ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 7505013
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
御在所・鎌ヶ岳

まほろば跋渉記#63 鈴鹿山脈 苔の庭園イブネ・クラシと山腹に眠る高昌鉱山跡

2024年11月19日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:24
距離
19.1km
登り
1,308m
下り
1,311m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:59
休憩
1:25
合計
8:24
距離 19.1km 登り 1,308m 下り 1,311m
7:37
4
7:58
9
8:07
8:08
14
8:22
4
8:26
8:28
17
8:45
5
8:56
8:58
8
9:06
9:07
4
9:17
9
9:26
9:27
19
9:46
9:48
11
9:59
10:00
17
10:17
10:44
11
10:55
82
12:17
12:38
32
13:10
13:15
10
13:41
13:54
4
13:58
13:59
3
14:02
14:03
10
14:13
13
14:26
7
14:33
11
14:48
17
15:20
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2024年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
岩ヶ谷林道起点付近林道路肩に駐車。
イブネ・クラシや雨乞岳への登山口であり、千種街道の入口でもある岩ヶ谷林道起点。ここからまずは標高1042mの杉峠を目指します。
2
イブネ・クラシや雨乞岳への登山口であり、千種街道の入口でもある岩ヶ谷林道起点。ここからまずは標高1042mの杉峠を目指します。
古くから近江と伊勢を結び、全国的に名を馳せた近江商人が隊列を組んで越えた千種街道。古の道は杉峠から一旦神崎川へと谷を下り、そこから根の平峠を越えて朝明川沿いに菰野町千草へと続いていました。写真右の一番高いのが御在所山、そこから左へひとつ山を越えて下り切った辺りが根の平峠です。
3
古くから近江と伊勢を結び、全国的に名を馳せた近江商人が隊列を組んで越えた千種街道。古の道は杉峠から一旦神崎川へと谷を下り、そこから根の平峠を越えて朝明川沿いに菰野町千草へと続いていました。写真右の一番高いのが御在所山、そこから左へひとつ山を越えて下り切った辺りが根の平峠です。
杉峠から千種街道を外れ、北に続く気持ちのいい尾根道を辿ると、やがて一面苔の広がる平に出ます。ここが標高1160mのイブネ山頂台地の一角で、まさに苔の庭園のような雰囲気です。以前はロープもなかったんですが、それだけ人気になったということでしょうか…。
2
杉峠から千種街道を外れ、北に続く気持ちのいい尾根道を辿ると、やがて一面苔の広がる平に出ます。ここが標高1160mのイブネ山頂台地の一角で、まさに苔の庭園のような雰囲気です。以前はロープもなかったんですが、それだけ人気になったということでしょうか…。
イブネからクラシにかけても苔のスロープが広がります。写真中央の雑木林を抜けて、その右の丸い高みが標高1145mのクラシ最高点。
2
イブネからクラシにかけても苔のスロープが広がります。写真中央の雑木林を抜けて、その右の丸い高みが標高1145mのクラシ最高点。
クラシ最高点の東側、苔の絨毯に延びる一本道はなんとも気持ちのいいプロムナード。
2
クラシ最高点の東側、苔の絨毯に延びる一本道はなんとも気持ちのいいプロムナード。
鈴鹿の奥座敷の名にふさわしい風景が広がるイブネ・クラシですが、実はかつてはササとススキの大海原だったといいます。30年程前は背丈を越える藪漕ぎを強いられたそうですが、今の姿からはとても想像できません。
3
鈴鹿の奥座敷の名にふさわしい風景が広がるイブネ・クラシですが、実はかつてはササとススキの大海原だったといいます。30年程前は背丈を越える藪漕ぎを強いられたそうですが、今の姿からはとても想像できません。
クラシ北端から高昌山を経て、南東麓にあった高昌鉱山へ。かつてこの付近にはいくつもの鉱山があり、総称して甲津畑鉱山と呼ばれました。そのなかで最も古くから採掘されていたのが、この高昌鉱山でした。
2
クラシ北端から高昌山を経て、南東麓にあった高昌鉱山へ。かつてこの付近にはいくつもの鉱山があり、総称して甲津畑鉱山と呼ばれました。そのなかで最も古くから採掘されていたのが、この高昌鉱山でした。
猪子谷の谷筋に沿って、急斜面に形成された高昌鉱山。下は標高820mから最上部は920m付近まで、実に標高差100mにも渡っていくつもの石垣や平場が遺されています。
2
猪子谷の谷筋に沿って、急斜面に形成された高昌鉱山。下は標高820mから最上部は920m付近まで、実に標高差100mにも渡っていくつもの石垣や平場が遺されています。
そんな高昌鉱山の入口に聳えるのが、このちょっと不思議な岩塔。穴の空いた大きな岩が、奇妙な表情で迎えてくれました。
3
そんな高昌鉱山の入口に聳えるのが、このちょっと不思議な岩塔。穴の空いた大きな岩が、奇妙な表情で迎えてくれました。
こんな鈴鹿の奥深くにありながら、明治後半の最盛期には従業員122名を数え、小学校や郵便局まであったというから驚きです。
閉山からおよそ70年、華やかなイブネ・クラシの山麓でまもなく訪れる冬をひっそりと待つ高昌鉱山です。
3
こんな鈴鹿の奥深くにありながら、明治後半の最盛期には従業員122名を数え、小学校や郵便局まであったというから驚きです。
閉山からおよそ70年、華やかなイブネ・クラシの山麓でまもなく訪れる冬をひっそりと待つ高昌鉱山です。

感想

鈴鹿山脈の主峰で、ロープウェイが架けられ観光地にもなっている御在所山。年間通じて賑わうその山頂から北西方向、神崎川を挟んで対峙するのがイブネとクラシで、平らな山頂台地は一面の苔で覆われ、鈴鹿の奥座敷ともいわれています。また、その周辺にはかつていくつもの鉱山があり、総称して甲津畑鉱山と呼ばれました。
今回は滋賀県側の甲津畑集落を起点に、古くから近江と伊勢を結んだ商業の道・千種街道(千草越)からイブネ・クラシ、そしてその山腹にあった甲津畑鉱山のひとつでちょっと不思議な岩塔が遺る高昌(こうしょう)鉱山跡を訪ねます。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:92人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 御在所・鎌ヶ岳 [日帰り]
雨乞岳,東雨乞岳〜甲津畑ルート
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
ハイキング 御在所・鎌ヶ岳 [日帰り]
雨乞岳,東雨乞岳〜甲津畑ルート
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
ハイキング 東海 [日帰り]
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら