通りあります。黄泉の国に伊邪那美命を訪ねて行った伊邪那岐命が夜に自分の櫛に火をつけて通った所、伊邪那美命が火の雨を避けるため入った穴、伊邪那美命が火の神を出産し亡くなった穴。
17伊邪那美命の隠れ穴(火除け穴)入口…周辺は斜めになって石が滑りやすいので、これ以上奥をのぞくのはやめました。細道はここで終点なので引き返します。
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17伊邪那美命の隠れ穴(火除け穴)入口…周辺は斜めになって石が滑りやすいので、これ以上奥をのぞくのはやめました。細道はここで終点なので引き返します。
18ホツツジ実&紅葉…ホツツジは色づき半ばでどす黒いのが多かったのですが、次第にきれいなのが増えてきました。花の時期には、めしべがほぼまっすぐに伸びるのでミヤマホツツジと区別しやすいです。直径5mm程の実は初めて見ました。
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18ホツツジ実&紅葉…ホツツジは色づき半ばでどす黒いのが多かったのですが、次第にきれいなのが増えてきました。花の時期には、めしべがほぼまっすぐに伸びるのでミヤマホツツジと区別しやすいです。直径5mm程の実は初めて見ました。
19立烏帽子山西斜面紅葉…振り返ると、東北東方面に先程登った立烏帽子山(たてえぼしやま)<写真12>が見えました。西斜面は思ったよりも紅葉が進んでいました。
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19立烏帽子山西斜面紅葉…振り返ると、東北東方面に先程登った立烏帽子山(たてえぼしやま)<写真12>が見えました。西斜面は思ったよりも紅葉が進んでいました。
20ホツツジ紅葉…登山道の南側です。この辺りはかなり赤くなっていました。
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20ホツツジ紅葉…登山道の南側です。この辺りはかなり赤くなっていました。
21池ノ段方位盤越しに立烏帽子山…現地ではここが池ノ段のメインスポットのようです。東北東方面に立烏帽子山(たてえぼしやま)<写真12>がきれいな円錐形に見えました。
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21池ノ段方位盤越しに立烏帽子山…現地ではここが池ノ段のメインスポットのようです。東北東方面に立烏帽子山(たてえぼしやま)<写真12>がきれいな円錐形に見えました。
22池ノ段方位盤より比婆山…北北西方面にはこれから登る比婆山(ひばやま)が見えました。雲でわかりにくいですが、中央に小さく突き出て見えるのは御陵<写真39,40>を囲むように生えているイチイなどの大木です。
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22池ノ段方位盤より比婆山…北北西方面にはこれから登る比婆山(ひばやま)が見えました。雲でわかりにくいですが、中央に小さく突き出て見えるのは御陵<写真39,40>を囲むように生えているイチイなどの大木です。
23池ノ段方位盤より毛無山&伊良谷山…北北東方面に前日登った山々が見えました。左が毛無山(けなしやま)、右が伊良谷山(いらだにやま)です。雲が多いのですが、動画も撮りました。
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23池ノ段方位盤より毛無山&伊良谷山…北北東方面に前日登った山々が見えました。左が毛無山(けなしやま)、右が伊良谷山(いらだにやま)です。雲が多いのですが、動画も撮りました。
24池ノ段仙神社?…登山道の東側にありました。山神社と書かれた記録が複数ありましたが、「山」に人偏がついているように見えます。岡山県北部などでは広戸仙(ひろどせん)など山名に「仙」の字がつくことが多いので、山神社ではなく仙神社かもしれません。
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24池ノ段仙神社?…登山道の東側にありました。山神社と書かれた記録が複数ありましたが、「山」に人偏がついているように見えます。岡山県北部などでは広戸仙(ひろどせん)など山名に「仙」の字がつくことが多いので、山神社ではなく仙神社かもしれません。
25池ノ段(南稜)より竜王山…地形図などではここが池ノ段のピークのようです。池ノ段南稜としてある記録もあります。少し開けていますが、座って邪魔にならないのは2人くらいでしょうか。南東方面に竜王山が見えました。天気が良ければ翌日登る予定でしたが、今回は諦めることにしました。
