山行記録: 晩秋の甲斐駒ケ岳＆仙丈ケ岳（北沢峠より）

この所の好天続きで、以前から行ってみたかった甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳に行ってきました。本当は甲斐駒ケ岳は黒戸尾根からの日帰りをやってみたかったのですが、先月の雲ノ平山行の時の膝の違和感もあり、日帰りでは仙丈ケ岳は狙えない事も有って今回は北沢峠からのアタックとなりました。土日と云う事も有って仙流荘発のバスは超激混みで、駐車スペースもやっと確保できた程。
北沢峠に着き、15分ほどでテン場に到着。テント設営したら、ザブザックに必要最小限だけ詰め込んで初日の目的「仙丈ケ岳」を目指します。大滝頭までは森林帯の登山道です。自慢する訳ではないのですが、先月などのように20㎏のザックで一日11時間程も行動する事を思えば、サブザックでの登山はメチャクチャ楽勝！天国みたいで、ボチボチ歩いているつもりでも他の方のペースよりかなり早いみたいで、登りで30名程は道を譲って頂きました。この日も天候はバッチリ、八ヶ岳・富士山・北岳の日本一と二番の山のツーショットも見る事が出来ました。そして、明日アタック予定の「甲斐駒ケ岳」が目前に！山体は綺麗なピラミッド（深田久弥氏曰く、日本アルプスの中でも一番綺麗なピラミッド型）そして燕岳などと同じく花崗岩質の為白く輝く姿は名峰・秀峰と呼ばれるに相応しい山だと思いました。
仙丈ケ岳は甲斐駒ケ岳とは対照的な穏やかで優しげな山でした。帰路は、計画した通りに馬の背コースで北沢峠まで戻りましたが、あれだけ沢山の登山者がみえたのに後にも先にも僕一人でした。少し寂しさも有りましたが、正面に甲斐駒ケ岳を望みながらの静寂の登山道も中々幸せで贅沢な事だと思いました。テント場にもどり少し昼寝の後夕食をして、就寝。夜になり、時折テントが浮く位の強風が吹き荒れ、重石で補強する程でした。
二日目は「甲斐駒ケ岳」アタックです。御来光を見たかったので3時おきして、未だ暗い中出発です。これまた不思議な事に、テンバではいくつかのテントに明かりが灯り、準備している人もちらほらだったのに、昨日と同じでなぜか先行者も後続者もおらず、一人旅。昨夜の風は未だ時折吹いており、木々をゆすりゴウゴウと大きな音を立てていましたので、山頂付近はよほど凄いだろうと予想していましたが、寒さはかなりでしたが、風はさほどではなかったので安心しました。
双子山山頂付近で東の空にオレンジのラインが現れ、徐々に付近の山体をバラ色に染めて行く夢の様な光景に暫し見とれました。
山頂直下で先行者2名を発見、やっと人に逢えました。山頂で伺った所、同じテント場の方たちでループになっているコースの左回り（僕は右回り）でみえたそうです。
山頂はやはり絶景で、昨日は雲で隠れていた中央アルプスや北アルプスの山々までしっかり見る事ができました。先行の2名の方は静岡からの登山者で、親切に南アルプスの山を詳しく教えて下さいました。
終日、好天に恵まれまた大好きな山が出来ました。

天候	晴天
過去天気図（気象庁）	2015年10月の天気図
アクセス	利用交通機関：バス自家用車バスは仙流荘から乗車して北沢峠で降車。自家用車は、専用の駐車場有。アクセスを調べる my出発地登録
コース状況／危険箇所等	特に無し。甲斐駒ケ岳は岩場が有りますが、三点支持などで慎重に行動すれば問題ないと思います。
その他周辺情報	登山後の温泉は、バス乗り場仙流荘の並びに「仙人の湯」が有ります。
予約できる山小屋	馬の背ヒュッテ Yamatanで予約する北沢峠こもれび山荘 Yamatanで予約する