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25池ノ段(南稜)より竜王山…地形図などではここが池ノ段のピークのようです。池ノ段南稜としてある記録もあります。少し開けていますが、座って邪魔にならないのは2人くらいでしょうか。南東方面に竜王山が見えました。天気が良ければ翌日登る予定でしたが、今回は諦めることにしました。
26池ノ段(南稜)より井西山&福田頭&兎舞台頭…南南西方面です。左に井西山(いざいやま)、中央少し右寄りに福田頭(ふくだがしら)、さらに右に兎舞台頭(うさぎぶたいがしら)が見えました。
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26池ノ段(南稜)より井西山&福田頭&兎舞台頭…南南西方面です。左に井西山(いざいやま)、中央少し右寄りに福田頭(ふくだがしら)、さらに右に兎舞台頭(うさぎぶたいがしら)が見えました。
27吾妻山…北西方面に吾妻山(あづまやま)が見えました。左に頭だけ見えているのは猿政山(さるまさやま)です。
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27吾妻山…北西方面に吾妻山(あづまやま)が見えました。左に頭だけ見えているのは猿政山(さるまさやま)です。
28大毛無山&猿政山…西北西方面です。左が大毛無山、右が猿政山です。雲がとれてきましたが、これ以上はよくなりませんでした。
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28大毛無山&猿政山…西北西方面です。左が大毛無山、右が猿政山です。雲がとれてきましたが、これ以上はよくなりませんでした。
29ホツツジ紅葉越しに立烏帽子山…東方面に先程登った立烏帽子山(たてえぼしやま)<写真12>が見えました。スマホで撮ったので、ホツツジの紅葉は実際よりも明るく鮮やかに写っています。実際は<写真20>くらいの色です。
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29ホツツジ紅葉越しに立烏帽子山…東方面に先程登った立烏帽子山(たてえぼしやま)<写真12>が見えました。スマホで撮ったので、ホツツジの紅葉は実際よりも明るく鮮やかに写っています。実際は<写真20>くらいの色です。
30越原越(おっぱらごえ)…黄泉の国で亡くなった伊邪那美命(いざなみのみこと)の変わり果てた姿を見てしまった伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が、追撃して来た黄泉軍を追っ払ったというのが名前の由来とされています。
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30越原越(おっぱらごえ)…黄泉の国で亡くなった伊邪那美命(いざなみのみこと)の変わり果てた姿を見てしまった伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が、追撃して来た黄泉軍を追っ払ったというのが名前の由来とされています。
31比婆山のイチイ群(門栂)…周辺には暑さに弱く西日本の分布域は限られているイチイ(地元ではトガと呼ばれる)の群生が見られ、庄原市の天然記念物に指定されています。この木は御陵<写真39,40>の南に左右対になるように生えており、門栂(もんとが)と呼ばれています。残念ながら、相方は折れて危険な状態のため、周辺をロープで囲って立ち入り禁止にしてあります。外から動画も撮りました。
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31比婆山のイチイ群(門栂)…周辺には暑さに弱く西日本の分布域は限られているイチイ(地元ではトガと呼ばれる)の群生が見られ、庄原市の天然記念物に指定されています。この木は御陵<写真39,40>の南に左右対になるように生えており、門栂(もんとが)と呼ばれています。残念ながら、相方は折れて危険な状態のため、周辺をロープで囲って立ち入り禁止にしてあります。外から動画も撮りました。
32イチイ大木…道の左側です。左右に長く伸びた枝が枝垂れ、幹も根元近くで枝分かれした独特の樹形は、この山域のイチイの特徴のようです。風が強く積雪量が多いのでしょう。何か強い特別な力を持っているように感じました。そういえば、ハリーポッターシリーズに登場するヴォルデモートの杖がこのイチイの木でできていました。ヨーロッパでは死や再生の象徴とされてきたそうで、いかにもと納得。
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32イチイ大木…道の左側です。左右に長く伸びた枝が枝垂れ、幹も根元近くで枝分かれした独特の樹形は、この山域のイチイの特徴のようです。風が強く積雪量が多いのでしょう。何か強い特別な力を持っているように感じました。そういえば、ハリーポッターシリーズに登場するヴォルデモートの杖がこのイチイの木でできていました。ヨーロッパでは死や再生の象徴とされてきたそうで、いかにもと納得。
33命神社…命(みこと)神社は比婆山(ひばやま)南西麓にある比婆山神社の境外社で、伊邪那美命(いざなみのみこと)をお祀りしています。以前はもっと大きな社殿だったようです。
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33命神社…命(みこと)神社は比婆山(ひばやま)南西麓にある比婆山神社の境外社で、伊邪那美命(いざなみのみこと)をお祀りしています。以前はもっと大きな社殿だったようです。
34太鼓岩…烏帽子岩とも呼ばれています。上の岩は後から載せて烏帽子型にしたようにも思えます。隙間が大きいので、叩くとボンボンと低い音がかすかにしました。近くに陰石と思われる産子の岩戸(うぶこのいわと)<写真38>があるので、これは烏帽子ではなく男性の象徴の陽石ではないかと思うのですが。
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34太鼓岩…烏帽子岩とも呼ばれています。上の岩は後から載せて烏帽子型にしたようにも思えます。隙間が大きいので、叩くとボンボンと低い音がかすかにしました。近くに陰石と思われる産子の岩戸(うぶこのいわと)<写真38>があるので、これは烏帽子ではなく男性の象徴の陽石ではないかと思うのですが。
35苔むした岩&大木…道の左側です。周辺は道沿いにもイチイの木が何本も見られました。連れの左側もイチイだったような気がします。
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35苔むした岩&大木…道の左側です。周辺は道沿いにもイチイの木が何本も見られました。連れの左側もイチイだったような気がします。
36うねる大木&岩…道の右側です。岩の上にお手をしたような大木もイチイのようです。葉を確認しておけばよかったです。ここでは特にイチイの枝が暴れていましたが、通常はもっとまっすぐに伸びた穏やかな樹形で、加工しやすく木材としては優秀なのだそうです。
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36うねる大木&岩…道の右側です。岩の上にお手をしたような大木もイチイのようです。葉を確認しておけばよかったです。ここでは特にイチイの枝が暴れていましたが、通常はもっとまっすぐに伸びた穏やかな樹形で、加工しやすく木材としては優秀なのだそうです。
37ヒラタケの木⁉…カサの直径20〜25cmのキノコです。ヒラタケでしょうか。周辺は苔むした岩と大木に囲まれており、神聖な場所のような厳かな雰囲気で、ここだけ空気が違うように感じられました。
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37ヒラタケの木⁉…カサの直径20〜25cmのキノコです。ヒラタケでしょうか。周辺は苔むした岩と大木に囲まれており、神聖な場所のような厳かな雰囲気で、ここだけ空気が違うように感じられました。
38産子の岩戸…出た!神域にあるべき岩のように思えました。女性の象徴の陰石でしょう。火の神を出産し亡くなった伊邪那美命(いざなみのみこと)を思い出しました。周辺にはやはりイチイが生えていました。動画も撮りました。
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38産子の岩戸…出た!神域にあるべき岩のように思えました。女性の象徴の陰石でしょう。火の神を出産し亡くなった伊邪那美命(いざなみのみこと)を思い出しました。周辺にはやはりイチイが生えていました。動画も撮りました。
39御陵…比婆山伝説地として広島県の史跡に指定されています。伊邪那美命(いざなみのみこと)のお墓とされており、鎖で囲まれ立ち入り禁止です。大きな岩の周囲には樹齢1000年を超えるイチイが7本生えているそうですが、写っているのはすべて広葉樹です。
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39御陵…比婆山伝説地として広島県の史跡に指定されています。伊邪那美命(いざなみのみこと)のお墓とされており、鎖で囲まれ立ち入り禁止です。大きな岩の周囲には樹齢1000年を超えるイチイが7本生えているそうですが、写っているのはすべて広葉樹です。
40賽銭箱越しに御陵…手前は屋根付きの賽銭箱で祠ではないようです。御陵の周辺に写っているのはブナです。
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40賽銭箱越しに御陵…手前は屋根付きの賽銭箱で祠ではないようです。御陵の周辺に写っているのはブナです。
41苔むした大木…ツリガネタケ小型タイプ<写真43>が生えていました。枯れているように見えましたが、ブナでしょうか。鎖の外を一周したら、ログが比婆山(ひばやま)の頂上を通過したようになっていました。
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41苔むした大木…ツリガネタケ小型タイプ<写真43>が生えていました。枯れているように見えましたが、ブナでしょうか。鎖の外を一周したら、ログが比婆山(ひばやま)の頂上を通過したようになっていました。
42ブナ大木…ここではブナも暴れます😅立烏帽子山(たてえぼしやま)東斜面のブナ林<写真09>とはずいぶん違います。
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42ブナ大木…ここではブナも暴れます😅立烏帽子山(たてえぼしやま)東斜面のブナ林<写真09>とはずいぶん違います。
43ツリガネタケ小型タイプ…カサの直径は3cm前後で、右の老菌は真っ黒でした。親亀の上に子亀が乗ったような様子がおもしろかったです。若いのは下のキノコのほうなのですが。
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43ツリガネタケ小型タイプ…カサの直径は3cm前後で、右の老菌は真っ黒でした。親亀の上に子亀が乗ったような様子がおもしろかったです。若いのは下のキノコのほうなのですが。
44ブナ&岩ロード…この辺りから急に登山道沿いに岩が見られるようになりました。ブナも多いです。
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44ブナ&岩ロード…この辺りから急に登山道沿いに岩が見られるようになりました。ブナも多いです。
45我割れ岩⁉…これは天然だと思いますが、亀裂が複数入っています。
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45我割れ岩⁉…これは天然だと思いますが、亀裂が複数入っています。
46ゾウガメ岩⁉…木が茂って見えにくかったので、ササの間を適当に歩いて側まで見に行きました。連れが何か言う前にゾウガメ岩に決定。後で「デンデンムシはアカン?頭2つあるから双頭のゾウガメ岩や。」却下!
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46ゾウガメ岩⁉…木が茂って見えにくかったので、ササの間を適当に歩いて側まで見に行きました。連れが何か言う前にゾウガメ岩に決定。後で「デンデンムシはアカン?頭2つあるから双頭のゾウガメ岩や。」却下!
47烏帽子山頂上三角点「烏帽子山」…標高1225.1m頂上三角点です。道標のない細い踏み跡を辿ったら、すんなり到着。ここで行き止まりでした。足元が見えるのはこの範囲だけですが、展望は効きます。
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47烏帽子山頂上三角点「烏帽子山」…標高1225.1m頂上三角点です。道標のない細い踏み跡を辿ったら、すんなり到着。ここで行き止まりでした。足元が見えるのはこの範囲だけですが、展望は効きます。
48烏帽子山頂上より猫山…南東方面に猫山が大きく見えました。
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48烏帽子山頂上より猫山…南東方面に猫山が大きく見えました。
49烏帽子山頂上より比婆山…南南東方面に先程登った比婆山(ひばやま)<写真39,40>が見えました。
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49烏帽子山頂上より比婆山…南南東方面に先程登った比婆山(ひばやま)<写真39,40>が見えました。
50条溝石…道標を見つけて細道に入りました。岩の側面に30cm程の間隔で溝がついていました。この上にも溝があり、縦溝は御陵<写真39,40>を指しているのだそうです。祭祀跡のような気もします。説明板にも気づかず、ここで引き返してしまいました。西側の道は烏帽子岩に続いていたようですが、スルーしてしまい、すぐ北側の開けた場所にあるベンチで休憩してさっさと下山😅どうせ、また行きますから。
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50条溝石…道標を見つけて細道に入りました。岩の側面に30cm程の間隔で溝がついていました。この上にも溝があり、縦溝は御陵<写真39,40>を指しているのだそうです。祭祀跡のような気もします。説明板にも気づかず、ここで引き返してしまいました。西側の道は烏帽子岩に続いていたようですが、スルーしてしまい、すぐ北側の開けた場所にあるベンチで休憩してさっさと下山😅どうせ、また行きますから。
51ひろしま県民の森入口…前日は雨で左側のモミジが真っ黒に写ってしまいましたが、この日は曇りだったので、セーフでした。
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51ひろしま県民の森入口…前日は雨で左側のモミジが真っ黒に写ってしまいましたが、この日は曇りだったので、セーフでした。
52熊野神社前「イザナミ茶屋」…翌日は天気が良ければ竜王山と吾妻山(あづまやま)に登ろうと思っていたのですが、雲行きが怪しいので今回は諦めて熊野神社だけ参拝しておくことにしました。イザナミ茶屋の営業時間は10〜15時、不定休(日曜のみ営業との情報あり)です。この日は休みだったのか、15時過ぎだったので閉店直後だったのか定かではありません。
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52熊野神社前「イザナミ茶屋」…翌日は天気が良ければ竜王山と吾妻山(あづまやま)に登ろうと思っていたのですが、雲行きが怪しいので今回は諦めて熊野神社だけ参拝しておくことにしました。イザナミ茶屋の営業時間は10〜15時、不定休(日曜のみ営業との情報あり)です。この日は休みだったのか、15時過ぎだったので閉店直後だったのか定かではありません。
53比婆大社(熊野神社)鳥居…創建は不詳です。和銅6年(713年)までは比婆大神社と称していたためか、鳥居の扁額は比婆大社となっています。
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53比婆大社(熊野神社)鳥居…創建は不詳です。和銅6年(713年)までは比婆大神社と称していたためか、鳥居の扁額は比婆大社となっています。
54熊野神社石灯篭越しに鳥居…石段を上ると、石灯篭の奥に小さめの鳥居が見えました。
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54熊野神社石灯篭越しに鳥居…石段を上ると、石灯篭の奥に小さめの鳥居が見えました。
55熊野神社参道広島県第三位の杉の大木…石段の左側です。幹周は広島県内の杉の木では第3位だそうです。広島県内の杉の巨樹番付上位50本中26本がここにあり、「熊野神社の老杉」として広島県の天然記念物に指定されています。
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55熊野神社参道広島県第三位の杉の大木…石段の左側です。幹周は広島県内の杉の木では第3位だそうです。広島県内の杉の巨樹番付上位50本中26本がここにあり、「熊野神社の老杉」として広島県の天然記念物に指定されています。
56天狗の休み木…石段上の右側、幹周は広島県第2位で8.1m、樹高32m、推定樹齢300年以上の杉です。これだけ明らかに太さが違いました。伊邪那美命(いざなみのみこと)のお使いである天狗がここで休んだのでしょうか。夏の夜には時折、天狗のうちわの音が聞こえたとか。振り返って第3位の杉<写真55>から動画を撮りました。
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56天狗の休み木…石段上の右側、幹周は広島県第2位で8.1m、樹高32m、推定樹齢300年以上の杉です。これだけ明らかに太さが違いました。伊邪那美命(いざなみのみこと)のお使いである天狗がここで休んだのでしょうか。夏の夜には時折、天狗のうちわの音が聞こえたとか。振り返って第3位の杉<写真55>から動画を撮りました。
57熊野神社参道広島県第四位の杉の大木…さらに石段を上り右側です。幹周第4位で7.52mです。
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57熊野神社参道広島県第四位の杉の大木…さらに石段を上り右側です。幹周第4位で7.52mです。
58熊野神社狛犬…垂れ耳ではありませんが、太い眉や大きな獅子鼻、鼻の下のひげなど出雲の狛犬の特徴があります。
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58熊野神社狛犬…垂れ耳ではありませんが、太い眉や大きな獅子鼻、鼻の下のひげなど出雲の狛犬の特徴があります。
59熊野神社拝殿…比婆山(ひばやま)<写真39,40>の遥拝所とされています。この左奥に上る土道があり、ちょうど団体さんが下りてこられました。
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59熊野神社拝殿…比婆山(ひばやま)<写真39,40>の遥拝所とされています。この左奥に上る土道があり、ちょうど団体さんが下りてこられました。
60熊野神社本殿…ご祭神は伊邪那美命(いざなみのみこと)、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、天照大神(あまてらすおおみかみ)、大国主命(おおくにぬしのみこと)、須佐之男命(すさのおのみこと)です。
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60熊野神社本殿…ご祭神は伊邪那美命(いざなみのみこと)、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、天照大神(あまてらすおおみかみ)、大国主命(おおくにぬしのみこと)、須佐之男命(すさのおのみこと)です。
61熊野神社参道杉ロード…最初に大木を見てしまったので、このくらいの夫婦杉でも驚かなくなってしまいました。参道はずっと杉ロードでした。
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61熊野神社参道杉ロード…最初に大木を見てしまったので、このくらいの夫婦杉でも驚かなくなってしまいました。参道はずっと杉ロードでした。
62熊野神社磐境前の杉…根元付近で3本に分かれているようにも見えました。地元ではこちらが天狗の休み木とも伝えられているようです。
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62熊野神社磐境前の杉…根元付近で3本に分かれているようにも見えました。地元ではこちらが天狗の休み木とも伝えられているようです。
63金蔵神社&磐境…小さな祠は金蔵神社で、ご祭神は鉱山の神様である金山彦神です。右の岩は磐境(いわさか)と呼ばれ、神が宿る岩として祭祀が行われた場所です。熊野神社の前身である比婆大神社が創建されるまでは、ここで御陵<写真39,40>の祭祀が行われていたと伝えられています。
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63金蔵神社&磐境…小さな祠は金蔵神社で、ご祭神は鉱山の神様である金山彦神です。右の岩は磐境(いわさか)と呼ばれ、神が宿る岩として祭祀が行われた場所です。熊野神社の前身である比婆大神社が創建されるまでは、ここで御陵<写真39,40>の祭祀が行われていたと伝えられています。
64二宮神社…ご祭神は速玉男神(はやたまのおのかみ)です。伊邪那美命(いざなみのみこと)、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が黄泉の国で離縁する際に互いに吐いた唾から生まれた神様です。
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64二宮神社…ご祭神は速玉男神(はやたまのおのかみ)です。伊邪那美命(いざなみのみこと)、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が黄泉の国で離縁する際に互いに吐いた唾から生まれた神様です。
65三宮神社…ご祭神は事解男神(ことさかのおのかみ)です。伊邪那美命(いざなみのみこと)、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が吐いた唾を掃き払った際に生まれた神様です。さらに上に行けますが、運動靴に履き替えていたので、ここで引き返しました。
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65三宮神社…ご祭神は事解男神(ことさかのおのかみ)です。伊邪那美命(いざなみのみこと)、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が吐いた唾を掃き払った際に生まれた神様です。さらに上に行けますが、運動靴に履き替えていたので、ここで引き返しました。
66「グリーンオアシスザ・ビッグ庄原店」おろしカツ定食…庄原市中心部にあるスーパー「ザ・ビッグ庄原店」内の軽食喫茶です。トンカツは豚肉の味がしっかりしておいしかったです。エビフライのエビは太さ1cm程で風味は弱く、わずかに酸味のあるタルタルソースでいただきました。
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66「グリーンオアシスザ・ビッグ庄原店」おろしカツ定食…庄原市中心部にあるスーパー「ザ・ビッグ庄原店」内の軽食喫茶です。トンカツは豚肉の味がしっかりしておいしかったです。エビフライのエビは太さ1cm程で風味は弱く、わずかに酸味のあるタルタルソースでいただきました。
67「グリーンオアシスザ・ビッグ庄原店」オアシス定食…唐揚げはトマトソースがかかっており、衣も少しガーリック風味がしました。ハンバーグは粗挽きの肉の食感がよく、ナツメグが効いていました。どちらも出てくるのが速いのに温かく、1000円でおつりが来ました。
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67「グリーンオアシスザ・ビッグ庄原店」オアシス定食…唐揚げはトマトソースがかかっており、衣も少しガーリック風味がしました。ハンバーグは粗挽きの肉の食感がよく、ナツメグが効いていました。どちらも出てくるのが速いのに温かく、1000円でおつりが来ました。
68庄原銘菓など土産物…ザ・ビッグ庄原店で購入しました。ヒバゴンのたまごと乳団子は庄原名物で、あっちこっちで売られていました。ヒバゴンのたまごは個数が3種類あり、8個入りを購入したら、ヒバゴン騒動について記した「ひばごん通信」がおまけで入っていました。
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68庄原銘菓など土産物…ザ・ビッグ庄原店で購入しました。ヒバゴンのたまごと乳団子は庄原名物で、あっちこっちで売られていました。ヒバゴンのたまごは個数が3種類あり、8個入りを購入したら、ヒバゴン騒動について記した「ひばごん通信」がおまけで入っていました。
69土産物中身…左真ん中は乳団子で、3cm角のミルク風味で甘さ控えめな求肥餅です。上ははっさく大福で柑橘風味のする求肥餅、下は栗餅で求肥餅の中にくりあんと栗の小さな粒が入っていますが、栗味はわからず。右のヒバゴンのたまごは、外からココア味、ミルク風味が強く甘さ控えめの練乳入り白あん、さつま芋入りの黄味あんの3層になったまんじゅうです。
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69土産物中身…左真ん中は乳団子で、3cm角のミルク風味で甘さ控えめな求肥餅です。上ははっさく大福で柑橘風味のする求肥餅、下は栗餅で求肥餅の中にくりあんと栗の小さな粒が入っていますが、栗味はわからず。右のヒバゴンのたまごは、外からココア味、ミルク風味が強く甘さ控えめの練乳入り白あん、さつま芋入りの黄味あんの3層になったまんじゅうです。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 軍手 雨具 スパッツ 日よけ帽子(フード付き) 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 ザックカバー(防水用) 地形図 コンパス マップケース 筆記用具 タオルハンカチ カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(地図アプリ使用) eTrex22x(GPSナビゲーター) 虫よけスプレー

感想

【神話の地・比婆山連峰へ】
 庄原遠征2日目は、朝から晴れるとの予報だったので、比婆山(ひばやま)連峰の中央部に位置する立烏帽子山(たてえぼしやま)、池ノ段、比婆山、烏帽子山を縦走することにしました。ちなみに、前日は北東部にあたる牛曳山(うしびきやま)、伊良谷山(いらだにやま)、毛無山(けなしやま)を歩きました。
10月28日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7420674.html
 比婆山連峰は広島県と島根県との境にあり、1,200m級の山々が連なります。最高峰は標高1,299 mの立烏帽子山<写真12>で、比婆山といえばここを指すこともありますが、立烏帽子山の北北西に位置し伊邪那美命(いざなみのみこと)の御陵(ごりょう)と伝えられる苔むした岩のある峰のことを特に比婆山、あるいは比婆山御陵と呼ぶ場合もあり、地形図でもそちらを比婆山と記しています。比婆山といえばヒバゴンのイメージしかなく、今回の目的は紅葉の観賞だったのですが、『古事記』に登場する神話の地と知り、さらに興味がわきました。

【紅葉スポット立烏帽子山から池ノ段】
 今回の最大の目的は紅葉の観賞でした。今年は色づきが遅れており少し心配だったのですが、十分楽しめました。
 ひろしま県民の森駐車場に到着した8時前にはギリギリ雨が降らない曇りでした。前日同様、ガスって展望は効かず、キノコを観賞しながら歩いていると、9時前からしばらく日差しがありました。立烏帽子山<写真12>東麓ではわずかですが紅葉が見られ期待していたのですが、そのうち曇ってしまい、その後は晴れることはありませんでした😅
 立烏帽子山を過ぎると周辺は開けて気持ちの良い稜線歩きとなり、なんとなく赤みを帯びた池ノ段の東斜面<写真13〜15>に期待が高まりました。紅葉の主役はホツツジですが、最初は遠目には赤く見えても近くで見ると全体的にどす黒く色づき半ばが多かったです。ホツツジロードを上るにつれて次第に鮮やかな赤色が増えてきました。また、振り返ると立烏帽子山西斜面<写真19>も予想以上に紅葉が進んでいました。
 天気がいまいちな平日で紅葉見頃には少し早かったため、立烏帽子山から池ノ段で見かけたのは5人もいませんでした。ピーク時は渋滞するようなので、ラッキーでした。

【伊邪那美命(いざなみのみこと)の御陵・比婆山】
 現存する日本最古の書物とされる『古事記』によると、この人間界は伊邪那美命(いざなみのみこと)と伊邪那岐命(いざなぎのみこと)によって創成されました。この2人の神様のうち、大地と神々の母である伊邪那美命が眠る場所(御陵)とされているのが比婆山(ひばやま)です。
 実は、比婆山は、今回訪問した比婆山の北東、島根県安来(やすぎ)市にもあります。火の神を出産し亡くなった伊邪那美命(いざなみのみこと)は、『古事記』では出雲国(いずものくに)と伯伎国(ほうきのくに)との境にある比婆之山に埋葬されたと記されています。鳥取県に近い島根県安来市の比婆山はこの位置に近く、頂上にある久米神社奥宮の後方にはやはり御陵があります。
 どちらの比婆山が御陵かはまさに神のみぞ知るということなのでしょうが、今回訪問した広島県庄原市の比婆山周辺にも、2人の神様にまつわる神話の舞台とされる場所がいくつもあります。御陵<写真39,40>をはじめ、越原越(おっぱらごえ)<写真30>、伊邪那美命の隠れ穴(火除け穴)<写真16,17>などの他、産子の岩戸(うぶこのいわと)<写真38>といったいかにもパワースポットらしい岩を見るにつけ、この比婆山こそが日本最古の歴史書と言われる『古事記』に記された神話を今に伝える場所として存在しているという実感が湧きました。

【ブナ林と比婆山のイチイ群】
 神話の舞台の主役は、岩だけではありませんでした。
 比婆山頂上南東のブナ林は、ブナとしては全国三か所しかない国の天然記念物に指定されています。ブナ林は混生している植物の種類により日本海型と太平洋型に分けられるのですが、ここは両方が入り混じった珍しい林であるというのが選定理由です。ちなみに、残り2か所は、ブナ林の南限とされる大阪府と和歌山県の境にある和泉葛城山(いずみかつらぎさん)と北限とされる北海道黒松内(くろまつない)低地帯です。今回歩いた辺りは国の天然記念物に指定されている箇所ではありませんが、かなり広範囲にブナが見られました。
 立烏帽子山(たてえぼしやま)東斜面のブナ林<写真09>はおとなしくまっすぐ生えていましたが、比婆山(ひばやま)頂上周辺のブナ<写真42>は枝や幹が曲がりくねって暴れる暴れる😅この荒々しさも特殊で神々しく思えてくるから不思議です。

 また、比婆山(ひばやま)頂上周辺では、西日本では珍しくイチイの群生が見られ、庄原市の天然記念物に指定されています。御陵<写真39,40>の南に生えている大木<写真31>をはじめ100本ちかく、御陵を囲むように樹齢1000年を超える木が7本生えているとのことです。
 他の地域では、おとなしくまっすぐ伸びている様子が写っており、加工しやすく木材としては優秀というのもうなずけます。しかし、ブナ同様、ここのイチイの樹形も独特で、左右に長く伸びた枝が枝垂れ、幹も根元近くで枝分かれしています。風が強く積雪量が多いのでしょう。暴れまくる樹形は遠目にもわかりやすく、あっ、イチイ、これもイチイと登山道沿いだけでもずいぶん見ました。
 何か強い特別な力を持っているように感じていると、連れがふと思い出しました。ハリーポッターシリーズに登場するヴォルデモートの杖がこのイチイの木でできていました。ヨーロッパでは死や再生の象徴とされてきたそうで、いかにもと納得。比婆山のイチイ群は、神聖な御陵の守り神なのかもしれません。

【比婆山の遥拝所・熊野神社】
 翌日は天気が良ければ竜王山と吾妻山(あづまやま)に登ろうと思っていたのですが、雲行きが怪しいので今回は諦めて熊野神社だけ参拝しておくことにしました。山行後、車で移動し、伊邪那美命(いざなみのみこと)を祀る熊野神社(旧名:比婆大神社)へ。
 比婆山の遥拝所として信仰を集めた熊野神社の社叢には、100本以上の杉があります。そのうち11本が「熊野神社の老杉」として広島県の天然記念物に指定されたのは昭和27年のことでした。参道の右側にあり柵で囲まれた杉<写真56>は「天狗の休み木」と呼ばれ、伊邪那美命(いざなみのみこと)のお使いである天狗が梢で休んだとされています。また、杉ロードとなった参道をさらに進むと、比婆大神社が創建されるまで御陵<写真39,40>の祭祀が行われていたと伝えられている岩<写真63>があります。ここも神話の地にふさわしいスポットなのですが、杉のインパクトがあまりにも大きすぎて、由緒ある社殿などの建築物や史跡はほとんど印象に残らないほどでした😅
 今回は山行後で時間が十分とれなかったこともあり、三宮神社<写真65>で引き返しましたが、再訪の際は比婆山連峰と絡めて、パワースポットコンプリートコースを設定したいと思います。



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